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2011年12月26日改訂

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♪メドレー:カッコウ・コマドリ・トラツグミ・ヤマガラ・ウソ
 

百合鴎魚咥へて羽ばたきぬ   北舟

 
 

An oyster bird flapping, holding a fish in her bill.

2011年12月25日制作

相模川のユリカモメ / 神奈川県寒川町 2011.12.10 11:56

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相模川のユリカモメ / 神奈川県寒川町

日本の野鳥を撮る旅'11

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213  ミサゴ

2011.10.29 / 神奈川県寒川町相模川

▼ 魚を捕えた姿を撮影したくて、今年も挑戦しました。なかなか思い通りに撮影できませんが、ダイビングを観察すること自体が結構面白いものです。この写真の獲物は川を遡ったボラであり、飛びあがるのに苦労するほどの大物でした。(前出→141/yatyo15.htm)

ミサゴ(鶚、雎鳩、学名: Pandion):タカ目ミサゴ科ミサゴ属の総称。 極地を除くほぼ全世界に分布する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の亜寒帯から温帯地域とオーストラリアの沿岸部で繁殖し、北方の個体はアフリカ大陸中部以南と南アメリカに渡って越冬する。日本では留鳥として全国に分布するが、北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ない。西日本では冬季普通に見られる鳥だったが、近年やや数が減少している。北海道ではほとんどの個体が夏鳥として渡来している。
  全長54-64cm。翼開張150-180cm。体重1.2-2kg。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。タカ科と区別される特徴として、spicule と呼ばれる足の外側にある魚を捕らえるための棘、反転する第1趾(猛禽類ではミサゴだけである)、鼻孔の弁、密生し油で耐水された羽毛があげられる。
  食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を食べることもある。獲物を見つけると素早く翼を羽ばたかせて空中に静止するホバリング飛行を行った後に急降下し水面近くで脚を伸ばし両足で獲物を捕らえる

相模川のミサゴ / 神奈川県寒川町 2011.10.29 08:22

相模川のミサゴ / 神奈川県寒川町 2011.10.29 08:22

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214  コウライアイサ

2011.11.04 / 小田原市酒匂川

▼ 今年は雄がやってきました。関東地方では、とても珍しいとのこと。山口県の錦川には、頻繁に渡来すると聞いています。(前出→150/yatyo15.htm)

コウライアイサ(高麗秋沙、Mergus squamatus):動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類。中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する。日本では1986年に木曽川に飛来して以降、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)。
  全長52-62cm。翼長オス25-26.5cm、メス24-24.5cm。翼開張70-86cm。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)、特に後頭で顕著。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く、初列風切の色彩は黒い。食性は動物食で、主に魚類を食べる。繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり、1回に8-12個の卵を産むと考えられている。

酒匂川のコウライアイサ(雄) / 小田原市 2011.11.04 12:36

酒匂川のコウライアイサ(雄) / 小田原市 2011.11.04 12:36

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▼ 去年の 冬は、厚木市の相模川でコウライアイサの雌を見かけました。広い範囲を移動し神経質な鳥で撮影するのにかなり苦労しました。

 相模川のコウライアイサ(雌) / 厚木市 2010.12.12

 相模川のコウライアイサ(雌) / 厚木市 2010.12.12

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215 マガン

2011.11.16 / 苫小牧市ウトナイ湖

▼ 例年よりは少し遅れ気味でやってきたそうで、賑やかに飛び交っておりました。(初出)

マガン(真雁、Anser albifrons):動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類で、北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部で繁殖する。
 全長65-86cm。翼開張135-165cm。上面の羽衣は羽毛の外縁(羽縁)が淡色の暗褐色で、後部につれて黒みが強くなる。腹部には不明瞭な黒い横縞が入る。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は白い。額から嘴にかけて白い斑紋が入る。嘴はピンクや橙色。後肢は橙色。
 日本では上代(奈良時代前後)以来渡り鳥の象徴 として親しまれてきた。かつては雁(カリ)と呼ばれていたがカリは鳴き声から出た擬声語である。カギ形の列を組んで飛び、日本には晩秋に北から来て、翌春にまた北に去る。秋空高く群れをなして鳴き渡る雁の姿に郷愁を覚える人も多く、便りをもたらす鳥ともいわれる。
ウトナイ湖のマガン / 苫小牧市 2011.11.16 09:01

ウトナイ湖のマガン / 苫小牧市 2011.11.16 09:01

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216  カササギ

2011.11.16 / 苫小牧市ウトナイ湖

わが国では佐賀県を中心に生息しているようですがなぜかウトナイ湖にも生息し朝鮮半島からやって来る貨物船を足場に移動してきたといわれています。 (初出)

カササギ(鵲、Pica pica):スズメ目カラス科に分類されるカラスである。別名カチガラスもしくはコウライガラスとも呼ぶ。中国語では「喜鵲」と表記。大正12年3月7日、佐賀県の天然記念物に指定され、現在は同県の県鳥にもなっている。
 日本では佐賀県(佐賀平野一帯)や福岡県(筑後平野一帯)といった有明海を取り囲む平野部を中心に生息していたが、近年は糸島市や福岡市西部にも分布を広げている。また、北海道・長崎県・熊本県・大分県の一部地域でも少数が生息している。ハシブトガラスのように群れを作らず、主にツガイ、もしくは巣立ち前の雛と少数単位で暮らす。また、ハシブトガラスよりも一回り小さく、黒地に白い羽を持つ。
 日本では生息範囲が非常に狭いことから、大正12年1923)、その生息地を定めて、カササギ生息地一帯の市町村は国の天然記念物に指定されていた。カササギは生息が局地的であることから、朝鮮半島からの外来種であると推定されている。近年、徐々に生息域が広がっている。 1990年頃からは、北海道の室蘭市や苫小牧市でも生息している。これらの地域では、渡りの経路は不明だが、苫小牧港に入港する韓国の貨物船で持ち込まれたという説が有力である。
  穀類や昆虫、木の実などを食べる雑食性である。ケラやハサミムシ・コオロギなど地面に生息する虫も捕食する。秋にはイナゴなどの害虫を食べることから、益鳥とされる。戦前の調査では、全羅南道のカササギの砂嚢から、ジャガイモや大豆が見出されている。
ウトナイ湖のカササギ / 苫小牧市 2011.11.16 09:33

ウトナイ湖のカササギ / 苫小牧市 2011.11.16 09:33

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217  シマエナガ

2011.11.18 / 札幌市西岡水源地公園

▼ 北海道特産の亜種ですが、特に冬季の姿が可愛らしく、ようやく撮影できました。(前出→98/yatyo10.htm)

エナガ(柄長、学名:Aegithalos caudatus):スズメ目エナガ科に分類される鳥。エナガ科は世界で7種類が知られる。ヨーロッパから中央アジア日本まで広く分布しおもに林に生息するが、木の多い公園や街路樹の上などでもみることができる。
 体長は14cmほどで、スズメより小さい。くちばしと首が短く丸っこい体に長い尾羽がついたかわいらしい小鳥である。目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸〜腹は白い。
 
 繁殖期はつがいでなわばりを持つが非繁殖期は小さな群れをつくる。シジュウカラ、メジロ、コゲラなどの違う種の小鳥と群れをつくることもある。木の上で小さな昆虫やクモを食べ、特にアブラムシを好む。また、草の種子なども食べる。また、非繁殖期にはねぐらをつくって小さなからだを寄せ合って集団で眠る習性がある。街中のふつうの街路樹がねぐらとなることもあり、ねぐらとなった街路樹は夕方にはたくさんのエナガの鳴き声でザワザワと騒がしくなり木の下には当然フンがたくさん落とされることになる。
 シマエナガ(島柄長、学名:Aegithalos caudatus japonicus ) は、エナガの亜種。ユーラシア大陸を横断するように分布するエナガには20種類ほどの亜種が知られており、日本には4亜種が分布する。北海道に分布するシマエナガは頭部全体が白い。ほかの3種はほとんど外見に違いはない。
シマエナガ / 札幌市西岡水源地公園 2011.11.18 09:21

シマエナガ / 札幌市西岡水源地公園 2011.11.18 09:21

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218   ミソサザイ

2011.11.20 / 札幌市西岡水源地公園

▼ 比較的冷涼な山間地の水辺に住む小鳥です。札幌市周辺には数多くいますが、この鳥も撮影するとなると、動きが素早いので難儀します。思いがけず、目の前の小枝に止ってくれました。(前出→41/yatyo5.htm)

ミソサザイ(鷦鷯、三十三才 学名:Troglodytes troglodytes ):スズメ目ミソサザイ科の鳥。体長10cmほどで、日本で最小クラスの鳥である。大隅諸島以北に生息している留鳥。繁殖期は、亜高山帯〜高山帯で繁殖し、秋〜春先にかけては低山帯や平地に降りて越冬する漂鳥である。 早春の2月くらいから囀り始める習性があり、平地や里山などでも2月頃にその美しい囀りを耳にすることができる。日本の野鳥の中でも、キクイタダキと共に最小種のひとつ。 全身焦げ茶色の羽色をしており、常に短い尾羽を立てて、上下左右に小刻みに震わせている。
 小さな体の割には声が大きく、高音の大変に良く響く声で「チリリリリ」とさえずる。また、地鳴きで「チャッチャッ」とも鳴く。 同じような地鳴きをするものにウグイスがいるが、ウグイスの地鳴きと比べて明らかに金属的な鋭い声で「ジジッ」と聞こえる。 ミソサザイの地鳴きを聞いたことがある人なら、聞き間違えることはないほどの相違点がある。 秋〜早春、場所によっては両種が同じ環境で生活しているため、初めて聞く人にとって、両種の特定には注意が必要である。卵を温める、ヒナを育てる行為を行うのはメスだけである。
ミソサザイ / 札幌市 2011.11.20 11:43

ミソサザイ / 札幌市 2011.11.20 11:43

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小さなミソサザイ / 山梨県山中湖畔 2007.05.11

小さなミソサザイ / 山梨県山中湖畔 2007.05.11

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219  ミヤマカケス

2011.11.20 / 札幌市西岡水源地公園

▼ 本州産の頭が白髪であるのに対し、この種は茶髪です。三羽がドングリの貯食に勤しんでいたので、うまい具合に撮影できました。(前出→68/yatyo7.htm)

カケス(橿鳥、懸巣、鵥 学名:Garrulus glandarius ):スズメ目カラス科カケス属に分類される鳥。アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸の中部から南部にかけて分布。日本では九州以北で繁殖する留鳥。
 全長33cm。成鳥は額から頭のてっぺんまでが白と黒のまだら模様で、喉、腹は白色、目の周りや尾羽は黒く、後頭部、背面、胸部等は葡萄褐色。羽の色が美しく、特に基部は黒、白、青がだんだら模様を作っている。くちばしは鉛色で先が黒い。
 亜種として、ミヤマカケス Garrulus glandarius brandtii と、カケス Garrulus glandarius japonicus がいる。
ミヤマカケス / 札幌市 2011.11.20 11:49

ミヤマカケス / 札幌市 2011.11.20 11:49

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220  ミヤマガラス

2011.11.23 / 群馬県板倉町

▼ 嘴の部分が白から薄い黄色をしており、啼き声が猫に似ているカラスです。(初出)

ミヤマガラス(深山烏、深山鴉、Corvus frugilegus):鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥。ユーラシア大陸中緯度地方。日本には越冬のため、かつては本州西部、特に九州に飛来したが、現在はほぼ全国に飛来する冬鳥。
 全長47cm、翼開長90cm。全身は黒い羽毛で覆われる。嘴は細く、成鳥では基部の皮膚が剥き出しになり白く見える。森林や農耕地に生息する。大規模な群れを形成する。コクマルガラスと混群を形成することもある。樹上にコロニーを形成し、木の枝等をお椀状に組み合わせた巣を作る。
 食性は雑食で昆虫類、鳥類の卵や雛、果実、種子等を食べる。繁殖形態は卵生で、1回に3-5個の卵を産む。主にメスが抱卵し、その間オスはメスに対し捕らえた獲物を与える。
ミヤマガラス / 群馬県板倉町 2011.11.23 08:57

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221  コクマルガラス

2011.11.23 / 群馬県板倉町

▼ ミヤマガラスより少し小型で、腹部の羽が白から黒色まで変化があ ります。結構、甚振(いたぶ)られているにもかかわらず、何故かミヤマガラスと行動を共にしている ようです。(初出)

コクマルガラス(黒丸鴉、Corvus dauuricus):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥。日本には越冬のため本州西部、特に九州に飛来する(冬鳥)。(稀に北海道、本州東部、四国にも飛来することがある。)
  全長33cm。日本に飛来するカラス属では最小種。全身は黒い羽毛で覆われ、側頭部に灰色の羽毛が混じる。頚部から腹部の羽毛が白い淡色型と、全身の羽毛が黒い黒色型がいる。嘴は細く短い。

コクマルガラス / 群馬県板倉町 2011.11.23 09:05

コクマルガラス / 群馬県板倉町 2011.11.23 09:05

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222  ミヤマガラスとコクマルガラス

2011.11.23 / 群馬県板倉町

▼ ユーラシア大陸の東から西まで広範に分布するそうですが、冬季に我が国までやって来ます。大きな群れで居ることが多く、 ハシボソガラスより少し小さめ です。
  白鷺の羽ばたきひとつ春の水  北舟 

しらさぎの はばたきひとつ はるのみず

The water of spring, a white heron flapped wings once.

ミヤマガラスとコクマルガラス / 群馬県板倉町 2011.11.23 09:42

ミヤマガラスとコクマルガラス / 群馬県板倉町 2011.11.23 09:42

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223  ウミアイサ雌型

2011.11.25 / 神奈川県寒川町相模川

▼ 若鳥であり、雌雄は判別不能ですが、落ちアユが集まるこの場所に居着いていました。撮影者が気にはなるようでしたが、結構近くまで来て餌取りしていました。鮎の産卵場所ですから、かなりの数が集合していたらしく、この撮影時には約25cmの鮎を三匹、約15cmのものを4匹捕食し、満足したのか、悠然と岸辺から離れてゆきました。
この間、約20分ほどでしたが、十分に観察と撮影ができました。(前出→113/yatyo12.htm)

 カモ目 カモ科 全長(翼開長) 52-58cm(70-86cm)。雄は、首から上は緑黒色で二段に分かれた冠羽がある。雄は嘴は細長く、先端はかぎ状に曲がる。胸は茶色で黒い斑が入る。背は黒い。翼の上面は雨覆いと次列風切が白く、初列風切が黒い。白色部には2本の横帯がある。虹彩は赤い。雌は頭から首にかけて茶色。のど、首の全部、胸は白っぽく続いている。背は灰褐色。嘴、足は橙赤色。
 沿岸の岩礁地などで潜水して採餌する。水中に頭だけ入れて泳ぎ、狙いをつけると、回転するようにスムーズに潜水する。8〜10cmくらいの魚類を捕まえて、浮上してから飲み込む。小さいものは水中で食べているようである。雛は淡水の水生昆虫を食べる。5〜7月に短期的な一夫一妻で繁殖するものが多い。しかし、一夫多妻や一妻多夫の例もある。抱卵期に番は解消される。

相模川のウミアイサ雌型 / 神奈川県寒川町 2011.11.25 10:18

相模川のウミアイサ雌型 / 神奈川県寒川町 2011.11.25 10:18

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224  ミミカイツブリ

2011.11.25 / 神奈川県寒川町相模川

▼ 海に居るのが通常ですが、基本的には数が少なく赤目が特徴の鳥です。川に来ることは極めて珍しく、よほど餌に恵まれたと考えられ ます。近縁種のハジロカイツブリとは、見分けが難しい程良く似ています。(初出)

ミミカイツブリ(耳鳰、学名:Podiceps auritus):カイツブリ目カイツブリ科に分類される鳥類。体長は33cmほどで、ハトくらいの大きさ。全長31-38cm、翼開長59-65cm。目が赤く、くちばしはまっすぐで、先がポツンと白くなっている。水に浮いている間は黒っぽいが、飛びたつと羽の内側に白い部分がみえる。
 冬羽はのどから腹にかけて白く他が黒い。夏羽では頭部と背中が黒、首が褐色、腹が白となり、後頭部に帯状の金色の飾り羽があらわれるこの飾り羽が長い耳のように見えるのでこの名がある。ハジロカイツブリとよく似ているが、くちばしがまっすぐで先が白いこと、顔の黒白の境界がはっきりしていることから区別する。
  他のカイツブリと同じように、水にもぐって魚や貝、昆虫、甲殻類を捕食する。繁殖期には湖や池の水草が多い区域に浮き巣を作り、4卵を産む。卵は緑白色だが汚れて赤褐色になる。抱卵日数は20-24日。

相模川のミミカイツブリ / 神奈川県寒川町 2011.11.25 11:02

相模川のミミカイツブリ / 神奈川県寒川町 2011.11.25 11:02

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225   カンムリカイツブリ

2011.11.25 / 神奈川県寒川町相模川

▼ 冬羽は、貴夫人と呼ばれるように何となく風情がある姿です。曇天のため眼に光が入りませんでしたが約10mの至近で撮影することが出来ました。 (前出→113/yatyo11.htm)

カンムリカイツブリ(冠鳰、Podiceps cristatus):動物界脊索動物門鳥綱カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属に分類される鳥類。アフリカ大陸の一部、ユーラシア大陸、イギリス、オーストラリア、日本、ニュージーランド(南島)に分布する。日本では冬季に基亜種が九州以北に飛来(冬鳥)するが、青森県や滋賀県(琵琶湖)では繁殖する。
 
 全長46-61cm翼開張85-90cm。体重0.6-1.4kgとカンムリカイツブリ属のみならずカイツブリ目最大種。頸部は非常に長い。上面は黒、下面は白い羽毛で被われる。頭頂には黒い羽毛が伸長(冠羽)する。種小名cristatusは「冠のある」の意で、和名や英名(crested)と同義。眼先は黒い。小雨覆や次列風切には白い斑紋が入る。虹彩は暗赤色。嘴は長い。幼鳥は冠羽があまり発達せず頬の羽毛が白く黒い斑紋が入る。嘴の色彩は淡褐色夏季には冠羽が発達し、頬に黒と赤褐色の羽毛がある。嘴の色彩は暗赤色(夏羽)。冬季には冠羽があまり発達せず、頬の羽毛が白い。嘴の色彩は淡褐色(冬羽)。

カンムリカイツブリ / 神奈川県寒川町 2011.11.25 11:41

カンムリカイツブリ / 神奈川県寒川町 2011.11.25 11:41

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貴婦人のようなカンムリカイツブリ / 渡瀬遊水池(栃木県) 2009.12.13

貴婦人のようなカンムリカイツブリ / 渡瀬遊水池(栃木県) 2009.12.13

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226  ユリカモメ

2011.12.10 / 神奈川県寒川町相模川

▼ ユリカモメの採餌行動は神川橋では比較的頻度高く観察できますが風向きの関係で逆光になることが多く今回は南風で綺麗に撮影 することが出来ました。(初出)

ユリカモメ (百合鴎、学名:Larus ridibundus):チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種である。全長約40cm。足とくちばしは赤色。夏羽は頭部が黒褐色になる(英名:Black-headed Gull)。冬羽は頭部が白く、目の後ろに黒い斑点があるのが特徴。
  海岸、内陸の湖沼や河川に比較的大規模な群を作り生活する。大きな河川では河口から10km以上も遡る。夜は海に戻り、沖合のいかだなどを塒(ねぐら)とする。京都市の鴨川でも多くの個体が観察される。鴨川のものは比叡山上空を通過し、琵琶湖で夜を過ごす。基本的には魚や甲殻類を食べるが、環境によっては昆虫や雑草の種子などを食べ雑食となる。昼間は餌場におり、夜間はこれとは異なる海上や大きな湖で過ごす。夏に繁殖するため、日本では営巣しない。
 ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドなどで繁殖し、冬は南下しヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアへ渡り越冬する。北アメリカ東海岸に渡るものもいる。日本では冬鳥として、北海道から南西諸島まで広く渡来し、小型のカモメ類の大半が本種である。ただし、北海道では厳冬期にはほとんど見られなくなる。主に、全国の海岸や河川、沼地などに普通に渡来する。
 日本の古典文学に登場する「都鳥」は、現在の和名がミヤコドリ (Haematopus ostralegus) という名の鳥ではなく、ユリカモメを指すとする説が有力である。 その根拠として、『伊勢物語』の「九段 東下り」が示される。
 なほゆきゆきて、武蔵の国と下つ総の国との中に、いと大きなる河あり。それをすみだ河といふ。(中略)さるをりしも、白き鳥の嘴と脚と赤き、しぎの大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。渡しもりに問ひければ、「これなむ都鳥。」と言ふを聞きて、『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。
  百合鴎魚咥へて羽ばたきぬ  北舟 

ゆりかもめ さかなくわえて はばたきぬ

An oyster bird flapping, holding a fish in her bill.

相模川のユリカモメ / 神奈川県寒川町 2011.12.10 11:56

相模川のユリカモメ / 神奈川県寒川町 2011.12.10 11:56

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227  ハッカチョウ

2011.12.10 / 横浜市戸塚区

▼ 本来は南方に住む鳥ですが、その鳴き声が好まれて輸入されたものが籠脱けして繁殖し、戸塚区周辺で多く観察されてい ます。

ハッカチョウ(八哥鳥、学名:Acridotheres cristatellus):ムクドリ科Acridotheres 属に分類される鳥の一種。原産地は、中国大陸南部、および、インドシナ半島。全長は約26- 27cm。全身の色は黒い。翼には大きな白い斑点があり、飛翔する際によく目立つ。下尾筒の羽縁と尾羽の先端が白い。突き出した冠羽が頭部前方を飾ってのが特徴的である。嘴の色は橙色、肢は暗黄色。この翼の斑点と、頭部の飾り羽によって識別は容易。
  食性は雑食で、植物の種子等のほか、タニシなど陸棲貝類、ケラなど地中棲の昆虫、甲虫類とその幼虫、イナゴ等のバッタ類である。ムクドリと同様の群れを作る例もある。鳴き声は、澄んだ声でさまざまな音をだす。ものまねもする習性がある。人によく懐き、飼い鳥とされる。人語などを真似るということでも親しまれている。

ハッカチョウ / 横浜市 2011.12.10 14:39

ハッカチョウ / 横浜市 2011.12.10 14:39

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228  クロツラヘラサギ

2011.12.12 / 川越市伊佐沼

▼ クロツラヘラサギは、絶滅危惧種A-1に指定されている貴重な鳥です。朝鮮半島で繁殖しているとされ我が国では主に冬期に九州を中心に観察され ますが、ごく稀に、関東地方にもやって来ます。(初出)

クロツラヘラサギ(黒面箆鷺学名Platalea minor):コウノトリ目トキ科に分類される鳥類の一種。体長は75cmほどで、ヘラサギよりも少し小型である。全身の羽毛が白いが夏期には首が黄色くなり、後頭部に黄色の冠羽があらわれる。ヘラサギと似ているが、ヘラサギがくちばしの先と顔の裸出部分が黄色なのに対し、クロツラヘラサギは名前のとおりくちばしと顔が全て黒い。
 生態はヘラサギによく似ており干潟や水田、湿原などで、大きくてスプーンのようなくちばしを水につけて左右に振り、くちばしに触れた魚、カエル、カニ、水生昆虫などを捕食する。サギ類のような水面から狙いをつけて獲物を啄ばむ採食はしない。むしろカモ類の採食行動に似ている。また、採食時以外でも、くちばしを左右に振る独特の動作をするがこれもサギ類には見られない行動である。
 世界で約2000羽(生息数:2009年1月現在)しかいないとされる渡り鳥朝鮮半島にある非武装地帯付近の西海岸や中国・大連付近などで繁殖している。世界最大の越冬地である台湾・台南をはじめ、中国南部、香港、マカオ、ベトナムなどで越冬する。日本では、九州および沖縄で毎年冬鳥として約200羽が記録される。日本で観察される個体数は、1990年代半ばから少しずつ増加傾向にある。また、福岡市などで夏を過ごす個体例も報告されている。環境省のレッドデータブックでごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いとされる絶滅危惧TA類に指定され、世界的にも貴重な野鳥である。日本では「日本クロツラヘラサギネットワーク」(事務局・福岡市)が保護、調査研究活動を行っている。

伊佐沼のクロツラヘラサギ / 川越市 2011.12.12 11:44

伊佐沼のクロツラヘラサギ / 川越市 2011.12.12 11:44

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229  ハイタカ

2011.12.15 / 小田原市沼田

▼ ユーラシア大陸の温帯・亜寒帯で繁殖し、冬季は南下して過ごします。我が国では本州以北で繁殖する留鳥ですが多くは冬期に暖地へ移動し里山で観察でき ます。全長はオス約32cm、メス約39cm、概ね鳩の大きさです。オスは背面が灰色で、腹面には栗褐色の横縞があり、写真はオスと思われ ます。メスは背面が灰褐色で腹面の横縞が細かくなっているようです。 (初出)

ハイタカ(鷂Accipiter nisus):タカ目タカ科オオタカ属に分類される猛禽類オオタカ属の模式種。ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布している。日本では、多くは本州以北に留鳥として分布しているが一部は冬期に暖地に移動する。
  低地から亜高山帯にかけての森林や都市部に生息する。樹上に木の枝を束ねたお椀状の巣を作る。食性は動物食で、鳥類や昆虫類などを空中または地上で捕食する。繁殖形態は卵生で、1回に4-5個の卵を産む。

ハイタカ / 小田原市 2011.12.15 13:14

ハイタカ / 小田原市 2011.12.15 13:14

拡大写真(1800x1150)141KB

横山稔さん
撮影 ・原作 : 横山 稔よこやま みのる
 
  【出身地】 広島県府中市上下
 
  【年 齢】 昭和22年3月生まれの68歳
 
  【現住所】 横浜市戸塚区
   
  【趣  味】 (1) 園芸(良い香りのする野生蘭)
(2) 花好きが嵩じて蝶、蝶は撮影が極めて難しく結局網を持つことに。デジカメの出現で、 改めて撮影を開始し
ました。いつの日か、蝶の写真を掲載したいですね。

(3) 大賀蓮の撮影を行った後で、偶然カワセミの巣立ち後の情景に遭遇したことから、今では、すっかり小鳥の
撮影に嵌っております。シャッターを押す瞬間の緊張感は快感です。

撮影雑感

 今回も、私の拙い写真を見て頂いて有難うございます。今回で四回目になりますが、前回の写真整理の段階では、今後も続けることは困難ではないかと考えておりました。しかし、意外にも珍しい鳥達がやってきて、初めて撮影出来た鳥も多くありました。
 
 また、長年かかって遭遇することが出来た鳥、撮影の機会はあっても撮影できないもの等にも遭遇できましたが、鳥の撮影は失敗の連続ですから長続きするのでしょう。基本的に鳥を撮影する場合、人を見たら警戒し、直ぐに飛び立って逃げることが多いし、暗い所に居ることも多く、また、小鳥は小刻みに振動しているし、動きも早いですから、カメラの設定に工夫が必要です。
 
 ちなみに私の場合、撮影形態はRAW、ホワイトバランスはAUTO、ズームレンズを使用する為ピントが固定焦点レンズより甘いのでF値は10、シャッタースピードSSを飛翔体狙いのときは1600以上、通常でも100以上を標準にして、マニュアル設定で補正値を自動変化させます。また、中央焦点及び中央スポット測光にしておりますから、撮影した写真は被写体が中央になるいわゆる「日の丸」写真になってしまいます。従って、観賞するための写真にするためには、必然的にトリミングで画面を作出します。
 
 現在使用しているカメラは今年3月に新調したα55ですが、画素数は16メガピクセル、連続撮影のためのバッファメモリーは20面ありますから、以前のカメラに比べて随分と楽に撮影が出来るようになりました。しかし、光が相手で距離の二乗で暗くなりますから、勢いISOを高くしたくなりますが、これを高くすると画面が荒くなります。
 
 従って、画面の品質を向上するためには、できるだけISO値を100若しくは200に設定した方が良いのですが、飛翔体を狙うときは400〜800にせざるを得ないとはいえ 、明るければ問題ありません。暗くてもISO200に設定し、連写で枚数を重ねておりますと、かなり暗いSS値8〜20でも、100枚に一枚くらいは綺麗に静止した写真があります。
 
 小鳥も瞬間的に動きを停止したタイミングがある様で、その瞬間にシャッターが降りたら、静止した美しい写真になります。他の写真はブレぶれでモンスターになっているものが量産されてしまいますが、デジタルカメラは消去したらゴミにもならず便利です。昨年、江の島でハヤブサを追い掛けて蓄積した経験が貴重でした。

★☆★彡

感動写真集〈 第169集 〉「日本の野鳥を撮る旅'11」

撮影・原作:横山 稔  監修:和田義男

   平成23年(2011)12月25日 作品:第35作  画像:(大84+小0) 頁数:5 ファイル数:177 ファイル容量:48MB
   平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:423 頁数:1,657 ファイル数:71,466 ファイル容量:11,995MB
  求愛の雉の鶏冠や蓮華草  北舟 

きゅうあいの きじのとさかや れんげそう

Chinese milk vetches, the crest of a pheasant making advances.

【編集子が選ぶ名作】

蓮華の中の雉恋慕 / 藤沢市 2011.04.18 15:31

蓮華の中の雉恋慕 / 藤沢市 2011.04.18 15:31

拡大写真(2000x1250)459KB

野鳥のロマンと感動を求めて!
 12月25日(日)クリスマスの本日感動写真集同人横山稔さんの第四作となる「野鳥を撮る旅'11」が完成した野鳥を求めて既に6年目になり今年は「152 ルリビタキ」から「229 ハイタカ」まで5頁84枚という大作となった。平成20年(2008)に第一作を発表して以来、これまでに掲載した写真の合計は260(大)+14(小)=274枚となった。
 internetを検索しても、個人でこれだけ多くの野鳥を発表している人は見あたらず、「継続は力なり」の諺どおり他の追随を許さない日本一の野鳥シリーズとなっていることは誠に喜ばしい
 横山さんは、今年から1600万画素、連写10コマ/秒を誇るソニーの新鋭機 α55 に最大800mmの超望遠ズームを付けて、更に一段上のレベルを目指しておられる。その成果を感じ取ることができるよう、画像によっては、これまでにない高精細画像をアップした。
和田義男
 読者におかれては、ディスプレーにはみ出る拡大写真をスクロールさせながら、細部にわたって心ゆくまで観賞して頂きたい。なお、解説には前出と新出を表示し、過去の作品との比較ができるようにした。感動を深めるために新作の写真と過去に撮影した写真を並べた所もある。
 横山さんのライフワークにふさわしいスケールと内容を持つこの感動大作は、これからも更にコンテンツを追加させて頂き、毎年、年末に一年間の果実を披露させて頂きたい。全国を旅して野鳥のロマンと感動を追い続けられる横山さんの忍耐強い活動に心から感謝申し上げると共に、野鳥のロマンと感動を切り取る本格派カメラマンとして、来年も益々のご活躍を祈念申し上げます。有り難うございました! 〈 拝 〉 2011.12.25 監修 和田義男
  大鷹の土鳩を屠る畑かな  北舟 

おおたかの どばとをほふる はたけかな

The arable land, a goshawk butchering a dove.

【編集子が選ぶ名作】

若いオオタカの食餌 / 平塚市 2011.09.06 15:12

若いオオタカの食餌 / 平塚市 2011.09.06 15:12

拡大写真(2600x1900)737KB

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