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2009.05.23 / 山梨県河口湖町 |
▼ アオジに極めて良く似た鳥ですから、以前はどうやら見逃していたようです。啼声が違うので気がついて、眼の周りがメジロのような白いリングがあることで確認できました。なかなか可愛い啼声ですよ。 |
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ノジコ(野路子、Emberiza sulphurata):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類。大韓民国、中華人民共和国南東部(台湾含む)、朝鮮民主主義人民共和国、日本、フィリピン北部に分布する。夏季に本州北部で繁殖(夏鳥)し、冬季になると中華人民共和国南東部、フィリピン北部へ南下し越冬する。本州西部以南では越冬する個体もいる。 |
全長13.5-15cm。翼開張21cm。尾羽の色彩は黒褐色で、外側から2枚ずつの尾羽には白い斑紋が入る。翼の色彩は黒褐色で、羽毛の外縁(羽縁)は淡褐色。中雨覆や大雨覆の先端には白い斑紋が入り、静止時には2本の白い筋模様(翼帯)に見える。眼の上下に白い輪模様(アイリング)がある。嘴の色彩は青みがかった灰色。後肢の色彩は黄色がかった淡褐色。オスは頭部や胴体上面が灰緑色の羽毛で覆われ、暗褐色の縦縞が入る。下面は黄色い羽毛で覆われる。眼先は黒い。メスは頭部や胴体上面が淡褐色、下面が淡黄色の羽毛で覆われ、眼先が淡褐色。 |
繁殖期には標高700-1,200mにある開けた森林に生息する。食性は雑食で、昆虫、種子などを食べる。地表では種子、繁殖になると樹上で昆虫を採食する。繁殖形態は卵生。草の根元や低木の樹上に植物の茎を組み合わせたお椀状の巣を作り、5-7月に1回に3-4個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約14日。雛は孵化してから7-8日で巣立つ。 |
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ノジコ |
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2009.07.12 / 石狩川河口域 |
▼ あこがれの鳥として、ある意味必死に探しておりまして、一昨年6月に、ウトナイ湖畔で、漸く姿を見ることが出来ましたが、あまりに近くて撮影にはいささか難渋した鳥でした。 |
今回は、ある程度は期待しつつ、石狩川西側の堤防上の道路を歩いて野鳥の観察をしながら、あいの里から石狩大橋まで歩いてみました。結構な鳥達が居ましたが、少し遠くて500ミリでは苦しい撮影になりました。 |
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ノゴマ(野駒、Luscinia calliope):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツグミ科に分類される鳥。インド、カザフスタン、カンボジア、タイ、大韓民国、中華人民共和国(台湾、香港含む)、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ネパール、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、モンゴル、ラオス、ロシアに分布する。
夏季に中華人民共和国、ロシアなどで繁殖し、冬季は東南アジアへ南下し越冬する。日本では夏季に北海道に繁殖のために飛来(夏鳥)する。岩手県早池峰山でも繁殖例がある。本州以南では渡りの途中に飛来(旅鳥)する。南西諸島では少数が越冬(冬鳥)する。
全長15.5cm。体重16-29g。上面が緑褐色、胸部から腹部にかけての下面が汚白色の羽毛で覆われる。体側面は褐色みを帯びる。眼上部にある白い眉状の斑紋(眉斑)と嘴の基部から頸部へ向かう斑紋(顎線)は白く明瞭。
嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は薄いオレンジ色。オスの喉は赤い斑紋が入る。メスの喉は赤い斑紋が入る個体もいるが面積が狭く、多くの個体は喉が白い。
平地から亜高山帯にかけての草原や灌木林に生息し、渡りの途中や越冬地では森林に生息することもある。和名は野(原野)に生息するコマドリの意。秋季から冬季にかけては小規模な群れを形成して生活することもある。食性は動物食傾向の強い雑食で、主に昆虫類を食べるが果実も食べる。
繁殖形態は卵生。繁殖期に縄張りを形成し、オスは草の上などで大声で様々な囀りを行う。種小名calliopeはギリシャ神話の文芸の女神「カリオペー」の意で、囀りに由来する。倒木の下などに枯葉や根などで皿状の巣を作り、6-8月に1回に3-5個の卵を産む。メスのみが抱卵する。 |
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あこがれの のごまにあいし なつのみち |
A summer field path, just happened to meet a Siberian rubythroat of my adoration. |
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ノゴマ(オス) |
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▲▼ 当日は晴天で、余りの暑さにへばってしまい、途中の道路まで木が迫っていたところの木陰で、水分補給と休憩をとることにして腰を下ろしました。一息入れたところで、周囲で忙しく小鳥が二羽鳴き交わしているのに気が付いて、声がする藪に目をこらして驚きました。何とノゴマが居たのです。 |
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どうやら営巣子育て中の藪の近くに腰を下ろしたようで、三脚の高さを調整して目線をあわせて待っておりました。最初にメスが姿を現し、その後はオスが周囲を飛び回って呉れたので、撮影は撮り放題になりました。私には幸運の女神が微笑んでくれたのですが、鳥には目触りなお邪魔虫が舞い込んできて、さぞかしご迷惑だったことでしょう。 |
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ノゴマ(メス) |
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2009.07.14 / 札幌市藻岩山 |
▼ 本州にもエナガは沢山居るのですが、北海道のエナガは、可愛さに秀でており、カメラマンにとっては格好の標的です。エナガは動きが俊敏で、一カ所に留まることが少なく、気ぜわしく動き回りますので、撮影側にとっては本当に難儀する標的です。 |
私も何回もトライして失敗の連続でしたが、今回は何とか撮影できました。慈恵会ルートと呼ばれる登山口から入り、尾根筋に出て、旭山公園側にルートをとっておりましたら、唐松林の中で十羽余りの群と遭遇し、約20分の撮影ができました。本当に愛くるしい小鳥です。 |
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エナガ(柄長、学名:Aegithalos caudatus):スズメ目エナガ科に分類される鳥である。エナガ科は世界で7種類が知られる。ヨーロッパから中央アジア、日本まで広く分布しおもに林に生息するが、木の多い公園や街路樹の上などでもみることができる。 |
体長は14cmほどで、スズメより小さい。くちばしと首が短く丸っこい体に長い尾羽がついたかわいらしい小鳥である。目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸〜腹は白い。
繁殖期はつがいでなわばりを持つが非繁殖期は小さな群れをつくる。シジュウカラ、メジロ、コゲラなどの違う種の小鳥と群れをつくることもある。木の上で小さな昆虫やクモを食べ、特にアブラムシを好む。また、草の種子なども食べる。また、非繁殖期にはねぐらをつくって小さなからだを寄せ合って集団で眠る習性がある。街中のふつうの街路樹がねぐらとなることもあり、ねぐらとなった街路樹は夕方にはたくさんのエナガの鳴き声でザワザワと騒がしくなり木の下には当然フンがたくさん落とされることになる。 |
シマエナガ(島柄長、学名:Aegithalos caudatus japonicus ) は、エナガの亜種。ユーラシア大陸を横断するように分布するエナガには20種類ほどの亜種が知られており、日本には4亜種が分布する。北海道に分布するシマエナガは頭部全体が白い。ほかの3種はほとんど外見に違いはない。 |
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なつやまじ かしらのしろき しまえなが |
A summer mountain path, a long-tailed tit with a white head. |
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頭部の白いシマエナガ |
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2009.11.08 / 横浜市金沢区長浜公園 |
▼ 今年の春に初めて来たという情報を聞き、撮影に出掛けましたが、良い場所に出てくれず、証拠写真に留まりましたが、この秋にも来てくれて、今度は砂浜の上で、色々とパフォーマンスしてくれました。胸に白い縦の白い筋がコガモと違う特徴ですが、他はコガモと全く同じです。コガモの群れに幼鳥の時に紛れ込んだのでしょうか。 |
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アメリカコガモ Anas crecca carolinensis (Linnaeus, 1758) 英名:Green-winged Teal
:「76 コガモ」の亜種で、雄は側面に横白線が入らず、肩から縦に白線が入ることで判別できる。日本国内では亜種コガモに混じって希に観察される。なお、本亜種をコガモとは別の独立種 Anas carolinensis (Gmelin, 1789) であるとする見方もある。 |
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羽ばたくアメリカコガモ |
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2009.09.13 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
▼ 私にとって、この鳥は撮影に難儀した鳥です。例年春に渡ってきて、高原で繁殖し、9月末頃横浜を経由して南下します。舞岡公園での滞留は比較的短く、せいぜい5日程度であり、土日カメラマンには少々タイミングが合わせにくい条件です。 |
しかも小型故に、他の鳥であるエゾビタキ等にこみやられて、なかなか良い場所に出現できない処があります。今年は、運良くミズキの実のある場所に出てくれました。つぶらな瞳と、眼の周りの白いアイリングが特徴の可愛い小鳥でお気に入りです。 |
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コサメビタキ(小鮫鶲、Muscicapa dauurica):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ヒタキ科サメビタキ属に分類される鳥類。夏季にシベリア南部、朝鮮半島、ヒマラヤ山脈などで繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部、インドネシア、フィリピンへ南下し越冬する。日本では基亜種が夏季に九州以北に繁殖のため飛来(夏鳥)する。 |
全長13cm。和名はサメビタキより小型である事に由来する。上面は灰褐色、下面は白い羽毛で覆われる。体側面は褐色みを帯びる。眼の周囲に不明瞭な白い斑紋(アイリング)が入り、眼先も白い。嘴はやや長い。嘴の色彩は黒く、下嘴基部の色彩はオレンジ色。幼鳥は上面や翼に淡褐色や淡灰色の斑紋が入る。
平地から山地にかけての落葉広葉樹林に生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。食性は動物食で、昆虫などを食べる。樹先などに止まり、飛翔している獲物を目掛けて飛翔し捕食する。繁殖期に縄張りを形成する。日本では標高1,800m以下の落葉広葉樹林で繁殖する。高木の葉がない水平な樹上にウメノキゴケなどをクモの糸で付着させた樹皮やコケを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-6月に1回に3-5個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は12-14日。雛は孵化してから12-14日で巣立つ。 |
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愛らしいコサメビタキ |
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拡大写真(1400x880)177KB
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