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 感動写真集

2009年4月5日改訂

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♪秩父音頭

秩父祭歌舞伎屋台の宮参り   北舟

 

Chichibu Ritual, first visit to the shrine by the Kabuki wagon.

2009年4月3日制作

上町屋台の宮参り

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上町屋台の宮参り/(埼玉県秩父市)

日本三大曳山祭

秩父夜祭'08

宵まち昼
 

団子坂だんござか

 
 祭り前夜の12月1日(月)。祭りの前の静けさが漂う。この幟(のぼり)の先に最大斜度25度という急坂の団子坂(だんござか)がある。12月3日のフィナーレには、秩父神社から御旅所に向かう笠鉾・屋台が通過する団子坂周辺が囃子手曳き子、観客で埋め尽くされ、歓声と熱気、秩父屋台囃子の高鳴りで、夜祭最大の山場を迎える。

祭前夜の「団子坂」 2008.12.1

祭前夜の「団子坂」

 

よい

まち
 12月2日(火)前夜祭である「宵まち」の朝を迎えた。上町(かみまち)町内の場合囃子手の家に大勢の仲間がお祝いを持って訪れる。出発間際に囃子手の父親が神前で火打のお清め式を行った。

火打ちのお清め 2008.12.2

火打ちのお清め 2008.12.2

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囃子手はやして

と囃子手係
 
   朝、屋台収蔵庫へ向う自宅前で記念撮影。上町の場合、囃子手は4人選出され、囃子手係と呼ばれる囃子手のサポート役が行事担当役員の中から2人選任され、付き人となる。
囃子手たちの記念撮影

囃子手たちの記念撮影

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   出発式の上町屋台責任者の挨拶。上町の囃子手は仲間同士4人が一つのチームとなって応募する。平成20年度の囃子手は、7回目の応募で当選し、晴れて囃子手として屋台に乗ることとなった。
宵まち出発式

宵まち出発式

   屋台行事を行う6町会の秩父市内の位置は、上町(かみまち)が武甲山(ぶこうさん)に最も近い南側に位置し、北側に向かって中町(なかまち)・本町(もとまち)・中近(なかちか)・宮地(みやじ)・下郷(したごう)の順に並んでいる。
上町会所前の上町屋台(左)と中町屋台(右)

上町会所前の上町屋台(左)と中町屋台(右)

 

上町太鼓かみまちたいこ

 
   屋台には大人から子供まで25〜30名程の太鼓係が乗り込み、秩父屋台囃子を演奏する。屋台が止まり、降りてくる場面に出くわすと、何処にこれだけの人間が乗っていたのかと驚く。
上町太鼓の子供たち

上町太鼓の子供たち

 

キリン

 
   上町屋台の方向転換は「キリン」と呼ばれるジャッキを使った回転方法で屋台をジャッキアップして宙に浮いた状態にし、一気に方向を変える。屋台行事を行う6町会の内で上町だけがこの方法をとっている。
キリンによる上町独自の方向転換

キリンによる上町独自の方向転換

 

鐘 振かねふり

 紅白のタスキを掛けた「鐘振」が屋台の運行を指示する。開始・出発の合図は吹笛、停止の合図は振鐘となっており、まさに運行の司令塔である。「拍子木」役は、「鐘振」に続き、出発と停止の拍子木を叩く。
鐘振かねふり の背中

鐘振の背中

 

ギリ廻しぎりまわし

 上町以外の5町会の方向転換は、「ギリ廻し」と呼ばれる回転方法を用いる。「梃子棒」を使い、屋台を持ち上げ「ギリ」と呼ばれる凸型の支持台を屋台の「ギリ受け」にはめ込み、屋台が宙に浮いた状態にして、一気に方向を変える。写真下は、本町(もとまち)屋台を運行する達磨会(だるまかい)の面々。
ギリ廻しを行う本町屋台

ギリ廻しを行う本町屋台

 

歌舞伎屋台

 宵まちに秩父神社へ宮参りするため、神門へと屋台を曳きつけ、所作事(踊り)を奉納する。夜祭の屋台は歌舞伎屋台といわれ、屋台が張り出し舞台へと変身する。
  秩父祭歌舞伎屋台の宮参り  北舟 

ちちぶさい かぶきやたいの みやまいり

Chichibu Ritual, first visit to the shrine by the Kabuki wagon.

上町屋台の宮参り

上町屋台の宮参り

拡大写真(1600x1067)473KB

 

曳き子

 
   秩父市の屋台を有する町会は、元々世帯数も少なく過疎化も進み、祭りの参加者を確保するのが難しく、参加者を募っている。現在は多くの女性が曳き子として参加している。
女性の曳き子

女性の曳き子

 

曳き踊り

 
   曳き踊りと呼ばれる日本舞踊。上町の場合、宮参りから会所へ戻る道中に、他町の会所前など6ヵ所で奉納する。身長が大きな女子だと踊るときに頭が唐獅子柄の水引幕に隠れてしまうため、少女であることが多い。

少女の曳き踊り

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下げ幕さげまく

 少女たちが所作事*(しょさごと)と呼ばれる日本舞踊を演じるとき、屋台の上が舞台となる。この下げ幕が、始まりと終りを告げる舞台幕となる。上町屋台の下げ幕は「竜虎の墨絵」。
*所作事(しょさごと):歌舞伎の世界から見た日本舞踊のこと。旧来は、長唄物を所作事と呼び、それ以外を浄瑠璃所作事と区別して呼んでいたが、今日では、その区別も緩やかになっている。
龍虎の

下げ幕さげまく

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一世一代いっせいいちだい

の晴れ舞台
 一世一代の晴れ舞台に、自ずと気合の入る上町囃子手。その町会にいる限り、一生に一度しか飾ることが出来ない男の晴れ姿である。祭りに参加する人間にとって「囃子手」は憧れの花形であり、その年の主役でもある。

男の晴れ姿

男の晴れ姿

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すれ違い

 上町屋台と本町屋台のすれ違い。道路が狭く露店も並ぶ秩父市内での屋台同士のすれ違いは、擦るか擦らないかギリギリ一杯である。この緊張感が大きな見せ場である。
 宵まちの昼間の曳行も夕暮れを迎える。山に囲まれたこの小さな町の師走に、人々の一年の計と想いが篭る。

上町屋台と本町屋台のすれ違い

上町屋台と本町屋台のすれ違い

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秩父音頭

BGMに流れるのは、群馬県の八木節と栃木県の日光和楽踊りと共に関東三大民謡の一つといわれる秩父音頭。昔から庶民の間で歌い継がれて来たものが昭和5年(1930)に俳人・金子伊昔紅(かねこ・いせきこう)により歌詞の公募も含め再構成の後、公の場に「秩父豊年踊り」として公開され、その後「秩父音頭」として改名され現在に至っており、毎年8月14日には秩父郡皆野町(みなのまち)で「秩父音頭まつり」が開かれる。(平成20年で40回目)

歌 詞

(コラショット) ハァーハェー
花の長瀞
(ながとろ)あの岩だたみ
花の長瀞あの岩だたみ
 (コラショ)
誰をナーハーエ 誰を待つやら
アレサおぼろ月
(づき)
 (ハァ ヨイヨイヨーイトナ)
(コラショット) ハァーハェー
秋蚕
(あきご)しもうて麦まきおえて
秋蚕
(あきご)しもうて麦まきおえて
 (コラショ)
秩父ナーハーエ 秩父夜祭
アレサ待つばかり
 (ハァ ヨイヨイヨーイトナ)
(コラショット) ハァーハェー
炭の俵を編む手にひびが
炭の俵を編む手にひびが
 (コラショ)
きれりゃナーハーエ きれりゃ雁坂
(かりさか)
アレサ雪かぶと
 (ハァ ヨイヨイヨーイトナ)

夕暮れの曳行

夕暮れの曳行

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