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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2007年11月13日改訂

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♪Tahi Nei taro kino(タヒ・ネイ・タロ・キノ)/マオリ愛の歌 キリ・テ・カナワ

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テカポ湖の水面に春の息吹かな  北舟

2007年11月13日作成

煌めくテカポ湖

煌めくテカポ湖(ニュージーランド南島)

 ニュージー早春の旅

ニュージーランド国旗

テカポ

 
ツアー5日目
 
 10月17日(水)の朝は好天に恵まれ、午前8時、ツアーバスに乗ってクイーンズタウンを後にし、クライストチャーチに向かった。約500km、8時間の長距離移動である。  

10月17日の観光ルート(クイーンズタウン〜テカポ湖〜クライストチャーチ)

10月17日の観光ルート
 バスはワカティプ湖から流れ出るショットオーバー川に沿って進んだ。途中でオプションのジェットボートによる川下りが計画されていたが、増水のため中止となった。ウォーター・ジェット推進のボートが時速80kmの高速で岩場を縫いながら走るというものだが、流れが速いと操船に危険が伴うらしく、中止となったもの。  

増水したショットオーバー川

増水したショットオーバー川
 
キリ・テ・カナワ Kiri Te Kanawa
 
 BGMに流れる美しいマオリの歌・ワイアタ waiata をソプラノで歌う歌手は、世界的に知られるオペラ歌手キリ・テ・カナワである。ツアーバスの長い移動時間の退屈を紛らわすためにTD(ツアー・ディレクター/添乗員)の国府田明子(こうだあきこ)さんが流してくれた音楽がこのキリ・テ・カナワの歌だった。  

キリ・テ・カナワ

キリ・テ・カナワ

資料
 20世紀から21世紀を代表するソプラノ歌手として著名なキリ・テ・カナワは、1943年、ニュージーランド北島にある最東端の海辺の町ギズボーンに生まれた。ギズボーンは世界で最も早く日の出が見られることで知られる。今年56歳になる彼女は健在で、父親はマオリ族の出身、母親はヨーロッパ人という。  
 ニュージーランドで音楽を学んだ後、英国のロンドン・オペラ・センターに入学。1969年キャムデン音楽祭でデビュー、マオリ出身のオペラ歌手として活躍し、1982年エリザベス女王より男性の「サー」の称号に当たる「デイム」の称号を受け、1983年にはオックスフォード大学から音楽博士号を授与された。輝かしい実績と経歴を持つ世紀のプリマ・ドンナ* prima donna であり、真のディーバ** diva である。
*プリマ・ドンナ:「第一の女性」の意で、オペラの主役女性歌手。  **ディーバ :(オペラ界の)女神。

クロムウェル付近のアルプス連山

クロムウェル付近のアルプス連山

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ハエレマイ キアオラ(キオラ) "haere mai!" & "kia ora!"
 
 BGMに流れる「タヒ・ネイ・タロ・キノ」 Tahi Nei taro kino は、愛の歌。ハエレマイ haere mai! という言葉が繰り替えされるが、これは「いらっしゃい」 welcome という歓迎の言葉である。因みに「こんにちは」は、キアオラ kia ora! 。早口でキオラと云う。ニュージーランドに行くなら、この二つのマオリ語は是非覚えておきたい。

サザン・アルプスと羊たち

サザン・アルプスと羊たち

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テカポ湖 Lake Tekapo
 
 午前11時50分頃バスの窓から陽光煌めく美しいテカポ湖が見えた。往路は通り過ぎたが、復路はテカポに下車して、散策と食事を楽しんだ。  

煌めくテカポ湖

煌めくテカポ湖

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  テカポ湖の水面に春の息吹かな  北舟 

てかぽこの みなもにはるの いぶきかな

A breath of spring on the surface of Lake Tekapo.

 深いターコイズブルー*turpuoise blue の湖水で知られるテカポ湖の湖畔には、「善き羊飼いの教会」と呼ばれる小さな教会がひっそりと佇む。人口315人という小さな町は、湖畔の散策やフィッシング、遊覧飛行などを楽しむ観光客で賑わいを見せている。  
  *ターコイズブルー:トルコ石の色。くすんだ緑がかった青を指す場合もある。  

善き羊飼いの教会とテカポ湖

善き羊飼いの教会とテカポ湖

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 テカポ湖でも往路にワナカ湖で見たクロアカツクシガモの雌が美しい水面を静かに遊弋している姿が見えた。

 

クロアカツクシガモの雌

クロアカツクシガモの雌

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善き羊飼いの教会 Church of the Good Shepherd
 テカポ湖畔に佇む小さな石造りの教会は、1935年にヨーロッパの開拓民によって建てられた。周囲に植えられたニュージーランド独特のタソックが風情を添えている。  

乳青色のテカポ湖と教会

乳青色のテカポ湖と教会
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教会の奥の祭壇の後面に大きな窓があり、十字架の後ろに湖面とサザン・アルプスが見える絶景となっている。

 

善き羊飼いの教会

善き羊飼いの教会
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バウンダリー犬の像 Boundary Dog Statue
 教会の向こう側に牧羊犬の像が建っている。開拓時代、羊の放牧地で柵のない境界(バウンダリー)から羊が逃げ出さないように見張った犬たちを記念して1968年に建てられた。特定の犬を讃えるものではないので、モデルになった犬の名前は表示されていない。  

バウンダリー犬の銅像

バウンダリー犬の銅像
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 ツアーバスの後部座席の両サイドの窓から撮影した牧場の風景は数多くあるが、草を喰む羊たちの光景はどれ一つとして同じものはない。長距離移動で居眠りをする人が多かったが、私は見ていて飽きることはなかった。  

サザン・アルプスの麓で牧草を喰む羊たち

サザン・アルプスの麓で牧草を喰む羊たち

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毛を刈り取られて間のない羊たち

毛を刈り取られて間のない羊たち
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大聖堂 The Cathedral
 
 午後4時50分頃、バスは快晴のクライストチャーチに到着。大聖堂のすぐ後ろにあるヘリテージ・ホテルにチェックインを済ませ、夕食までの間、市内の散策を楽しんだ。  
   最初に行ったところはクライストチャーチの中心に聳える大聖堂。高さ63mの尖塔をもつゴシック様式の美しい教会は、1864年に建設が開始され、完成したのは1904年のことという。  

クライストチャーチの大聖堂

クライストチャーチの大聖堂

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エイボン川
 教会の向いている西方に歩いていくと、直ぐにエイボン川に出た。日本からクライストチャーチに着いた日は、雨のエイボン川だったが、この日は陽光溢れる新緑のエイボン川で、両岸をゆっくりと散策することができた。  

新緑のエイボン川

新緑のエイボン川
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キャプテン・スコット像 Captain Scott Memorial statue
 南極点初到着を競って、1912年、クライストチャーチの外港リトルトンを出発した英国のスコット隊は、僅かの差でアムンゼン隊に先を越されてしまった上に、帰路で遭難した。台座には生前残した文が刻まれている。  

エイボン川の畔に立つキャプテン・スコット像

エイボン川の畔に立つキャプテン・スコット像
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 クライストチャーチに到着した日には、モナベイルでエイボン・ダックを見たが、この日はクロアカツクシガモの一家に出会った。6羽のひな鳥が可愛らしかった。  

エイボン川の鴨の家族

エイボン川の鴨の家族
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追憶の橋 Bridge of Remembrance
 エイボン川には38の橋が架かっているというが、最も有名な橋がこの追憶の橋である。第一次世界大戦のとき、兵士たちは家族や友人に見送られてここにあった橋を渡って出征していったという。兵士たちが戦場で故郷を想起したとき、この出征シーンが懐かしく思い出されたことが命名の由来だという。  
   現在の立派なアーチのある橋は、戦場で落命した多くの兵士を追悼して1923年に建造されたもの。  

追憶の橋

追憶の橋
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