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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2007年11月14日改訂

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♪タラキヒ(イナゴ) ♪フリ・フリ / マオリの歌 キリ・テ・カナワ

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黄昏に白雲なびく雪解山   北舟

2007年11月13日作成

黄昏のクルーズ/ワカティプ湖

黄昏のクルーズ/ワカティプ湖(ニュージーランド南島)

 ニュージー早春の旅

ニュージーランド国旗

ワカティプ

ツアー4日目
 10月16日(火)午前7時半頃、ツアーバスはクイーンズタウンを出発し、フィヨルド国立公園にある世界自然遺産のミルフォード・サウンド Milford Sound に向かった。  
   クイーンズタウンからミルフォード・サウンドまで、直線で結ぶとそんなに離れていないが、道路がないために、グルッと迂回して行かなければならず、片道300km、5時間もかかるのが辛い。  

10月16日の観光ルート(クイーンズタウン〜ミルフォード・サウンド/通行止め〜クイーンズタウン)

10月16日の観光ルート

 午前9時過ぎ、サザン・アルプスの麓に広がる広大な放牧地を通過。様々な家畜が牧草を喰み、横たわってくつろぐ姿を切り取ることができた。  

サザン・アルプスと広大な放牧地

サザン・アルプスと広大な放牧地

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タソックと「ロード・オブ・ザ・リング」
 
 午前9時半過ぎ、タソックの見事な群生地を通過した。冒険ファンタジー小説の最高峰として世界中の人々に愛読されている英国人作家トールキンの指輪物語が原作の「ロード・オブ・ザ・リング The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring 」は、アメリカ・ニュージーランド合作の2001年の映画だが、全てニュージーランドで実写された作品だという。そのため、映画の背景にもこのような丘陵地が出てくる。  

レッド・タソックの群生

レッド・タソックの群生

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鹿肉 Venison
 
 午前10時前、鹿の放牧場を通過、上手く撮影することができた。ニュージーランドは羊の放牧が主だが、こうした鹿の放牧もみられる。鹿はディア deer と呼ばれるが、ベニソンと呼ばれる鹿肉が高級食材として珍重されているためである。また、鹿茸(ろくじょう)と呼ばれる袋角*(ふくろづの)は漢方の補精強壮薬として使われる。  
  *袋角:シカ科の動物の角(つの)で、毎年春に脱落したあと、再生中の時期のものを指す。骨の芯が裸出せず、皮膚をかぶって血液が通り、柔らかな状態の角。  

鹿の放牧

鹿の放牧

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ミルフォード・ロード Milford Road
 
 午前10時ころ、テ・アナウ Te Anau に到着。このころから天候が悪化してきた。テ・アナウからミルフォード・サウンドまでの約120kmの車道は、ミルフォード・ロードと呼ばれている。ホーマー・トンネル Homer Tunnel が1953年に開通して全通した国道94号線である。  

テ・アナウ湖の遊覧飛行乗り場

テ・アナウ湖の遊覧飛行乗り場

 
エグリントン渓谷 Eglinton Valley
 
 午前11時半頃、エグリントン渓谷に到着。春雨にうたれながら2002年10月に皇太子ご夫妻がこの地を訪れ、記念撮影された場所に佇み、幅2kmもある壮大なU字谷の景観を楽しんだ。写真右がミルフォード・ロードである。  

幅2kmもあるU字谷・エグリントン渓谷

幅2kmもあるU字谷・エグリントン渓谷

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ミラー・レイク Mirror Lakes
 
 午前11時40分頃、雨の中、ミラー・レイクの木道を散策した。この地は世界自然遺産に含まれており、晴れていれば、朝夕の凪のときにアール(伯爵)山脈 Earl Mountains が鏡のような湖面に影を落とすという。  

世界自然遺産ミラー・レイクス

世界自然遺産ミラー・レイクス

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幻想的な雨のミラー・レイクス

幻想的な雨のミラー・レイクス

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ノブス・フラット Knobs Flat
 
 正午頃、ノブズ・フラット付近で小休止。雨が強くなり、雲行きも怪しくなってきた。 可憐な黄水仙が咲いていた。  

ノブス・フラット付近のミルフォード・ロード

ノブス・フラット付近のミルフォード・ロード

パノラマ写真(1800x900)154KB

 12時半頃、ミルフォード・ロードのミルフォード行き(左側)車線が閉鎖されていた。地震による土砂崩れがあり、危険だということで通行止めになったという。雨のミルフォード・サウンドも風情があって良いと期待していただけに残念である。  
   ニュージーランドは、有感無感の地震が年間千回以上もある地震王国。当日の深夜、震度3程度の地震があって目が醒めたが、後で聞くとマグニチュード7クラスの地震だった。朝も有感地震があったが、日本人は地震に慣れているので騒がないが、地震の経験のない観光客は、大騒ぎするという。  

通行止めになったミルフォード・サウンド方面

通行止めになったミルフォード・サウンド方面

 通行禁止となった場所はマウント・クリスティーナ Mt.Christina 付近。雨により、無数の滝が出現し、普段見ることのできない景観となっていた。  

雨で出現したマウント・クリスティーナの滝

雨で出現したマウント・クリスティーナの滝

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ミルフォード・サウンド Milford Sound
 
 ミルフォード・サウンドは、タスマン海から内陸まで15kmにわたって続くフィヨルドで、1,200mを超える断崖絶壁に囲まれている。鬱蒼と茂った草木が岩壁を覆い、海上にはアザラシやペンギン、イルカなどが姿をあらわす。  
   大自然の美しさに惹かれて、毎日何千人という観光客が訪れるが、傘を常備しなくてはならないほど降水量が多い。雨が降るたびにいくつもの一時的な滝が生まれる。雨の景観は桂林のような水墨画の世界となる。  

雨のミルフォード・サウンド

雨のミルフォード・サウンド

資料

 夏のミルフォード・サウンドは、ノルウェー西部にある全長204km、最深部1,308mという世界一を誇るソグネフィヨルド Sognefjord さながらの雄大な景観である。日本最大の豪華客船・飛鳥 II もミルフォード・サウンドを訪れており、陸海空を問わず、世界中の観光客が訪れる人気スポットである。  夏のフィヨルド探訪/ソグネフィヨルド

 

夏のミルフォード・サウンド

夏のミルフォード・サウンド

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資料

 
フィヨルド fjord
 
 フィヨルドは、両岸を急峻で高い断崖に挟まれた細長く深い湾で、氷河に浸食された氷食谷(ひょうしょくだに)(コル、U字谷)が沈水した地形をいい、峡湾(きょうわん)ともいう。「フィヨルド」はノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」という意味。  
世界一のソグネフィヨルド/ノルウェー 2007.6.11

世界一のソグネフィヨルド/ノルウェー 2007.6.11

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ワカティプ湖遊覧クルーズ

 
 ミルフォード・サウンドに行けなかった代わりに、TSSアーンスロー号によるワカティプ湖の遊覧クルーズが手配された。夕刻、クイーンズタウンに戻り、春雨に烟るなか、「湖上の貴婦人」と絶賛されるTSSアーンスロー号に乗り込んだ。  

TSSアーンスロー号

TSSアーンスロー号

TSSアーンスロー号
 全長51m、総トン数330tonのTSSアーンスロー号は、1912年に建造された2軸スクリューの蒸気船で、遠隔地に住む人々の交通手段のほか、家畜や貨物の輸送に使用されていた。石炭を燃料とする客船としては、南半球で唯一の存在である。  

ベンチ式キャビン

ベンチ式キャビン

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 現在は遊覧船として使用されており、昔と変わらない速力11ノットでクイーンズタウンと対岸のウォルター・ピークWalter Peak を結んでいる。  

エンジン・ルーム

エンジン・ルーム

 イギリス風のシックなキャビンには木製のベンチが置かれており、クラシックな雰囲気が漂う。船内を自由に見学することができ、機関室 engine room の上部から火夫(かふ) fireman が石炭をスコップでボイラーの釜に投げ入れる姿を見ることが出来る。  

ボイラーの釜に石炭を投げ入れる火夫

ボイラーの釜に石炭を投げ入れる火夫

 

アオテアロア  Aotearoa

 
 デッキからは早春の暮れゆくワカティプ湖の山々が見えた。ニュージーランドはマオリ語で「白く長い雲のたなびく地」という意味のアオテアロア Aotearoa と呼ばれるが、千年前にポリネシアからカヌーに乗ってやってきたマオリの先祖が、このような風景をみて思わず口に出た言葉だったという。  

白く長い雲のたなびく地

白く長い雲のたなびく地

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  黄昏に白雲なびく雪解山  北舟 

たそがれに しらくもなびく ゆきげやま

White clouds lingering at the snow melting mountain in the evening.

湖畔の牧場
 対岸のウォルター・ピークには牧場があり、牧羊犬が羊を集める様子を見学したり、鹿や羊、珍しいスコットランド・ハイランド牛に餌をやったりして楽しめる。  
 船着場のそばには、20世紀初頭に牧場経営者マッケンジー一家が住んでいたという赤い屋根が印象的なカーネルズ・ホームステッド Colonel's Homestead があり、ランチ、アフタヌーン・ティ、ディナーが楽しめる。蒸気船が船着場に到着すると、大勢の観光客が夕食を楽しむために下船した。

湖畔の「カーネルズ・ホームステッド」

湖畔の「カーネルズ・ホームステッド」

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 キャビンの後部にはグランド・ピアノを弾いてくれるおばさんがおり、大勢の乗客が英語の歌集を見ながら歌う姿がみられた。  

キャビン後部のピアノ演奏

キャビン後部のピアノ演奏

 ウォルター・ピークからの帰りコースでは、日本人客が殆どで、「上を向いて歩こう」など、歌集にない曲を弾いてくれたので、楽しいひとときを過ごすことができた。  

ピアノに合わせて歌う乗客たち

ピアノに合わせて歌う乗客たち

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