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 旅紀行日本の裸祭り

2007年2月23日改訂

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"Amazing Grace"メドレー

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2004年2月19日制作

白褌

白褌(神奈川県鎌倉市長勝寺)

7人の荒行僧

 最終組の7人の荒行僧が石畳の道を歩いてきた。先頭の僧は既に白衣を脱いで手に持っており、白褌の前垂れが膝下まで垂れているのが見えた。一行は合掌して見守る女性信者の人垣の間を抜けて水行場に入った。

白 褌

白 褌

拡大写真(1200x900)249KB 【E-1 28mm/28-108mm  F7.1 1/200秒 ISO200】

 寒の空水行僧の褌の白 北舟 

かんのそら すいぎょうそうの こんのしろ

7人の荒行僧

7人の荒行僧

パノラマ写真(1200x750)168KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.0 1/80秒 ISO200】

気合い

気合い

拡大写真(1200x1075)295KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.0 1/80秒 ISO200】

反動をつけて

反動をつけて

拡大写真(1080x1200)306KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.5 1/80秒 ISO200】

背伸び

飛 沫

背伸び 飛 沫

拡大写真(900x1200)228KB 【E-1 28mm  F4.5 1/80秒 ISO200】

拡大写真(900x1200)265KB 【E-1 28mm  F4.0 1/60秒 ISO200】

水行肝文すいぎょうかんもん

水行肝文 1

拡大写真(930x1000)185KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.0 1/80秒 ISO200】

 寒垢離や荒行僧の髭の露 北舟 

かんごりや あらぎょうそうの ひげのつゆ

水行肝文 2

心頭滅却すれば...

 荒行僧の堂々とした水行を見ていると、さすがプロだと感心する。700回の水行をやってきたのだから当然かも知れない。しかし、よく見ると、手足の指は赤くなっている。皮膚も収縮している。これらは自律神経ではコントロールできない生理現象であり、自衛本能である。生身の人間であってみれば、寒いのは当然だろう。

 「心頭滅却すれば火もまた涼し」といわれるが、気合いで寒さが克服できるものだろうか。修行により、ある程度は寒さに対する抵抗力をつけることができると思われるが、我々凡人にはとても真似の出来ないことである。

優しいまなざし

優しいまなざし

拡大写真(1070x1200)232KB 【E-1 28mm/28-108mm  F4.5 1/100秒 ISO200】

 冬の行髭を剃る日の近づきぬ 北舟 

ふゆのぎょう ひげをそるひの ちかづきぬ

清々しい背中

清々しい背中

拡大写真(1200x900)226KB 【E-1 28mm/28-108mm  F5.6 1/125秒 ISO200】

 寒行を終えて背中の清々し 北舟 

かんぎょうを おえてせなかの すがすがし

行を終えた水行場

行を終えた水行場

パノラマ写真(1200x740)244KB 【E-1 44mm/28-108mm  F4.5 1/100秒 ISO200】

注:文中の表記は全て35mm換算によるもので、 「28mm/28-108mm」は14-54mmズームの14mmで撮影したという意味です。

和田義男

 
《 2004年2月11日 》
 
OLYMPUS E-1

 
14-54mm

500万画素


 450枚  500MB
 

 観光気分で鎌倉入りした私は、頭から冷水を浴びせられたような気分になった。
 荒行僧たちは、真冬の真夜中の一番寒い時期に100日700回もの水行を命がけで実践し、自己を高めてきたのである。その集大成ともいうべき成満祭なのであった。
 荒行僧たちをサポートする女性信者たちの熱いまなざしを見ると、ここには文明社会に埋没している我々が失ってしまったロマンがあるように思えた。〈 完 〉

謝辞 拙作を作成するにあたり、長勝寺が成満祭を無料で公開されていること、そして、私の幼稚な質問に快く応じて頂いたことに心より感謝申し上げます。高い拝観料を取る某所某寺院と違い、御前様の仏のような慈悲に感動しました。有り難うございました。(合掌)

取材中の筆者

2004年鎌倉長勝寺「寒の荒行」

拡大写真(852x1136)216KB

撮影:月爺さん

AMAZINGアメイジング

GRACEグレイス

 「寒の荒行」の BGM を決めるのに難渋した。ない方が良いとも考えた。最終的に私が選んだ曲は、この「アメイジング グレイス」という賛美歌であった。直訳すると「驚くべき慈悲」となる。
 この曲は、フジテレビ開局45周年記念ドラマとして昨年10月に始まった「白い巨塔」の最後に流れる曲である。

 唐沢寿明演じる主役・財前五郎が国際学会に行くという設定で、ナチスによるユダヤ人大量虐殺の現場、アウシュビッツのシーンがあった。
 ポーランド政府がドラマのために撮影を許可したのは初めてというが、背後にこの曲が流れ、私は熱いものが込み上げてきた。
 この曲は、映画「タイタニック」の最後に流れる曲で、他の名曲とともにCDに収録されており、私の大事なコレクションになっている。家内から賛美歌だと教わるまで、タイタニックのオリジナル曲だとばかり思っていた。
 お陰で、この曲には著作権がなく、自由に使えることが分かった。キリスト教の曲ではあるが、普遍性のある美しい名曲で、今、私が一番感動している曲である。  和田義男 2004年2月19日

★☆★彡

 2006年9月10日、尺八名人・日當博喜さんから尺八によるアメイジンググレイスをお送りいただいたので、この作品のBGMに使わせていただいた。おおらかで伸びのある素晴らしい曲で、賛美歌にもかかわらず、日本の伝統文化に完全に溶け込む曲で、感動を新たにした。
日當さんのコメント:今できたてのアメイジンググレイスです。前からこういうソウルミュージックは尺八に合うと思っていましたが予想以上にマッチしますね。気持ちがのった処は楽譜にこだわらず伸ばしています。この曲はそれが許されるような気がします。使用管は1尺8寸管です。
 なお、「成 満」「木 釼」の頁については、本場アメリカの男性と女性のボーカル曲を挿入している。尺八に続いて流れる男性ボーカルは、エルビス・プレスリーであるが、かなり若いときの収録ではないかと思われる。
                                                    和田義男 2006年9月11日
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