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富山城を観光後、城址大通り(マップの越中東街道)を南下し、平和通り歩行者天国の西端から祭会場に到着。 |
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資料:Google Earth |
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▲▼ 平和通り歩行者天国を主会場とする「とやま山王市」は、毎年5月31日から6月1日までの間、日枝神社の山王祭(さんのうまつり)に併せて開催される。とりわけ「市(いち)」や「御輿」は好評で、11年前の来場者数は18万人だったが、昨年は49万人と着実に増加している。二年後には北陸新幹線が開通することもあり、富山の活力源として御輿はその一端を担っている。 とやま山王市運営委員会瀬戸徹会長の挨拶 |
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平和通り歩行者天国/富山市西町 2013.6.1 12:30
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▼ 本部テントを目指して進んで行くと、シースルーデザインで目を引くグランドプラザの西側に据えられた大型トラックの荷台に黒塗りの四角い御輿が展示されていた。今回使用された御輿よりもサイズのでかい大御輿である。 |
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▲▼ グランドプラザ前には、今回使われる男御輿と女御輿が並んでいた。11年前に町興しの一環として始まった御輿は、当初、黒褌一丁の裸形(らぎょう)で担いでいたことから裸御輿と呼ばれていた。参加者も多く、最盛期には100人を超え、二台の大御輿で町内を巡行していた。 |
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ところが、裸御輿に偏見を持つ現職の森雅志富山市長が担ぎ手の力者(りきしゃ)に法被を着させたために、法被を羽織るなら止めるという参加者が続出して年々減り続け、11年目の今年は26人という凋落ぶり。名前も裸御輿から男御輿に変わってしまい、大御輿は担げないので、数年前にひとまわり小さなこの御輿を作成したという。 |
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御輿を担ぐ |
黒褌 |
一丁の |
力者 |
/グランドプラザ前 |
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県庁所在地なので大口寄付もありそうだが、富山市の補助金に頼っているようで、市長の意向には従わざるを得ない状況にある。「法被を着るようになれば地元参加者が増えるのでは」という期待も空振りとなった。「今年は土曜日なのできっと増える」との予想が昨年よりも減ってしまい、運営委員会は危機感をつのらせている。 |
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数年前から浅草の三社祭に倣い、警察の指導で御輿の上に乗るのは禁止となった。厳密にいえば、神輿ではなく、山王様が鎮座していない御輿なので、不敬に当たることはないが、理由は事故防止だとか。子供じゃあるまいしと、警察のお節介に失笑してしまったが、この辺で悪い連鎖を断ち切りたいところである。 |
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今回の密着取材を調整して頂いた方が、写真左のとやま山王市運営委員会運営管理本部統括責任者の桐井康之さん、現場で説明や案内をして頂いたのが運営委員会実行委員長の石井隆信さんである。お二人の祭に寄せる熱い心意気に共感するとともに、大変お世話になったので、改めて御礼申し上げたい。 |
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とやま山王市運営委員会実行委員長の石井隆信さん(右)と運営管理本部統括責任者の桐井康之さん/本部テント
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▼ 正午から午後2時まで、本部テントで参加者の受付が行われる。新規参加料3500円(古株参加料2500円 )を納めると、黒法被・帯・黒褌・手拭・御守・入場許可証が支給される。このうち黒褌・手拭・御守は、持ち帰ることができる。黒の地下足袋は各自で用意する。直会には、おにぎり弁当・オードブル・御神酒・お茶が用意されている。 |
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▲ 黒と白のみの祭装束は、とてもセンスが良く、シンプルで美しい。黒褌の裸祭は、私の知る限りでは富山だけ。京都・鞍馬の火祭は濃紺の褌で、黒ではない。主催者も他に例のないものということで、黒褌にしたという。 |
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更衣室のある地場もん屋/富山市 |
総曲輪 |
商店街通り |
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▲▼ 受付を済ますと、みどり通りを通って一筋北側の総曲輪(そうがわ)通り商店街を左折した右側に位置する地場もん屋(じばもんや)(総曲輪ウィズビル)に行き、奥のエレベーターを利用して3階会議室で祭衣装を身につける。荷物はここに置いておけるが、貴重品は身に付けていた方が無難。 |
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石井委員長に案内されて男性更衣室に入り、参加者に紹介してもらい、更衣の様子を撮影することができた。 |
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【法被】
黒地の木綿布の長法被。両襟は「とやま山王市」、背は「山王」と白抜きされている。長すぎるので、裾を内側に折り込み、帯を締めて下半身が見えるように着用する。
【黒褌】
黒色の木綿布 長さ300cm×幅36cm
半幅に折り、前袋式六尺褌として締め込む。浴衣地(ゆかたじ)を黒く染めた特製品。しっかりしており、持ち帰って長期使用に耐えるので、褌愛好者にとっては垂涎の品。
【手拭】
黒地の木綿布に白く富山の名産品を染め抜いたもの 長さ116cm×幅35cm 山王被り(さんのうかぶり)として用いる。
【御守】
木製
表:「山桜の~紋・富山山王さん・日枝神社」の焼印 裏:「平成二十五年」の朱印 7cmx3cmx1.3cm |
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力者 |
に支給された |
黒褌 |
・手拭・御守(各1点) |
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黒褌を前袋式に締める【壱】
〜半折した褌の一端を肩にかけ、他方を股下から後ろに導く〜
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▲▼黒褌は、半分に折って前袋式六尺褌として締め込む。立褌(たてみつ)はあまりねじらない方がスマート。余った両端は、均等に横褌(よこみつ)に巻きこむが、3mもあるので、体型にあわせてハサミで切断する。 |
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黒褌を前袋式に締める【弐】 〜一端を |
立褌 |
に巻きつける〜 |
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横褌も捻りすぎると紐のように見えるので見苦しい。両端を輪のようにして止めると、粋に見えるのでお薦め。 |
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黒褌を前袋式に締める【参】 〜両端を均等に |
横褌 |
に巻きつける〜 |
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▲▼
横褌の位置は、臍下3寸(へそしたさん
ずん)(約10cm)、腰骨上端に締めるのがポイント。上過ぎると、腰骨に固定されないので緩みやすく、腹部を圧迫するだけでなく、立褌が長くなってだらしなく見えるので注意。 |
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黒褌を前袋式に締める【四】 〜 |
横褌 |
は臍下3寸(約10cm)腰骨上端に締める〜 |
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黒法被を粋に羽織る【壱】 〜褌が見えるように裾を内側に折る〜
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▲▼
黒法被は丈が長すぎるので、褌が見えるように内側に折り、帯を締めて緩まないように止める。激しい御輿練りで緩んでくるので、ホッチキスやクリップで止めておくと、緩まないのでスマート。福岡の博多山笠スタイルとなるので、なかなか格好良い。 |
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黒法被を粋に羽織る【弐】 〜帯を締めて緩まないように止める〜
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▲▼ 鉢巻の締め方は独特で、山王被り(さんのうかぶり)と称する締め方で統一している。手拭いの中央部を頭にかぶせ、両端を捻って後ろに回し、一重に結んだあと、両サイドに巻き込む。 |
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なつまつり りきしゃふんどし くろはっぴ |
Summer festival,
mikoshi carriers wearing fundoshi loincloth and black coat. |
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準備万端の力者たち/平和通り歩行者天国 13:39
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とやま山王市は、とやま山王市運営委員会が主催しており、瀬戸徹さんが会長を務める。名刺を頂いたが、富山市八人町に本社を置く株式会社瀬戸の社長さんだった。黒の背広に白ネクタイと、祭装束に合わせたコーディネートだが、洋服姿は珍しい。公式サイトには和服で登場する。 とやま山王市運営委員会瀬戸徹会長の挨拶 |
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とやま山王市運営委員会の瀬戸徹会長/平和通り歩行者天国 13:40
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▼ 拍子木と警笛を持つ高柳章雄さん(左)は、20年以上も富山の飲食店に勤務し、現在は能登から駆けつけている地元参加者。10回目の参加で、男御輿の棒鼻(ぼうばな)で全てを取り仕切る。
資料では裁許(さいきょ)という配置
に当たるようだが、聞いたことのない名なので、桐井さんの賛同を得て力者頭(りきしゃがしら)と呼ぶことにした。 |
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地元リーダー「 |
力者頭 |
を務める高柳章雄さん(左)と |
安養坊 |
の京井克幸さん」 14:03 |
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