|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ミュルダール駅のホームの反対側にはフロム鉄道のフロム行き登山電車が待機しており、指定された車輌に乗り換えた。オスロから専用バスが荷物を運んでくれているので、我々は身の回り品だけで乗り換えできるので、有り難い。僅か5分ほどで乗り換えが完了し、電車は午後1時過ぎに出発。 |
|
|
|
|
|
|
|
ミュルダール駅でフロム鉄道の電車に乗り換える旅客たち
|
|
拡大写真(1400x1050)297KB |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ミュルダール〜フロム間を結んでいるのは、世界の旅行客が絶賛するフロム鉄道。ダーググリーンの登山電車が全長20.2km、高度差860m、最大斜度5度の急勾配を1時間で結ぶ。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1400x1050)344KB |
|
|
|
|
|
|
斜度5度は18m進む毎に1m上下する傾斜で、世界一の急勾配だという。この登山鉄道の全線開通は1944年、20年の歳月を要した。20ヵ所に及ぶトンネルの総延長距離は6km、18ヵ所は手掘りだったという。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
この登山電車は5種類のブレーキを装備し、それぞれ独自に操作できる。「キーン!」という凄い音がするのはブレーキがよく働いている証拠だという。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
山の急斜面をはりつくように走るフロム鉄道は、数々のトンネルをくぐり、轟音を上げて流れる滝のそばを通り、険しい氷河谷の断崖絶壁を通り抜け、世界最大のソグネフィヨルド観光の発着地であるフロム港に至る。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
出発して10分ほどでショース(ヒョース)滝を見物するため、二つのトンネルの間の小さな駅に停車。我々の車輌はトンネルの中で降車口が分からず、停車時間が僅か5分とあって少々混乱したが、無事に車外に出て滝を見学した。滝の左側は猛烈な飛沫(しぶき)でホームがびしょ濡れとなっており、レンズを拭きながらの撮影となった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
パノラマ写真(2000x900)506KB |
|
|
|
|
|
|
海抜630mのショース滝は全長93mあり、海抜767mのレイヌンガ湖を水源とする。隣りにショース滝発電所があり、ここでフロム鉄道の電源をまかなっている。水量の多い滝だが、冬季は水源の湖が凍結し、滝は大きな氷塊になるという。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ここではフロム鉄道のアトラクションとして、音楽にあわせて青いドレスを身につけたうら若き乙女が滝のそばで美しいソプラノの歌声を響かせてくれる。この女性が扮するのは民話に登場する美しい山の妖精フルドレで、演劇学校の女学生がアルバイトで出演しているという。 |
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1800x1500)355KB |
|
|
|
|
|
|
|
|
添乗員による事前説明がないので、気が付かないまま引き揚げた人もいたが、事前勉強で情報を入手していた筆者は、望遠レンズを用意して激写し、見事に妖精を捉えることができた。internetで検索しても、妖精をアップで撮影した写真は存在しないので、貴重な記録となった。 |
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1800x1350)305KB |
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1700x1100)380KB |
|
|
|
|
|
|
|
|
更に下ると、左手にソグネフィヨルドの分枝アウランフィヨルドの最奥部(さいおうぶ)に位置する人口450人ほどのフロム村が見えてくる。(このため、下り列車の座席は左側がお勧め)とても小さな村だが、夏になると、世界自然遺産のナーロイフィヨルドの観光客で大変な賑わいをみせる。 |
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600x1100)401KB |
|
|
|
|
|
|
|
|
村の中心部には黒壁のフロム教会がある。プロテスタントの教会なのでとても質素だが、落ち着いた佇まいをみせている。この建造様式は当地方の典型で、絵葉書にも登場する。教会のまわりは墓地となっている。 |
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600x1200)492KB |
|
|
|
|
|
|
教会を過ぎると間もなく、電車は終点フロム駅に到着。時刻は午後2時を過ぎていた。オスロを出発してここまで6時間の道のりだった。この間、夏から冬になり、冬からまた夏になるという急激な気候の変動があったが、まったく寒さはなく、むしろ汗ばむ陽気で、北欧にしては近来にない暑い夏だった。 |
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1400x910)327KB |
|
|
|