ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク
 

Wa☆Daフォトギャラリー

 感動写真集

2011年12月25日改訂

今 日

昨 日

♪メドレー:カッコウ・コマドリ・トラツグミ・ヤマガラ・ウソ
 

やはらかき光を浴びて雉一声   北舟

 
拡大写真(2000x1450)186KB

A pheasant chirping once, basking the soft sunlight.

2009年11月18日制作

境川遊水池のキジ

境川遊水池のキジ(横浜市泉区)

日本の野鳥を撮る旅'09

2/4

  wadapho.jp 内検索  

81 アメリカコガモ

2009.03.04 / 横浜市戸塚区舞岡公園

▼ この鳥も、関東地方に来ているだけで珍しいのだそうです。人目を避けて、撮影の厳しい場所に居るものですから苦労しました。

 アメリカコガモ( Anas crecca carolinensis (Linnaeus, 1758) 英名:Green-winged Teal )は、前頁76のコガモの亜種で、雄は側面に横白線が入らず、肩から縦に白線が入ることで判別できる。日本国内では亜種コガモに混じって希に観察される。本亜種をコガモとは別の独立種 Anas carolinensis (Gmelin, 1789) であるとする見方もある。

やっと捉えたアメリカコガモ↓

やっと捉えたアメリカコガモ

拡大写真(1600x1150)323KB

82 オガワコマドリ

2009.03.21 / 横浜市泉区境川遊水池公園

▼ 三年前に綱島の鶴見川畔に来て、大変珍しいと大騒ぎになりました。その時は関東地方に10年ぶりと云われておりましたが、今年は横浜に来ました。今回もオスのようですが、団塊世代の大量退職時代を迎えて、多くのアマチュアカメラマンが増えたことで、観察者が多くなり、発見される確率が高くなったというのが真相のようですね。
多分、以前からかなりの小鳥が来ているのでしょうが、芦原の中に潜んで居りますから、発見が難しいのでしょう。

 オガワコマドリ(小川駒鳥、学名:Luscinia svecica)は、スズメ目ツグミ科に分類される鳥である。和名は、本種を日本で初めて採集した小川三紀に因んで名づけられた。
 ユーラシア大陸の中部以北に夏鳥として渡来、繁殖し、冬期はアフリカ中部からアラビア半島、東南アジアに渡り越冬する。日本の周辺では、ロシアの沿海州付近やシベリア東部でも繁殖している。日本では以前は観察例の少ない迷鳥だったが、調査が進むにつれて記録が増え、現在ではまれな旅鳥または冬鳥とされている。日本海側の島嶼部での記録が多い。
 全長約15cm。額から尾にかけての上面はオリーブ褐色で腰の部分が澄色がかっている。白い眉斑が目立つ。腹部は灰色。雄の喉は青く、喉から腹部との境にかけて黒、白、茶褐色の横帯がある。雌の喉は灰色で、胸部の横帯はなく、腹の黒褐色の縦縞がある。
 日本における記録では、河川敷や湖沼縁の草地やアシ原で単独でいることが多い。地上で採餌しながら、近くに岩や杭にとまっており、危険を察知すると低く飛び草地に隠れる。繁殖期には湿地の近辺の低木林などに生息し、番いで縄張りを持つ。食性は主に動物食。昆虫類の幼虫を捕食することが多い。繁殖形態は卵生。地面のくぼみに枯草などを用いて椀状の巣を作り、5-7卵を産む。抱卵日数は約13日で、雛は13-15日で巣立つ。さえずりは「チュルチュル」、「チュリチュリ」等を組み合わせた複雑なもの。地鳴きは「タッ」「グッ」。

オガワコマドリ

オガワコマドリ

  芦原に潜む駒鳥春きざす  北舟 

あしはらに ひそむこまどり はるきざす

A touch of spring, a hidden redbreast at a reed field.

夏羽のオガワコマドリ(再掲) 2006.04.23 / 綱島鶴見川畔

夏羽のオガワコマドリ(再掲) 2006.04.23 / 綱島鶴見川畔

拡大写真(1800x1300)359KB

83 コジュリン  

2009.03.28 / 川崎市川崎区多摩川河川敷

▼ 芦原に沢山のコジュリンが居りますが、撮影できるところにはなかなか出てくれないので苦労します。葦の枯れ葉の中にいる小昆虫を探して餌にしているようで、バリバリとすさまじい音を立てております。

 コジュリン(小寿林、学名Emberiza yessoensis)は、動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥。夏季は中華人民共和国北東部、ウスリー等で繁殖し、冬季は中華人民共和国南東部、朝鮮半島へ南下し越冬する。日本では基亜種が本州中部以北と熊本県に局地的ながら周年生息(留鳥)する。
 
 全長14.5cm。背面は赤褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞状の斑紋が入る。オスの夏羽は頭部から喉にかけて黒い。胸部から腹面は淡い灰褐色腰は赤褐色。オスの冬羽やメスに似るが喉が薄黒い。メスは頭頂部の羽毛が暗褐色で眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)や嘴の基部から頬へ向かう斑紋(頬線)は黄褐色眉斑と頬線の間は淡褐色、嘴の基部から頸部へ向かう斑紋(顎線)は黒い。胸部や体側面は淡褐色で、腰は灰褐色、腹部は白い。
 
 河川や湖沼周辺の草原等に生息する。秋季や冬季は川辺のアシ原や海辺の草原等で小規模な群れを形成し生活する。食性は雑食で、昆虫類、節足動物、果実、種子等を食べる。地表で採食を行う。
 
 繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成するが、まれに複数のつがいが集中してコロニー状に営巣している場合もある。草(イネ科)の根元等に枯草や木の枝等を組み合わせたお椀状の巣を作り、5-7月に1回に3-5個の卵を産む。雌雄とも抱卵し、抱卵期間は12-14日。雛は孵化してから11-12日で巣立つ。

コジュリン

コジュリン

拡大写真(1900x1350)205KB

84 オオセグロカモメ  

2009.03.28 / 多摩川河口域

▼ ユリカモメやウミネコに比べると概ね倍近い体格で、少し怖い感じでした。かといって警戒心は非常に強く、遠くて撮影は難しいですが、この時はたまたまボラの死骸があったものですから、近くで撮影できました。こんなに近くで見たのは初めてです。

 オオセグロカモメ(大背黒鴎、Larus schistisagus)は、動物界脊索動物門鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。大韓民国、中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア南東部に分布する。冬季になると中華人民共和国北東部などへ南下し越冬する。ロシア南東部では周年生息する。日本では北海道や東北地方で周年生息(留鳥)するか、本州中部以南に冬季になると越冬のため飛来(冬鳥)する。
 全長55-67cm。翼開張132-150cm。体重1.2-1.7kg。和名はセグロカモメより大型である事に由来する。頭部や胴体下面は白い羽毛で被われる。尾羽の色彩も白い。背中や翼上面は青みがかった暗灰色の羽毛で被われ、英名(slaty-backed=粘板岩色の背中をした)の由来になっている。風切羽は黒く、先端に白い斑紋が入る。嘴は太くて長い。嘴の色彩は黄色で、下嘴の先端近くに赤い斑紋が入る。後肢の色彩はピンク色。卵は灰緑色や暗緑色の殻で覆われ、暗褐色や灰青色の斑点や筋模様が入る。幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、羽毛の外縁(羽縁)が淡褐色。初列風切の色彩は褐色。嘴の色彩は黒い。夏季は頭部から頸部にかけて斑紋が無く(夏羽)、冬季は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑点が入る(冬羽)。
 海洋や河口、干潟、その周辺にある湖沼などに生息する。冬季になると同科他種と混群を形成する事もある。食性は雑食で、魚類、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物、動物の死骸などを食べる。他の鳥類が捕らえた獲物を奪ったり、他の鳥類の卵や雛を食べる事もある。繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。沿岸部の岩礁や草原などに木の枝や枯草、海藻などを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-7月に1回に2-4個(主に3-4個)の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は25-26日。雛は孵化してから約40日で巣立つ。生後3年で性成熟すると考えられているが、生後4年で成鳥羽に生え換わる。

オオセグロカモメ

オオセグロカモメ

拡大写真(1600x1200)184KB

85 カンムリカイツブリ  

2009.03.28 / 多摩川河口域

▼ カイツブリの中では少し大型ですが、なかなか近くに寄ってくれず、撮影の機会がなかなかありませんでした。もう少し頭髪が立っているとカンムリ上になります。時々大きなボラを捕まえて一気に飲み込むのだそうです。

 カンムリカイツブリ(冠鳰、Podiceps cristatus)は、動物界脊索動物門鳥綱カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属に分類される鳥類。アフリカ大陸の一部、ユーラシア大陸、イギリス、オーストラリア、日本、ニュージーランド(南島)に分布する。日本では冬季に基亜種が九州以北に飛来(冬鳥)するが、青森県や滋賀県(琵琶湖)では繁殖する。
 全長46-61cm。翼開張85-90cm。体重0.6-1.4kgとカンムリカイツブリ属のみならずカイツブリ目最大種。頸部は非常に長い。上面は黒、下面は白い羽毛で被われる。頭頂には黒い羽毛が伸長(冠羽)する。種小名cristatusは「冠のある」の意で、和名や英名(crested)と同義。眼先は黒い。小雨覆や次列風切には白い斑紋が入る。虹彩は暗赤色。嘴は長い。幼鳥は冠羽があまり発達せず、頬の羽毛が白く黒い斑紋が入る。嘴の色彩は淡褐色。夏季には冠羽が発達し、頬に黒と赤褐色の羽毛がある。嘴の色彩は暗赤色(夏羽)。冬季には冠羽があまり発達せず、頬の羽毛が白い。嘴の色彩は淡褐色(冬羽)。

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ

拡大写真(1200x700)134KB

86 タヒバリ

2009.03.28 / 多摩川河口域の堤防

▼ いわゆる「ヒバリ」です。この鳥は、比較的人を恐れないので撮影はやりやすいのですが、田圃の中に居るときは、何故か警戒心が強くて近づけません。

 タヒバリ(田雲雀、学名:Anthus spinoletta)は、スズメ目セキレイ科に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸東部の亜寒帯地方やサハリン、千島列島、アラスカ、北アメリカのツンドラ地帯等で繁殖し、冬季は北アメリカ南部、朝鮮半島、日本に渡り越冬する。日本では冬鳥として本州以南に普通に渡来する。北海道では春秋の渡りの時期に通過する旅鳥である。
 体長約16cm。冬羽は頭部から背中までの上面が灰褐色で、翼と尾は黒褐色。喉から体下面は黄白色。眉斑とアイリングは淡色。夏羽は、眉斑と体の下面が澄色がかってくる。また、体の上面は灰色が強くなる。
 越冬地では、農耕地、川原、海岸などの開けた土地に群れで生活する。他のセキレイ類同様、尾を上下によく振る。主に地上で、草の実や昆虫類を採食する。繁殖地での産卵期は6-7月で、卵数は4-5個、抱卵日数は約14日である。

タヒバリ

タヒバリ

拡大写真(1600x1150)251KB

87 ムジセッカ

2009.04.04 / 多摩川畔の芦原

▼ 例年であれば、東南アジアで越冬するはずの小鳥で、繁殖地が中国奥地からロシアにかけてといわれておりますから、春と秋に我が国を通過するとき散見されるのですが、暖冬の所為でしょうか、多摩川で越冬したようです。撮影には、鳥の動きが極めて早いのと、芦原から出て来ることが少なくて、本当に苦労させられました。うぐいすの地鳴きと同じような啼き方で、本当に可愛い鳥です。

 ムジセッカは、スズメ目ウグイス科の鳥。モンゴルヒマラヤ東部中国中部、シベリア、サハリンで繁殖する。冬季はインド北東部、台湾、中国南部などに渡る。八重山諸島では越冬する。 頭部、上面は灰褐色。眉斑は明瞭で、目先で細くなる。眉斑や下面は汚白色。脇から下尾筒は褐色味を帯びる。上嘴は黒く、下嘴は肉色。足も肉色。過眼線は黒褐色味が強い。 藪地やヨシ原を好む。トゥァ トゥァ と詰まった感じで聞こえる。さえずりは、チュビチュビチュビ。

鶯のようなムジセッカ

鶯のようなムジセッカ

拡大写真(1900x1300)212KB

88 ト ビ

2009.04.11 / 藤沢市江の島

▼ 余りにも身近にいる鳥ですが、写真にしにくい鳥ですね。飛んでいる姿は優雅ですが、地味な鳥ですから被写体としてはもの足りません。

 トビ(鳶、学名:Milvus migrans)は、タカ目タカ科に属する鳥類の一種。トンビともいう。ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声はよく知られており、日本ではもっとも身近な猛禽類である。ユーラシア大陸からアフリカ大陸、オーストラリアにかけて広く分布しているが、寒冷地のものは冬には暖地に移動する。生息地は高山から都市部までほとんど場所を選ばず、漁港の周辺などは特に生息数が多い。アフリカ大陸に生息するものは、ニシトビとして別種とする見解もある。
 タカ科の中では比較的大型であり、全長は60-65cmほどで、カラスより一回り大きい。翼開長は150-160cmほどになる。ただし、体重は軽く、嘴や脚の力は弱い。体色は褐色と白のまだら模様で、眼の周囲が黒褐色になっている。地上や樹上にいるときは尾羽の中央部がへこんでいるが、飛んでいるときは尾羽の先端が揃う。また、飛んでいる時は翼の先端近くに白い模様が見える。
 海岸、水田地帯、河川、湖沼の周辺などに生息する。主に上昇気流を利用して輪を描くように滑空し、羽ばたくことは少ない。視力が非常に優れているといわれ、上空を飛翔しながら餌を探し、餌を見つけるとその場所に急降下して捕らえる。郊外に生息する個体は主に動物の死骸やカエル、トカゲ、ヘビ、魚などの小動物を捕食する。都市部では生ゴミなども食べ、公園などで弁当の中身をさらうこともあるので、肉食というより、雑食性の可能性も高い。餌を確保しやすい場所や上昇気流の発生しやすい場所では多くの個体が飛ぶ姿が見られることがあるが、編隊飛行を行うことは少ない。ねぐらなどでは集団で群れを作って寝ることもある。
 
 産卵期は4-5月で、樹上に枯れ枝を積み重ねた巣を作り、2-3個の卵を産む。抱卵日数は約30日で、雛は孵化後約40日で巣立つ。海沿いに生息するものは、カモメの群れに混じって餌を取り合うこともある。たまに上空で、カラスにちょっかいを出される光景を見ることがあり、カラスとはまるで「犬猿の仲」といってもいいくらいの程であり、近くにトビがいるだけでカラスは集団でちょっかいを出したり、追い出したりすることもある。これは、トビとカラスは食物が似ており競合関係にあるためと考えられている。

江ノ島のトビ

江ノ島のトビ

拡大写真(1500x1200)235KB

89 キ ジ

2009.04.11 / 横浜市泉区境川遊水池公園付近

▼ 子供の頃から、身近にいた鳥ですが、撮影という事になると意外とチャンスが少ない鳥です。境川遊水池には昔から沢山のキジが居たそうですが、当日も5羽のオスを確認しました。メスは既に抱卵にかかっているようで、全く姿がありませんでした。

 キジ(雉子、雉、学名:Phasianus versicolor)とは、キジ目キジ科の鳥。日本の国鳥。また国内の多くの自治体で「市町村の鳥」に指定されている。鳥類分類学者の中には、キジをP. colchicus(英名:Common Pheasant)の亜種(P. colchicus versicolor)とする者もいる。キジやコウライキジは、世界中で主要な狩猟鳥となっている。なお、国鳥が狩猟対象となっているのは、日本だけという。国鳥に選ばれた理由の一つに「狩猟対象として最適であり、肉が美味」というものが含まれる。
 日本では北海道と対馬を除く本州、四国、九州に留鳥として生息している。日本には、東北地方に生息するキタキジ、本州・四国の大部分に生息するトウカイキジ、紀伊半島などに局地的に生息するシマキジ、九州に生息するキュウシュウキジの4亜種が自然分布していた。ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、もともとキジが生息していなかった北海道に狩猟目的で放鳥され、野生化している。
 
 大きさは雌雄で差があり、キジでオスの全長80cm前後(メスでは60cm前後)、体重はオスで0.8〜1.1kg(メスで0.6〜0.9kg)。コウライキジではもう少し大きくなる。雄は翼と尾羽を除く体色が全体的に美しい緑色をしており、頭部の羽毛は青緑色で、目の周りに赤い肉腫がある。背に褐色の斑がある濃い茶色の部分があり、翼と尾羽は茶褐色。雌は全体的に茶褐色で、ヤマドリの雌に似ているが、ヤマドリの雌より白っぽい色をしており、尾羽は長い。コウライキジの雄は首に白い模様があり、冠羽と体色が全体的に茶褐色である。その他亜種間による細部の差異があるが、もともと雌や雛ではコウライキジも含め識別が困難であったこともあり、後述の通り現在では亜種間の交雑が進み、現在は雄も含めて識別が困難な状況になっている。右写真の雄はコウライキジのように体色が茶褐色であるが、コウライキジに特徴的な首輪模様がなく、頭部と冠羽がキジ同様青緑色であるため、キジとコウライキジの交雑個体と目される。
 
 キジは毎年、愛鳥週間や狩猟期間前などの時期に大量に放鳥される。平成16年度には全国で約10万羽が放鳥され、約半数が鳥獣保護区・休猟区へ、残る半数が可猟区域に放たれている。放鳥キジには足環が付いており、狩猟で捕獲された場合は報告する仕組みになっているが、捕獲報告は各都道府県ともに数羽程度で、一般的に養殖キジのほとんどが動物やワシ類などに捕食されていると考えられている。これはアメリカ合衆国などでも同様であり、その原因として放鳥場所に適切な草木などキジの生息環境が整えられていない点が挙げられている。しかしながら少数ではあっても生き残る養殖キジはいるため、日本の元の亜種間で交雑が進み、亜種消滅を懸念する声もある。
  やはらかき光を浴びて雉一声  北舟 

やわらかき ひかりをあびて きじいっせい

A pheasant chirping once, basking the soft sunlight.

境川遊水池のキジ

境川遊水池のキジ

拡大写真(2000x1450)186KB

90 ホオジロ

2009.04.11 / 横浜市泉区境川遊水池公園

▼ 小鳥の撮影は、目線ないしは目線以下ではなかなかチャンスが少ないのですが、川の土手に生えたイタドリの枯枝に留まって領地宣言しておりました。眼の周りが黒い鳥は、眼の子に光が入り難く、囀っていた写真は諦めました。

 ホオジロ(頬白、Emberiza cioides)は、スズメ目・ホオジロ科に分類される鳥の一種。東アジアに広く分布し、顔の模様とさえずりが特徴的な小鳥である。日本では千葉県、福岡市、海南市、白河市、天童市など、自治体を象徴する鳥として指定する自治体が多い。シベリア南部、中国から沿海地方・朝鮮半島、日本まで、東アジアに広く分布する。日本では種子島・屋久島から北海道まで分布し、身近な野鳥の一つである。基本的に長距離の渡りはしないが、北海道などの寒冷地では夏鳥となる。
 成鳥は全長17cmほどでスズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立ち、「頬白」の和名はここに由来する。一方、頭・過眼線・顎線は褐色で、先の白色部と互い違いの帯模様のように見える。オスは過眼線が黒いが、メスは褐色なのでよく観察すると区別がつく。幼鳥は顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡褐色をしている。くちばしは短く太い円錐形をしている。頭頂部は褐色と黒の羽毛が混じり、短い冠羽がある。首から下は全体的に赤褐色だが、背中には黒い縦しまがあり、翼の風切羽は褐色に縁取られた黒色である。また、尾羽の両外縁2枚は白く、飛翔時に尾羽を広げるとよく目立つ。
 
 平地や丘陵地の森林周辺、農耕地、草原、荒地、果樹園、河原など明るく開けた場所に生息する。主に地上や低い樹上で活動し、丈の高い草の茂みに潜むことがあるが、高木の梢にはほとんど行かない。単独または数羽ほどの小さな群れで行動する。食性は雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を食べる。
 
 春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。この鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている。低木の枝に枯れ草を組んで椀状の巣を作り、一度に5個前後の卵を産む。畑の背の高い作物の間に営巣することもある。卵は白色で、黒褐色の斑点や曲線模様がある。また、カッコウに托卵されることがある。

枯れ木に遊ぶホオジロ

枯れ木に遊ぶほおじろ

拡大写真(1800x1300)261KB

Wa☆Daフォトギャラリー

今 日

 和田フォトギャラリー

昨 日

 Copyright (C) 2000-2014 Yoshio Wada. All Rights Reserved. 

ホームページお知らせお便りコーナー徒然日記俳句・海の風景ホームページ奮闘記作者のプロフィールリンク