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 感動写真集

2010年3月28日改訂

今 日

昨 日

j'ai perdu le mont blanc dans la neige
 

暮れなずむ夏日に燃ゆるミディ針峰   北舟

 

拡大写真(1600x1000)203KB

The lingering glow in the evening sky,
the Aiguille du Midi burning by the summer sun.

2009年4月19日制作

ミディ針峰のアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー

ミディ針峰のアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー(フランス・シャモニ)

フランス   イタリア   スイス
フランス国旗   イタリア国旗   スイス国旗

モンブラン登頂の旅

エピローグ

エピローグ終章
 9月7日(金)8日(土)の両日は、筆者・沖本陽子一人が留守隊となった。夫を送り出した後は、ひたすら全員無事に帰還出来ることを祈った。相変わらずの好天が続き、ホテルバルコニーから眺める白き山モンブランは、何度眺めても心が洗われるようで感動する。じっとしていてももったいないので、シャモニの町中を足の向くままに散策した。

ホテル「プリオレ」自室バルコニーの朝のマウンティン・ビュー

ミディ針峰↓

モンブラン↓

  ↓ドム・ド・グーテ

↓グーテ小屋

ホテル「プリオレ」自室バルコニーの朝のマウンティン・ビュー

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バルマ広場の二人の銅像
 
 シャモニの町の中心は噴水のあるバルマ広場で、美しい花々が飾られ、カフェテラスのテーブルや椅子が並んでいる。ここに、モンブラン初登頂に成功した二人の立役者を讃える銅像が立っている。一人はモンブランを指さし、一人はじっと見つめている。  

バルマ広場の二人の銅像(左・バルマ 右ソーシュ−ル)

バルマ広場の二人の銅像(左・バルマ 右ソーシュ−ル)

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 1786年8月8日ジャック・バルマ Jacques Balmat とミッシェル=ガブリエル・パッカール Michel-Gabriel Paccard は、初めてモンブランの登頂に成功した。この登山は、近代登山の創始者といわれるオラス=ベネディクト・ド・ソシュールの主導のもとに行なわれ、これが成功した要因の一つであるといわれている。

果物屋/モンブラン広場の朝市

果物屋/モンブラン広場の朝市

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 現在、モンブランは年平均約2万人の登山者によって登頂されており、熟練者にとっては難易度のそれほど高くない山となっている。同じモンブラン山系のエギーユ・デュ・ミディの山頂までロープウェイで登ることができ、誰でも簡単に間近にモンブランを鑑賞できるため、とても身近に感じられる山となっている。

オリーブの屋台/モンブラン広場の朝市

オリーブの屋台/モンブラン広場の朝市

 しかし、今日でもモンブランは多くの死傷者を出している山であり、8月の最盛期の週末には地元のレスキュー隊が一日平均12回出動しているという。モンブラン登頂には、高高度における登山の知識とガイド(熟練の登山者)、そして十分な装備が不可欠である。登山路には落石や滑落の危険のある箇所も存在する。また、高山病の危険性も無視出来ない。

魚屋の屋台/モンブラン広場の朝市

魚屋の屋台/モンブラン広場の朝市

無事に帰還

 
 9月8日(土)は、夜中の2時から目が覚めて窓の外を眺め天気を気にする。1時間おきに目を覚ます。朝になると昨日までと違い山は全然見えない。アタックの日が一番天気が悪いなんて「あーあどうしたことか」と、天を仰いだ。「午後からは晴れるでしょう」といわれても落ち着かず、市内を散策しても、見るのは目の前にそびえる山ばかり。「今はどの辺りかしら」「無事に歩いているかしら」などと、自由な時間があるはずなのに、気持ちは縛られたままの2日間だった。  
 夕方ホテルのロビーで夫が無事に帰ってくるのを待っていた。午後5時28分夫は元気な姿で現れ無事登頂に成功したと聞き、とても嬉しかった。

無事ホテルに帰還

無事ホテルに帰還

 しかし、部屋に帰って装備を解くと、夫の右目が雪眼になっていた。70歳という高齢での登山であり、過酷な中、よく頑張ったものだと、痛々しい姿をみて涙が出た。失明するかと心配したが、軽傷だったので、安堵した。

名誉の雪眼

名誉の雪眼

 9月9日(日)は休養日。9月10日(月)は、先に帰国される川村さんご夫妻を見送り方々ジュネーブとベルンへドライブ観光した。夫の目は間もなく回復した。

ドーム・ド・グーテのアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー

ドーム・ド・グーテ↓

グーテ小屋↓

 
モンブランのアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー

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  暮れなずむ夏日に燃ゆるミディ針峰  北舟 

くれなずむ なつびにもゆる みでぃしんぽう

The lingering glow in the evening sky, the Aiguille du Midi burning by the summer sun.

ミディ針峰のアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー

ミディ針峰のアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー

拡大写真(1600x1000)203KB

ラックブラン Lac Blanc
 
 ツアー12日目の9月11日(火)は、二人だけでラックブランへハイキングに出掛けた。シャモニーからバスでプラの教会前まで行き、そこからロープウェイでフレジェール Flégère まで登り、リフトでアンデックス I'Index まで行く。そこから2時間ほどゆっくりと歩いてラックブランに着いた。  

グランドジョラス北壁とメールドグラス氷河/ラックブラン

グランドジョラス北壁とメールドグラス氷河/ラックブラン

拡大写真(1600x1200)221KB

 標高2,352mのラックブランの湖面は、深い青緑色で美しく、旅情を慰めてくれる。光線の具合によっては湖面にモンブランを映すときが最高の眺めとなる。ここにも山岳ホテルがあり、モンブラン山系の眺望は最高で、私もこの山小屋に泊まり、赤く染まったモンブランの山々を見てみたいと思った。

ラックブランの湖とモンブラン

 

グランドジョラス(北壁)↓

           シャモニ針峰群↓

ミディ針峰 ↓モンブラン
ラックブランの湖とモンブラン

拡大写真(2000x1300)497KB

 いつも撮影するのは筆者なので、夫に撮ってもらった写真はとても貴重。カメラを首からぶら下げ、美しい光景を撮影しながら、トレックするのはとても楽しい。

トレッキング中の筆者

トレッキング中の筆者

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プラの教会
 
 シャモニの中心街から北東方2〜3kmにプラの町があり、ドリュ針峰をバックに佇むプラの教会は、シャモニの定番の光景で、何度も撮影した。しかし、明暗差が大きく、教会とドリュとを同時に綺麗に撮影するのは難しい。この作品は、失敗を重ねた末に切り取った会心作である。このあと、歩いてホテルまで帰った。  

ドリュ針峰とプラの教会

ドリュ針峰とプラの教会

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 9月12日(水)は午前中お土産の買い物、午後、夫はゴルフ。プラにあるゴルフ場は「世界で10指に入る景色の良いゴルフ場」だそうで、良い思い出ができたようである。スコアは???

 9月13日(木)遂に帰国日を迎えた。シャモニーからジュネーブまでガイドさんの車で送ってもらう。ジュネーブからアムステルダム・スキポール空港へ行き、そこからKLMオランダ航空にて9月14日(金)無事成田に帰国した。

 

拡大写真(390x430)31KB
撮影・原作:  沖本陽子 (おきもと ようこ)
 

住居:千葉市

趣味:旅行、写真、韓流ドラマ鑑賞

夫の趣味である登山旅行に同行し、苦しい中に撮影を楽しんでいます。

あとがき

 連続してスイスアルプスを訪れ、「どうしても一度はモンブランに登頂してみたい」と思った夫は、一念発起して約1年間身体を鍛えました。そして、古希(70歳)の記念にチャレンジ致しました。

 いつもご一緒するご夫婦と二組で計画致しました。モンブランに登頂するには、ア)天候 イ)本人の健康状態  ウ)その他諸々の条件 の3つが揃わなければ達成できません。幸いなことに夫はその3つの女神様に微笑まれて永年の夢を達成することができました。予備日を含め日程に余裕が有りましたので、当初の計画日は強風のためキャンセルし、条件の良い時に登ることが出来ました。

 しかし、そのための現地での訓練は相当きついものがありました。毎日の氷河歩き・高度順応等です。付き合った私は大変でした。また、登頂日の2日間は心配でたまりませんでした。「もうこんな心配させられるのはごめんこうむりたい」と思いました。

 ともあれ、終わってみると感動の旅で、まさか、夫があのてっぺんに立つとは思ってもみないことで、これまでで一番思い出深い旅となりました。
 

★☆★彡

 
 

感動写真集第122集/特集!旅紀行第83集  「モンブラン登頂の旅」

 
 

撮影・原作:沖本陽子  監修 : 和田義男

 
 平成21年(2009)4月19日 作品:第18作  画像:(大86+小35) 頁数:8  ファイル数:243 ファイル容量:53.1MB
  平成12年(2000)〜平成21年(2009) 作品数:327 頁数:1,208 ファイル数:49,658 ファイル容量:6,564MB 
  アイゼンの足取り軽き夏氷河  北舟 

あいぜんの あしどりかろき なつひょうが

The summer glacier, walking with a light step of a climbing spike.

【編集子が選ぶ名作】

リーダーの後を一列縦隊でトレック

リーダーの後を一列縦隊でトレック

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〉古希記念モンブラン登頂成功!

 本日、沖本陽子さんの感動大作「モンブラン登頂の旅」ができあがった。御夫妻は、数え切れないほど海外に出掛けられておられるが、かってないほど心に残った旅であったと著者が述懐されておられるとおり、編集者として、これほど感動しながら作業に当たったことは数少ない。
 古希(70歳)のご主人がアルプス最高峰を極められたことも凄いことだが、天候に恵まれたこともあって、モンブランをあらゆる角度から撮影された沖本さんの撮影にも感動した。
 

 

和田義男
 編集作業が進むに連れ、美しい画像が次々に現れ、没にするには惜しい画像ばかりで、8頁121枚という大作になった。これでも涙を飲んで削ったものも多い。沖本さんの天性ともいえる感性と撮影テクニックに脱帽である。大きなサイズでもシャープに写っているのは、カメラの良さだけではなく、秘めたるものをお持ちなのだろう。
 今回、特大の画像が多いのはそのためで、読者におかれては、拡大画像をじっくりと味わって頂きたい。この作品がモンブランの魅力を満載した決定版となったことは間違いなく、沖本御夫妻には、改めて古希記念登山のご成功を御祝い申し上げると共に、貴重な記録写真をお寄せ頂いたことに感謝申し上げたい。
 これだけ充実した旅を続けるには、2週間は必要だと思う。しかし、編集子は未だ会社勤めの身で、長期の休暇を取ることができないので、毎日ホテルを移動しながらせわしなく撮影しなければならない。雰囲気の良いホテルで連泊してゆったりした旅を楽しむことができるのは何時の日だろうか。(^^; 〈 完 〉  2009.4.19  和田義男
  アルプスの至高を極む夏の天  北舟 

あるぷすの しこうをきわむ なつのてん

T

he summer sky, succeeded in reaching the highest summit of the Alps.

【編集子が選ぶ名作】

モンブラン山頂でリーダーの白野さんと

モンブラン山頂でリーダーの白野さんと

拡大写真(2000x1500)518KB

【話題1】

グーグル・アース Google Earth
 最近、作品の場所を示す地図に無料で利用できるグーグル・アースを使うことが多い。前回の「ブライトホルン登頂の旅」ではその鳥瞰図を使ったが、今回は衛星写真の三次元表示機能を使い、沖本俊彦さんの輝かしいモンブラン登頂の足跡を分かりやすく表示することができた。
 初めて使うので、多少手間取ったが、あらゆる角度と高度から瞬時にCG画像が描かれるので、これは凄いと思った。しかも無料なのである。Googleの進化は止まるところを知らない。

モンブラン登頂ルートA

モンブラン登頂ルートA

拡大写真(1600x1160)318KB

【話題2】

ケーキのモンブラン Mont Blanc aux marrons
 ケーキのモンブランは、「白い山」を意味するモンブランをイメージして作られたマロン・ケーキで、フランス語では、モン・ブラン・オ・マロン Mont Blanc aux marrons (栗のモンブラン)と呼ばれる。上に降りかけられる白い粉砂糖は雪を表しているという。イタリアでは山名と同様にモンテ・ビアンコ Monte Bianco と呼ばれる。
 このケーキの誕生については、モンブランを看板メニューとするパリの老舗カフェ「アンジェリーナ」とする説と、東京・自由が丘の「モンブラン」とする説がある。後者は、初代の店主・迫田千万億が1933年にフランス・シャモニを旅した際に見たモンブランの美しさを帰国後にケーキで表現したものという。

モンブランをかたどったマロン(栗)ケーキのモンブラン

モンブランをかたどったマロン(栗)ケーキのモンブラン

写真:フリー百科事典 Wikipedia

【話題3】

万年筆のモンブラン Montblanc
 万年筆のモンブラン Montblanc は、ドイツの筆記具メーカーで、高級な万年筆を販売することで知られる。製品には、モンブランの頂きを覆う雪をイメージした白い星型のマーク「ホワイトスター」が付くことで有名。代表的製品のマイスターシュテュックのペン先には、モンブランの標高「4810」が刻まれている。
 近年は、バッグや時計、フレグランスなどの販売を手がけ、万年筆は実用品ではなく、アクセサリーとの観点から廉価な万年筆は製造を中止し、一部の高価な製品に絞り込んでいるという。
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