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 旅紀行日本の裸祭り

2012228日改訂

 

 

 

今 日

昨 日

♪獅子/邦楽鼓囃子

褌の夏越の祓九十九里  北舟

 

Kujyu-kuri, midsummer purification wearing loincloth.

2010年7月6日制作

気合いの入る鳥舟 1/4

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気合いの入る鳥舟/九十九里浜釣ヶ崎海岸(千葉県長生郡一宮町)
神紋:十五弁菊花   上総国一ノ宮玉前神社   神紋:尾長右三つ巴

夏越の釣ヶ崎海岸禊

神御前

  褌講習 神御前 夏怒濤 茅の輪 和田義男
▼ 救命講習会の後裸の行者たちは九十九里浜釣ヶ崎海岸の砂浜に行き、沖に向かって一列横隊に並んだ。
太平洋に向かって整列 11:00

太平洋に向かって整列 11:00

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▼ 行者たちは、午前11時、宮嵜道彦にあわせ、豊饒(ほうじょう)の海に向かって深々と頭を下げ、八百万(やおよろず)の神々を遙拝(ようはい)し、釣ヶ崎禊神事が始まった。
豊饒ほうじょう の海に向かって

遙拝ようはい

豊饒の海に向かって遙拝

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禊の行法
▼ 文久2年(1862)大分県宇佐郡に生まれた川面凡児(からづら・ぼんじ)という先人が廃(すた)れていた奈良時代の禊行法(みそぎぎょうほう)を復興し、現在、川面流(かわづらりゅう)として、東京都中央区に鎮座する鐵砲洲稲荷神社の寒中水浴大会はじめ、東京都青梅市御岳山(みたけさん)山頂(929m)に鎮座する武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)の滝行(たきぎょう)や茨城県鹿嶋市に鎮座する鹿島神宮の大寒禊など、全国各地で実践されている。
太平洋を背にして

鳥舟とりふね

太平洋を背にして鳥舟

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▲▼ 川面流(かわづらりゅう)和歌を斉唱しながら行う鳥舟などの準備運動を行った後、水浴して禊を行い、終わったあとも鳥舟などの整理運動を行って完了する一連の水浴(禊)の様式を定めたものである。一般に禊は寒い時期に行われるため、準備運動や整理運動を行って体を温め、禊を全うするための工夫が施されている。
漕ぎ運動の

鳥舟とりふね

櫓漕ぎ運動の鳥舟

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▲▼ 今回の夏の禊は、寒さの備えは殆ど必要ないが、大寒禊と同様、みっちりと行っていたのは、様式化された川面流を実践したためだろう。事情を知らない観客の一人は、禊の前後に同じ動作を延々と繰り返す様子をいぶかしそうに見守っていた。
独特の呼吸法の

氣吹行事いぶきぎょうじ

独特の呼吸法の氣吹行事

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振 魂ふりたま
▼ 鳥船の動作の間や禊祓行事(みそぎはらえ・ぎょうじ)を通して、振魂(ふりたま)という動作を行う。これは鳥舟とともに心と霊魂を浄化統一する作法である。
 
 腹の前で玉子を抱くように両手を上下に重ね、胸から腹にかけて上下にゆっくりと振りながら「祓戸大神(はらえどのおおかみ)、祓戸大神、・・・」と何度も唱える。
 祓戸大神は、神道における祓(はらえ)を司る神々で、瀬織津比売(せおりつひめ)(罪・穢れを川から海へ流す)・速開都比売(はやあきつひめ)(海底で罪・穢れを飲み込む )・気吹戸主(いぶきどぬし)(根(底)の国に息吹を放つ)・速佐須良比売(はやさすらひめ)(根の国に持ち込まれた罪・穢れをさすらって失う)の四神である。
 祓戸四神ともいい、現在の廃棄物処理と同様のコンセプトにより、我々の罪・穢れを地中深く放逐する有り難い神々で、水行中は祓戸大神を幾度と無く唱える。
両手を握りあわせる

振 魂ふりたま

両手を握りあわせる振魂

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気合いの入る鳥舟

気合いの入る鳥舟 1/2

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  褌の夏越の祓九十九里 北舟 

ふんどしの なごしのはらえ くじゅうくり

Kujyu-kuri, midsummer purification wearing loincloth.

気合いの入る鳥舟 2/2

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今回、お父さんと共に男児が参加した。幼稚園児と思われ、最少記録であろう。大寒禊は過酷な水行なので幼児の参加は難しいが、夏越の禊であれば問題なく、親子のスキンシップのためにも大いに推奨したい。子供用の褌は用意されていないので、次回は、是非お母さんに手縫いの褌を準備して頂きたい。可愛いお子さんの健やかな成長を祈念している。
親子の鳥舟

親子の鳥舟

鳥舟行事を行っている行者たちの背後で太平洋に向かって一心に祈りを捧げている栗原宮司の姿があった。
太平洋に向かって祈りを捧げる栗原宮司

太平洋に向かって祈りを捧げる栗原宮司

鳥船行事とりふねぎょうじ
▲▼ 鳥船(とりふね)とは、天孫降臨の際にニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が乗られた船のことで、鳥船行事は、身体の邪気を発散させつつ心と霊魂(れいこん)を浄化統一する作法で、略して鳥船(鳥舟)という。その実際は櫓(ろ)で舟を漕ぐ動作が中心となる。
 
 まず左足を踏み出して漕ぎ、引くときに「イーエッ」、押すときに「エーイッ」と声を出す。動きに合わせて和歌を一首。「朝夕に神の御前(みまえ)にみそぎして、すめらが御代(みよ)に仕えまつらむ(ん)
 
 次に右足を踏み出して漕ぎ、引くときに「エーイッ」、押すときに「ホッ」と声を出す。息が合ってきたところで、和歌を一首。
「天神(あまつかみ)、地祇等(くにつかみたち)みそなは(わ)せ、おもひ(い)たけりて吾が為す業(わざ)を」
 
 最後に左足を踏み出して漕ぎ引くときに「エーイッ」、押すときに「サッ」と声を出す。息が合ってきたところで和歌を一首。
「遠神(とおつかみ)固め修(おさ)めし大八州(おおやしま)、天地(あめつち)共にとは(わ)に栄へむ(えん)
 ちなみに、鐵砲洲神社寒中水浴大会と比べると、和歌の順序が違っていて、第二首と第三首が入れ替わっている。一部歌の文言にも差があり、川面流の継承者によってバリエーションが見られるが、大局的には変わらない。
和歌の掲示板

和歌の掲示板

雄健行事おたけびぎょうじ
▼ 鳥舟を一通り終えると、次は雄健(おたけび)行事。下っ腹に力を入れて大声で雄叫(おたけ)びを上げる。叫ぶ言葉は「生魂(いくたま)」「足魂(たるたま)」「玉留魂(たまたまる・たま)」。 腰に手を当てて仁王立ちの姿勢をとり、前方に向けて大きく「いくーたまー!」と叫び、同じく「たるーたまー!」、腰を落として「たまたまるー」、上方に向かって「たまーっ!」と叫び、つま先立ちをする。

雄叫おたけ

びする参加者たち

雄叫びする参加者たち

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雄詰行事おころびぎょうじ
▲▼ 雄詰(おころび)行事は、凶事をもたらす禍津霊(まがつび)を断ち大地の霊気を受ける作法である。名称からはその動作を想像できないが、二本の指で邪気を斬る動作をする。
 
 足をやや開き、左手を腰に当て、天沼矛印(あめの・ぬぼこいん)(右手人差し指と中指とでつくる剣印(けんいん))を結び額に当てる。国常立命(くにとこたちのみこと)と叫んだ後自分の前に己の悪い部分があると想定し、それを斬る。

雄詰行事おころびぎょうじ

雄詰行事 1/2

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▲▼ 気合を入れて「エイッ!」と声をあげつつ右手を斜左方に斬り下ろし、右足を引いて両足を揃える。斬った後は斬り捨てではなく、救うために、「エイッ!」の気合と共に右手、右足を元に戻し、これを三度繰り返す。

雄詰行事 2/2

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氣吹行事いぶきぎょうじ
▲▼ 最後は氣吹(いぶき)行事という深呼吸法である。息を吐きながら体の力を抜き、上体を前に傾けたあと、息を吸いつつ両手を開きながら上に伸ばし、上体を持ち上げてゆく。
 
 空を仰ぎ見て一杯に空気を吸い込み、広げた両手を握手のように重ね合わせ、息を吐きながら上体を前に傾けつつ両手を静かに丹田(たんでん)(臍(へそ)下)まで下ろして力を抜く。

氣吹行事いぶきぎょうじ

氣吹行事

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褌講習 神御前 夏怒濤 茅の輪 和田義男
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