|
|
|
|
196 コサギの採餌 |
|
2011.07.24 /
藤沢市境川 |
▼ 境川の取水堰に居たコサギ、大きな鯉が居る所で鮎を採っておりました。(前出→119/yatyo12.htm) |
|
コサギ(小鷺、Egretta
garzetta):コウノトリ目 サギ科
全長(翼開長)
55-65cm(90-105)。夏羽は、全体に白く、足と嘴は黒い。趾(あしゆび)は黄色い。虹彩は黄色。頭から2本の白い冠羽がある。胸と背にもレース状の飾り羽がでる。この飾り羽は上方にカールしている。冬羽は、頭部の冠羽はなく、胸と背の飾り羽も目立たなくなる。婚姻色は目先と趾が濃いピンク色になる。雌雄同色。ゴァー
ゴァーと鳴く。 |
川の浅瀬や水田を歩いて、ドジョウ、フナ、ウグイ、オイカワカエル、アメリカザリガニなどを嘴ではさみとって食べる。魚群のいる浅瀬を活発に歩き回ったり、岸辺で待ち伏せしたりして捕食する。片足を泥の中に差し込んで泥をかき回し、びっくりして飛び出したドジョウを素早く捕らえたりする。1羽ずつ分散して採餌することが多いが、魚が多い場所では群れて採餌する。4〜9月に年1回の繁殖が普通である。一夫一妻。 |
|
|
|
|
|
|
コサギの採餌 / 藤沢市境川 2011.07.24 14:49
|
|
拡大写真(1600x1050)370KB
|
|
|
|
しらさぎの はばたきひとつ はるのみず |
The water of spring, a white heron flapped
wings once. |
|
|
美しいコサギの羽ばたき /
長浜公園(横浜市金沢区) 2010.03.12 |
|
拡大写真(2400x1600)221KB
|
|
|
|
|
|
|
197
カイツブリ |
|
2011.08.04 /
埼玉県越谷レイクタウン |
▼
蓮の植生した大相模調整池で、カイツブリが繁殖しておりましたが、チョッと休憩に蓮の葉に上がったところで、このあと直ぐに腰をおろしました。(前出→142/yatyo15.htm) |
|
カイツブリ(鳰、Tachybaptus ruficollis):カイツブリ目 カイツブリ科
全長(翼開長)
25-29cm(40-45cm)。雄の夏羽は、上面はほとんど黒褐色で過眼線から喉までは赤褐色である。嘴は細く黒色で、基部は黄色い。虹彩は黄白色である。冬羽は、夏羽で赤褐色だった部分は黄褐色になり、下面の色も黄褐色になる。黒かった嘴も黒灰色になる。雌雄同色。雛は、顔から胸がまだらである。 |
ピキリリリリとかケレレレレと聞こえる大きな声でなく。チョウゲンボウの声にも似る。自由自在に動く足で、上手に潜水し、体長5〜6cmぐらいのフナやタナゴなどの魚類、水生の甲殻類、昆虫、軟体動物を食べる。ヒシの実のような植物質の餌も食べることもある。潜水が主流だが、水面で採餌することもある。繁殖期は2〜10月と長期にわたり、2〜3回は行うといわれる。秋や冬にも繁殖活動をしているものもあり、2月頃幼鳥が見られることも普通にある。一夫一妻。 |
淡水域のヨシ原や水草の上に、たくさんの水草の葉、茎を使って、雌雄で浮巣をつくる。逆円錐形をしている巣をつくるが水面に出ている部分は少なく、皿型に見える。番はひとつの巣だけでなく、5〜14個もの補助巣を次々につくる。卵数は4〜6個、1日1卵か2日に1卵ずつ産卵する。雌雄交代で20〜25日抱卵する。カイツブリ特有の行動である巣の上に巣材をのせて隠す習性をもつ。最初に産卵されたものから順番にする。雛は早成性で孵化化化化化(ふか)後、しばらくすると水面に泳ぎだすことができる。雛は、疲れると親鳥の背中に乗ったり、羽毛の間に入って休む。外敵が接近すると雛ごと潜水する。雌雄とも雛に給餌する。魚類や甲殻類を採餌する事は難しく、2ヶ月あまりも親鳥から給餌を受ける。 |
|
|
|
|
|
|
蓮池のカイツブリ /
埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04
08:30 |
|
|
拡大写真(2400x1600)596KB
|
|
|
|
|
|
|
|
|
198 バンの若鳥 |
|
2011.08.04 /
埼玉県越谷レイクタウン |
▼
バンの成鳥は赤い鶏冠(とさか)が顕著なのですが、鶏と同じように、若鳥はまだまだ目立たない存在でした。(前出→173/yatyo17.htm、111/yatyo12.htm) |
|
バン(鷭・学名Gallinula chloropus):ツル目 クイナ科 全長(翼開長) 33-38cm(50-55cm)。夏羽は、嘴の先端部は黄色で、基部から額(ひたい)は赤色。足は黄色で大きい。体は頭部から背の中央部にかけて黒く、脇(わき)と尾の下側は白色で、それ以外はやや褐色味のある黒色。冬羽では夏羽の鮮やかさが消え、各部の色が淡くなってくる。嘴も黒味を帯びる。バンの生活する環境に応じて保護色として役立つ体色となる。雌雄同色。クルルルと鳴く。 |
水面を泳いだり、浮いている植物の上を歩いて水草の葉・茎・種子を食べる。水生昆虫、昆虫、貝、甲殻類、オタマジャクシやミミズも採餌する。4〜8月に、年に1〜2回繁殖するのが基本。沖縄県では1〜9月の繁殖期に1〜4回繁殖する。11月でも雛を連れている番を見る。基本的には一夫一妻であるが、一夫多妻の場合もある。
|
|
|
|
|
|
|
バンの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.04
13:44
|
|
拡大写真(1800x1200)404KB
|
|
|
姿をあらわしたバン /
三鷹市 2011.03.06
09:56 |
|
拡大写真(2400x1600)597KB
|
|
|
|
|
|
|
199 ヨシゴイ |
|
2011.08.20 /
埼玉県越谷レイクタウン |
▼ 大相模調整池にいたヨシゴイの若鳥です。今年も複数のカップルが子育てをしたということでした。(初出) |
|
ヨシゴイ(葦五位、Ixobrychus
sinensis):動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥。日本には夏季に繁殖のため飛来(夏鳥)するが、本州中部以南では越冬例もある。 |
全長31-38cm。翼開張53cm。上面は褐色、下面は淡黄色の羽毛で覆われる。小雨覆や中雨覆、大雨覆の色彩は淡褐色、初列雨覆や風切羽の色彩は黒い。虹彩は黄色。嘴の色彩はオレンジがかった黄色。 |
幼鳥は下面が白い羽毛で覆われ、全身に褐色の縦縞が入る。雄は額から頭頂にかけて青みがかった黒い羽毛で覆われる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な淡褐色の縦縞が1本入る。
雌は額から頭頂にかけて赤褐色の羽毛で覆われ、額に暗色の縦縞が入る個体もいる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な褐色の縦縞が5本入る。 |
湿原や湖、池沼、水田などに生息する。ヨシ原に生息することが和名の由来。単独もしくはペアで生活する。薄明薄暮性。開けた場所には現れず、ヨシ原を低空飛行し獲物を探す。危険を感じると上を見上げて頸部を伸ばし、静止したり左右に揺れる。これにより下面の斑紋がヨシの草と見分けづらくなり、擬態すると考えられている。 |
食性は動物食で、魚類、両生類、昆虫、甲殻類などを食べる。水辺や植物の茎の間で獲物を待ち伏せし、通りかかった獲物を頸部を伸ばして捕食する。 |
|
|
|
|
|
|
蓮花とヨシゴイの若鳥 / 埼玉県越谷レイクタウン 2011.08.20
11:23
|
|
拡大写真(2600x1730)458KB
|
|
|
|
|
|
|
200 ムナグロ |
|
2011.08.25 /
平塚市高砂 |
▼
ムナグロは、この時期、休耕田にやってくるチドリの一種です。この後、南下するそうです。(初出) |
|
ムナグロ(胸黒、英名Pacific
Golden Plover、学名:Pluvialis fulva):チドリ目チドリ科に分類される鳥類の一種。シベリアとアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部などに渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来する。本州の中部以南の地域では、越冬する個体もある。南西諸島や小笠原諸島では、普通に越冬している。 |
全長約24cm。雌雄同色。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがある。背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっている。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色である。嘴は黒色。足は灰色みをおびた黒色である。幼鳥は成鳥の冬羽と似ているが、全体に黄褐色みが強く翼の下面が白っぽい。 |
繁殖期は極地のツンドラに生息し、6月〜8月に繁殖する。つがいで生活し、縄張りを持つ。巣は地上に作り、産卵数は普通4卵である。食性は主に動物食で、昆虫類や甲殻類などを捕食する。草原や田圃で植物の種子をついばむこともある。渡りの時期や越冬時には、水田や草原、干潟や河原、河口などに生息する。体型の似ているダイゼンと比べると、やや乾いた環境を好む傾向がある。特に、越冬地では干潟や河原よりも、畑や公園の芝生などの方でよく観察されている。飛翔しながら「ピョピョー」「キビョー」などの声で鳴く。 |
|
|
|
|
|
|
ムナグロ / 平塚市 2011.08.25 14:34
|
|
拡大写真(1600x1050)437KB
|
|
|
|
|
|
|
201
ケリの飛翔 |
|
2011.09.06 /
平塚市高砂 |
▼
この時期のケリは群れで行動することが多く、14羽が飛ぶ姿は華麗です。(前出→63/yatyo7.htm) |
|
ケリ(鳧、計里、水札 学名 Vanellus cinereus ):チドリ目チドリ科に分類される鳥。モンゴル、中国北東部、日本で繁殖する。冬には東南アジア、中国南部などに渡るものもいる。日本においては留鳥として、かつては主に東北地方に分布していたが、近年は分布が拡大し、現在では中部地方、関西地方を中心とした近畿以北の本州に分布する。最近になって中国地方・北部九州など西日本でも繁殖が確認され始めた。 |
全長約34cm。雌雄同色。くちばしは短く、黄色で先端が黒い。足は長くて黄色。目は赤橙色で黄色のアイリングがある。また、嘴の付け根には黄色い肉垂がある。翼の小翼羽付近には爪があり、爪の大きさや色から雌雄の見当をつけることができる。成鳥の夏羽は頭部から胸上部が灰青色で、体上面は灰褐色で、体下面は白い。胸上部と体下面の境目には黒い胸帯がある。翼は先の方が黒く、基半部は白色と灰褐色で、飛ぶときこれらのコントラストが目立つ。尾は白色で黒い帯が入る。冬羽は頭部からの灰青色がやや褐色を帯びている。雛は淡褐色の綿羽に覆われている。若鳥は頭部からの胸部にかけて灰色でやや褐色を帯びる。胸帯は薄い。また目は褐色で、アイリング・肉垂とも小さく目立たない。 |
水田、畑、河原、干潟、草原などに生息している。繁殖期は3月から7月。抱卵は3月初旬から中旬に始まり、抱卵・ヒナ養育それぞれ約1ヶ月ほどかかる。クラッチサイズは4卵で、時には3卵、稀に1卵〜5卵が確認される。巣は水田内や畦などの地面に藁を敷き作る。そのため農作業への影響が著しく大きい。繁殖期中は時にテリトリーを変えるなどして最大3回営巣を試みる。 |
甲高い声で鳴き、「キリッ、キリッ」「ケリッ」「ケケッ」というふうに聞こえる。この鳴き声からケリという名がついたといわれる。「けりをつける」「けりがつく」の“けり”は助動詞の“けり”から来た語だが、「鳧」の字を宛てて「鳧を付ける」と書くことがある。 |
|
|
|
|
|
|
ケリの飛翔 / 平塚市 2011.09.06
12:58
|
|
拡大写真(2400x1400)184KB
|
|
|
番のケリ /
平塚市北豊田 2008.08.09 |
|
拡大写真(1600x1150)155KB
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2011.09.06 /
平塚市高砂 |
▼
人の接近には、極めて神経質に反応するので、なかなか近くでは撮影が難しい鳥です。渡りの時期が近付くと羽が代わり、亜麻色が少し薄くなっておりました。背中の羽色が亜麻色、体長は約50センチとされている。 |
|
アマサギ(猩々鷺、飴鷺、Bubulcus
ibis)は、動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科アマサギ属に分類される鳥類。本種のみでアマサギ属を構成する。
夏季にアメリカ合衆国や朝鮮半島で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどへ南下し越冬する。多くの地域では周年生息する。日本では、亜種アマサギが夏季に繁殖のため飛来し(夏鳥)、九州以南では越冬もする(留鳥)。 |
全長46 - 56cm。翼開張88
-
96cm。体重0.1kg。後頸、胸部から腹部にかけて白い羽毛で被われる。嘴は短く、色彩はオレンジがかった黄色。後肢の色彩は黒褐色。繁殖期は眼先が赤く、嘴や後肢の色彩も赤みを帯びる。夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。また、冠羽と飾羽が伸びる。冬季は頭部から頸部、胴体上面が白い羽毛で被われる(冬羽)。 |
草原、農耕地、湿原などに生息する。単独やペアで生活するが、小規模な群れを形成して生活することもある。昼行性。食性は動物食で、主に昆虫、クモを食べるが、魚類、両生類、小型爬虫類、甲殻類なども食べる。大型の草食獣の背中に止まり、寄生虫を採ることもあるので、共生関係の例に挙げられることもある。 |
|
|
|
|
|
|
稲田のアマサギ / 平塚市 2011.09.06
13:26 |
|
拡大写真(2000x1430)786KB
|
|
|
|
|
|
|
203 オオタカ若鳥 |
|
2011.09.06 /
平塚市高砂 |
▼
他の鳥を待っているとき、近くの電柱に止ったオオタカの若鳥が、近くの畑で狩をし、その食事中をお邪魔して撮影したものです。餌になったのはドバトでしたが、食事が始まると、餌の方に気を取られ、人の接近に留意はしておりますが、近づき過ぎない限り、餌を放棄して逃げることはないようです。この時は、最終的には6m位まで接近を許してくれました。(前出→192/yatyo18.htm) |
|
オオタカ(大鷹、Accipiter
gentilis):タカ目タカ科に属する中型の種。日本における鷹類の代表的な種である。古今タカといえば、オオタカを指すことが多い。 |
雄の全長約50cm、雌の全長約60cm、翼開長約100〜130cm。日本の亜種は白い眉斑と黒い眼帯が特徴である。北海道ではユーラシアの亜種が往来するので別種とされていたが、現在は本州の亜種と同じものとして扱われている。 |
|
|
|
|
|
|
|
おおたかの どばとをほふる はたけかな |
The arable land, a goshawk butchering a
pigeon. |
|
|
若いオオタカの食餌 /
平塚市 2011.09.06
15:12 |
|
拡大写真(2600x1900)737KB
|
|