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▼ 午前9時半から遙拝殿で、氏子総代、保存会役員、氏子長老など胡四王神社蘇民祭の関係者たちが参列して祈年祭(きねんさい)が催行された。別名「としこいのまつり」とも呼ばれ、この神事を皮切りに、蘇民祭が始まる。 |
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遙拝殿 |
に参集した役員や長老たち 2011.1.2 09:31 |
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神事の冒頭、今から150年ほど前の安政8年(1859)に始まる胡四王神楽が篠笛(しのぶえ)・大太鼓・手平鉦(てびらがね)の三人の楽士により奉奏(ほうそう)された。 |
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胡四王神楽 |
の |
奉奏 |
/遙拝殿 09:32 |
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400年ほど前に山伏が行っていた神楽が嚆矢(こうし)と伝えられている胡四王神楽の起源は、胡四王山中腹に建つ神楽碑によると、創設は慶長年間(1596〜1614)で、その後一時衰退したものの、安政6年(1859)小鞍懸(こくらかけ)の新蔵と弟・米蔵が中心となって、小山田外谷地(おやまだそとやち)の宮川文助から再教育を受けて再興したものと伝えられている。 |
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胡四王神楽 |
「天降り」/花巻市東和総合福祉センター 2010.6.27 |
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写真提供:胡四王神社蘇民祭保存会 |
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▲▼
その系譜については、かつて岩手県遠野市に鎮座する早池峰神社(はやちねじんじゃ)の宮司を務めた矢沢の中島孫兵衛家の歳祝いの席で、昭和51年(1976)に国の重要無形民俗文化財に指定された早池峰神楽の楽座の一つである岳神楽(たけかぐら)と胡四王神楽が合同で舞われたことなどから、早池峰神楽との強い関連性があるとみられ、胡四王神楽は岳神楽の弟子に当たるとされている。 |
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ダイナミックな演舞が素晴らしい |
胡四王神楽 |
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写真提供:胡四王神社蘇民祭保存会 |
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▲▼
また、神楽宿である中島家からは、当時、早池峰神社を奥宮としていた岳妙泉寺(だけみょうせんじ)の三十世法印(ほういん)宥密(ゆうみつ)が出ている。さらに、遠野市の早池峰山と花巻市の胡四王山は祭神が姉妹であるという物語もあり、両地域が何かと縁が深いことが窺われる。 |
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海外公演も行われた胡四王神楽は、現在「式六」をはじめ二十数種の演目が伝えられており、平成13年(2001)に岩手県無形民俗文化財に指定されている。 |
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カラフルな衣装で舞台狭しと踊る |
胡四王神楽 |
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写真提供:胡四王神社蘇民祭保存会 |
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祈年祭 |
(としごいのまつり) 09:33 |
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褌一丁の |
雪上禊 |
/社務所前広場 10:04 |
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▲▼ 神事が終わると、裸参りとなるが、出発前の午前10時ころ、社務所前の圧雪の上で、褌衆たちによる水垢離が行われた。桶の清水を頭から被る水垢離は一度だけなので、一瞬のうちに終わる。この日は8人が気合いもろとも冷水を浴びた。 |
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せつじょうの しめなわふんどし はつみそぎ |
First ritual
ablution for the year, sacred straw ropes and loincloths on the snow. |
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▲▼ 裸参りの男たちが口にくわえている三角の紙は、御神籤(おみくじ)を半紙にくるんだもの。浄場に不浄な息を吹きかけないという意味があるが、寒さに耐えるべく歯を噛(か)み締める力紙(ちからがみ)の役割を持つ。 |
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▲▼ この後、男たちは、胡四王山山頂まで登り、胡四王神社に参拝して裸参りが終わると、御神籤を開いて今年の運勢を占うというが、大抵は唾液にまみれて殆ど読めないという。 |
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撮影:菊池寛一 |
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水垢離を終えた男たちは、新しい力紙をもらったあと、濡れたまま裸詣りに参加する。外気温-5℃という厳しい環境の下では、水垢離が1回だけというのも頷ける。 |
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