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左手に長い総(ふさ)の数珠(じゅず)、首に下げている円筒状の錦の袋の中には、修行中実践した自筆の写経(御祈祷経と呼ばれる日蓮が選んだ法華経の肝文(かんもん)「撰法華経(せんほけきょう)」を書き写したもの)が納められている。これらは、命がけの荒行を経て手に入れた彼らの宝物で、修法師の命であり象徴である。
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拡大写真(1600x1250)266KB |
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かんぎょうの そうのぬくもり かじきとう |
Warmth of Buddhist priests of midwinter austerities, perform of incantations.
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一人ずつ触れあう行僧
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拡大写真(1280x1400)250KB |
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加持祈祷のあと、行者たちは信者の前に並び、石井骰N住職による祝辞があったあと、太田順道伝師と10人の行僧たちの紹介と挨拶があり、多くの壇信徒たちが本堂を埋めた大祈祷会は盛況のうちにお開きとなった。 |
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撮 影
2009年2月10日
OLYMPUS
E-3
12-60mm
1230万画素
1,070枚 2.62GB
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5年前に制作した鎌倉・長勝寺の水行の取材で、日蓮宗の百日行という荒行を知った。2月10日は100日の水行が終わった成満(じょうまん)の日で、立源寺では、全国に先駆けて行僧10人と伝師による水行と祈祷会が開かれ、霊験あらたかな加持祈祷が行われた。 |
internetを検索していて、偶然、都内にも長勝寺と同様の水行があることを知り、急遽取材を申し入れて、この作品が生まれた。 |
このあと、2月15日(日)にも能勢妙見山別院で同様の行事が行われるので、東京では、毎年、この二つの日蓮宗寺院で僧侶による水行を見学することが出来る。 |
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科学技術が進み、高度情報化時代を迎えた日本の現代においても、文明とはまったくかけ離れた日本仏教という世界の中で、古来から全く変質することなく厳しい寒の水行を続け、心身を鍛えて信者のために奉仕を続ける宗教家がいる。物質文明がもたらした心の空白を満たしてくれる彼らの存在意義は大きい。過去の資産に胡座(あぐら)をかき、安穏(あんのん)と暮らす宗教家も見受けられるが、その対極にあって、自己を厳しい環境に置いて修行を積む人たちは、多くの尊敬を得ることは間違いないことであろう。 |
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謝 辞 |
このたび、立源寺・石井骰N住職初め皆様方のご厚意により、立源寺の半纏をお借りして貴重な祭礼を密着取材し、日本仏教の一端をありのままに撮影して本日ここに発表することができましたことを心より御礼申し上げます。このささやかな作品が日本仏教の理解に多少なりともお役に立ば望外の喜びです。今後の皆様方の益々のご発展を祈念しております。有り難うございました。〈合掌〉 2009.2.14 バレンタインの日 |
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日本の裸祭り第90集 「立源寺水行」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成21年(2009)2月14日 作品:第9作 画像:(大38+小6) 頁数:4 ファイル数:95 ファイル容量:27.6MB
平成12年(2000)〜平成21年(2009) 作品数:318 頁数:1,164 ファイル数:39,046 ファイル容量:6,274MB |
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そうしゅんの そうすいぎょうの こんのしろ |
Ascetic Buddhists dashing water in early spring, white are the loincloths.
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