2台のお釜で |
お粥 |
を炊くかき込み番 09:50 |
|
|
|
|
|
|
|
|
▲▼ かき込み番が二台のお釜を使い、汗だくで薪(まき)をくべてお粥(かゆ)を炊いていた。炊きあがったお粥は、桶(おけ)に移され、冷ました後、甘酒醸造用の大樽に入れられる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)391KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
甘酒に使用されるお米は、あきたこまち20kgである。かつては、かき込み番が一軒一軒巡回して、村人からお米を集めたというが、今は秋田米を使っている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▲▼
祭当日、甘酒は醸造用の大樽から祭用の大樽に移される。祭では樽転がしなどもあって、樽が傷むため、醸造用の大樽は、醸造専用に使っている。祭用の大樽はタガが外れ、針金で応急修理が施されているが、かなり痛んでいる。 |
|
|
|
|
|
|
|
醸造用の大樽(左)と「甘酒こぼし」に使う大樽 10:31
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▲▼
隣の仏堂では、麹箱(こうじばこ)に入った麦麹(むぎこうじ)10kgの熟成作業がかき込み番の手によって続けられていた。かき込みの指揮を執るのは、ベテランの~辺四郎さん。ときどき箸で大麦の麹をかき混ぜ、麹菌の増殖を促していた。 |
|
|
|
|
|
|
|
隣の仏堂にて大麦10kgの |
麦麹 |
を熟成 211.7.23 10:04 |
|
|
拡大写真(2000X1500)443KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
かつては、かき込み番が村を巡回し、米と共に大麦の供出を得て、麦麹を手作りしていたという。~辺さんによると、米麹(こめこうじ)を使うと濁酒(にごりざけ)(ドブロク)ができ、麦麹を使うと甘酒ができるという。酒粕(さけかす)からつくる甘酒は、本来のものではないという。 |
|
|
|
|
|
|
|
箸で撹拌して麦麹の熟成を促すかき込み番 |
|
拡大写真(2000X1313)548KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
広辞苑によると、甘酒とは、「米の飯と米麹とを混ぜて醸(かも)した甘い飲料。古くは、夏の飲み物であった。ひとよざけ。こさけ。また、酒粕を溶かし甘味を付けた飲料。夏の季語。」とある。なるほど、一晩でつくられるので、ひとよざけということがわかったが、~辺さんの説によれば、米麹ならドブロクになるはずだが・・・。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)601KB |
|
|
|
|
|
|
▼
水槽に浮かんでいた大樽や桶は全て洗浄され、別の場所に運ばれて乾かされている。水槽の栓を抜いて排水したあと、コンクリート水槽の床や側壁の洗浄が始まった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)810KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)436KB |
|
|
|
|
|
↓神札授與所 |
掃き清められた神社周辺 11:15 |
|
|
|
|
|
|
|
▼
当日、神札授與所で参加者の受付が行われる。御神酒料/御灯明料2000〜3000円を納めると、御札(家内安全・交通安全・商売繁盛の何れか)と新品の祭装束一式(鉢巻・褌・草鞋)が供与される。 |
|
丁度、六尺褌の制作中で、1反(10m)の白晒木綿を4つに裁断していた。長さ250cm・幅34cmの六尺褌となるので、前垂式に締めるにはちょっと長く、前袋式に締めることもできそうだった。 |
|
|
|
|
|
|
白晒木綿による六尺褌(250x34cm)の作成 / 神札授與所 11:17
|
|
|
|
|
|
|
|
▼
境内の木陰では、草鞋を準備中だった。かつては、全部、稲藁で手作りだったが、今は人手が足らず、業者から一括購入しているという。送られてきたものは、紐が通されておらず、すぐに使えないので、前日、氏子たちが一足づつ紐を通して、すぐに着用できるようにしている。区長自らも作業に加わっており、頭の下がる思いがした。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1400)931KB |
|
|
|
りょくいんの わらじづくりや あかのぼり |
A red flag,
straw sandals making in the shade of trees. |
|
|
|
|
|
|
|
|
▼
水槽に足を運ぶと、清掃作業が終わり、灌水(たんすい)が始まっていた。手前の茶色の一升瓶は、甘酒の醸造樽に入れて、温度調整に使われる。発酵が遅いときはお湯を入れた瓶で暖め、発酵が早すぎると冷水を入れた瓶で冷やす。一夜でほどよい甘酒を醸造するために欠かせない小道具である。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▲▼
お粥が炊きあがると、お湯を沸かし、湯冷ましをつくって、お粥に継ぎ足し、甘酒をつくるのに丁度良い分量
と濃度に調整する。
~辺さんが計っているのは深さで、一升瓶を立てても瓶の口が露出する程度にする。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▲▼ 仕込みの分量が決まると、後は扇風機やかき込み篦(かきこみへら)でかき回して、ひたすら温度を下げる作業を続ける。 |
|
甘酒の醸造をなぜ「かき込み」と呼ぶのか~辺さんに尋ねたところ、仕込んだり、かき回したりする動作から来ているのではないかということだった。 |
ちなみに、広辞苑で「かきこみ」を引くと、「掻き込む:自分の方に掻き寄せる。飯などを急いで食べる」という用例しか見当たらなかった。「かきこみ」は、秩父地方の方言だと思われる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)412KB |
|
|