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続いて二人目の山伏が滝に入った。頭巾の代わりに白い後ろ鉢巻きを締めているほかは昌法さんと同じ姿だ。 |
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雪中水行 |
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二番手は立派な体格で、山伏らしい風格がある。目をつぶり、両手を前で組み、一心不乱に呪文を唱え、徹頭徹尾、頭頂に冷水を浴びていたのが印象的だった。この人は夜の大護摩まで、終始、法螺貝を吹いていた。 |
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二番手の滝行・・・頭頂に受ける |
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頭頂から飛び散る滝飛沫 |
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滝行が終わった後、坂之下家に向かう道路の雪壁の前で、得意の法螺貝を吹いてもらった。言葉では言い表せない渋い音が響いた。霊山では遠くまで木霊して、神秘の大自然と対話する有力な手段となるのだろう。 |
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法螺貝を吹く山伏 |
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三番手は目をつぶり、合掌しながら呪文を唱え、苦行に堪えていた。苦痛に顔が歪んだのは、無意識なのだろう。 |
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三番手の水行 |
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背中を刺す痛みに耐える |
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滝行の間、時々樹木に積もった雪が落ちてくる。四番手が足から滝に入ったとき、まるで蛍のように雪が舞った。 |
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幻想的な雪の中で・・・ / 四番手 |
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息を止めて苦痛に堪える |
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五番目の若者は両肩に冷水を浴び、顔をしかめ、合掌しながら滝行を行った。両腕が横一文字になっている。 |
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両肩で冷水を受ける五番手 |
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六番手の若者は、うつむいた顔の眉から二筋の水が合掌している手の上に流れ落ちていた。十人十色というが、滝行にも人それぞれの特徴が現れるものだ。 |
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眉から水が流れ落ちる六番手 |
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七人目の行者は、とても落ち着いた雰囲気があり、印を結んで滝に打たれていたので、里山伏に間違いない。 |
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滝に祈る七人目の行者 |
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昌法さんのそばまで接近し、側面から見下ろすように撮影することができた。氷柱(つらら)が滝の両サイドにびっしりと垂れ下がっているのがよく見えた。 |
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雪と氷柱に囲まれた滝行 |
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最後の若者が滝に打たれた。両肩に雪解水を受けていたが、刺すような痛みがあるらしく、顔を歪ませていた。 |
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八番手、最後の行者 |
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行が終わった人は、直ぐに山を下り、焚き火で暖を取った。しかし、斎主である昌法さんだけは、最後の行者が終わるまで立ち合っていたので、何倍もの寒さを感じていたことだろう。日頃鍛えていないととても我慢できないことで、何事も無かったかのように、一人で山を下りてきたのはさすがプロだと感心した。
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下山する昌法さん |
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開式と同様、長老の快蔵院雲尾さんの指揮で閉式の儀が行われた。山伏の独特の印を結ぶ仕草が目を引いた。 |
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終わりの祈祷 |
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滝のすぐ下のちょっとした空き地を利用して、炊き出しがあり、無料のお餅や甘酒、山菜料理など、心温まるもてなしがあり、観客も行者と共に舌鼓を打ちながら歓談することができた。 |
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暖かいもてなし |
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山伏とて同じ人の子であってみれば、寒いのは当然で、真っ赤になった手足を雪上の焚き火で暖めていた。震えが来ていた若者がいたが、身体の防御本能であり、自律神経を止めることは不可能である。 |
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手足や顔が真っ赤になり、痛々しい感じがしたが、無事に行を終えた達成感や満足感が漂い、昌法さんの笑顔も見ることができた。彼らはこのあと坂之下家に引き揚げ、風呂に入ることもなく、そのまま着替えていた。 |
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冷え切った身体を焚き火で温める |
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記念のガッツポーズ
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滝行の殿(しんがり)を務めた若者は、2名の飛び入り参加者のうちのひとりで、身体を真っ赤にしながらもガッツポーズをとって記念写真に収まった。白鉢巻の男性7人のうち誰が飛び入りか分からなかったのは立派だった。 |
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裸でガッツポーズをする飛び入り参加の若者 |
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