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神職たちが退場したあと、神の依代(よりしろ)だった笹竹が杭ごと引き抜かれて撤去された。後には、甘酒が入った大樽が残され、障害物はなくなった。 |
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杭を抜いて笹を片付ける 2011.7.24 13:12
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裸たちは水槽に赴き、お互いに手桶で水をかけ始めた。ちょっとした水掛合戦である。彼らの目的は、自分の使う手桶を確保することと、その桶に水を汲み、甘酒の入った大樽に水を入れて、増量することである。 |
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生の甘酒だけでは量が少なく、祭は直ぐに終わってしまうので、水を入れて甘酒の量を増やす作業が必要となる。水で薄められても甘酒であることには変わりない。 |
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褌衆の指揮を執るのは、拍子木の加藤四郎さん。祭の進行は、木を入れる(拍子木を打ち鳴らす)ことで行う。 |
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↓殺気! |
大樽はほぼ満杯に・・・ |
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▲▼ 大樽の甘酒がほぼ一杯になったころ、大樽に取り付いていた一人の裸が突然近くにいた裸の背後から急襲して甘酒を掛けた。これを合図に、「甘酒こぼし」が始まった。 |
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▲▼ 「甘酒こぼし」は、草鞋(わらじ)を履いて行われるが、僅か30分ほどの祭に必要とは思えない。裸足か藁草履(わらぞうり)で良いと思われるが、元をたどると、草鞋は、村の最盛期の頃、「甘酒こぼし」の神事のあとに神幸祭が行われ、裸衆が神輿を担いで国道を練り歩き、荒川に下りて川瀬祭を行ったときに必要だったもので、現在も草鞋を着用するのは、その名残であろう。 |
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読者ご賢察のように、今回、初めて全員褌姿に統一し、伝統文化溢れる美しい裸祭が実現された。浅香会長にお聞きすると、これまでハンダコが混じっていても、応援に来ていただいているので、褌を締めるよう強くいえなかったのだという。 |
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▲▼ 私に云わすれば、応援部隊だからこそ、地元の衣装に合わせるのがエチケットであり、常識である。しかも、埼玉県無形民俗文化財に指定された特別な祭礼であり、地元のルールを無視してハンダコで参加することは許されない。 |
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また、白い地下足袋を履いている人がかなりいるが、これも、ルール違反である。来年からは、全員、保存会が用意した鉢巻・褌・草鞋のみを着用し、博多祇園山笠や西大寺会陽などの一流の裸祭と同様に、祭衣装が統一された美しい裸祭を披露していただきたい。 |
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エキサイトした裸たちは、相手かまわず水を掛ける。拍子木も例外ではない。観客やアマチュア・カメラマンにもわざと水を掛ける人もいる。私も随分水を掛けられ、カメラがびしょ濡れになったが、愛機のOLYMPUS
E-5は、ボディ・レンズともに防水仕様なので、故障の恐れがないのが自慢である。 |
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ただし、レンズに水がかかると綺麗に撮れないので、タオルでレンズを拭きながら秒間5コマの高速連写を続けた。タオルは2枚必要だった。 |
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▲▼ 私の格好は、Tシャツ・海パン、サンダル履きなので、いくら水がかかっても平気で、水たまりや泥の中にも入って行き、
撮影ポジションを変えながら裸たちに肉薄して激写した。場所取りの人が沢山いたが、境内は広く、思った場所から撮影することができた。 |
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びゃっこんの あまざけこぼし おくちちぶ |
The back
Chichibu, sweet sake scattering wearing white loincloth. |
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▼ 読者は、甘酒かきこみ所のひょっとこ人形が頬被りしていたのを覚えておられるだろうか。頬被りは、耳に水が入らないための知恵である。ただ、泥棒みたいで格好が良くないため、拍子木を含め、頬被りをする人は少ない。そのかわり、リスクが伴い、耳に水が入った人が散見された。 |
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▼ 多くのアマチュア・カメラマンや観客の注視のなか、裸たちは濡れ鼠状態になりながらも賑やかに「甘酒こぼし」に興じていたが、甘酒の掛け合いが始まって8分後に、終了を命ずる木入れがあった。 |
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しかし、興奮した裸たちは、木入れの音を聞いても止めないので、加藤さんは何度も拍子木を打ち鳴らした。 |
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