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シャモニの町の中心は噴水のあるバルマ広場で、美しい花々が飾られ、カフェテラスのテーブルや椅子が並んでいる。ここに、モンブラン初登頂に成功した二人の立役者を讃える銅像が立っている。一人はモンブランを指さし、一人はじっと見つめている。 |
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バルマ広場の二人の銅像(左・バルマ 右ソーシュ−ル) |
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1786年8月8日、ジャック・バルマ Jacques Balmat とミッシェル=ガブリエル・パッカール Michel-Gabriel Paccard は、初めてモンブランの登頂に成功した。この登山は、近代登山の創始者といわれるオラス=ベネディクト・ド・ソシュールの主導のもとに行なわれ、これが成功した要因の一つであるといわれている。 |
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果物屋/モンブラン広場の朝市 |
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現在、モンブランは年平均約2万人の登山者によって登頂されており、熟練者にとっては難易度のそれほど高くない山となっている。同じモンブラン山系のエギーユ・デュ・ミディの山頂までロープウェイで登ることができ、誰でも簡単に間近にモンブランを鑑賞できるため、とても身近に感じられる山となっている。 |
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オリーブの屋台/モンブラン広場の朝市 |
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しかし、今日でもモンブランは多くの死傷者を出している山であり、8月の最盛期の週末には地元のレスキュー隊が一日平均12回出動しているという。モンブラン登頂には、高高度における登山の知識とガイド(熟練の登山者)、そして十分な装備が不可欠である。登山路には落石や滑落の危険のある箇所も存在する。また、高山病の危険性も無視出来ない。 |
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魚屋の屋台/モンブラン広場の朝市 |
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無事に帰還 |
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9月8日(土)は、夜中の2時から目が覚めて窓の外を眺め天気を気にする。1時間おきに目を覚ます。朝になると昨日までと違い山は全然見えない。アタックの日が一番天気が悪いなんて「あーあどうしたことか」と、天を仰いだ。「午後からは晴れるでしょう」といわれても落ち着かず、市内を散策しても、見るのは目の前にそびえる山ばかり。「今はどの辺りかしら」「無事に歩いているかしら」などと、自由な時間があるはずなのに、気持ちは縛られたままの2日間だった。 |
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夕方ホテルのロビーで夫が無事に帰ってくるのを待っていた。午後5時28分、夫は元気な姿で現れ、無事登頂に成功したと聞き、とても嬉しかった。 |
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無事ホテルに帰還 |
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しかし、部屋に帰って装備を解くと、夫の右目が雪眼になっていた。70歳という高齢での登山であり、過酷な中、よく頑張ったものだと、痛々しい姿をみて涙が出た。失明するかと心配したが、軽傷だったので、安堵した。 |
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名誉の雪眼 |
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9月9日(日)は休養日。9月10日(月)は、先に帰国される川村さんご夫妻を見送り方々ジュネーブとベルンへドライブ観光した。夫の目は間もなく回復した。 |
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ドーム・ド・グーテのアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー |
ドーム・ド・グーテ↓ |
グーテ小屋↓ |
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くれなずむ なつびにもゆる みでぃしんぽう |
The lingering glow in the evening sky, the Aiguille du Midi burning by the summer sun. |
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ミディ針峰のアルペングロー(山頂光)/ホテルバルコニー |
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ツアー12日目の9月11日(火)は、二人だけでラックブランへハイキングに出掛けた。シャモニーからバスでプラの教会前まで行き、そこからロープウェイでフレジェール Flégère まで登り、リフトでアンデックス I'Index まで行く。そこから2時間ほどゆっくりと歩いてラックブランに着いた。 |
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グランドジョラス北壁とメールドグラス氷河/ラックブラン |
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標高2,352mのラックブランの湖面は、深い青緑色で美しく、旅情を慰めてくれる。光線の具合によっては湖面にモンブランを映すときが最高の眺めとなる。ここにも山岳ホテルがあり、モンブラン山系の眺望は最高で、私もこの山小屋に泊まり、赤く染まったモンブランの山々を見てみたいと思った。 |
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ラックブランの湖とモンブラン |
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グランドジョラス(北壁)↓ |
シャモニ針峰群↓ |
↓ミディ針峰 |
↓モンブラン |
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いつも撮影するのは筆者なので、夫に撮ってもらった写真はとても貴重。カメラを首からぶら下げ、美しい光景を撮影しながら、トレックするのはとても楽しい。 |
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トレッキング中の筆者 |
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シャモニの中心街から北東方2〜3kmにプラの町があり、ドリュ針峰をバックに佇むプラの教会は、シャモニの定番の光景で、何度も撮影した。しかし、明暗差が大きく、教会とドリュとを同時に綺麗に撮影するのは難しい。この作品は、失敗を重ねた末に切り取った会心作である。このあと、歩いてホテルまで帰った。 |
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ドリュ針峰とプラの教会 |
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