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フロム駅のすぐそばがフロム港。切り立った断崖の下にあるフロム港は、ソグネフィヨルドの分枝であるアウランフィヨルドの最奥部に位置する。フェリーの出帆時刻まで、暫し付近を散策したり、ショッピングを楽しんだ。 |
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アウランフィヨルドの崖下に位置するフロム港とフロム駅
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フロム港にドイチェラント号が停泊していた。この船は、1998年に竣工して、バルト海や北海、地中海などをクルーズしているドイツの客船で、総トン数 22,400ton、乗客定員 513名。横浜にも寄港実績がある。 |
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フィヨルドは両岸を急峻で高い断崖に挟まれた細長く深い湾で、氷河に浸食された氷食谷(ひょうしょくだに)(コル、U字谷)が沈水した地形をいい、峡湾(きょうわん)ともいう。「フィヨルド」はノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」という意味である。 |
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湾底は湾口部で浅く、湾中部で深く、ときに水深1000m以上に達する。高緯度の氷食山地が海岸まで迫っている地域、とくにノルウェー、グリーンランド、アラスカ、チリ、ニュージーランド南部などに典型的にみられる。 |
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大規模な氷河は、海岸に達しても厚さが1000m以上にも及び、海面下まで氷食が行われて、深い氷食谷ができる。やがて温暖化により氷河が後退して海面上昇が起こると、氷食谷が沈水してフィヨルドが生まれる。 |
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ノルウェー西部にある全長204km、最深部1308mのソグネフィヨルドは、世界一長くて深いフィヨルドである。入口はベルゲンから約72km北のノルウェー海にあり、そこから大地を裂くように東に切り込み、内陸部に進むにつれて何本ものフィヨルドに枝分かれしている。 |
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ソグネフィヨルドは、約100万年前に形成された2000〜3000mもの厚さの氷河が約1万年前に溶け出し、海側に移動する際、その重さで谷底がU字型に削りとられ、その後に海水が入り込んで現在のようなフィヨルドが形成されたと考えられている。 |
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今でもフィヨルド奥部(おうぶ)の山頂には氷河や冠雪が残っており、その雪融け水が滝となって急峻な山肌を流れ落ち、壮大な景観を誇るフィヨルドの美しいアクセントになっている。 |
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アウランフィヨルドとナーロイフィヨルド Aulanfjord & Nærøyfjord
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ソグネフィヨルドの南部は二つに分枝しており、東側がアウランフィヨルドで、最奥部にフロムがある。西側はナーロイフィヨルドと呼ばれ、最奥部にグドバンゲンがある。我々の乗ったフェリーは、午後3時過ぎにフロムを出港し、グドバンゲンまで約2時間の船旅が始まった。 |
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船橋左舷のウィングという最高の撮影場所を確保することができ、フィヨルドの撮影に力が入る。フロムを出港して間もなく、右手にオッテエルネスの村が見えてきた。フェリーはこの村がよく見えるように航行してくれた。 |
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オッテエルネスには、1600年当時の古い家があるとのことだったが、海上からはどの家か確認できなかった。斜面にカラフルな家が並ぶ緑豊かな美しい村だった。 |
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左舷側に海に注ぐ滝がみえてきた。他の滝に比べて規模は小さく、旅行社が用意してくれたパンフレットには記載されていないが、べた凪の海面に白い滝の柱が映り、とても印象的だった。 |
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フェリーの船尾を振り返ると、フロム港は既に海に注ぐ小さな滝の彼方に豆粒のようになっており、急峻な崖の奥にあることが改めて印象付けられた。 |
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