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ツアー6日目の7月12日(水)も晴天に恵まれ、幸運は続いた。最初にレマン湖畔のシオン城に行った。中世の名城シオンは、モントルー Montreux のそばにある。モントルーは丁度ジャズ・フェスティバルの最中だった。 |
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モントルーとシオン城 |
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れまんこの なつやまやどす いしのしろ |
A rocky castle,
Lake Léman reflecting
the summer mountains. |
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湖に浮かぶ要塞のように見えるシオン城は、9世紀にイタリアからアルプスを越えてやってくる東方商人たちに通行税や関税をかけるための関所として造られ、13世紀までに現在の形になったという。 |
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レマン湖の畔に立つシオン城 |
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カトリック信者であったフランスのサヴォワーヴ公がこの地を支配していたとき、ジュネーブの宗教改革者フランソワーズ・ボニヴァルがここに幽閉されていた。バイロンは、彼を主人公に叙事詩「シオン城の囚人」を詠った。 |
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アーチ型の天井が素晴らしい大広間 |
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城壁の回廊を行く |
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中庭で一休み |
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遠足の学生たち |
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日本人女性ガイドの三輪(みわ)さんに案内され、シオン城内を見学。絞首台のある牢獄や武器・鎧など、中世の城がどういうものか、十分に知ることができた。売店では貴重な白ワインが販売されていた。 |
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シオン城から見たモントルーとレマン湖 |
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昼食にスイス料理のラクレットを食べた後、旧市街が世界遺産に指定されているベルン(540m)に行き、市内を観光した。ベルンは、現在はスイスの首都であるが、人口約13万人の小さな町である。 |
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チューリッヒ(37万人)、バーゼル(19万人)、ジュネーヴ(17万人)に次ぐ4番目の都市で、町の語源は熊。この街を1191年に創設したツェーリンゲン公が狩りの最初にしとめたのが熊(ベアレン)だったことから名付けられ、市の紋章にもなっている。 |
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必見はスイスで最も高い100mの尖塔を持つ大聖堂で、ベルンのシンボルとなっている。約470年を要して1893年(明治26年)に完成したというから、気の長い話である。344段のら旋階段をのぼって尖塔にあがると、ベルン市街を一望できるので、時間があればお勧め。 |
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大聖堂正面入口の上に極彩色の「最後の審判」のレリーフ(浮き彫り)がある。中央で剣を翳す天使ミカエルは、仏教の閻魔(えんま)に相当する役柄で、死者が昇天するか地獄に堕ちるかを決める最後の審判を司る。 |
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向かって左が天国で右が地獄。人それぞれの表情が克明に描かれている。地獄に堕ちた人は全裸で魔物に翻弄(ほんろう)されているが、表情や仕草に悲惨さがないのが面白い。 |
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カトリック教会の大聖堂なので天井が高く、絢爛豪華、壮大なゴシック様式で、訪れる者を圧倒する迫力がある。 |
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15世紀に造られたという美しいステンドグラスや5,040本のパイプを持つ巨大なパイプオルガンも必見のスポット。 |
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メインストリートのど真ん中で1218年から時を刻み続けてきた時計塔は、ツィットグロッグの愛称を持つからくり時計である。かつてはここが町の西端で、この塔が西門だったという。正面より裏手に回って眺める方が良く、毎正時に尖塔の鐘突男がハンマーで鐘を打ち、人形が舞う。天動説時代の天文時計も健在で、興味深い。 |
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800年もの間、時を刻んできた時計塔 |
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かたかげの しかけどけいや はっぴゃくねん |
The clock tower with dolls
of one side shadow,
recording the passing moments
of eight hundred years. |
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ベルンで興味深いのは、道路の中央を走る自転車道。写真下の男性は赤いトラム(路面電車)に挟まれながら道路中央の黄色のマークの上で停車している。ちょっと危ない気もするが、これが正規の通行方法だという。 |
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道路の中央を走るベルンの自転車道 |
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市内には風変わりな彫刻が施された噴水が目につく。1354年にベルンに初めて病院を建てたアンナ・ザイラーを記念して設置されたもので、「バクパイプ吹きの噴水」「射撃手の噴水」「アンナ・ザイラーの噴水」「モーゼの噴水」など、全部で11個の噴水が目抜き通りに設けられ、 「世界で最も魅力的な交通障害物」といわれている。 |
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幼児を頭から食っている鬼の噴水 |
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子供喰いの噴水 Kindlifresserbrunnen
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コルンハウス通りの「子供喰いの噴水(食人鬼噴水)」は時計塔のすぐそばにある。この奇妙な噴水は、かつてこの付近にあった危険な井戸に子供たちを近づけないようにするため、1544年に設置されたものという。 |
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わらべくう おにのふんすい でんしゃみち |
A tram road, a devil eating an enfant
on the fountain. |
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子供を頭から食らう鬼 |
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ベルン連邦議会議事堂そばの広い道路に露店市場があった。ユングフラウ(乙女)が新鮮な果物を売っていた。 |
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豊富な果物が並ぶベルンの路上マーケット |
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議事堂と路上マーケットの間に間欠泉(かんけつせん)のような仕掛けのある噴水があり、子供たちが遊んでいた。夜はライトアップされ、ベルンの観光スポットの一つになっている。 |
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間欠泉のような噴水 |
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自転車で遊ぶ子 |
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噴水と戯れる子供たち |
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議事堂と露店市場の間の道路は、市民の憩いのスペースになっており、木陰でチェスを楽しむ人たちがいた。 |
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緑陰のチェス |
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12世紀にアーレ川 Aare がU字型に屈曲した部分に形成された旧市街は、世界遺産に指定されている美しい街である。尖塔の時計台が目印の教会や同じ色で統一された昔ながらの家並み、そして街を蛇行して流れるアーレ川の緑が美しく、まるでお伽の国のような趣がある。 |
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世界遺産のベルン旧市街 |
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アーレ川の岸辺には、ベルンの町名にもなった熊が円筒形の檻の中で飼われており、市民から餌をもらっていた。坐ったり、寝そべったりしながら餌を要求する姿は滑稽であるが、哀れでもある。 |
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町名になったベルンの熊 |
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熊公園の奥の丘に薔薇公園があり、ベルンの旧市街を見渡すことができる。街全体の3分の1が森や公園で、緑や花に囲まれ、中世の面影を残すベルンは、世界で最も美しい街の一つといわれるが、とりわけ、ここからの眺望が一番美しいといわれる。 |
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薔薇公園の丘から見たベルンの町並み |
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