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2011年12月25日改訂

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♪メドレー:コノハズク・アオバズク・フクロウ・トラツグミ・ホトトギス
 

大鷹の土鳩を屠る畑かな   北舟

 
 

The arable land, a goshawk butchering a dove.

2011年12月25日制作

若いオオタカの食餌 / 平塚市 2011.09.06 15:12

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若いオオタカの食餌 / 平塚市

日本の野鳥を撮る旅'11

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196 コサギの採餌

2011.07.24 / 藤沢市境川

▼ 境川の取水堰に居たコサギ、大きな鯉が居る所で鮎を採っておりました。(前出→119/yatyo12.htm)

コサギ(小鷺、Egretta garzetta):コウノトリ目 サギ科 全長(翼開長) 55-65cm(90-105)。夏羽は、全体に白く、足と嘴は黒い。趾(あしゆび)は黄色い。虹彩は黄色。頭から2本の白い冠羽がある。胸と背にもレース状の飾り羽がでる。この飾り羽は上方にカールしている。冬羽は、頭部の冠羽はなく、胸と背の飾り羽も目立たなくなる。婚姻色は目先と趾が濃いピンク色になる。雌雄同色。ゴァー ゴァーと鳴く。
  川の浅瀬や水田を歩いて、ドジョウ、フナ、ウグイ、オイカワカエル、アメリカザリガニなどを嘴ではさみとって食べる。魚群のいる浅瀬を活発に歩き回ったり、岸辺で待ち伏せしたりして捕食する。片足を泥の中に差し込んで泥をかき回し、びっくりして飛び出したドジョウを素早く捕らえたりする。1羽ずつ分散して採餌することが多いが、魚が多い場所では群れて採餌する。4〜9月に年1回の繁殖が普通である。一夫一妻。
コサギの採餌 / 藤沢市境川 2011.07.24 14:49

コサギの採餌 / 藤沢市境川 2011.07.24 14:49

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  白鷺の羽ばたきひとつ春の水  北舟 

しらさぎの はばたきひとつ はるのみず

The water of spring, a white heron flapped wings once.

美しいコサギの羽ばたき / 長浜公園(横浜市金沢区) 2010.03.12

美しいコサギの羽ばたき / 長浜公園(横浜市金沢区) 2010.03.12

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197  カイツブリ

2011.08.04 / 埼玉県越谷レイクタウン

▼ 蓮の植生した大相模調整池で、カイツブリが繁殖しておりましたが、チョッと休憩に蓮の葉に上がったところでこのあと直ぐに腰をおろしました。(前出→142/yatyo15.htm)

カイツブリ(鳰、Tachybaptus ruficollis):カイツブリ目 カイツブリ科 全長(翼開長) 25-29cm(40-45cm)。雄の夏羽は、上面はほとんど黒褐色で過眼線から喉までは赤褐色である。嘴は細く黒色で、基部は黄色い。虹彩は黄白色である。冬羽は、夏羽で赤褐色だった部分は黄褐色になり、下面の色も黄褐色になる。黒かった嘴も黒灰色になる。雌雄同色。雛は、顔から胸がまだらである。
  ピキリリリリとかケレレレレと聞こえる大きな声でなく。チョウゲンボウの声にも似る。自由自在に動く足で、上手に潜水し、体長5〜6cmぐらいのフナやタナゴなどの魚類、水生の甲殻類、昆虫、軟体動物を食べる。ヒシの実のような植物質の餌も食べることもある。潜水が主流だが、水面で採餌することもある。繁殖期は2〜10月と長期にわたり、2〜3回は行うといわれる。秋や冬にも繁殖活動をしているものもあり、2月頃幼鳥が見られることも普通にある。一夫一妻。
  淡水域のヨシ原や水草の上に、たくさんの水草の葉、茎を使って、雌雄で浮巣をつくる。逆円錐形をしている巣をつくるが水面に出ている部分は少なく、皿型に見える。番はひとつの巣だけでなく、5〜14個もの補助巣を次々につくる。卵数は4〜6個、1日1卵か2日に1卵ずつ産卵する。雌雄交代で20〜25日抱卵する。カイツブリ特有の行動である巣の上に巣材をのせて隠す習性をもつ。最初に産卵されたものから順番にする。雛は早成性で孵化化化化化(ふか)後、しばらくすると水面に泳ぎだすことができる。雛は、疲れると親鳥の背中に乗ったり、羽毛の間に入って休む。外敵が接近すると雛ごと潜水する。雌雄とも雛に給餌する。魚類や甲殻類を採餌する事は難しく、2ヶ月あまりも親鳥から給餌を受ける。
蓮池のカイツブリ / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04 08:30

蓮池のカイツブリ / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04 08:30

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198 バンの若鳥

2011.08.04 / 埼玉県越谷レイクタウン

▼ バンの成鳥は赤い鶏冠(とさか)が顕著なのですが、鶏と同じように、若鳥はまだまだ目立たない存在でした。(前出→173/yatyo17.htm、111/yatyo12.htm)

バン(鷭・学名Gallinula chloropus):ツル目 クイナ科 全長(翼開長) 33-38cm(50-55cm)。夏羽は、嘴の先端部は黄色で、基部から額(ひたい)は赤色。足は黄色で大きい。体は頭部から背の中央部にかけて黒く、脇(わき)と尾の下側は白色でそれ以外はやや褐色味のある黒色。冬羽では夏羽の鮮やかさが消え各部の色が淡くなってくる嘴も黒味を帯びる。バンの生活する環境に応じて保護色として役立つ体色となる。雌雄同色。クルルルと鳴く。
 水面を泳いだり、浮いている植物の上を歩いて水草の葉・茎・種子を食べる。水生昆虫、昆虫甲殻類、オタマジャクシやミミズも採餌する。4〜8月に、年に1〜2回繁殖するのが基本。沖縄県では1〜9月の繁殖期に1〜4回繁殖する。11月でも雛を連れている番を見る。基本的には一夫一妻であるが、一夫多妻の場合もある。
バンの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04 13:44

バンの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04 13:44

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姿をあらわしたバン / 三鷹市 2011.03.06 09:56

姿をあらわしたバン / 三鷹市 2011.03.06 09:56

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199 ヨシゴイ

2011.08.20 / 埼玉県越谷レイクタウン

▼ 大相模調整池にいたヨシゴイの若鳥です。今年も複数のカップルが子育てをしたということでした。(初出)

ヨシゴイ(葦五位、Ixobrychus sinensis):動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥。日本には夏季に繁殖のため飛来(夏鳥)するが、本州中部以南では越冬例もある。
 全長31-38cm。翼開張53cm。上面は褐色、下面は淡黄色の羽毛で覆われる。小雨覆や中雨覆、大雨覆の色彩は淡褐色、初列雨覆や風切羽の色彩は黒い。虹彩は黄色。嘴の色彩はオレンジがかった黄色。
 幼鳥は下面が白い羽毛で覆われ、全身に褐色の縦縞が入る。雄は額から頭頂にかけて青みがかった黒い羽毛で覆われる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な淡褐色の縦縞が1本入る。 雌は額から頭頂にかけて赤褐色の羽毛で覆われ、額に暗色の縦縞が入る個体もいる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な褐色の縦縞が5本入る。
 湿原や湖、池沼水田などに生息する。ヨシ原に生息することが和名の由来。単独もしくはペアで生活する。薄明薄暮性。開けた場所には現れず、ヨシ原を低空飛行し獲物を探す。危険を感じると上を見上げて頸部を伸ばし静止したり左右に揺れる。これにより下面の斑紋がヨシの草と見分けづらくなり、擬態すると考えられている。
 食性は動物食で、魚類両生類昆虫、甲殻類などを食べる。水辺や植物の茎の間で獲物を待ち伏せし、通りかかった獲物を頸部を伸ばして捕食する。
蓮花とヨシゴイの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.20 11:23

蓮花とヨシゴイの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.20 11:23

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200  ムナグロ

2011.08.25 / 平塚市高砂

▼ ムナグロは、この時期、休耕田にやってくるチドリの一種です。この後、南下するそうです。(初出)

ムナグロ(胸黒、英名Pacific Golden Plover、学名:Pluvialis fulva):チドリ目チドリ科に分類される鳥類の一種。シベリアとアラスカ西部のツンドラで繁殖し冬季は東南アジアやオーストラリア、インドアフリカ東部などに渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来する。本州の中部以南の地域では越冬する個体もある。南西諸島や小笠原諸島では、普通に越冬している。
 全長約24cm。雌雄同色。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがある。背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっている。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色である。嘴は黒色。足は灰色みをおびた黒色である。幼鳥は成鳥の冬羽と似ているが、全体に黄褐色みが強く翼の下面が白っぽい。
 繁殖期は極地のツンドラに生息し、6月〜8月に繁殖する。つがいで生活し、縄張りを持つ。巣は地上に作り、産卵数は普通4卵である。食性は主に動物食で、昆虫類や甲殻類などを捕食する。草原や田圃で植物の種子をついばむこともある。渡りの時期や越冬時には、水田や草原、干潟や河原、河口などに生息する。体型の似ているダイゼンと比べると、やや乾いた環境を好む傾向がある。特に、越冬地では干潟や河原よりも、畑や公園の芝生などの方でよく観察されている。飛翔しながら「ピョピョー」「キビョー」などの声で鳴く。
ムナグロ / 平塚市 2011.08.25 14:34

ムナグロ / 平塚市 2011.08.25 14:34

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201  ケリの飛翔

2011.09.06 / 平塚市高砂

▼ この時期のケリは群れで行動することが多く、14羽が飛ぶ姿は華麗です。(前出→63/yatyo7.htm)

ケリ(鳧、計里、水札 学名 Vanellus cinereus ):チドリ目チドリ科に分類される鳥。モンゴル、中国北東部、日本で繁殖する。冬には東南アジア、中国南部などに渡るものもいる。日本においては留鳥として、かつては主に東北地方に分布していたが、近年は分布が拡大し、現在では中部地方、関西地方を中心とした近畿以北の本州に分布する。最近になって中国地方・北部九州など西日本でも繁殖が確認され始めた。
 全長約34cm。雌雄同色。くちばしは短く、黄色で先端が黒い。足は長くて黄色。目は赤橙色で黄色のアイリングがある。また、嘴の付け根には黄色い肉垂がある。翼の小翼羽付近には爪があり、爪の大きさや色から雌雄の見当をつけることができる。成鳥の夏羽は頭部から胸上部が灰青色で、体上面は灰褐色で、体下面は白い。胸上部と体下面の境目には黒い胸帯がある。翼は先の方が黒く、基半部は白色と灰褐色で、飛ぶときこれらのコントラストが目立つ。尾は白色で黒い帯が入る。冬羽は頭部からの灰青色がやや褐色を帯びている。雛は淡褐色の綿羽に覆われている。若鳥は頭部からの胸部にかけて灰色でやや褐色を帯びる。胸帯は薄い。また目は褐色で、アイリング・肉垂とも小さく目立たない。
 水田、畑、河原、干潟、草原などに生息している。繁殖期は3月から7月。抱卵は3月初旬から中旬に始まり、抱卵・ヒナ養育それぞれ約1ヶ月ほどかかる。クラッチサイズは4卵で、時には3卵、稀に1卵〜5卵が確認される。巣は水田内や畦などの地面に藁を敷き作る。そのため農作業への影響が著しく大きい。繁殖期中は時にテリトリーを変えるなどして最大3回営巣を試みる。
 甲高い声で鳴き、「キリッ、キリッ」「ケリッ」「ケケッ」というふうに聞こえる。この鳴き声からケリという名がついたといわれる。「けりをつける」「けりがつく」の“けり”は助動詞の“けり”から来た語だが、「鳧」の字を宛てて「鳧を付ける」と書くことがある。
ケリの飛翔 / 平塚市 2011.09.06 12:58

ケリの飛翔 / 平塚市 2011.09.06 12:58

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番のケリ / 平塚市北豊田 2008.08.09

番のケリ

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202 アマサギ

2011.09.06 / 平塚市高砂

▼ 人の接近には、極めて神経質に反応するので、なかなか近くでは撮影が難しい鳥です。渡りの時期が近付くと羽が代わり、亜麻色が少し薄くなっておりました。背中の羽色が亜麻色、体長は約50センチとされている。

アマサギ(猩々鷺、飴鷺、Bubulcus ibis)は、動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科アマサギ属に分類される鳥類。本種のみでアマサギ属を構成する。 夏季にアメリカ合衆国や朝鮮半島で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどへ南下し越冬する。多くの地域では周年生息する。日本では、亜種アマサギが夏季に繁殖のため飛来し(夏鳥)、九州以南では越冬もする(留鳥)。
 全長46 - 56cm。翼開張88 - 96cm。体重0.1kg。後頸、胸部から腹部にかけて白い羽毛で被われる。嘴は短く、色彩はオレンジがかった黄色。後肢の色彩は黒褐色。繁殖期は眼先が赤く、嘴や後肢の色彩も赤みを帯びる。夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。また、冠羽と飾羽が伸びる。冬季は頭部から頸部、胴体上面が白い羽毛で被われる(冬羽)。
 草原、農耕地、湿原などに生息する。単独やペアで生活するが、小規模な群れを形成して生活することもある。昼行性。食性は動物食で、主に昆虫、クモを食べるが、魚類、両生類、小型爬虫類、甲殻類なども食べる。大型の草食獣の背中に止まり、寄生虫を採ることもあるので、共生関係の例に挙げられることもある。

稲田のアマサギ / 平塚市 2011.09.06 13:26

稲田のアマサギ / 平塚市 2011.09.06 13:26

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203  オオタカ若鳥

2011.09.06 / 平塚市高砂

▼ 他の鳥を待っているとき、近くの電柱に止ったオオタカの若鳥が、近くの畑で狩をし、その食事中をお邪魔して撮影したものです。餌になったのはドバトでしたが、食事が始まると、餌の方に気を取られ、人の接近に留意はしておりますが、近づき過ぎない限り、餌を放棄して逃げることはないようです。この時は、最終的には6m位まで接近を許してくれました。(前出→192/yatyo18.htm)

オオタカ(大鷹Accipiter gentilis):タカ目タカ科に属する中型の種。日本における鷹類の代表的な種である。古今タカといえば、オオタカを指すことが多い。
 雄の全長約50cm雌の全長約60cm翼開長約100〜130cm日本の亜種は白い眉斑と黒い眼帯が特徴である北海道ではユーラシアの亜種が往来するので別種とされていたが、現在は本州の亜種と同じものとして扱われている。
  大鷹の土鳩を屠る畑かな  北舟 

おおたかの どばとをほふる はたけかな

The arable land, a goshawk butchering a pigeon.

若いオオタカの食餌 / 平塚市 2011.09.06 15:12

若いオオタカの食餌 / 平塚市 2011.09.06 15:12

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204  タマシギ父子

2011.09.09 / 平塚市岡崎

▼ 四羽の雛を育てている父親のタマシギ、餌を求めて休耕田の中を慎重に移動します。撮影は出来なかったのですが、コサギが雛に興味を持って近づいたときは、必死の威嚇行動をとり、その凄まじさに驚いたコサギは、跳びあがって離れました。この撮影の後、雛は三羽になったようですが、秋の渡りが出来たのか心配です。
                                                     (前出→139/yatyo14.htm)

 チドリ目 タマシギ科 全長(翼開長) 23-28cm(50-55cm)。雄は 目の周囲の白色と胸側の白線とそれに続く背の外側の黄色い線が目立つ。喉(のど)から胸は灰褐色で、雨覆には丸い斑紋が並ぶ。雌は 美しく、喉(のど)から胸は赤褐色で、肩羽外側に白い線がある。嘴は緑褐色で先が赤い。
  繁殖期にはコォーコォーコォーと10回くらい鳴く。この声を出す前にウッウフーという声を数回出すことが多い。用心探い習性をもっており、早朝や夕暮れの薄暗い時間帯に採餌する。浅い水の中に嘴を入れて左右にゆすったり、泥の中に嘴を入れたりして採餌する。雑食性で、植物食としてはイネ料やタデ料を食べる。動物食としては、ユスリカや水生昆虫の幼虫、バッタ、コオロギ類、ミミズ、カワニナなどの貝類、甲殻類など。
 繁殖期は 4〜10月で、一妻多夫。雌は雄の巣に産卵をすませると番関係を解消し、別の雄を探して求愛する。雌が継続的に番となる雄の数は不明。巣は湿地の突出部や草株の間の窪みに、草の葉などで皿形に作る。雄が作り、雌は何もしないが、巣の近くに巣材を放り投げたりする。卵数は3〜6個で、4個が多い。雄が抱卵、育雛する。雛は約20日で孵化(ふか)する。最初は雄が雛に口移しに餌を与える。70〜90日ぐらいで一人前になる。

タマシギ父子 / 平塚市 2011.09.09 14:03

タマシギ父子 / 平塚市 2011.09.09 14:03

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205  チュウサギ

2011.09.16 / 平塚市岡崎

▼ タマシギ父子の居た田圃(たんぼ)で、チュウサギが餌を探しておりました。獲物はバッタやドジョウ、タニシの小さいもの等でした。 (初出)

チュウサギ(中鷺、学名:Ardea intermedia):コウノトリ目サギ科の鳥で、白鷺の仲間。名前は中型のサギを示す。体長 68cm ほどで、ダイサギより一回り小さい。全身が白、足は全体が黒く、眼先が黄色。ダイサギに似るが、体長が小さいこと嘴が短いこと眼下に入る口角の切れ込みが眼の真下で止まるところで区別できる。夏羽では嘴が黒くなり、背に飾り羽根が現れる。眼先が少々緑がかる。冬羽では嘴が黄色くなるが、先端のみ黒く残る場合もある。
 ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯に分布する。日本では夏鳥で、本州以南に渡来する。また九州など暖地では少数が越冬する。内陸の平地を好み、田植え前の田、休耕田など比較的乾いた場所で、主にバッタなどの昆虫を捕食する。
  他の白鷺と同様に、非繁殖期は単独行動するが、繁殖期には水辺の林などに「サギ山」と呼ばれる集団営巣地を取り、一夫一妻である。鳴き声は「ゴァー」など。

チュウサギ / 平塚市 2011.09.16 14:05

チュウサギ / 平塚市 2011.09.16 14:05

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206  ミユビシギ

2011.09.29 / 船橋市

▼ 後の指が無く、前の指三本だけという特徴があり、渚に沿って採餌する習性があります。(初出)

ミユビシギ (三趾鷸、学名:Calidris alba):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種で、英名はSanderling。ユーラシア大陸や北アメリカの北極圏、グリーンランドで繁殖し、冬期は中央アメリカから南アメリカ、アフリカ、東南アジア、オーストラリア方面に渡り越冬する。長距離の渡りをする種類として有名で日本では旅鳥として春秋の渡りの時期に見られるが、本州中部以南の地域では、冬鳥として越冬しているものもある。また繁殖を行わない若鳥は7、8月にも日本に留まっていることがある。
 体長約19cm大部分の個体には後指(第一趾)がなくこれが和名の由来となっている。冬羽は全身灰白色で翼の縁の部分が黒い。夏羽では頭と背中、羽は赤褐色で、腹と喉が白色。雌雄同色で嘴と足は黒色。砂浜の波打ち際を走り回りながら、貝類や甲殻類、昆虫類などを捕食する。岩場の海藻類や苔類を食べることもある。
  繁殖期は6-7月で、地上に営巣し普通4卵を産む。複婚、二重巣卵体制をとっているものが多く、その場合最初の巣では雄が抱卵と育雛を、次の巣では雌が抱卵と育雛を行う。普段は「チュ チュ」「キッ キッ」と小さな声でさえずる程度。繁殖期には「キュキュキュ」と目立つ声で鳴く。。。。。。。。。。。

ミユビシギ / 船橋市 2011.09.29 07:26

ミユビシギ / 船橋市 2011.09.29 07:26

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207  ミヤコドリ

2011.09.29 / 船橋市

▼ 写真の通りちょっと派手な鳥で東京湾では約200羽が越冬するとされてい ますアサリやアオヤギ等の二枚貝やゴカイ等を主たる餌にしています。干潟の出現とともにどこからとなく次々と集まってきて、10分もすると何と約60羽、30分もすると、地元の人によると「約120羽は居る」 という壮大な集団になりました。(初出) 

ミヤコドリ(都鳥、学名:Haematopus ostralegus):チドリ目ミヤコドリ科に分類される鳥類の一種。カモメ科の「ユリカモメ」のことを古代・中世に「ミヤコドリ」と呼んでいたともいわれる(古今和歌集に登場する都鳥など)。
 体長は45cmほどで、ハトより少し大きい。くちばしと足は長くて赤い。からだの上面は黒く、胸から腹、翼に白い部分がある。北欧、中央アジア、沿海州、カムチャツカ半島などで繁殖し、西欧、アフリカ西岸、中東、中国南部、日本にかけての海岸で越冬するかつて日本では旅鳥または冬鳥として主に九州に渡来していたが近年は東京湾でも定期的に観察されるようになった。海岸で小さな群れを作ってすごすことが多い。
  英名の「Oystercatcher」は、カキなどの二枚貝を食べる習性に由来している。くちばしは上下に平たくて先が鋭く、わずかに口を開けた二枚貝に素早くくちばしを差し込み貝柱を切断して殻を開け中身を食べる。ほかにカニやゴカイなども食べる。また、アイルランドの国鳥になっている。

ミヤコドリ / 船橋市 2011.09.29 09:07

ミヤコドリ / 船橋市 2011.09.29 09:07

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208  ダイシャクシギ 

2011.09.29 / 船橋市

▼ 冬季に東京湾では、渚で良く見ることが出来る大型の鳥で、体長約60cmと、シギの仲間では最大。(初出)

ダイシャクシギ(大杓鷸、学名 Numenius arquata):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種その名前は大きく下に反ったくちばしに由来している。
 北欧から中央アジアにかけての内陸部で繁殖し、西欧からアフリカ中東インド、東南アジアの沿岸部で越冬する。外見が似ているホウロクシギと比べると、分布域がはるかに広い。日本では、主に春と秋の渡りの途中で立ち寄る「旅鳥」だが、一部の個体はそのまま越冬する。(冬鳥)
 全長は60cmほどで、日本に渡来するシギ類ではホウロクシギと並んで最大級の大きさである。長い脚とくちばしが特徴で、頭から翼までの羽毛は褐色の細かいまだらもよう。外見や生態はホウロクシギとよく似ているが、飛び立てば後半身が白っぽいので区別できる。
  渡りの時期は、主に河口や海辺の干潟に生息する。数羽から数十羽の群れを形成し干潟を歩き回って、長い嘴を利用してカニやゴカイ等を捕食する。ホウロクシギと混群を形成することもある。繁殖期はつがいで生活し、縄張りを持つ。草地や湿原に生息するが、やや乾いた環境を好む。草地の地上に営巣し、産卵数は普通4個。雌雄ともに抱卵し、抱卵日数は27-29日である。飛翔中に「ホーヒィーン」というような声で鳴く。

ダイシャクシギ / 船橋市 2011.09.29 09:11

ダイシャクシギ / 船橋市 2011.09.29 09:11

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209   オオソリハシシギ

2011.09.29 / 船橋市

▼ 今年5月に舞岡公園にも姿を見せましたが、やはり渚の方がよく似合います。春と秋の渡りの時期に見ることが出来る大型の鳥です。 (初出)

オオソリハシシギ(大反嘴鴫、学名:Limosa lapponica):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。和名の由来は大きく反り返ったクチバシから。
 ユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖し、冬季は、ヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋に全国に渡来する。
 全長約39cm。翼開長は70-80cm。雌の方が、やや体が大きい。嘴は長く上に反っており、基部は桃色で先にいくほど黒くなる。足は黒くて比較的長い。甲殻類、ゴカイ、貝類、昆虫類を捕食する。
  繁殖期は6-7月で、地上の窪みに枯れ草などを敷いて営巣する。産卵数は普通4卵で、抱卵日数は19-21日。普通は雌が抱卵する。「ケッ ケッ ケッ」と鳴く。

オオソリハシシギ / 船橋市 2011.09.29 09:12

オオソリハシシギ / 船橋市 2011.09.29 09:12

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210  オバシギ

2011.09.29 / 船橋市

▼ オバシギもシギの一種で、春と秋の渡りの時期に見ることが出来ます。(初出)

オバシギ(尾羽鷸、学名:Calidris tenuirostris):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。シベリア北東部で繁殖し、冬季はインド東南アジアオーストラリアに渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時に全国各地で普通に見られる。
 全長28cmほど。夏羽は頭部から胸にかけて黒い斑が密にあり、脇にも黒褐色の斑がある。背から上面は黒褐色で白い羽縁があるが、肩羽に赤褐色の斑がある。腰は白い。腹は白く黒斑がある。冬羽では、体上面が灰色っぽくなる。雌雄同色である。嘴は黒く、頭部の長さより長い。
  砂泥地で、貝類や甲殻類、昆虫類などを捕食する。特に貝類を好んで食べる。また、植物の種子を食べることもある繁殖期は5月下旬から7月で苔の生えた地上に営巣し普通4卵を産む。雌は産卵後暫くすると巣から離れ、それ以降は雄が抱卵、育雛をする。「ケッ ケッ」「キュ キュ」などと鳴く。

オバシギ / 船橋市 2011.09.29 09:40

オバシギ / 船橋市 2011.09.29 09:40

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211  ダイゼン

2011.09.29 / 船橋市

▼ ダイゼンも春と秋の渡りの時期に見ることが出来、体長約30cmほどの中型の鳥です。(初出)

ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola):動物界脊索動物門鳥綱チドリ目チドリ科ムナグロ属に分類される鳥。夏季にカナダ北部やロシア北部、アラスカ北部の北極海沿岸部で繁殖し、冬季になると各地の大西洋、太平洋、インド洋の沿岸部で越冬する。日本には渡りの途中で飛来するか、越冬のため関東地方以南に飛来する(冬鳥)。全長29-29.5cm。腰は白い羽毛で覆われ、腋羽は黒い。嘴は太い。嘴や後肢の色彩は黒い。
 幼鳥は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で覆われ、胸部から体側面にかけて褐色の縦縞が入る。夏羽は額から上面にかけて白い羽毛で覆われ、黒い斑紋が入る。顔から下面にかけては黒い羽毛で覆われ、英名(black-bellied=黒い腹の)の由来になっている。冬羽は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入り英名(grey=灰色の)の由来になっている。下面は白い羽毛で覆われ、胸部に褐色の斑紋が入る。
  干潟、河口、水田などに生息する。食性は動物食の強い雑食で、主にゴカイを食べるが昆虫類、甲殻類貝類、種子なども食べる。繁殖形態は卵生。地面に木の枝や小石を集めた巣を作り、1回に3-5個の卵を産む。

ダイゼン / 船橋市 2011.09.29 14:18

ダイゼン / 船橋市 2011.09.29 14:18

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212  アオアシシギ

2011.09.29 / 葛西臨海公園

▼ アオアシシギも春と秋の渡りの時期に見ることが出来ます。足が青緑色をしているのが特徴です。(初出)

アオアシシギ(青足鷸、学名:Tringa nebularia)はチドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である名前の由来は足が青色を帯びていることから。ユーラシア大陸北部で広く繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジア、オーストラリアに渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時に全国的に渡来する沖縄県では少数が越冬する
  全長約35cm。類似のシギ類と比べて、細身でスマートな体形をしている。夏羽は頭上から体の上面は灰色で、黒い斑がある。腹、腰、上尾筒は白い。冬羽では頭から頸にかけて、白い部分が増える。嘴は黒く、やや上に反っている。足は緑青色だが、黄色みを帯びているものもいる。特に幼鳥の足は、ほぼ黄色である。雌雄同色。

アオアシシギ / 葛西臨海公園 2011.09.29 13:48

アオアシシギ / 葛西臨海公園 2011.09.29 13:48

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