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 感動写真集

2015年3月24日改訂

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♪メドレー:コノハズク・アオバズク・フクロウ・トラツグミ・ホトトギス
 

春めくや洞の主は木葉木莵   北舟

 
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A touch of spring, the owner of the hole is a owl.

2009年11月18日制作

オオコノハズク

オオコノハズク(東京都)

日本の野鳥を撮る旅'09

1/4

撮影・原作 横山 稔

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はじめに

 平成21年(2009)も昨年に引き続き、未収録の野鳥を求めて山野を歩く旅を続けました。野鳥は動きが敏捷で、警戒心が強く、木々に隠れてなかなか姿を見せてくれません。今年も根気と忍耐の撮影行でした。

鳥類の部位の名称

鳥類の部位の名称

小雨覆:しょうあまおおい
中雨覆:ちゅうあまおおい
大雨覆:おおあまおおい
初列風切:しょれつかざきり
次列風切:じれつかざきり
三列風切:さんれつかざきり
尾羽:おばね
上尾筒:じょうびとう
下尾筒:かびとう
腿:もも
脚:あし
趾:あしゆび
爪:つめ
上腹:じょうふく
下腹:かふく
胸部:きょうぶ
上背:うわぜい
耳羽:みみばね
喉:のど
眼先:めさき
過眼線:かがんせん / 眼の前後方向に入る線
嘴:くちばし
頭頂:とうちょう
冠羽:かんう / 頭頂部から生える細長い羽根
後頭:こうとう
頬:ほお
【凡例】  ▲:上の画像の説明文  ▼:下の画像の説明文  〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示

71 ミコアイサ

2009.01.04 / 皇居馬場先壕

▼ 馬場先壕にパンダカモガ居るとの情報をキャッチし、早速行ってみました。名前の通り眼の周りが黒くて、パンダにそっくりの可愛い鴨でした。この時は、オス二羽メス一羽でしたが、もう一羽オスが居るそうです。

ミコアイサ(神子秋沙巫女秋沙学名:Mergellus albellus) :動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科ミコアイサ属に分類される鳥。本種のみでミコアイサ属を形成する。潜水カモ。オスは白と黒の羽色をしているため「パンダカモ」とも形容される。名前のアイサの由来は諸説あるが、「秋が去った頃に飛来する」=「冬に飛来する」ことに由来するとする説もある。和名は、オスの体色を神子(巫女)に見たてたことが由来とされる。
 ユーラシア大陸北部の寒帯地方で繁殖し、冬季には、ヨーロッパ、カスピ海からインド北部、中国東部などの温帯地方に渡り越冬する。日本には、冬季に越冬のため九州以北に冬鳥として飛来する。北海道では少数が繁殖している。全長約42cm。翼開長約62cm。オスは羽毛が白い。嘴の基部から眼にかけてと、後頭部に黒い斑紋が入る。
 越冬時は、河川、湖、池沼、海岸等に生息する。淡水域の方が多い。小規模な群れを形成し生活する。繁殖期は河川や湖沼の周囲の草むらなどに生息する。食性は動物食で、潜水して貝類や甲殻類、魚類等を食べるが、他のアイサ類に比べると魚類以外の生物を採ることが多い。繁殖形態は卵生。水際の樹洞などを利用して大量の綿羽を入れて営巣する。繁殖期は5-7月で、産卵数は6-8個。他のアイサ類同様番いは抱卵前に解消され、抱卵と育雛はメスが行う。繁殖期にオスは、エルル、エルル、メスはクワッ、クワッと鳴く。

皇居のミコアイサ(パンダガモ)

皇居のミコアイサ(パンダガモ)

拡大写真(1500x1000)210KB

72 オシドリ  

2009.01.10 / 明治神宮北池

▼ オシドリが明治神宮にいることは聞いておりましたが12月30日に行きましたら、池に被さる常緑樹の下に隠れてなかなか撮影できません。 結果4日午前9時頃に行きましたら林に中に餌のドングリを探しに上陸した約30羽の群と遭遇しましたが、暗くて撮影出来ませんでした。
 神宮全体で約30羽位飛来していたそうですが初詣で一ヵ所に集合したようです。結局この日も綺麗な写真は撮影できず、再チャレンジとなりました。10日満を持して午後1時頃到着し、漸く納得できる写真が撮影出来ました。

オシドリ(鴛鴦:学名Aix galericulata) :カモ目・カモ科・カモ亜科に分類される鳥類の一種。オスの成鳥が鮮やかな羽色を持つことで知られている。漢字を音読みして「えんおう」と呼ぶこともある。「鴛」はオス、「鴦」はメスのオシドリを指す。
 体長は45cmほどで、カラスとハトの中間の大きさ。繁殖期のオスはくちばしのピンク、目の上から冠羽にかけての白、首にある長い茶色の羽、暗青色の胸、橙色の翼、翼の風切羽が変形した「銀杏羽」など非常に特徴的な羽色をしている。メスは全体的に灰褐色で、目のまわりに白いアイリングがあり、目の後ろに白い線が続く。オスは非繁殖期にメスとよく似た羽色(エクリプス)になるが、くちばしのピンクが残るので区別できる。オス・メスとも腹は白く、脚は黄色をしている。
 非繁殖期は群れで生活し、山地の渓流、湖、池、ダムなどで見られる。水草や植物の種子、穀物などを食べるが、特にドングリを好んで食べるのが他のカモ類と異なる特徴である。繁殖期は5〜6月頃で、水辺近くの森林で繁殖する。地面に巣を造る他の多くのカモ類と異なり、樹洞で営巣する。
 オシドリは仲のよい夫婦の象徴として扱われ「おしどり夫婦」という言葉もあるほどだが、子育ては他のカモ類と同じくメスが行い、繁殖期ごとに別の相手と結ばれる。繁殖期以外ではオスとメスは別行動である。一年ごとにオスはパートナーを替えるので、喩えに使われるほど仲がいいというわけではない。

神宮のオシドリ

神宮のオシドリ

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73 カワアイサ

  2009.01.10 / 皇居日比谷壕

▼ 頭の毛が深緑色をしていることから、ナポレオンの帽子に見立てて、ナポレオンカモとも呼ばれるのだそうです。4日に撮影したときは日陰にしか居なかったので結果この深緑色が出てくれず、11時頃に到着して撮影したものです。綺麗な色が再現できました。

カワアイサ(川秋沙、学名:Mergus merganser) :カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸中北部と北アメリカ北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ、中央アジア、インド東部、中国東部、朝鮮半島、北アメリカ中部などに渡り越冬する。日本へは冬鳥として九州以北に渡来するが、北日本の方が渡来数が多い。北海道では留鳥として少数が繁殖している。
 カモ類の中では、最も細長く見える(体高と体長の比率)種の一つ。全長はオスで概ね68cm程度。メスはオスよりかなり小さく平均値は60cm程度。オスは、頭部が緑色光沢のある黒色で、冠羽はないが後頭部がふくらんで見える。頸から脇・胸及び下面と背や小雨覆・三列風切等は白い。背の上面は黒い。メスは頭部が茶褐色で、冠羽は短い。胸から体の下面は白色で、背からの体の上面は灰褐色である。雌雄とも嘴と足は赤い。
 越冬時は、和名のとおり湖沼、河川などの淡水域に生息するが、内湾や沿岸部の浅瀬にも生息している。北日本では海水域に多く生息し、西日本では淡水域に多く生息する傾向がある。あまり大きな群れは作らず、1-数羽の小群で生活する。繁殖期は、内陸の湖沼の周辺の草原や湿地に生息する。食性は主に動物食。潜水して魚類を捕食するが、郊外の公園に生息する個体の中には人間が与えるパンなどを食べているものもいる。繁殖形態は卵生。繁殖期は4-6月で、地上に枯れ草などを用いて皿状の巣を作るが、樹洞を利用することもある。抱卵、育雛は雌が行う。鳴き声は、カルル、カルル。

カワアイサ

カワアイサ

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74 ヒドリガモ

2009.01.10 / 東京都千代田区千鳥ヶ淵

▼ ミコアイサを探しているうちにみつけました。

ヒドリガモ( 緋鳥鴨、学名:Anas penelope) :カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。オナガガモ、マガモ、コガモなどと並んで、日本で最も普通に見られるカモ類である。淡水型カモの一種。
 体長約49cm。雄成鳥は額から頭頂がクリーム色で、顔から頸が茶褐色、胸は薄い茶色である。体の上面は灰色で黒い細かい斑が密にある。下尾筒は黒い。雌は全体に褐色。雄のエクリプスは雌と似ているが、全体に赤みが強い。雌雄とも嘴は青灰色で、先端が黒い。体の下面は白い。
 ユーラシア大陸の北部の寒帯地域やアイスランドで繁殖し、冬季はヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮半島などに渡り越冬する。日本では冬鳥として全国に渡来する。北海道では厳冬期には少なく、春と秋によく見られる。
 越冬時は、湖沼、河川、河口、海岸などに生息する。繁殖期はツンドラ地帯や針葉樹林にある湿地などに生息する。食性は植物食。水面に浮かぶ植物性の葉や茎・根・種等を採食する。また、岸や中洲に上がって陸上の植物も食べる。海草、海藻も好んで食べるので、他の淡水型カモ類と比べると、海岸付近で観察されることも多い。昼間は群れで休息し、夕方から明け方にかけて餌場に向かい採餌することが多い。繁殖形態は卵生。水辺の草地などに営巣し、1腹7-11個の卵を産む。抱卵日数は23-25日である。オスはピュー、ピューという特徴ある甲高い声で鳴くが、メスは他のカモ同様低い声でガァー、ガァーと鳴く。

ヒドリガモ

ヒドリガモ

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75 ハシビロガモ

2009.01.10 / 皇居馬場先壕

▼ 首の廻りの色が、光の当たり具合で結構変化する綺麗な鳥です。嘴が広いと言う意味ですが、水面に浮かんだ藻等を漉し採って餌にしているようです。人が与えるパンなどにも機敏に反応しておりました。

ハシビロガモ(嘴広鴨、英名:Northern Shoveler、学名:Anas clypeata) :モ目カモ科に分類される鳥類の一種で、水面を群れを成して輪を描くように泳いで採食する事から一名をクルマガモ(車鴨)とも呼ぶ。学名の内、種名のclypeataは「楯(たて)」の意味で、本種の嘴の形からついた。
 ヨーロッパ中部・北部、ロシア、中央アジア、シベリアなどのユーラシア大陸北部と北アメリカ大陸北部で広く繁殖し、冬季は南ヨーロッパ、アフリカ北部から中部、西アジア、インド、東南アジア、北アメリカ大陸南部に渡り越冬する。日本では冬鳥として、全国に渡来する。北海道では少数が繁殖している。
 水面でクチバシを左右に動かして、集めたプランクトンや植物を水ごと丸飲みして嘴にあるブラシ状のものでこして食べる。集団で水面をぐるぐる回って渦を作ってその中心に食べ物を集める姿は独特である。子育ての時期には貝や昆虫を餌とする。巣は水辺に作られることが多く、植物の茎や羽毛なので浅い凹型のものを地面の上に作る。越冬中はあまり鳴かないが、渡りの時期が近づくころにオスは「トントン」「クスッ クスッ」という感じの鳴き声を出す。メスは、アヒルのような「ガーガー」と鳴く。

ハシビロガモ

ハシビロガモ

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76 コガモ

2009.01.12 / 横浜市金沢区長浜公園

▼ コガモ自体はそれほど珍しいことはないのですが、周囲の景色がなかなか難しく、抜けたところで漸く撮影できました。

コガモ(小鴨、学名 :Anas crecca) :カモ目カモ科の鳥類の一種でカモの仲間。名前は小型のカモの意。ユーラシア中部・北部および北米大陸中部・北部で繁殖する。冬季はヨーロッパ南部、北アフリカ、中近東、南アジア、東アジア、北アメリカ中部から南部へ渡り越冬する。日本では、冬鳥として全国に飛来する。全国で普通に見られ、市街地の河川や公園の池などでも観察される。中部地方以北の高原や北海道の湿原では、ごく少数が繁殖している。
 カモ類の中では冬の渡りが早く、また春の渡りが遅めである。越冬中は群れで生活し、関東地方では 9月頃から 4月頃にかけて見ることができる。体長34-38cm。翼開長58-64cm。雄の方がやや大きい。ハトより一回り大きい程度で、日本産カモ類の中では最小種のひとつ。
 非繁殖期には、湖沼、池、河川、干潟などに生息する。淡水域に多い。越冬の終盤である2月末〜3月につがいを形成し、繁殖地へ渡る。つがいを形成する前の11月〜1月頃には、オスはメスに対して盛んにディスプレイ行為を見せる。繁殖期には、河川や湿地の周辺の草地などに生息する。
 食性は植物食で、河川や湖沼などの水面から届く範囲の藻や水草などを食べる。夜間に採食することが多い。
繁殖形態は卵生。メスは草地の地上に巣を作り、4月下旬〜7月上旬に平均8個産卵する。卵の平均サイズは45×33mmである。卵は抱卵開始から21〜23日で孵化する。他の多くのカモ類と同様に、抱卵・育雛はメスのみで行う。雛は26-30日程度で親から独立する。雄は「ピリピリッ」、雌は「クゥェックゥェッ」などと鳴く。

コガモ

コガモ

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77 イカルチドリ  

2009.01.12 / 横浜市金沢区長浜公園

▼ チドリは種類が多く、イカルチドリはその数が少ないとされておりますが、この公園には、この冬になってペアで逗留しているのだそうです。

イカルチドリ(桑鳲千鳥、Charadrius placidus) :、動物界脊索動物門鳥綱チドリ目チドリ科チドリ属に分類される鳥。夏季に中華人民共和国北部、ウスリー、朝鮮半島などで繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部や東南アジアへ南下し越冬する。日本には亜種イカルチドリが本州、四国、九州で繁殖している。北日本では、夏季に繁殖のため飛来(夏鳥)し、冬季には温暖な地域に移動する。南西諸島では冬季に越冬のため飛来(冬鳥)する。その他の地域では、周年生息(留鳥)する。なお、夏季に北海道でも繁殖している可能性がある。
 全長19-21cm。翼開長45cm。和名のイカルは古語で「大きい、厳めしい」の意。尾羽は長く、静止時には翼よりも尾羽の先端が後方にある。頭頂部と背面は灰褐色、腹面は白い羽毛で覆われる。眼の周囲の羽毛は黄色。嘴から眼を通り側頭部へ続く筋模様(過眼線)が入る。額に斑紋が入り、過眼線と交わる。喉から後頸にかけての羽毛は白く、細い首輪状の斑紋が入る。嘴は細長く、英名(long-billed=嘴が長い)の由来になっている。後肢は比較的長く、色彩は黄色。夏羽は頭部や頸部に入る斑紋が黒い。冬羽は頭部や頸部に入る斑紋が暗褐色で、夏羽と比べやや淡くなる。
 河川、湖沼などの周囲に生息する。河川の中流域から上流域で多く見られ、海岸や干潟で観察されることは稀ある。冬季には小規模な群れを形成する。食性は動物食で、昆虫類、節足動物、ミミズなどを食べる。水辺を徘徊して獲物を探し、捕食してはまた徘徊するということを繰り返す。
 繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。主に河川の中流域にある河原や中州といった礫地に窪みを掘り小石や枯草を敷いた巣に、日本では3-7月に1回に3-4個の卵を産む。雌雄とも抱卵し、抱卵期間は約27日。雛は孵化後まもなく巣から離れ、親の後を追って歩き出す。親は巣に外敵が近づくと翼を広げて身を屈め傷ついた振り(擬傷)をして巣から離れ、外敵の注意を巣から反らす。雛はその間じっとして動かず、保護色により周囲の小石と見分けることが難しくなる。

イカルチドリ

イカルチドリ

拡大写真(1250x850)186KB

78 トモエガモ

2009.02.01 / 東京都多摩ニュータウン

▼ 飛来してくる数が少なく、意外に遠い処にしか居ない鳥ですが、とある公園の中に浮かべてある東屋に陣取っておりました。マガモに押し出されて、背伸びの瞬間を上手く撮ることが出来ました。

トモエガモ(巴鴨、Anas formosa) :動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科マガモ属に分類される鳥。模式標本の産地(模式産地)はバイカル湖(ロシア)で、英名の由来になっている。大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア東部夏季にシベリア東部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国東部、日本、朝鮮半島、台湾へ南下し越冬する。日本では冬鳥として全国から記録があるが、本州以南の日本海側に多く渡来し、太平洋側では少ない。
 全長37-43cm。翼開張65-75cm。オスの方が大きい。胴体背面は褐色の羽毛で覆われる。オスの繁殖羽は頭部に黒、緑、黄色、白の巴状の斑紋が入り、和名の由来になっている。オスの非繁殖羽は全身が褐色の羽毛で覆われ、眼から頬にかけ不明瞭な黒い筋模様が入る。メスは全身が褐色の羽毛で覆われ、黒褐色の斑紋が入る。また嘴基部に白い斑紋が入り、喉が白い。嘴は黒色。
 湖や池沼に生息し、河川や海岸に飛来することもある。越冬時は群れで行動しているが、コガモの群れに混じっていることもある。食性は植物食傾向の強い雑食で、主に種子を食べるが、水草、昆虫類、甲殻類も食べる。昼間は休息し、夕方から早朝にかけて採餌する。繁殖形態は卵生。森林地帯の渓谷に巣を作る。

トモエガモ

トモエガモ

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79 イスカ

2009.02.28 / 札幌市豊平区豊平公園

▼ 赤松やとど松等の松毬の実を餌にする鳥です。そのために嘴が曲がった形に進化したとされております。札幌でも時々やって来るそうで、今年は大挙してきたとか。オスが目立つ赤い羽色に対し、メスは黄緑の目立たない姿です。

イスカ(交喙、鶍、学名 Loxia curvirostra) :スズメ目アトリ科に分類される鳥類の一種。ヨーロッパ、アジアの北部や北アメリカに広く分布する。日本には主に冬鳥として渡来するが、少数だが北海道や本州の山地で繁殖するものもある。
 主に針葉樹林内で生活する。非繁殖期は、数羽から10数羽の群れで行動する。群れの中には、まれにナキイスカが混じっていることがある。樹木の種子や小さな昆虫をえさとする。特にマツの種子を好む。主に樹上で採餌するが、地上に降りて水を飲む姿がよく観察される。マツ等の針葉樹の樹上に枯れ枝を材料としたお椀状の巣を作り、2-4個の卵を産む。抱卵期間は約14日。雛は孵化してから14日程で巣立つ。
 イスカのくちばしは左右互い違いになっており、このくちばしを使って、マツやモミなどの針葉樹の種子をついばんで食べる。たまごから孵って間もない雛は普通のくちばしをしているが、1〜2週間経つと先が交差してくる。しかし下のくちばしが右にでるか左にでるかは決まっていない。また、このくちばしから物事が食い違うことを「イスカの嘴(はし)」という。西洋では、イエス・キリストが十字架に貼り付けになったときに、その釘を引き抜こうとした為、このような嘴になったという伝承がある。その為、キリスト教文化圏ではイスカは義人のイメージを付与される。

松毬の実を啄むイスカ

松毬の実を啄むイスカ

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80 オオコノハズク

2009.03.07 / 東京都内某所

▼ 多摩湖近く、西武球場の近くに居たものが有名でしたが、冬期になると関東地方には、意外に多く飛来しているようです。多摩川周辺のトラフズクや利根川支流、埼玉県のコミミズクも有名ですから、冬期の関東地方は、これらのフクロウ族にとって格好の越冬地のようです。

オオコノハズク(大木葉木菟、学名Otus lempiji) :フクロウ目フクロウ科の鳥。ロシア東部の沿海州からサハリン、中国東部、東南アジアに分布する。北方で生息する個体は、冬期は南方へ渡る。日本では、北海道においては夏鳥として飛来し、それ以外の地域では留鳥として生息する。
 体長は約24cmで、翼を広げた幅は約57cm。コノハズクと似ているがやや大きい。体色は褐色、灰色、黒色の複雑で細かい斑で、後ろ側に灰白色の斑がある。目は澄色である。
 平地から山地の林に住み、秋冬には雑木林や竹林の中で数羽集まっていることがある。夜行性で、ネズミなどの哺乳類や鳥類、昆虫などを捕食する。繁殖期に雄は「ウォッウォ」「ポ ポ ポ」と続けてやや甲高い声で鳴くほか、地鳴きとして「ミャ〜オ」と猫のような声も発する。
  春めくや洞の主は木葉木莵  北舟 

はるめくや ほらのあるじは このはずく

A touch of spring, the owner of the hole is a owl.

オオコノハズク

オオコノハズク

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