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Wa☆Daフォトギャラリー

 感動写真集

2011年12月25日改訂

今 日

昨 日

♪メドレー:コノハズク・アオバズク・フクロウ・トラツグミ・ホトトギス
 

小春日や蝦夷梟の夢心地   北舟

 
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A balmy autumn day, the Yezo owls half in a dream.

2011年2月20日制作

番のエゾフクロウ / 江別市野幌森林公園

番のエゾフクロウ / 江別市野幌森林公園(北海道)

日本の野鳥を撮る旅'10

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141 ミサゴ

2010.11.05 / 相模原市水郷田名(相模川)

▼ 落ち鮎を狙って相模川上流域に数多く集結し、少なくとも6羽は居ました。私自身初めてミサゴを見たのは、鹿児島県山川の砂湯温泉でしたが、その時は大きなボラを捕らえ、その重みでやっとの思いで飛んでいたようでした。魚を餌にする猛禽類で、海岸近くには全国的に居ますが、やはり川沿いに集中して多いようです。

ミサゴ(鶚、雎鳩、学名: Pandion):タカ目ミサゴ科ミサゴ属の総称。 極地を除くほぼ全世界に分布する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の亜寒帯から温帯地域とオーストラリアの沿岸部で繁殖し、北方の個体はアフリカ大陸中部以南と南アメリカに渡って越冬する。日本では留鳥として全国に分布するが、北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ない。西日本では冬季普通に見られる鳥だったが、近年やや数が減少している。北海道ではほとんどの個体が夏鳥として渡来している。
  全長54-64cm。翼開張150-180cm。体重1.2-2kg。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。タカ科と区別される特徴として、spicule と呼ばれる足の外側にある魚を捕らえるための棘、反転する第1趾(猛禽類ではミサゴだけである)、鼻孔の弁、密生し油で耐水された羽毛があげられる。
  食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を食べることもある。獲物を見つけると素早く翼を羽ばたかせて空中に静止するホバリング飛行を行った後に急降下し水面近くで脚を伸ばし両足で獲物を捕らえる

相模川のミサゴ / 相模原市

相模川のミサゴ / 相模原市

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大空を遊弋するミサゴ / 相模原市

大空を遊弋するミサゴ / 相模原市

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142 カイツブリ

2010.11.07 / 相模原市水郷田名(相模川)

▼ カイツブリは、体が小さく、警戒心も強いので撮影し難く、ミサゴを待っていたら至近に浮上してきました。

カイツブリ:カイツブリ目 カイツブリ科 全長(翼開長) 25-29cm(40-45cm)。雄の夏羽は、上面はほとんど黒褐色で過眼線から喉までは赤褐色である。嘴は細く黒色で、基部は黄色い。虹彩は黄白色である。冬羽は、夏羽で赤褐色だった部分は黄褐色になり、下面の色も黄褐色になる。黒かった嘴も黒灰色になる。雌雄同色。雛は、顔から胸がまだらである。
  ピキリリリリとかケレレレレと聞こえる大きな声でなく。チョウゲンボウの声にも似る。自由自在に動く足で、上手に潜水し、体長5〜6cmぐらいのフナやタナゴなどの魚類、水生の甲殻類、昆虫、軟体動物を食べる。ヒシの実のような植物質の餌も食べることもある。潜水が主流だが、水面で採餌することもある。繁殖期は2〜10月と長期にわたり、2〜3回は行うといわれる。秋や冬にも繁殖活動をしているものもあり、2月頃幼鳥が見られることも普通にある。一夫一妻。
  淡水域のヨシ原や水草の上に、たくさんの水草の葉、茎を使って、雌雄で浮巣をつくる。逆円錐形をしている巣をつくるが水面に出ている部分は少なく、皿型に見える。番はひとつの巣だけでなく、5〜14個もの補助巣を次々につくる。卵数は4〜6個、1日1卵か2日に1卵ずつ産卵する。雌雄交代で20〜25日抱卵する。カイツブリ特有の行動である巣の上に巣材をのせて隠す習性をもつ。最初に産卵されたものから順番にする。雛は早成性で孵化化化化化(ふか)後、しばらくすると水面に泳ぎだすことができる。雛は、疲れると親鳥の背中に乗ったり、羽毛の間に入って休む。外敵が接近すると雛ごと潜水する。雌雄とも雛に給餌する。魚類や甲殻類を採餌する事は難しく、2ヶ月あまりも親鳥から給餌を受ける。
相模川のカイツブリ / 相模原市

相模川のカイツブリ / 相模原市

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143  川鵜と鴎

2010.11.09 / 東京都江東区青海中央防波堤

▼ 川鵜が捕まえたスズキの幼魚を、カモメが横取りしようとチョッカイをかけました。鵜はしたたかに攻撃をかわし、無事飲み込むことが出来ました。

カワウ:ペリカン目 ウ科 全長(翼開長) 80-101cm(130-160cm)。雄は 体全体が黒色で光沢がある。褐色の羽根に黒色の羽縁がある。嘴は白く、頬や目の周りは黄色でウミウのように尖っていない。目は青緑色。婚姻色が出ると頭部が白くなる。足の付け根も白くなる。雌雄同色。 幼鳥は 体全体が淡色で光沢がなく、胸には白色部がある。
 コァ コァやグァ グァと鳴く。尾を舵にして巧みに潜水して魚類や甲殻類を捕らえる。水中で捕まえた魚は飲み込まず、水面に出てから呑み込む。育雛期には、雛の頭を口の中に入れ、食道まで吐きもどした餌を与える。全国的に見るとほぼ1年中繁殖している。冬でも繁殖するのが特徴。産卵期は11月から翌年の6月までの長期にわたる。愛知県知多半島や大分県沖黒島のコロニーでは1月に、青森県下北半島では3月、東京都不忍池では秋から繁殖が始まる。不忍池の繁殖期は、最近さらに長期化する傾向にある。年に2〜3回行う。一夫一妻。
  巣は地上から5〜25mぐらいの高さの枝上の場合が多いが、草地や裸地だったり、鉄塔だったり、最近ではいろんな場所で繁殖する。小枝や枯れ草、海藻などを使って皿形に作る。古巣もよく利用する。雌雄で巣材を運ぶ。卵数は3〜4個。雌雄で抱卵、育雛する。約29日で孵化(ふか)し、約38日で巣立つ。幼鳥は生後3〜4ヶ月頃には、コロニーから遠く離れた海や川の餌場まで、成鳥とともに隊列を組んで高空を群飛するようになる。

カモメ: チドリ目 カモメ科 全長(翼開長) 40-46cm(110-125cm)。夏羽は、頭や体下面は白くい。体上面は灰色。翼先端が黒く、先端近くに白斑がある。嘴は細く、黄色。先端に黒っぽい斑があるものもいる。足は薄い黄緑色。尾羽は横帯もなく白い。冬羽は、頭から首にかけて濃い灰色の縦斑がまばらにある。雌雄同色。
 キューウ、キュキュキュと鳴く。海上や陸上で無脊椎動物を食べる。捨てられた死肉、他の海鳥を襲って食物を奪いとって食べる。羽ばたいて飛翔しながら往復してホバリングし舞い降りて捕まえたり、水面や地上に降りて食べたりする。食物は場所、季節によって変化する。淡水では、魚、軟体動物、昆虫、カエルなど、また海岸では棘皮動物(きょくひどうぶつ)や甲殻類を食べ、春や秋には穀物やベリーも食べる。繁殖期は5〜7月で、一夫一妻。巣は地上に海藻、草を使って、雌雄で浅い皿型に作る。卵数は2〜5個で、3個が多い。抱卵は雌雄で行う。約25日で孵化(ふか)し、約35日で巣立つ。雛は早成性の半離巣性である。

烏鷺うろ

の争い」ならぬ「 鵜鴎うおう の争い」 / 東京湾

「烏鷺の争い」ならぬ「鵜鴎の争い」 / 東京湾

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144 エゾフクロウ

  2010.11.13 / 江別市野幌森林公園

▼  数あるエゾフクロウ撮影ポイントのうち、野幌(のっぽろ)森林公園は特に有名な場所ですが、カップルで居ることは極めて珍しいとのことです。初めて行って、ツーショットが撮影できる幸運に恵まれました。

エゾフクロウ:フクロウ目 フクロウ科 全長 50cm。頭が大きく平らな顔をしている。頭から背、翼の上面は灰褐色で、灰色や褐色の縦斑がある。体の下面は淡い灰褐色で褐色の縦斑がある。翼の上面には斑が密にあるので暗色に見える。尾は短く、目は黒っぽい。本亜種は他の亜種よりも随分と白い。雌雄同色。
  雄はボッボッ ゴロスケホッホと鳴く。フォフォフォフォフォと鳴いたり、バウバウバウバウとイヌのような声を出す事もある。雌は風邪をひいたような声でボッボッ ゴロスケホッホと鳴く。警戒するときはギャーギャーとカケスのような声を出す。幼鳥はピュウワー ピューワーと弱い声で鳴く。
  夜行性で、林縁や下枝の少ない樹林などで採餌する。日中に休息する場所、監視する場所の下にペリットが落ちている。ネズミ類、小哺乳類、鳥類などを食べる。ネズミ類、モモンガなど夜行性のものを食べる傾向が強い。捕まえた餌は丸呑みにし、消化できないものをペリットとして吐き出す。関東地方で繁殖している個体群は最近では小鳥が主食のようである。繁殖期は3〜6月頃で、一夫一妻。雄は求愛期に盛んにさえずり、1月から始まる。アラカシやスダジイ、サクラ、リンゴなど樹洞の出来やすい木を好んで営巣する。カラス等の古巣や、時に壁や地上の洞につくる。地上の切り株の横など地面での営巣例も多く知られる。巣箱利用も多い。卵数は3〜4個。抱卵・育雛 抱卵は雌が行う。生まれて約10日は雛は抱かれている。約32日で巣立つ。
  小春日や蝦夷梟の夢心地  北舟 

こはるびや えぞふくろうの ゆめごこち

A balmy autumn day, the Yezo owls half in a dream.

つがい

のエゾフクロウ / 江別市 野幌のっぽろ 森林公園

番のエゾフクロウ / 江別市野幌森林公園

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145 オオアカゲラ

2010.11.15 / 江別市野幌森林公園

▼  野幌森林公園も木々が落葉し、野鳥が探索できやすい状況になったので、クマゲラを探しに出かけたのですが、声のみで姿は見つけることが出来ないなか、餌採り中のオオアカゲラを見つけました。アカゲラに比べ、一回り大きく、胸部から腹部に至る縦縞が特徴です。

オオアカゲラ:キツツキ目 キツツキ科 全長 28cm 。雄は 頭上が赤色。顎線は黒く、胸と後頭に伸びていて、つながる。翼は黒くて、小さい白斑がある。腰は白い。胸は白く、黒い横斑が全体にある。腹と下尾筒は赤色。亜種オオアカゲラと比べても大きく違いは分からないと思われる。雌は頭上が黒い。
 鳴き声は キョッ、キョッ。枯れ木で採食することが多い。枯れ木にこだわり、長時間居座る。アリ類、甲虫の幼虫などを食べる。繁殖期は3〜6月頃で、一夫一妻。巣は枯れ木に雌雄で樹洞を掘る。地上10mぐらいの所に、直径7pぐらい、深さは40pぐらいの巣穴を掘る。卵数は3〜5個。雌雄で抱卵、育雛し、約15日で孵化し、約28日で巣立つ。
野幌のっぽろ 森林公園のオオアカゲラ(雄) / 江別市

野幌森林公園のオオアカゲラ(雄) / 江別市

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146 ジョウビタキのアルビノ(白子)

2010.11.19 / 横浜市戸塚区舞岡公園

珍しいジョウビタキのアルビノ(白子)固体です。非常に人気となり、大勢のカメラマンが公園に大集結しました。その後徐々に本来の茶色が顕われてきましたが、基本的には白色です。

ジョウビタキ:スズメ目 ツグミ科 全長 14cm。雄は 顔が黒く、頭が白く、腹は橙色。上面も黒く次列風切の基部に白斑がある。尾羽は黒く、外側尾羽が橙色。嘴と足は黒い。雌は 全体が茶褐色だが、下腹と尾が橙色。
  鳴き声はヒッヒッ、カッカッなど。低い枝や杭の上に止まり、地上の昆虫などを見つけると降下して捕まえる。マサキ、ムラサキシキブ、ツルウメモドキの果実も食べる。モンゴル、中国西部からウスリー、サハリンなどで繁殖する。冬季はインド北部から中国南部、日本などに渡って過ごす。日本には冬鳥として全国に渡来する。積雪地では少ない。1983年6月、北海道大雪山の麓で5羽の雛が巣立ちに成功し、日本で初めての繁殖記録となった。越冬季には農耕地周辺、河原、明るい林など開けた環境に生息する。市街地でも普通に見られる。

ジョウビタキのアルビノ(白子) 1/2 (横浜市)

ジョウビタキのアルビノ(白子) 1/2 (横浜市)

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ジョウビタキのアルビノ(白子) 2/2 (横浜市)

ジョウビタキのアルビノ(白子) 2/2 (横浜市)

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147 カワガラス

2010.11.29 / 東京都奥多摩町沢井(多摩川)

▼ 清流に棲み、水生昆虫を主な餌としているそうですが、警戒心が強くなかなか明るい所には出てきません。岩の上で羽繕いをするときが撮影のチャンスですが、日陰に居ることが多く、意外と撮すのに難しい鳥です。

カワガラス:スズメ目 カワガラス科 全長 21-23cm。雄は 全身が黒褐色で足は銀灰色。虹彩は赤色。雌雄同色。幼鳥は 体に白い斑紋がある。成鳥よりも黒味がある。
  飛びながらピッ ピッと強く鳴く。チチージョイジョイとさえずる。流水中の浅いところは歩いて採餌し、深い所は潜って採餌する。水面を泳ぎながら首を水中に入れて覗き、餌を見つけると潜る。水生昆虫を食べるが、主にトビケラ類、カワゲラ類、カゲロウ類などの幼虫を好む。小さい魚なども捕らえる。トビケラ類の幼虫を巣から掘り出したりする。繁殖期には潜るほうが多く、非繁殖期には歩いてついばむ方が多い。
 繁殖期は 3〜6月が中心であるが、場所によって大きく違いがある。九州では12月から翌年の4月、北海道では4〜6月で、本州中部で9月に育雛の記録がある。一般に造巣の開始は早く、九州で10月、北海道で4月である。一夫一妻。
  巣は水辺近くの岩の割れ目やくぼみ、滝の裏側の岩のくぼみにつくり、最近では橋げたの下や水門の隙間、落差工の穴などの人工物にも作る。コンクリートで固められた灌漑用水路にすみついて繁殖する。外装には大量のコケ類を使い、ドーム形で入り口は側面にある。内装には枯れ草、葉を使う。造巣は雌雄で行い、雌の方が少し多い。卵数は4〜5個。抱卵は雌が行い、雄は巣の見える所で監視する。雛は約19日で孵化(ふか)し、雌雄に養われて約22日で巣立つ。
多摩川のカワガラス / 東京都奥多摩町沢井

多摩川のカワガラス / 東京都奥多摩町沢井

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148 セグロセキレイ

2010.11.29 / 相模原市水郷田名(相模川)

▼ セキレイは、この時期河原に群れる性質があるようです。餌となる昆虫が多いのか、それとも次期繁殖期に向けての集団見合いかも知れませんが、広い河原に数十羽が群れていました。戸塚駅東口の広場にあるケヤキの植え込みには、夜になると数十羽が群れ、この木で夜を明かしております。セグロセキレイは、日本固有種です。

セグロセキレイ:スズメ目 セキレイ科 全長 18-21cm。雄は 頭から胸、背にかけて黒く、額から眉にかけては白い。足、嘴は黒い。下胸から腹部は白い。雌は 背がやや灰色味がかる。 幼鳥は、眉斑が灰色味のある白色で、頭上から背、喉は濃い灰色。喉から胸、喉はハクセキレイ幼鳥よりも濃い灰色である。
  さえずりはチチチージョイジョイ、ジージー。地鳴きはジッジッと濁る。水辺の地上、湿った水田の地上などを歩いて採餌する。河原の水辺の石の上などから飛んでくる虫を狙って飛びつくフライングキャッチをしたりする。ほとんど昆虫食で、トビケラ類、カワゲラ類、カゲロウ類、ハエ類などの幼虫・成虫を食べる。繁殖期は3〜7月、一夫一妻で繁殖するが、一夫二妻の記録もある。
  巣は川の土手のくぼみ、河原の石や流木の下、人家の石垣や屋根、瓦の隙間などにつくる。枯れ草の茎、葉、根などで椀形(わんがた)の外装をつくり、内装には獣毛、羽毛、綿くずなどを使う。雌雄で巣場所を探して回り、造巣は雌が行い、雌が造巣中、雄は巣の近くで頻繁にさえずる。巣材を集める雌に、雄はつききりでメイトガードをする。1巣卵数は4〜6個、抱卵は雌雄で行い、夜間は雌が行う。抱卵は約12〜13日。雛は雌雄に養われ約14日で巣立つ。育雛初期には雌が抱雛し、雄が餌を運ぶ。巣立ち後約15日で独立する。多くの番は第二繁殖を行う。
相模川のセグロセキレイ / 相模原市

相模川のセグロセキレイ / 相模原市

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149 マガモ

2010.11.29 / 相模原市水郷田名(相模川)

▼ 相模川には、この時期沢山の冬鳥たちが渡来します。マガモも相当数がのんびりと採餌しておりました。

マガモ:カモ目 カモ科 全長 59cm。雄は 頭が光沢のある緑色で、嘴は黄色。首に白く細い輪がある。胸は褐色で腹側は灰白色。上尾筒は黒く、4枚の中央尾羽はカールしている。足は橙黄色。雌は 全身が褐色で黒褐色の斑がある。嘴は橙赤色で上嘴(じょうし)に黒斑がある。足は橙黄色。
  グエッ、グエッ、グエッあるいはグエー、ゲゲと鳴く。雑食性だが、水草の葉・茎・種子などの植物食が主である。越冬地では、狩猟圧のため夜行性である。湿地や水田を歩きながら食べたり、水面で嘴を動かしてこしとるようにする。浅い水域で首を水底に入れたり、逆立ちして上半身を水中に入れ、水底の水草を食べる。繁殖時期は4〜8月で、一夫一妻。番の関係は抱卵期に解消する。番の形成は秋から春にかけて、越冬地で行われる。巣は、水辺の草むらや藪の下の浅いくぼみに草の葉などを敷いた皿形である。雌が作る。産座に自分の胸や腹の綿毛を敷く。卵数は6〜12個。雌が抱卵、世話をする。雛は約28日で孵化(ふか)し、約55日で独立する。雛は早成性の離巣性である。

 相模川のマガモ / 相模原市

 相模川のマガモ / 相模原市

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  150 コウライアイサ

2010.12.12 / 厚木市(相模川)

▼ 大陸北部で繁殖し、冬は中国南部で越冬するそうで、わが国では西日本を中心に観察されており、関東地方では超珍鳥とされております。厚木市に雌が出現したのですが、広い範囲を移動するので遭遇すること自体が難しいし、人影やカメラのシャッター音に神経質に反応して飛び去るので、かなり苦戦した写真です。姿はウミアイサによく似てボサボサ頭、喉から体全体にある鱗状紋様が特徴です。

コウライアイサ(高麗秋沙、Mergus squamatus):動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類。中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する。日本では1986年に木曽川に飛来して以降、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)。
  全長52-62cm。翼長オス25-26.5cm、メス24-24.5cm。翼開張70-86cm。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)、特に後頭で顕著。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く、初列風切の色彩は黒い。食性は動物食で、主に魚類を食べる。繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり、1回に8-12個の卵を産むと考えられている。

 相模川のコウライアイサ / 厚木市

 相模川のコウライアイサ / 厚木市

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151(番外) チゴハヤブサ

2008.07.21 / 長野県須坂市墨坂神社

▼ ハヤブサを一回り小型化した鳥ですが、腹部の色が茶色になるのが特徴小型な分だけ動きが敏捷で、獲物はやはりムクドリ以下の小型が多いです。名前の由来は、小型を意味する稚児で、ハヤブサとほとんど同じです。

チゴハヤブサ:タカ目 ハヤブサ科 全長(翼開長)雄 34 雌 37cm(72-84cm) 。雄は、翼は長くて先は尖っている。止まっている時、初列風切は尾羽を越える。頭上から体の上面は青灰黒色。ハヤブサ斑が目立ち、喉(のど)から体の下面は白で、胸と腹には黒色の縦斑がある。下腹部は赤褐色。この部分に縦斑は無い。アイリングは黄色い。眉斑は雌より細いか見えないこともある。雌は 雄より眉斑は明瞭で太い。胸部から腹部の白色部はやや灰色味を帯びている。ハヤブサ髭は雄より明瞭である傾向がある。下腹の赤褐色部に細い縦斑がある。幼鳥は 体の上面が黒褐色で、後頭には並んだ2個の白斑がある。下面は白地に黒褐色の三日月斑と縦斑があり、下腹は白い。
  キーキキキキ、ケッケッと鳴く。ヒバリ、ツバメ、スズメなどの小鳥を主食である。コウモリ、バッタ、トンボも好物。飛翔中の小鳥を上空から翼をすぼめて急降下して捕らえる。繁殖期は5〜6月で、夫婦 平地の疎林や市街地で行う。巣は作らず、カラス、ハイタカ、カケスなどの古巣を利用する。産座には小枝を敷く。卵数はで2〜3日おきに2〜3個産卵する。抱卵は雌が主体で行う。約28日で孵化(ふか)し、約28日で巣立つ。

チゴハヤブサ / 長野県須坂市

チゴハヤブサ / 長野県須坂市

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横山稔さん
撮影 ・原作 : 横山 稔よこやま みのる
 
  【出身地】 広島県府中市上下
 
  【年 齢】 昭和22年3月生まれの68歳
 
  【現住所】 横浜市戸塚区
   
  【趣  味】 (1) 園芸(良い香りのする野生蘭)
(2) 花好きが嵩じて蝶、蝶は撮影が極めて難しく結局網を持つことに。デジカメの出現で、 改めて撮影を開始し
ました。いつの日か、蝶の写真を掲載したいですね。

(3) 大賀蓮の撮影を行った後で、偶然カワセミの巣立ち後の情景に遭遇したことから、今では、すっかり小鳥の
撮影に嵌っております。シャッターを押す瞬間の緊張感は快感です。

あとがき

 今年は珍鳥に遭遇する機会が比較的多い年でした。鳥撮り仲間から、数多くの珍鳥出現情報を頂いたのですが、家事都合等でなかなか対応できませんでした。それでもかなりの鳥を観察できたのは幸運と言えるでしょう。
 
 野鳥の撮影は、超望遠レンズ、最高級カメラを用いれば、現状の私の機材よりは綺麗に、かつ、容易に撮影することが出来るでしょうが、撮影環境、特に光の具合を勘案すれば、偶然的要素は強いながらそれなりの映像を確保できると信じつつ、現状の装備で継続するつもりです。
 
 撮影に当たっては、シャッタースピード(SS)を上げるために補正を―2程度にしております。私の機材は基本的にピントが少し甘めに調整されており、花の撮影には極めて効果的であり美しく撮影できるのですが、鳥を撮影する場合には、ほとんどの場合距離が遠くなり、鮮明な映像を確保するためには、絞り(F値)を大きくする必要が出てきます。したがって、RAW撮影を行なってこの点を補っているのが現状です。シャープな映像とするために、初期設定で、コントラストをOFFにするほか、全ての設定をニュートラルにして、RAW画像を現像するときに必要な分だけ補正します。現像時には、ノイズリダクション等をOFFにした方がシャープに仕上がる傾向があります。
 
 今までは、鳥撮影の初心者が陥りやすい「追いかけ」を無駄と知りつつ実行し、結果として鳥が飛んでしまうとか逃げてしまうことが多くありました。諸先輩のアドバイスを受けながら、鳥の撮影は待ち受けることが肝要であると理解し、できるだけ自身の姿を隠し、姿勢も低くして待ちうけると意外と鳥が近くに寄ってきてくれるようです。
 
 今年の写真が、比較的トリミングが小さいものになったのはこのためでして、トリミングが少ない分だけ画素数が大きくなり、結果映像も比較的綺麗になってきたように感じております。
 
 とは言うものの、遠い被写体を撮影するには、超望遠レンズが有効であることは自明の理であり、天体望遠鏡を利用した撮影機材の保持者が身近に出てきたところから、今のところこの有効性について勉強を始めたところです。

★☆★彡

感動写真集〈 第153集 〉「日本の野鳥を撮る旅'10」

撮影・原作:横山 稔  監修:和田義男

   平成22年(2011)2月20日 作品:第6作  画像:(大58+小1) 頁数:4  ファイル数:415  ファイル容量:97.0MB
  平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:395 頁数:1,525 ファイル数:63,536 ファイル容量:9,637MB
  隼の愛の営み春の島  北舟 

はやぶさの あいのいとなみ はるのしま

A spring island, falcons are in the breeding season.

【編集子が選ぶ名作】

ハヤブサの愛の営み / 江ノ島 2010.04.19

ハヤブサの愛の営み / 江ノ島 2010.04.19

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横山稔さんのライフワーク
  本日、感動写真集同人・横山稔さんの第三作となる「野鳥を撮る旅'10」が完成した。「継続は力なり」の諺どおり、野鳥を求めて既に5年目になり、益々コンテンツが充実し、遂に150項目に達したことは、誠に喜ばしい。
  昨年一年間に横山さんが撮り溜めた野鳥の写真は、58枚。もっと沢山の写真を撮影されたことと思われるが、その中から厳選されたものをお送り頂いた。
  ご自宅のある横浜近辺からご実家のある北海道の身近な場所に見られる野鳥を追って撮影を続けてこられた横山さんの根気と忍耐力に脱帽するとともに、これほど多彩で多くの野鳥が我々の生活の場の近くに生息していることを知り、驚きと喜びを禁じ得ない。
和田義男
  緑陰の洞に寄り添ふ青葉木莵  北舟 

りょくいんの ほらによりそう あおばずく

A shade of a tree, the brown hawk-owls snuggling together in a cave.

【編集子が選ぶ名作】

舞岡公園のアオバズクの雛 / 横浜市 2010.07.19

アオバズクの雛/舞岡公園(横浜市) 2010.07.19

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 長い時間をかけてシャッターチャンスが来るのを待ち受け、そのときが来たとき、夢中でシャッターを切る快感は横山さんでなければ分からないかも知れないが、その喜びが、更なる感動シーンを求めて旅を続ける原動力になっているに違いない。横山さんが夢中になってシャッターを切った写真を私が夢中で編集したのがこの作品であり、読者の心を捉えない筈はないと思っている。
  年々、横山さんの撮影技術が向上し、より鮮明でビビッドな作品を多数収録することができ、更に高精細画像をアップすることが可能となった。読者におかれては、パソコン・ディスプレーからはみ出してしまうほどの大画像をスクロールさせながら隅から隅までじっくりとご覧いただきたい。
 平凡社の「日本の野鳥590」という本は、日本に生息する野鳥を紹介したものであるが、150という数は、まだその1/4に過ぎない。しかし、このシリーズは、数を狙うのが目的ではなく、ロマンと感動を求める旅であることを大切にしているので、感動シーンであれば、同じ野鳥が何度でも登場する。これからも横山さんのライフワークとして、日本の野鳥を撮る旅を続けて頂き、野鳥図鑑では味わえない大自然の中で躍動する生き生きとした野鳥たちの生態をたっぷりと切り取って魅せていただきたい! 〈 完 〉  2011.2.20 監修 和田義男
  小春日や蝦夷梟の夢心地  北舟 

こはるびや えぞふくろうの ゆめごこち

A balmy autumn day, the Yezo owls half in a dream.

【編集子が選ぶ名作】

つがい

のエゾフクロウ / 江別市 野幌のっぽろ 森林公園

番のエゾフクロウ / 江別市野幌森林公園

拡大写真(2400x1600)507KB

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