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黒褌御輿 |
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日枝神社富山山王市 |
富山県富山市 |
平成25年(2013)6月1日(土) |
撮影・制作:和田義男 |
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なつまつり りきしゃふんどし くろはっぴ |
Summer festival,
mikoshi carriers wearing fundoshi loincloth and black coat. |
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平成25年(2013)6月1日(土)、一泊二日の日程で、富山県富山市に鎮座する日枝神社(ひえじんじゃ)の春季例大祭である山王祭(さんのうまつり)に併せて開催された第11回とやま山王市(さんのういち)の男御輿(おとこみこし)を密着取材した。 |
平和通り歩行者天国を主会場とする「とやま山王市」は、毎年5月31日から6月1日までの間、日枝神社の山王祭(さんのうまつり)に併せて開催される。とりわけ「市(いち)」や「御輿」は好評で、11年前の来場者数は18万人だったが、昨年は49万人と着実に増加している。二年後には北陸新幹線が開通することもあり、富山の活力源として御輿はその一端を担っている。 |
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しんぜんの くろふんりきしゃ なつまつり |
Summer
ritual, mikoshi carriers wearing black fundoshi in front of the
gods. |
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【編集子が選ぶ名作】
名作アニメーション |
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拡大写真(2600X1800)837KB/フィナーレの御輿練り(平和通り歩行者天国) |
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▲▼ とやま山王市のビッグイベントである御輿巡行は、午後2時からスタート。グランドプラザ前の歩行者天国に集まった力者たちは、男性26人、女性18人の合計44人。最初に御輿巡行の安全を祈願するため、山王町(さんのうまち)に鎮座する日枝神社への徒歩参拝が行われた。 |
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午後2時43分、女御輿を先頭に御輿巡行がはじまった。巡行ルートは、平和通り歩行者天国(西側)〜大手モール〜総曲輪(そうがわ)通り商店街〜中央通り商店街(往復)〜桜町電車通り〜平和通り歩行者天国(東側)の約2kmのコースで、休憩を何度もとりながら2時間半かけて渡御した。 |
御輿の掛け声は、伝統の「わっしょい!わっしょい!」である。東京の神輿祭では、「わっしょい」が殆ど聞かれず、「せいや」などと勝手な掛け声に席巻されているが、富山山王の黒褌御輿は、徹頭徹尾「わっしょい」で通しているのは素晴らしく、賞賛に値する。 |
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くろふんの りきしゃのかつぐ なつまつり |
Summer
festival, Rikisyas of black fundoshi carrying a mikoshi. |
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御輿の前で記念撮影 17:23 |
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パノラマ写真(3600X1570)1.19MB |
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へこかき祭 |
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高良大社 |
福岡県久留米市 |
平成13年(2001)6月3日(日)) |
制作:和田義男 |
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福岡県久留米市郊外にある高さ312mの高良山(こうらさん)の中腹に鎮座する高良大社(こうらたいしゃ)は、今から約1600年前に創建された旧国幣大社の神社で、九州総社といわれ、神社建築としては九州最大の社殿を誇る。 |
へこかき祭は、毎年6月1・2日に高良大社が執り行う厄除け祈願の祭礼である。還暦・厄年の人を対象としているが、それ以外の人でも受け入れてくれる。子供も保護者がいれば年齢制限はない。近年は参加者の便宜を考えて、6月最初の日曜日に行われるようになった。 |
へこかき祭は、古くから「川渡祭(かわたりさい)」と呼ばれてきた。川渡とは川に入るという意味で、昔は筑後川で禊を行っていたことからその名がつけられたという。近年は、高良大社の末社である味水御井神社(うましみずみいじんじゃ)で禊が行われるようになり、「へこかき祭」と呼ばれるようになった。 |
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▲▼ 毎年80人ほどが古式にのっとり、赤い鉢巻に赤べこと呼ぶ赤い六尺褌(ろくしゃくふんどし)を締め込み、祭事に参加する。筑後地方では、褌(ふんどし)を「へこ」と呼ぶことから「へこかき祭」と呼ばれるようになったという。(注:他の神社で行われる「潮かき」は海水で清めるという意味。) |
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祭の当日朝7時にJR久留米大学前駅北側の味水御井神社(うましみずみいじんじゃ)に集合。神社から支給された赤鉢巻と赤べこをきりりと締め込み、境内に集合する。普通禊は白装束で行われるが、還暦(かんれき)に赤い着物を着る趣旨と同じで赤を身につける。 |
還暦は「本卦還り(ほんけがえり)」といい、十干十二支(じっかん じゅうにし)が60年で一巡し、生まれた年の干支(えと)に戻ることから還暦といわれる。「赤ん坊に還る」という意味と「赤は魔よけの色」ということから、赤い頭巾(ずきん)・赤いちゃんちゃんこ・赤い座布団などを贈り、生まれ変わった気持ちで長寿を全うするよう還暦を祝う慣わしが生まれた。褌を下着としている人には赤褌を送るところもある。 |
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お囃子発表会 |
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青梅囃粋會 |
東京都青梅市 |
平成17年(2005)6月19日(日) |
撮影・制作:和田義男 |
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平成17年(2005)6月19日(日)午後1時50分から4時30分まで、青梅市民会館ホールにおいて、青梅囃粋會(おうめ・そうすいかい)主催の「第二回お囃子発表会&講演会」(入場料無料)が開かれた。 |
青梅大祭は屋台祭りであり、山車(だし)や居囃子(いばやし)の舞台で囃子方の演奏に合わせて踊る舞子は、必ず何らかの面を被り、それに合わせた伝統衣装を纏って踊るのが特徴である。これは、主に江戸里神楽の影響を受けているからだという。 |
青梅一小では、平成15年(2003)、本町囃子連に所属する青柳昭彦先生の指導の下にお囃子クラブが結成され、青梅に伝わる伝統芸能のお囃子に取り組み、平成17年(2005)、青梅大祭に初めて参加。3時間にわたって熱演し、好評を博したという。 |
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▼ 続いて登場した仲町囃子連(なかまちはやしれん)は、総勢30数名の少数精鋭の囃子連。殆どの会員が他町から参加している。毎年の青梅大祭はもとより、老人ホームや保育園の慰問など地域の活性化に励んでいる。 |
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「青梅は喧嘩囃子」という粋な誇りを持ち、「聞かせるときは聞かせ、盛り上げるときは盛大に盛り上げる」がモットー。会員数も増え、より一層、粋な姿が目立つよう一人一人が大きな目標を掲げて活動している。 |
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源平和船競争おしぐらんご |
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金浦湾 |
岡山県笠岡市 |
平成16年(2004)6月20日(日) |
撮影・原作:ちばあきお 監修:和田義男 |
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平成16年(2004)6月20日(日)岡山県笠岡市金浦(かなうら)地区で船漕(ふなこぎ)競争「おしぐらんご」が開かれた。「おしぐらんご」は、「金浦祭り」として「ひったか」と共に開催されるもので、源平合戦の舟いくさを起源とし、約800年前から伝わる伝統行事である。毎年旧暦5月5日の端午の節句に近い日曜日に金浦湾で行われる。 |
「ひったか」は、「おしぐらんご」と共に源氏と平家の戦いに端を発し、約800年前から伝えられている伝統行事で、源氏方が行者山、平家方が妙見山に登り、300個の提灯で絵模様を競い合う。笠岡市の無形文化財に指定されている。 |
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▲▼ 「おしぐらんご」は、白幟(しろのぼり)の源氏方を表す東の行者山軍と、赤幟(あかのぼり)の平家方を表す西の妙見山軍の二手に分かれ、それぞれ6人の男たちが各々紅白の褌を締め、四丁櫓(よんちょうろ)の和船(わせん)に乗り組み、海水を掛け合いながら速さを競う勇壮な行事である。最初は漁師たちが出入港の時に先陣を競っていたものが、年中行事として定着したものといわれる。 |
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なつのそら いまにつたわる ふないくさ |
Traditional boat battle
on the summer sea. |
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かつては漁師としての腕が問われ、勝てば大漁・豊作になるという作占いの意識も強く、激しい競争が展開されたという。
競技船にはその年の新造船が使用され、勝てば船主から椀飯振舞(おうばんぶるまい)を受けるので、喧嘩も珍しくなく、「喧嘩ぐらんご」の異名を持つ。喧嘩がエスカレートして、結局ゴールしないことも希ではなかった。 |
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日焼け顔 |
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一服休憩 |
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漁業の近代化に伴い、和船の新造と漕ぎ手が減少したため、昭和35年(1960)に一旦中止されたが、地元有志が保存会を結成し、笠岡市など関係者の尽力により、昭和62年(1987)に復活した。 |
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伊雑宮御田植祭 |
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伊雑宮 |
三重県志摩市 |
平成18年(2006)5月19(金)〜21日(日) |
撮影・原作:市川 清 監修:和田義男 |
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三重県志摩市に鎮座する伊雑宮(いざわのみや)の御料田(ごりょうでん)で行われる伊雑宮御田植祭は、千葉の香取神宮、大阪の住吉大社とともに日本三大御田植祭の一つに数えられる志摩地方随一の大祭で、国の重要無形民族文化財に指定されている。伊雑宮は、伊勢神宮・内宮の別宮であり、一般に「イゾウグウ」や「イソベさん」と呼ばれている。 |
勇壮な裸の男たちが大きな団扇(うちわ)のついた忌竹(いみたけ)を奪い合う「竹取神事」、古式ゆかしい装束に身を包んだ太鼓打ちや簓摺(ささらすり)らによる田楽(でんがく)が響きわたる中、白い着物に赤いたすきがけをした早乙女(さおとめ)たちによって厳かに行われる「御田植神事」、その後、「めでためでた」の唄声にのせて伊雑宮一の鳥居までを練り歩く「踊込み」と、祭りはいくつもの情景を見せてくれる。 |
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神田に倒れる忌竹 |
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いみだけを はだかでうばう たうえかな |
Rice planting, bare-chested men taking purification bamboo. |
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躍動! |
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「竹取神事」が終わると、全身泥だらけの男たちは、近くを流れる野川に入り、斎戒沐浴(さいかいもくよく)して泥を落とす。一緒に付いて行けば、お守りになるといわれる団扇の笹竹がもらえる。 |
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野川で斎戒沐浴 |
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▼ 「御田植神事」では、古式ゆかしい装束に身を包んだ太鼓打ちや簓摺(ささらすり)らによる田楽(でんがく)が響きわたるなか、白い着物に茜襷(あかねだすき)の早乙女(さおとめ)と田道人(たちど)たちによって田植えが行われる。 |
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夏越の釣ヶ崎海岸禊 |
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玉前神社 |
千葉県長生郡一宮町 |
平成22年(2010)6月27日(日) |
撮影・制作:和田義男 |
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ふんどしの きゅうめいこうしゅう なつのはま |
Summer beach, Life-saving course wearing loincloth. |
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平成22年(2010)6月27日(日)、千葉県長生郡一宮町(ちばけん・ちょうせいぐん・いちのみやまち)に鎮座する上総国一ノ宮(かずさのくに・いちのみや)「玉前神社(たまさきじんじゃ)」の夏越の禊(なごしのみそぎ)が九十九里浜(くじゅうくりはま)釣ヶ崎海岸(つりがさきかいがん)で行われた。 |
本件は、本年1月24日(日)に一宮海岸で行われた「玉前神社大寒禊」に続く第二回目の海中禊で、事前に、当サイトに
玉前神社釣ヶ崎海岸禊(2010.6.27)のご案内 を掲載し、参加を呼びかけた結果、和田グループ5名と長谷川グループ7名をはじめ、20名を超える人が呼びかけに応じて参加し、合計44名が禊を行った。 |
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ふんどしの なごしのはらえ くじゅうくり |
Kujyu-kuri, midsummer purification wearing loincloth. |
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気合いの入る鳥舟
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