|
|
|
|
|
|
|
|
|
滝行は火生(かしょう)の滝で行われる。最長老の快蔵院雲尾さんが20年ほど前に火生三昧(かしょうざんまい)から名付けたという。滝の管理は、滝行の基地である坂之下家のご主人にお願いしているという。 |
|
|
|
|
|
|
|
雪で洞窟のようになった火生(かしょう)の滝 |
|
拡大写真(1400x1050)185KB |
|
|
|
|
|
|
外気温-5℃の中で白衣を脱ぎ、越中褌一丁の裸形(らぎょう)になって滝に向かった昌法さんは、足から清水を浴びて徐々に身体を冷水に慣らし、肩、首、頭頂と冷水を浴びていった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1400x1050)71KB |
|
拡大写真(1200x900)175KB |
|
|
|
|
|
拡大写真(1200x900)192KB |
|
拡大写真(1200x900)168KB |
|
|
|
|
|
|
昌法さんは、山伏の流儀で、頭巾*(ときん)に脚絆(きゃはん)を付け、藁沓(わらぐつ)を履いている。裸足では雪中歩行ができず、滝の中で滑って危ないという。 |
|
|
頭巾(ときん):修験者が山中遍歴の際、瘴気(しょうき 熱病を起こさせる山川の悪気)に触れるのを防ぐためにかぶる小さいずきん。十二因縁をかたどって12の襞(ひだ)を設ける。 参照: 役行者霊蹟札所会 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600x1200)333KB
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1200x900)329KB |
|
拡大写真(1200x900)203KB |
|
|
|
|
|
|
雪で覆われて洞窟のようになった火生の滝は、周囲に氷柱(つらら)が下がっている。その中央に行者一人が立つことのできる岩があり、そこに立つと、零度に近い雪解水(ゆきげみず)が容赦なく行者の身体を打つ。 |
|
|
|
|
|
|
|
雪と氷柱に囲まれた滝行 / 外気温-5℃ |
|
拡大写真(1400x1050)297KB
|
|
|
|
|
|
|
みるみるうちにからだが赤くなり、見ているだけで厳しさが伝わってくる。手で印を結び、呪文を唱えて精神を集中することで堪え忍んでいるように見える。目を閉じず、カッと見開いているのが昌法さんの流儀のようである。
|
|
|
|
|
|
|
|
印を結んで滝に打たれる昌法さん |
|
拡大写真(1600x1200)317KB
|
|
|
|
拡大写真(1600x1200)317KB
|
|
|
|
|
|
|
|
山伏は、厳しい修行による艱難辛苦(かんなん・しんく)に堪え、山岳霊峰が持つ自然の霊力を身に付けることを目指す。生身の身体を自然に同化させ一体となることにより、悠久の自然の持つ霊験を授かるという。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600x1200)337KB
|
|
|
|
|
|
|
修験では、宗派による若干の差異があるが、滝に向かい、般若心経や六根清浄の大祓いなどを唱え、法螺を吹き、太鼓を打ち鳴らし、御幣(ごへい)や粗塩などで身と行場を浄める。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1400x1111)399KB
|
|
|
自然と一体になる・・・ |
|
拡大写真(1300x1200)315KB
|
|
|
|
|
|
|
|
ついで、護身法による三密加持*(さんみつかじ)を修し、水に入り、経・真言・六根清浄・願文等を唱えるという。 |
|
|
*三密加持:口に真言を唱え、手に印契を結び、心で諸仏菩薩を勧請し、身に甲冑をつけたと観想する修法。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1600x1200)317KB
|
|
|
|
拡大写真(1400x1050)311KB
|
|
|
|
|
|
|
昌法さんが滝に打たれた時間は2分30秒。短いように思われるが、実際はとても長く感じられ、常人には、とても真似のできない過酷な行であると感じた。
|
|
|
|
|
|
|
|
滝行を終えてため息をつく昌法さん |
|
拡大写真(1600x1200)371KB
|
|
|
|