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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2008年8月12日改訂

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'Frohe Rheinlieder'-'Warum ist es am Rhein so schön-'Einmal am Rhein''

夏の川ラインの古城みぎひだり   北舟

 

Summer river, Old castles of Rhine on both sides.

2008年7月1日制作

ロルヒ村とノッリヒ城址(右岸)

拡大写真(1600x1200)406KB

ロルヒ村とノッリヒ城址(右岸)/ライン下り(ドイツ)

世界文化遺産

 南ドイツの旅・上

シェーンブルク城

ドイツ鉄道 Deutsche Bahn ( DB )

 
 ライン川左(西)岸にあるトレヒティングハウゼン Trechtingshausen 村に沿って走るドイツ鉄道の赤い列車が見えた。ドイチェバーンと呼ばれるドイツ鉄道は、旧西ドイツ国鉄 (DB, Deutsche Bundesbahn ドイツ連邦鉄道)と旧東ドイツ国鉄(DR, Deutsche Reichsbahn ドイツ国有鉄道)が1994年はじめに統合し、民営化された際に誕生したDBグループの中核会社である。
トレヒティングハウゼン Trechtingshausen 村を走るドイツ鉄道(DB)の赤い列車(左岸)

トレヒティングハウゼン村を走るドイツ鉄道(DB)の赤い列車(左岸)

拡大写真(2000x1300)502KB

 ドイツ鉄道の民営化といっても、依然として国家の所有となっており、実際には株式会社化されただけで、株式の売却による実質的な民営化は今後の課題となっている。  

機関車に押されてラインを下る列車

機関車に押されてラインを下る列車

拡大写真(2600x1200)642KB

 ドイツの古城をバックに走る列車の写真は、鉄道ファンにとって垂涎の的である。特にライン川に沿って走る客車は、多くの鉄道ファンの熱い眼差しが注がれている。  

先頭車両のアップ

先頭車両のアップ

拡大写真(2000x1400)715KB

 ライン川の豊かな流れに沿って、緑の木立と美しい町並みの中を疾走する列車は、とても絵になる風景で、時間があればじっくりと撮影したいところである。  
 貨物列車が多い中で、僅か1時間半の船旅で普通列車と特急列車を撮影できたのは、幸運だったかも知れない。シャープな画像を見事に切り取ることができたのは、オリンパスの愛機のお陰である。

ラインを走る特急列車

ラインを走る特急列車

拡大写真(1800x1350)455KB

 
ライヒェンシュタイン城 Burg Reichenstein
 
 トレヒティングハウゼン村の近くにあるライヒェンシュタイン城は1000年以上の歴史を誇る。1282年ルードルフ・フォン・ハプスブルクにより、盗賊の拠点であるとして破壊された。城内は公開されており、城内博物館や貴重な宝物が見所。  

赤旗が翻るライヒェンシュタイン城(ライン川左岸)

赤旗が翻るライヒェンシュタイン城(ライン川左岸)

拡大写真(1600x1200)446KB

ソーネック城 Burg Sooneck

 
 1010年に建設されたソーネック城は、ルードルフ・フォン・ハプスブルクにより破壊されるまでは、13世紀を通じて盗賊騎士の住処として悪名が高かった。何度か再建されたが、現在の城はヴィルヘルム I 世が再建したもの。
山の中腹に建つソーネック城(左岸)

山の中腹に建つソーネック城(左岸)

拡大写真(1600x1600)447KB

 
ロルヒ Lorch
 

 ロルヒは、ラインガウ地方特有の牧歌的なワインの町である。町の上には、ノッリヒ城址 Burgruine Nollig がそびえている。白い民家が印象的。

 

ロルヒ村とノッリヒ城址(右岸)

ロルヒ村とノッリヒ城址(右岸)

拡大写真(1600x1200)406KB

  夏の川ラインの古城みぎひだり  北舟 

なつのかわ らいんのこじょう みぎひだり

Summer river, Old castles of Rhine on both sides.

ライン川を遡上する乾舷ゼロの小型タンカー

ライン川を遡上する乾舷ゼロの小型タンカー

拡大写真(1600x1170)263KB

船橋で一人で操船する船長

船橋で一人で操船する船長

拡大写真(1400x975)229KB

 
バッハラッハ Bacharach
 
 ワインの神バッカスの名前に由来するバッハラッハは、1000年以上の歴史を誇る魅力的な小都市で、ローマ時代からのワインの集散地である。市壁の16箇所に物見の搭があるほか、町には木骨建築によるワイン醸造の専門学校やゴシック様式の礼拝堂がある。  

バッハラッハに着いた遊覧船(左岸)

バッハラッハに着いた遊覧船(左岸)

パノラマ写真(2000x950)429KB

 
シュタールエック城 Burg Stahledk
 
 バッハラッハの山上には、シュタウフェン王朝のシュタールエック城が建つ。1689年にフランス軍によって破壊されたが、その後修復され、現在はユースホステルとして使用されている。  

山上のシュタールエック城/バッハラッハ(左岸)

山上のシュタールエック城/バッハラッハ(左岸)

拡大写真(1800x1600)519KB

ライン川を遡る観光船(船籍:オランダ・ロッテルダム)

ライン川を遡る観光船(船籍:オランダ・ロッテルダム)

拡大写真(1600x1000)346KB

 初夏の南ドイツの気候は不安定である。晴れていてもにわかに暗雲が発生しスコールが襲う。テレビの天気予報も「晴れ時々曇り、所により雨」といった感じで、雨具の用意は欠かせない。逆に、雨が降っても直ぐに止むので、有り難い面もある。  

鉛筆のように細長い観光船(船籍:フランス・アルザス地方のストラスブルク)

鉛筆のように細長い観光船(船籍:フランス・アルザス地方のストラスブルク)

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カウプ Kaub
 
 カウプは市壁と物見の搭が美しい風光明媚な町。1813年の大晦日にライン川を渡ったブリューヒャー将軍のライン渡河記念碑 Blücherdenkmal があるほか、山上には13世紀に建てられたグーテンフェルス城 Burg Gutenfels がある。  
中洲に建つ船形のプファルツ城/カウプ(右岸)

中洲に建つ船形のプファルツ城/カウプ(右岸)

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プファルツ城 Die Pfalz
 
 カウプ地先のライン川の中洲に船を模して建設されたプファルツ城は、正確にはプファルツグラーフェンシュタイン Pfalzgrafenstein といい、14世紀のころ、プファルツ選帝候の関税城だった。  
 ラインの舟人たちは、行く先々で何度も通行税を徴収され、その出費は交易品の価格に上乗せされたが、それでも利益が出るほど貿易はうま味があった。
プファルツ城とグーテンフォルス城(奥)/カウプ

プファルツ城とグーテンフォルス城(奥)/カウプ

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オーバーヴェーゼル Oberwesel
 
 伝説で名高いローレライの対岸に位置するオーバーヴェーゼルは、風光明媚な景観を誇る避暑地として栄え、ワインの醸造所として知られる。ゴシック様式のリープフラウエン教会には貴重な祭壇や壁画、墓石などがある。  

シェーンブルク城とリープフラウエン教会/オーバーヴェーゼル(左岸)

シェーンブルク城とリープフラウエン教会/オーバーヴェーゼル(左岸)
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シェーンブルク城 Schönburg
 
 オーバーヴェーゼルの山上には、シェーンブルク城がそびえる。この城は12世紀の頃に建築された後、帝国の公使に与えられ、17世紀にフランスのルイXIV(14)世の軍に破壊されるまでその所有が続いた。  
 現在は古城ホテルとして利用されているが、城が復旧されたのは19世紀末で、二百年近く廃虚となっていた。「ライン幻想紀行」の著者であるビクトル・ユーゴーはかつて廃虚同然だったこの城を見て、「最も美しい廃虚!」と讃えたという。

山頂のシェーンブルク城

山頂のシェーンブルク城
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ローレライの7人姉妹の伝説
 
 シェーンブルク城には、ローレライの7人姉妹の伝説がある。かつてこの城の城主には美しい7人の娘がいた。彼女たちに言い寄る男性は大勢おり、みな必死にプロポーズしたが、果たせる者は誰もいなかった。  
 ある時、琴の名手でもある騎士ヴァルダーが7人娘の一人アーデルグンテに恋したが、他の男たちと同様に思いを遂げることができず、絶望した彼はライン川に身を投げてしまった。
 ライン川の下にある妖精の国の女王は、ヴァルターを哀れみ、シェーンブルクの7人娘をローレライの岩まで誘い出し、「人を愛すること知らない石のような心の娘たちは、その心のように岩になってしまうがいい」と叫ぶと、7人の娘たちはあっという間に岩にさせられてしまった。
 その後、岩になった娘たちは、ローレライの岩を通りすぎようとする船乗りたちに美しい歌声(七重のエコー)を聞かせ、彼らを誘い込んで渦中に引きずり込むので、ラインを通る舟人たちから恐れられたという。
美しいオーバーヴェーゼルの町(左岸)
美しいオーバーヴェーゼルの町(左岸)
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