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 旅紀行日本の裸祭り

2011年2月12日改訂

今 日

昨 日

♪獅子/邦楽囃子

山頂の御嶽神社や夏神楽   北舟

 

Summer Kagura dance, Mitake Gods on the top of the mountain.

2008年9月16日制作

太太神楽の「奉弊」/神楽殿

拡大写真(1600x1300)373KB

太太神楽の「奉弊」/武州御嶽神社神楽殿(東京都青梅市)
鐵砲洲稲荷神社神紋   武蔵御嶽神社   鐵砲洲稲荷神社神紋

武州御嶽山滝行

太太神楽

 
 武蔵御嶽神社の創建は崇神天皇七年と伝えられ、延喜式神名帳には大麻止乃豆乃天神社(おおまとの・つの・あまつかみの・やしろ)と記されており、古くより関東の霊山として信仰されてきた。景行天皇の御代、日本武尊(やまとたけるのみこと)東征の際に、御嶽山上に武具を蔵したため、「武蔵」の国号が起こったといわれている。
武蔵御嶽神社本殿(左)と旧本殿(奥)

武蔵御嶽神社本殿(左)と旧本殿(奥)

拡大写真(1600x1200)471KB

 天平8年(736)僧・行基が東国鎮護のため蔵王権現を勧請したが、その後兵乱によって社殿が荒廃したという。文暦元年(1234)、大中臣兼国(おおなかとみのかねくに)が東国遍歴の際に霊夢を受けて御嶽山に登り、蔵王権現を鋳造奉戴し社殿を再興した。爾来、関東における修験の霊場として栄え、鎌倉・室町・江戸時代の幕府や豪族の崇敬が篤く、数々の神宝の奉納があった。
武蔵御嶽神社拝殿

武蔵御嶽神社拝殿

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 天正8年(1580)徳川家康が関東に封ぜられると、朱印地30石を寄進され、慶長11年(1606)大久保石見守長安を普請奉行として社殿が改築され、南向きだった社殿を江戸城守護のため東向きに改め、江戸城西方鎮護の社(やしろ)とされた。
御嶽大神を守護する狛犬

御嶽大神を守護する狛犬

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   江戸後期になると、本居宣長などにより国学を見直す動きが広がり、そうした流れをくむ齋藤義彦という人が御岳の神道化をはかり、御嶽(みたけ)にあった世尊寺・正覚寺・観音寺などが廃寺となり、仁王門や釣り鐘など仏教色の強いものは、明治の廃仏毀釈の前に取り壊された。  
国宝や重要文化財が展示されている宝物殿

国宝や重要文化財が展示されている宝物殿

拡大写真(1400x1050)342KB

 武蔵御嶽神社は明治以前は「御嶽山蔵王大権現」と称していたが、明治7年(1874)に「御嶽神社」と改められ更に昭和27年(1952)に「武蔵御嶽神社」と改称し、現在に至っている。
 現在の拝殿と幣殿は元禄13年(1700)に造営された権現造りで天保年間に修復された後、慶応4年(1868)に屋根が桧皮葺き(ひわだぶき)から銅板葺き(どうばんぶき)に改められた。
武蔵御嶽神社由緒

武蔵御嶽神社由緒

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太太神楽だいだいかぐら

 
 武蔵御嶽神社には、講が多数存在するが、講の参拝方式で神楽を奏上する形式のものが最も格式が高いといわれている。現存する十七座の舞が社家32戸の御師によって継承されており、これが東京都無形文化財に指定された太太神楽である。
太太神楽だいだいかぐら の「

奉弊ほうへい

」/神楽殿 09:40
一人で舞う神楽。現在は翁の面をかぶっているが、もとは素面だったので、素面神楽に分類される。太太神楽の最初に必ず舞われる。

太太神楽の「奉弊」/神楽殿

拡大写真(1600x1300)373KB

  山頂の御嶽大神夏神楽  北舟 

さんちょうの みたけおおかみ なつかぐら

Summer Kagura dance, Mitake Gods on the top of the mountain.

鍛冶かじ

」/神楽殿 09:45
金作りの神「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」が宝剣を作る舞で、後から天狐が出現してこれを助ける。

太太神楽の「鍛冶」/神楽殿

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 太太神楽は、面神楽と素面神楽とに分かれる。面神楽は神話をモチーフとしたストーリー性のあるもので、神々の歴史や御神徳を伝えようとするもの。素面神楽は、まず神前に着座することから始まり、手にするものも鈴や幣や供物などに限られ、ストーリーよりその場を祓い清め、邪悪を鎮めるために舞い歩くものである。かつては各々12座づつあったが、現在は素面神楽3座・面神楽14座が伝わるのみである。
大蛇退治おろちたいじ の「

八岐大蛇やまたのおろち

大蛇退治の「大蛇」

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秋の音色No.1のカンタン

秋の音色No.1のカンタン

資料

   この日は、青梅市観光協会が主催する土日のイベント「カンタンをきく会」(一泊二日8000円)に参加した人たちに鑑賞してもらうために、神楽殿で太太神楽が奉納されたもので、神社のご厚意で急遽取材させていただいた。
 

★☆★彡

   カンタンは、バッタ目カンタン科の昆虫。体長12〜16mm。漢字では邯鄲。 オスがルルルルルーと美しい鳴き声で鳴き、「鳴く虫の王様」とも称される。メスは鳴かない。夕べ神社から宿に帰る途中で鳴き声が聞こえた。小さな虫だが鳴き声は大きく、御岳では秋の風物詩のひとつに数えられる。
大蛇退治おろちたいじ の「

奇稲田姫くしいなだひめ

大蛇退治の「奇稲田姫」

拡大写真(1600x1200)313KB

 

大蛇退治おろちたいじ

 
   高天原(たかまがはら)から追い払われた素戔嗚尊(すさのおのみこと)が天降った出雲国、簸川(ひのかわ)の上流に住む国神の娘・奇稲田姫(くしいなだひめ)が八岐大蛇(やまたのおろち)に呑まれようとしているのを退治したという神話を神楽にしたもの。  

大蛇退治おろちたいじ

」の大詰め 10:15

八岐大蛇

素戔嗚尊

奇稲田姫

 

「大蛇退治」の大詰め

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山の神やまのかみ

 
   神楽の最後に一人で舞う曲目。醜女(しこめ)の面をつけ、杓子を持って舞う。神の名は磐長姫(いわながひめ)で、天孫「邇々杵命(ににぎのみこと)」の妃となった木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の姉神に当たる。不美人だが、大変な働き者だったという。  
 神楽は、大嘗会(だいじょうえ)で神々に御食を奉る姿を舞にしたもの。最後に、神前に供えた餅を参列者に撒いて神楽を終える。
最後の餅撒き/山の神

最後の餅撒き/山の神

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御神酒をいただいてお開き

御神酒をいただいてお開き

 
落日の

御嶽山みたけさん

 
   取材を終えて5日後の9月12日(金)は快晴に恵まれ、我が家から御嶽山に沈む夕日が綺麗に見えたので、カメラを持って飛び出し、圏央道多摩川橋の西側の絶景ポイントから奥の院に沈む夕日を撮影することが出来た。  
御嶽山の日没(全景) 2008.9.12 17:27:30

マウスカーソルで画面のどこかをポイントすると説明が現れます。

御嶽山の日没(全景)

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武蔵御嶽神社

奥宮おくのみや

に沈む夕日
 
 下の感動シーンは、オリンパスE-510に ED 70-300mm F4.0-5.6 をつけ、望端の300mm(35mm換算で600mm相当)て撮影したものだが撮ろうとしても撮れるものではなく、全くの偶然で、御嶽大神のプレゼントに違いない。本稿を終えるにふさわしい光景だった。
武蔵御嶽神社の奥宮に沈む夕日 9.12 17:31:16

奥宮(1077m)                                      日の出山(902m)

武蔵御嶽神社の奥宮に沈む夕日

拡大写真(2000x1500)313KB

和田義男
 
撮 影

2008年9月6-7日

 
OLYMPUS E-3 E-510
  
12-60mm 70-300mm

1000万画素

2,950枚 6.00GB
 
 武蔵御嶽神社の修業体験講座を知ったのは、その10日ほど前の朝刊だった。直ぐに電話すると、女性スタッフが出られたので、自己紹介をして密着取材を申し込んだところ、後刻OKを頂いた。
 取材の事前打ち合わせも考えたが、9月6日1200に秋山荘に行けば良いことになり、1泊2食付7000円で私の宿を確保して頂いた。
 後はいつものようにぶっつけ本番の取材で羽場さん、小林さん、長谷川さんの3人の協力者を得ることができた。
 修業体験講座は、神社から支給された物以外は口に出来ず、勿論酒も飲めない。夜と朝の二食はお粥の精進料理である。朝晩は涼しいが日中は蒸し暑く、たった2日で体重は1kg減った。一日のうち殆どを冷房の効いた空間で過ごしている身としてはかなり厳しい体験で、同じ青梅市でこのような修業が行われていることに感動した。

★☆★彡

 太古の息吹が今なお残る御嶽の森の中の美しい緑に囲まれた滝行は、ロマンと感動に満ち溢れていた。日本古来の裸文化と大自然の変わらぬ佇まいを夢中で激写し、予想以上の感動シーンを切り取ることができた。

 これも終始ご指導とご支援を賜った武蔵御嶽神社の須崎祭事部長はじめスタッフや行者の皆様方のお陰であり、心より御礼申し上げたい。

 このささやかな作品により、清潔で美しい日本の滝行の素晴らしさが見直され、更に多くの方々が都会の喧噪から抜け出し、テレビも新聞もない御師の宿に合宿し、身をもって大自然の中に溶け込み、自然と一体となって自己を見直す機会を得ていただければ、幸甚である。 〈 完 〉 2008.9.16

日本の裸祭り第81集 「武州御嶽山滝行」

撮影・制作 : 和田義男
  平成20年(2008)9月16日 作品:第27作 画像:(大99+小32) 頁数:8 ファイル数:256 ファイル容量:67.6MB
  
平成12年(2000)〜平成20年(2008) 作品数:298 頁数:1,071 ファイル数:36,354 ファイル容量:5,679MB
  朝靄の深山幽谷滝禊  北舟 

あさもやの しんざんゆうこく たきみそぎ

Waterfall purification in the morning haze of a deep mountain valley.

【編集子が選ぶ一枚】

準備運動の

鳥船とりふね

準備運動の鳥船

拡大写真(1600x1200)402KB

  御嶽山太古の森の滝三昧  北舟 

みたけさん たいこのもりの たきざんまい

Mt. Mitake, nothing but waterfall in the ancient forest.

【編集子が選ぶ一枚】

16回目の風格ある滝行

16回目の風格ある滝行

拡大写真(1130x2000)424KB

  白褌の阿闍梨の気迫滝禊  北舟 

びゃっこんの あじゃりのきはく たきみそぎ

Ajari priest of white loincloth,

fired up in the waterfall purification.

【編集子が選ぶ一枚】

小林阿闍梨最後の滝行

小林阿闍梨最後の滝行

拡大写真(1200x1600)562KB

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