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緑陰に天使の羽や青葉梟   北舟

 
 

brown hawk-owls,
spreading angel wings in the shade of trees.

2013年1月7日制作

アオバズクエンジェルポーズ / 神奈川県平塚市 2012.07.29 08:22

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アオバズク エンジェルポーズ / 神奈川県平塚市

日本の野鳥を撮る旅'12

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262 オオソリハシシギ夏羽

2012.05.13 / ふなばし三番瀬海浜公園

▼ 婚姻色と云うのでしょうが、首から腹部にかけての羽がオレンジ色に近くなります。

オオソリハシシギ(大反嘴鴫、学名:Limosa lapponica):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。和名の由来は、大きく反り返ったクチバシから。  ユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖し、冬季は、ヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋に全国に渡来する。
 
 全長約39cm。翼開長は70-80cm。雌の方が、やや体が大きい。嘴は長く上に反っており、基部は桃色で先にいくほど黒くなる。足は黒くて比較的長い。甲殻類、ゴカイ、貝類、昆虫類を捕食する。
 
 繁殖期は6-7月で、地上の窪みに枯れ草などを敷いて営巣する。産卵数は普通4卵で、抱卵日数は19-21日。普通は雌が抱卵する。「ケッ ケッ ケッ」と鳴く。

オオソリハシシギ夏羽 / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 12:45

オオソリハシシギ夏羽 / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 12:45

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263  メダイチドリ夏羽

2012.05.13 / ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

▼ 大きさはコチドリと同じですが、夏羽では、頭から首にかけての羽が鮮やかな茶色になり、渚でも目立ちます。

メダイチドリ(目大千鳥、学名:Charadrius mongolus):チドリ目チドリ科に分類される鳥の一種である。小型のチドリの仲間。
 
 ユーラシア大陸中東部で局地的に繁殖し、冬期はアフリカ東部、中東、東南アジア、オーストラリアに渡り越冬する。日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来する。関東地方以西では、少数が越冬する。
 
 全長約19cm。繁殖期には、前胸がはなやかなオレンジ色となる。越冬時や渡りの時期には、干潟に生息する。稀に田圃や海岸の岩礁にいることもある。泥の中からゴカイやカニ等を捕食する。繁殖期には海岸近くの砂丘や草原で営巣し、通常3卵を産む。「ピィヨ ピィヨ ピィヨ」「ピュイ ピュイ」「クリリリ」などと鳴く。。

メダイチドリ夏羽 / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 13:27

メダイチドリ夏羽 / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 13:27

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264  ダイゼン

2012.05.13 / ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

大きさはムナグロと良く似ているばかりでなく首から胸にかけて黒くなるデザインが良く似ておりますしかし頭が白くなることと、背中の羽色が白いので区別出来ます。

ダイゼン(大膳、Pluvialis squatarola):動物界脊索動物門鳥綱チドリ目チドリ科ムナグロ属に分類される鳥。 アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア、日本、パプアニューギニア、マダガスカルに分布。
 
 夏季にカナダ北部やロシア北部、アラスカ北部の北極海沿岸部で繁殖し、冬季になると各地の大西洋太平洋インド洋の沿岸部で越冬する。日本には渡りの途中で飛来(旅鳥)するか、越冬のため関東地方以南に飛来(冬鳥)する。全長29-29.5cm。腰は白い羽毛で覆われ、腋羽は黒い。嘴は太い。嘴や後肢の色彩は黒い。
 
 幼鳥は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で覆われ、胸部から体側面にかけて褐色の縦縞が入る。 夏羽は額から上面にかけて白い羽毛で覆われ、黒い斑紋が入る顔から下面にかけては黒い羽毛で覆われ、英名(black-bellied=黒い腹の)の由来になっている。冬羽は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入り英名(grey=灰色の)の由来になっている。下面は白い羽毛で覆われ、胸部に褐色の斑紋が入る。
 
 干潟、河口、水田などに生息する。食性は動物食の強い雑食で、主にゴカイを食べるが昆虫類、甲殻類、貝類種子なども食べる。繁殖形態は卵生。地面に木の枝や小石を集めた巣を作り、1回に3-5個の卵を産む。。

ダイゼン / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 13:37

ダイゼン / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.13 13:37

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  265 トウネン

2012.05.20 / ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

シロチドリよりも少し小さく、渚で集団採餌することが多く、また、大群で移動することが知られています。

トウネン(当年、学名: Calidris ruficollis):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。夏にシベリア北東部やアラスカ北西部のツンドラ地帯で繁殖し、冬は東南アジアからオーストラリア、ニュージーランドにかけての地域で越冬する。
 
 日本では春と秋の渡りの途中で立ち寄る「旅鳥」として、全国に渡来する。小型シギの中では最も普通に見ることが出来る。九州以南では越冬する個体もある。
 
 全長はスズメとほぼ同じ15cm、翼開長は約29cm。シギ科の鳥の中では小型の一種で、くちばしと足も短い。和名も「今年生まれたもの」という意味で、からだが小さいことに由来している。
 
 成鳥夏羽は顔と胸、背が赤褐色で、翼は軸斑が黒、羽先が白で、残りの羽縁は赤褐色。体の下面は白色である。冬羽は全体的に灰褐色となる。雌雄同色。
 
 非繁殖期には、干潟や水田、湿地に生息する。砂泥地などを動き回って泥の中にいる昆虫、ゴカイ類、小型甲殻類などを捕食する。大きな群れで行動し、日本ではかつては万単位の群れも見られたが、近年では数百羽のことが多い。「チュリッ」や「チュイ」と鳴く。

トウネン / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:45

トウネン / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:45

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266 ハマシギ

2012.05.20/ ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

▼ シロチドリやトウネンよりやや大きな鳥ですが、行動パターンはほぼ同じです。夏羽になると、腹部が黒い羽根に変わるので区別が容易です。

ハマシギ(浜鷸 、学名:Calidris alpina):チドリ目シギ科に分類される鳥類の1種である。種小名の「alpina」はラテン語で、「アルプスの」を意味する。
 
 ユーラシア大陸と北アメリカの北極海沿岸のツンドラ地帯で繁殖し、冬季は中国南部、中東、地中海沿岸、アフリカ西海岸、北アメリカの東海岸・西海岸に渡り越冬する。
 
 日本では旅鳥または冬鳥として、全国各地に渡来する。日本で最も多く見られるシギ類の種のひとつである。調査により日本に渡って来る種(Calidris alpina sakhalina Vieillot, 1816):大部分がアラスカ北部で繁殖した群れであると推定されている。2011年11月2日の藤前干潟の調査で、約1,500羽の飛来が確認された全長は約21cm、翼開長は約37 cm[5]。体重は37-88g。他のシギ類同様くちばしと足が長い。冬羽は灰白色の細かいまだらもようだが、夏羽は頭と翼が赤っぽく、腹が黒くなる。近縁種のうち、夏羽で腹が黒いのはハマシギだけなので、この時期は近縁種とも区別しやすい。雌雄同色。
 
 名のとおり干潟や砂浜、河口、水田等に生息する。数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。大群が同調して飛ぶ様は壮観で、テレビ番組などでもたまに登場する。なお、足環をつけた調査によると、これらの大群は毎年ほぼ同じ個体で構成されており、群れの間での交流はほとんどないことがわかっている。古語では他のチドリ類などとともに、浜辺に住むチドリ(シギ類を含む)という意味で「ハマチドリ」と呼ばれていた。浜辺で見られるシギ類というのが和名の由来であり、大きな湖や河口の河原でも見られる。
 
 他のシギ類同様肉食性で、地上で貝類、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食する。繁殖期には2つから6つの卵を産むが、4つが多い。オスとメスが交代で抱卵するが、ヒナの世話はオスだけが行う。ヒナは1月ほどで飛べるようになる。「ジューイ」「ジリリリ」と濁った声で鳴く。「ピリーッ」と澄んだ声で鳴くこともある。

ハマシギ / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:21

ハマシギ / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:21

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267 キアシシギ

2012.05.20/ ふなばし三番瀬海浜公園 (初出)

▼ やや中型のシギで、足の色が黄色いのが特徴です。

キアシシギ(黄足鴫、学名:Tringa brevipes):チドリ目シギ科に分類される鳥の一種。シギの仲間である。その名前の由来は、足が黄色いことから。シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬季は東南アジア、ニューギニア、オーストラリアに渡り越冬する。
 
 日本では旅鳥として、北海道から沖縄までの各地で、春は4月から5月、秋は他のシギ・チドリよりも早く7月下旬から観察され始め、10月ごろまでごく普通に観察される。九州や南西諸島では、越冬する個体もある。
 
 全長は約25cm、翼開長は約55 cm。成鳥夏羽は、体の上面が灰褐色で眉斑、頬、体の下面は白色。顔から頸にかけては灰褐色の縦斑が、脇から胸にかけては横斑がある。成鳥冬羽は、体の下面が淡い灰褐色になり、体の下面の斑は不鮮明になる。雌雄同色。足は黄色で、他のシギに比べて短めである。嘴は黒く、基部は灰色がかった黄色。
 
 非繁殖期には、砂浜や干潟、磯水田などに生息する群れで行動することが多い。海岸部からかなり離れた河川でも観察されることもあるが、この場合、単独か多くても数羽のことが普通である。繁殖期は樹木の疎らな草原や川原、小石が混じったツンドラ地帯に生息する。
 
 水深の浅い場所を歩きながら、カニや昆虫類などを食べる。防波堤、テトラポット、海岸の石の上などで休む。地上に営巣するが、木の上のツグミの古巣に営巣した例もある。20世紀始めまで、本種の巣は未発見だった。通常4卵を産む。ピュイピュイとすんだ声で鳴いたり、飛びながらピュイーと鳴く。。

キアシシギ / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:45

キアシシギ / ふなばし三番瀬海浜公園 2012.05.20 07:45

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268 ヤマドリ

2012.06.02 / 東京都八王子市多摩森林科学園 (初出)

▼ 非常に観察出来難いとされているヤマドリが、多摩森林科学園に居ると評判を呼び、連日賑わったそうです。
尾羽が短いので幼鳥の雄と思われます。

ヤマドリ(山鳥、Syrmaticus soemmerringii):鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類。日本の固有種。名前は有名だが、野外で出会うのは少し困難な鳥でもある。
 全長はオスで約125cm、翼長20.5-23.5cm。メスは約55cm、翼長19.2-22cm。体重はオスでオス0.9-1.7kg、メスで0.7-1kg。尾はオスのほうがかなり長く、尾長はオスが41.5-95.2cm、メスが16.4-20.5cm。尾羽の数は18-20枚。オスの羽色は極彩色のキジと異なり、金属光沢のある赤褐色を呈す。およそ頭部の色が濃く胴体から脚にかけて薄くなる傾向があるが、その程度は亜種により様々である。よく目立つ鱗状の斑がある。目立つ冠羽はないが、興奮すると頭頂の羽毛が逆立ち冠状に見えることもある。顔面にキジ同様赤い皮膚の裸出部がある。尾は相対的にキジよりも長く、黒、白、褐色の鮮やかな模様がある。脚には蹴爪を持つ。メスの羽色は褐色でキジのメスに似る。
 
 和名の「ヤマドリ」は山地に生息することに由来する。主に標高1,500m以下の山地にある森林や藪地に生息し、渓流の周辺にあるスギやヒノキからなる針葉樹林や下生えがシダ植物で繁茂した環境を好む。冬季には群れを形成する。食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の葉、花、果実、種子、昆虫、クモ、甲殻類、陸棲の巻貝、ミミズなどを食べる。
 
 オスは鳴くことはまれだが、繁殖期になるとオスは翼を激しくはばたかせ、オートバイのエンジン音に似た非常に大きな音を出す(ドラミング、ほろ打ち)ことで縄張り宣言をし、同時にメスの気を惹く。また、ドラミング(ほろ打ち)の多くは近づくものに対する威嚇であるともされる。木の根元などに窪みを掘り木の葉や枯れ草、羽毛を敷いた直径20cm、深さ9cmに達する巣に、4月から6月にかけて6-12個の卵を産む。卵は長径4.8cm (4.4-5.15cm[6]) 、短径3.5cm (3.3-3.65cm) で、殻は淡黄褐色。メスのみが抱卵し、抱卵期間は24-25日。
 
 婚姻形態は一夫多妻であると推定されていたが、実際は一夫一妻であることが三重県津市の獣医師によって突き止められた。日本の固有種であり、本州、四国、九州に生息する。生息する地域によって羽の色が若干異なり、後述の5亜種に分けられている。

ヤマドリ / 東京都八王子市多摩森林科学園 2012.06.02 14:57

ヤマドリ / 東京都八王子市多摩森林科学園 2012.06.02 14:57

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269 ササゴイ

2012.06.10 / 神奈川県高座郡寒川町

▼ この時期に、ササゴイは子育ての最中で頻りに餌場と巣を往復します比較的カメラマンも気にしないで近くにやってきます。

ササゴイ(笹五位 学名:Butorides striatus、シノニム:Butorides striata ):コウノトリ目サギ科に分類される鳥類の一種。体長は50pほどで、カラスほどの大きさ。くちばしと足は長いが首はやや短い。頭上は青黒く、長い冠羽がある。からだは青灰色で翼の羽毛には白いふちどりがある翼が茂ったササの葉のように見えるためこの和名がついた。外見はゴイサギによく似ているが、からだが全体的に灰色になっていること虹彩が赤ではなく黄色いことで区別できる。幼鳥もゴイサギの幼鳥と似ているが、胸や腹に太くて白いしまもようがある。
 
 全世界の熱帯、亜熱帯に広く分布する。中国東部、朝鮮半島、日本、北アメリカ中部で繁殖した個体は、冬季に南方へ渡る。日本では本州以南で夏鳥として見られるが、九州南部から南西諸島にかけては1年中見られる留鳥となる。北海道へは、まれに渡来する。
 
 主に川辺で生活しているが、池沼、水田海岸でも見られる。基本的には夜行性だがゴイサギと異なり昼でも活動し、昼間川や池のほとりでじっと立っている様子が見られる。主食は魚類で、岸に近づく魚をすばやく捕食する。カエルや水棲昆虫を捕食することもある。
 
 水辺近くの樹上に木の枝を組み合わせて営巣し、3-6卵を産む。産卵期は5-6月、抱卵日数は21-25日である。主に夜間、飛びながら「キューッ」と鳴く。草の葉、虫、パンくずなどをくちばしで水面に飛ばし飛びついた魚を捕食するという、頭脳的な狩りをする個体もいる。熊本市の水前寺成趣園のササゴイはこの撒き餌漁をすることで知られている。
ササゴイ / 神奈川県高座郡寒川町 2012.06.10 09:20

ササゴイ / 神奈川県高座郡寒川町 2012.06.10 09:20

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飛翔するササゴイ / 神奈川県高座郡寒川町 2012.06.10 09:39

飛翔するササゴイ / 神奈川県高座郡寒川町 2012.06.10 09:39

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270 オシドリ母子

2012.06.23 / 札幌円山公園

▼ 昨年10数年ぶりに9羽の雛が誕生したとして評判になり、7羽が成長したとか。当てもなく公園に赴いて、カラスが騒いでいるので近づいたら雛の巣立ちでした。今年は4羽が巣立ったようです。後日、別の4羽も巣立ったそうです。

オシドリ(鴛鴦:学名Aix galericulata):カモ目・カモ科・カモ亜科に分類される鳥類の一種。オスの成鳥が鮮やかな羽色を持つことで知られている。漢字を音読みして「えんおう」と呼ぶこともある。「鴛」はオス、「鴦」はメスのオシドリを指す。
 
 体長は45cmほどで、カラスとハトの中間の大きさ。繁殖期のオスはくちばしのピンク、目の上から冠羽にかけての白、首にある長い茶色の羽、暗青色の胸、橙色の翼、翼の風切羽が変形した「銀杏羽」など非常に特徴的な羽色をしている。メスは全体的に灰褐色で、目のまわりに白いアイリングがあり、目の後ろに白い線が続く。オスは非繁殖期にメスとよく似た羽色(エクリプス)になるが、くちばしのピンクが残るので区別できる。オス・メスとも腹は白く、脚は黄色をしている。
 
 非繁殖期は群れで生活し、山地の渓流、湖、池、ダムなどで見られる。水草や植物の種子、穀物などを食べるが、特にドングリを好んで食べるのが他のカモ類と異なる特徴である。繁殖期は5〜6月頃で、水辺近くの森林で繁殖する。地面に巣を造る他の多くのカモ類と異なり、樹洞で営巣する。
 
 オシドリは仲のよい夫婦の象徴として扱われ「おしどり夫婦」という言葉もあるほどだが、子育ては他のカモ類と同じくメスが行い、繁殖期ごとに別の相手と結ばれる。繁殖期以外ではオスとメスは別行動である。一年ごとにオスはパートナーを替えるので、喩えに使われるほど仲がいいというわけではない。
オシドリ母子 / 札幌円山公園 2012.06.23 10:08

オシドリ母子 / 札幌円山公園 2012.06.23 10:08

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271 オオヨシキリ

  2012.07.01 / 千葉県印西市印旛沼 (初出)

▼ 訪れたときが丁度若鳥の巣立ち直後で、沢山の若鳥が飛び交っておりました。

オオヨシキリ(大葦切Acrocephalus arundinaceus) :動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ヨシキリ科に分類される鳥。アフリカ大陸ユーラシア大陸インドネシアシンガポール日本フィリピン、ブルネイ、マレーシアに分布。
 
 夏季はアフリカ大陸北部、ユーラシア大陸中緯度地方で繁殖し、冬季はアフリカ大陸中部以南やユーラシア大陸南部等で越冬する。日本では夏季に亜種オオヨシキリが繁殖のためほぼ全国に飛来する(夏鳥)。
 
 全長18.5cm。雌雄同色で、背面は緑褐色、腹面は淡褐色の羽毛で覆われる。眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は白く明瞭。嘴の基部から眼を通り後頭部へ続く黒い筋模様(過眼線)が入る。ヨシ原等に生息する。食性は動物食で、昆虫類、節足動物等を食べる。ヨシ原や周囲の森林で獲物を捕食する。ヨシを切り裂いて中にいる獲物を捕食するとされ、和名の由来とされる。
 
 繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成し、しばしば1羽のオスに対し複数羽のメスによるハーレムを形成する。ヨシの茎や葉等を組み合わせたお椀状の巣を作り、日本では5-6月に1回に4-6個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は13-15日。雛は生後11-13日で巣立つ。カッコウに托卵の対象とされることもある。鳴き声から「行行子」とも呼ばれ、夏の季語とされる。
オオヨシキリ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 07:46

オオヨシキリ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 07:46

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272 サンカノゴイ

  2012.07.01 / 千葉県印西市印旛沼 (初出)

▼ 子育て中と聞いて訪れましたが、まだ抱卵中のようで、餌採りから帰ってきたときに撮影できました。

サンカノゴイ(山家五位, 学名:Botaurus stellaris):コウノトリ目サギ科に分類される鳥類の一種ユーラシア大陸中部、北アフリカ、南アフリカで繁殖し、冬期に北方の個体は、東南アジアやインドアフリカに渡り越冬する。
 
 日本では北海道と滋賀県(琵琶湖)、茨城県(霞ヶ浦)千葉県(印旛沼)などで繁殖が確認されている北海道では夏鳥で、他の繁殖地周辺では留鳥として生息するが個体数は少ない。このほか、本州以南の各地に、冬鳥として少数が渡来する。
 
 全長は約70cm、翼開長は125-135cmで、ずんぐりとした体形の大型のサギ類である。全身が黄褐色で、黒褐色の様々な形の斑が散在している。頭頂と顎線は黒褐色。体の下面は白みがかった黄褐色で、胸には暗褐色の縦斑がある。頸は短く見えるが、伸ばすと長い。足は黄緑色。雌雄同色。
 
 湿地、湖沼、河川のヨシ原や湿原に生息する。繁殖期以外は単独で生活することが多い日中は湿原に潜み開けた場所に出ることが少なく、警戒心が強いために観察されにくい。警戒時には頸を長く伸ばすため、草の中から頸だけ突き出た姿が観察される。
 
 食性は動物食で、主に両生類や魚類、甲殻類を捕食するが、ヘビなどの爬虫類、ネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類を食べることもある。採食は主に夕方から早朝までに行う。水辺や水中で待ち伏せしながら餌を狙い、頸を長くのばして嘴を突き出して餌をとらえる。
 
 日本での繁殖期は4月下旬から7月にかけてで枯れ草やヨシの茎などを用いて巣を作り3-7卵を産む。抱卵日数は約25日で、雌が抱卵、育雛を行う。その間雄は縄張りの防衛をする。雛は2-3週で巣から出て、巣の近くで過ごす。50-55日で親から独立する。繁殖期に「ボォー ボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴く。主に夜間鳴くが、しばしば日中にも鳴いている。
サンカノゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 09:07

サンカノゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 09:07

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273 クロハラアジサシ

  2012.07.01 / 千葉県印西市印旛沼 (初出)

▼ 綺麗な夏羽姿に出逢いました。北アメリカ西部とユーラシア大陸東部の北極圏で繁殖するそうで、我が国には極少数 がやって来るそうです。全長24cmから30cmとやや小型です。

クロハラアジサシ(黒腹鯵刺、学名:Chlidonias hybridus):チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。ヨーロッパ南部から中央アジア、アフリカ、南アジア、中国東北部、オーストラリアで繁殖するが、繁殖地域は点在している。北方で繁殖した個体は、冬季アフリカ、インド、オーストラリアに南下し越冬する。日本では旅鳥として5月から10月にかけて各地で観察されるが、数は少ない。南西諸島ではよく見られる。
 
 体長23-29cm。翼開長は64-70cm。夏羽は頭上が黒く、頬は白い。胸、腹、背中は灰黒色、翼は灰色。嘴は暗い赤色である。冬羽では頭から腹は白く、後頭部と目の後方に黒斑がある。嘴と足は黒くなる。雌雄同色である。
 
 非繁殖期は、海岸、干潟、埋立地、湖沼などに生息する。内陸部の水域にも入る。群れを形成していることが多い。繁殖期には、湿地や湖沼などの周辺に生息し、コロニーを形成する。
 
 食性は動物食で、小魚や 昆虫類を捕食する。水中の餌を捕食する時は、水面を嘴ですくうようにして食べることが多い。小魚を捕食する時には、水面に浅くダイビングすることもある。繁殖形態は卵生。川岸や湿地に浮いている植物の上などに営巣し2-3卵産む。抱卵日数は19-20日、雛は22-24日で巣立つ。鳴き声は「キョッ キョッ」、「ケー ケー」など。
クロハラアジサシ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 12:22

クロハラアジサシ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 12:22

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274 ヨシゴイ

  2012.07.01 / 千葉県印西市印旛沼

▼ 田圃に餌取りに行き、帰って来たときの写真です。後で田圃を見たら尾が無くなったばかりの小さな蛙が沢山いました。

ヨシゴイ(葦五位、Ixobrychus sinensis):動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥。日本には夏季に繁殖のため飛来(夏鳥)するが、本州中部以南では越冬例もある。
 
 全長31-38cm。翼開張53cm。上面は褐色、下面は淡黄色の羽毛で覆われる。小雨覆や中雨覆、大雨覆の色彩は淡褐色、初列雨覆や風切羽の色彩は黒い。虹彩は黄色。嘴の色彩はオレンジがかった黄色。
 
 幼鳥は下面が白い羽毛で覆われ、全身に褐色の縦縞が入る雄は額から頭頂にかけて青みがかった黒い羽毛で覆われる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な淡褐色の縦縞が1本入る。 雌は額から頭頂にかけて赤褐色の羽毛で覆われ額に暗色の縦縞が入る個体もいるまた頸部から胸部にかけて不鮮明な褐色の縦縞が5本入る。
 
 湿原や湖池沼水田などに生息するヨシ原に生息することが和名の由来。単独もしくはペアで生活する。薄明薄暮性。開けた場所には現れず、ヨシ原を低空飛行し獲物を探す。危険を感じると上を見上げて頸部を伸ばし、静止したり左右に揺れる。これにより下面の斑紋がヨシの草と見分けづらくなり、擬態すると考えられている。
 
 食性は動物食で、魚類、両生類、昆虫、甲殻類などを食べる。水辺や植物の茎の間で獲物を待ち伏せし、通りかかった獲物を頸部を伸ばして捕食する。
ヨシゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 13:50

ヨシゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 13:50

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275 オオヨシゴイ

  2012.07.01 / 千葉県印西市印旛沼 (初出)

▼ サンカノゴイ目当てで行ったのですが、極めて珍しいとされているオオヨシゴイにも遭遇できました。ヨシゴイの翼先が黒いのに、この鳥は翼先の色が少し薄いようです。

オオヨシゴイ(大葦五位、学名:Ixobrychus eurhythmus):コウノトリ目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥。インドネシア、シンガポール、タイ、大韓民国、中華人民共和国東部、朝鮮民主主義人民共和国、日本、フィリピン、ベトナム北部、マレーシア、ラオス、ロシア南東部に分布。夏季に中華人民共和国北部、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。日本では夏季に繁殖のため北海道や本州中部以北に飛来(夏鳥)する。
 
 全長33-39cm。翼開張55-59cm。和名はヨシゴイより大型であることが由来上面は赤褐色下面は淡褐色の羽毛で覆われる尾羽は黒い大雨覆や中雨覆小雨覆は灰褐色で初列雨覆や風切羽は暗灰色。虹彩は黄色で後方に黒い斑紋が入り瞳孔と繋がって見える。嘴の色彩は黒く、下嘴は黄色がかる。後肢の色彩は黄緑色。オスは喉から胸部にかけて黒い縦縞が1本入るメスは上面に白い斑点が密集し喉から胸部にかけて褐色の縦縞が複数入る。
 
 湖や池沼]の周囲にあるヨシ原、湿地湿性草原などに生息する単独もしくはペアで生活する主に薄明薄暮時に活動する。危険を感じると頸部を伸ばして上を見上げて外敵に向かって下面を向ける。こうすることで下面の縦縞がヨシに紛れて見分けがつかなくなると考えられている。
 
 食性は動物食で、魚類、両生類、昆虫類、甲殻類などを食べる。低空飛行しながら獲物を探す。繁殖形態は卵生。主に地表に茎や葉を束ねた皿状の巣を作り、日本では5-8月に3-5個の卵を産む。雌雄が交代で抱卵し、抱卵期間は16-18日。

オオヨシゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 13:55

オオヨシゴイ / 千葉県印西市印旛沼 2012.07.01 13:55

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  276 コアジサシ母子

2012.07.22 / 葛西臨海公園

▼ 昨年、津波の後始末で人工海浜の砂浜を整備したら、コアジサシが繁殖を始めたそうで、今年も十余のカップルが子育てしたそうです。しかし、台風の影響で卵が流され、結局巣立ちしたのは5羽程度だったとか。自然界の厳しさを実感します。

コアジサシ:チドリ目 カモメ科 全長(翼開長) 22-28cm(47-55cm)。夏羽は、額が白く、頭頂から後頭と過眼線は黒色。体上面は青灰色。喉、体下面は白色。嘴は黄色で先端は黒い。足は橙黄色。 冬羽は、額の白色部が頭頂部まで広がり、嘴は黒くなる。足は黒か褐色である。雌雄同色。 幼鳥には背や翼にV字斑や小斑があり、普通は嘴は黒く、足も褐色か黒色、足や嘴の基部が橙色のものもいる。
 
  キリッ キリッ、キィ キィと鳴く。水面から5〜7mぐらいの上空を水面を見ながら探餌し、魚を見つけると嘴から水中に飛び込んで捕えて食べる。体長10cmぐらい以下の魚が主流。飛び込むが、浅くしか潜れない。繁殖期は5〜7月で、一夫一妻。

コアジサシ母子 / 葛西臨海公園 2012.07.22 10:38

コアジサシ母子 / 葛西臨海公園 2012.07.22 10:38

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277 アオバズク エンジェルポーズ

2012.07.29 / 兵庫県平塚市

▼ 神社の庭にあるタブの木で、毎年繁殖しており、今年は4羽の雛が育ちました。昨年樹の上部を枝打ちしたのだそうで、今年は枝が込み合った下枝で昼の休息となり、撮影には好条件となりました。時々背伸びしてくれるのですが、このポーズが可愛いですね。新鋭機 Canon EOS7D 300mm の会心作です。

アオバズク:フクロウ目 フクロウ科 全長(翼開長) 27-30cm(66-70.5cm)。雄は 尾羽が長く、体全体が黒褐色で尾には黒の帯がある。目が金色でお腹には白地に茶色の縦斑がある。 雌は 一般的には雄より淡色である。体下面の縦斑も淡くて細い傾向がある。
 
 ホッホー、ホッホーと繰り返し鳴く。ホッホーが2回続くのが特徴。夜行性で、主として昆虫食のフクロウである。夕方や明け方を中心に採餌し、セミ、タガメ、カミキリムシ、トンボ、ガなどの大型昆虫を空中で飛びながら捕らえて食べる。他に小鳥やコウモリ、カエルも食べる。夜間、街灯に集まる昆虫を狙って、街灯の周りに現れることが多い。繁殖期は5〜8月、4月下旬頃渡来してしきりに鳴き、10月頃まで観察される。一夫一妻。
 
 巣は洞穴借用型で樹洞を使うことが多い。石積みや材木積みの隙間などにつくったり、巣箱を利用したりする。内装は運ぶこともあるが、必要としない。卵数は2〜5個。雌が抱卵し、雛は約25日で孵化(ふか)する。雄は時々雌に餌を運ぶらしい。抱雛は雌が行う。日中であっても、巣を覗こうとすると営巣地監視中の雄や雌から激しく攻撃される。雛は約28日で巣立つ。
  緑陰に天使の羽や青葉梟  北舟 

りょくいんに てんしのはねや あおばずく

brown hawk-owls, spreading angel wings in the shade of trees.

アオバズク エンジェルポーズ / 神奈川県平塚市 2012.07.29 08:22

アオバズクエンジェルポーズ / 神奈川県平塚市 2012.07.29 08:22

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