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日本三大聖天のひとつである大福田寺(だいふくでんじ) は、「桑名聖天(くわなしょうてん)」「桑名の聖天さん」と呼ばれて、商売繁盛にご利益がある寺として知られる。もともとは聖武天皇の勅願寺として度会郡に創建された福田寺が始まりで、後に忍性と伊勢神宮の神官によって桑名郡に移転し、足利尊氏より「大」の字を賜って「大福田寺」と称すようになったという。火災により、17世紀半ばに現在地に移った。 |
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聖天祭は、江戸時代に寛政の改革を行った松平定信が寄進した歓喜天の祭礼で、初日には、稚児行列や山伏姿の信者が護摩を炊いてその上を歩く火渡神事があり、2日目には国の重要無形民俗文化財に指定されている伊勢大神楽(いせだいかぐら)が奉納されるなど、両日ともに大変な賑わいをみせる。 |
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歓喜天は、仏教の守護神である天部の一つ。大聖歓喜自在天、あるいは聖天(しょうてん)ともいう。「聖天」は「しょうでん」と濁って読む場合が多い。日本の密教では、福徳を祈る歓喜天法(聖天法)の本尊とされているが、一般には夫婦和合、子授けの神として信仰されている。その像容は男女二体の象頭人身の像で、互いに向き合って抱擁している歓喜仏であることが多い。 |
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しゅげんじゃの ごまのけむりや さくらばな |
Cherry blossoms, the smoke of exorcism by the Buddhist monks. |
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炎と山伏 |
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護摩火をならす修験者 |
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弘法大師・最澄が「六天講式」を定め、「私たちが仏教を興隆させて民衆に奉仕したいと思っても無力である。こういうときには、歓喜天を信仰して貧乏を転じて福を与える術を行うべきだ」 と述べ、「貧乏人でもこの神の名を聞けばたちまち裕福になり、卑しい地位の人間でも高い地位につけるであろう」と教えていることから、商売繁盛の神として崇められるようになった。 |
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火渡りを始める院主 |
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裃袴姿で火渡り |
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日本三大聖天は、東京都台東区の本龍院(通称 待乳山聖天)と奈良県生駒市の宝山寺(通称 生駒聖天)
の二山に、次のどれか一山を加えたものを指すのが一般的だという。
埼玉県熊谷市の歓喜院(通称 妻沼聖天)
静岡県小山町の足柄山聖天堂(通称 足柄聖天)
三重県桑名市の大福田寺(通称 桑名聖天)
兵庫県豊岡市の東楽寺(通称 豊岡聖天) |
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子供の火渡り |
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聖天の一般信者には「体を清潔にし、経典を読むことを忘れないこと(般若心経などを読む) 」「経典を読み間違えないこと」
など、独特の定めがある。また、俗に、いい加減な供養をするとかえってよくないとされている。 |
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稚児の火渡り |
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桑名聖天で山伏の柴燈大護摩火渡神事(さいとう・おおごま・ひわたりしんじ)が行われるのは、密教が修験道と習合した歴史があるためで、歓喜天を祀る大福田寺は、密教でも修験道の影響の強い寺院であることがうかがえる。 |
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外人の子も抱っこで火渡り |
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