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ふんどしの とりふねこぎや なつのはま |
Summer beach, rowing Torifune boat wearing loincloth. |
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▼ デイビッドさんは、千葉県茂原市に住むアメリカ人。正月の大寒禊でお会いしたが、二度目の禊に連続参加した。初回は褌の締め方も知らず、教えてあげたのだが、すっかり日本の裸文化に馴染んだようである。日本語も堪能で大祓詞(おおはらえことば)もすらすらと奏上する。アメリカでは黒人のオバマ大統領が活躍しているが、この方も頼もしい黒人である。 |
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▼ 昇ちゃんこと長谷川昇司さんは、Wa☆Daフォトギャラリーの呼びかけに呼応して、今回、はじめてKUMAちゃんら6人の仲間とともに新宿駅から特急わかしおで現地入りした。正月の大寒禊には気付かず、スケジュール的には参加できたのにと残念がっていた。今後も長谷川グループとして参加するようなので、頼もしく思っている。 |
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撮影:曽根由香 |
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▼ 昇ちゃんは、山本グループの幹部として廃れかけていた黒石寺蘇民祭(岩手県奥州市)を復活させ、今日の隆盛の原動力となった人で、平成18年(2006)のポスターに登場した有名人である。平成19年(2007)2月24日(土)に山本グループに同行し、徹夜の取材により発表した 黒石寺蘇民祭 は、累計アクセス18万4千件を越え、蘇民祭定番の作品となっている。一時、JRのポスター騒ぎで横槍が入った蘇民祭だが、現在は平穏に催行されている。 |
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↓山さん |
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↓昇ちゃん |
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▼ 今回、和田グループの参加申込みは7人だったが、長老の羽場左近さんが別件で参加できなくなるなど、キャンセルがあり、私を入れて5人となった。愛知県岡崎市の大桑英雄さんは、最遠隔地からの参加で、栗原宮司に紹介したところ、とても喜んでおられた。川崎市の松本高明さんは、今回、Wa☆Daフォトギャラリーが縁で知り合った埼玉県の藤田浩人さんを誘って参加した。 |
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群馬県の新尺俊勝さんは、仲間から新ちゃんと呼ばれる神輿と裸祭の愛好家で、毎年全国行脚を続け、年間50〜60の祭りに参加する有名人。藤田さんは都合で参加されなかったが、お三方とは正月の鐵砲洲寒中水浴でいっしょに垢離を取った。今回も一緒に水浴したい衝動に駆られたが、「二兎を追う者は・・・」の戒めを思い出して、撮影に専念した。 |
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和田グループの参加者たち
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大桑英雄さん(愛知県岡崎市) |
藤田浩人さん(埼玉県) |
松本高明さん(川崎市) |
新尺俊勝さん(群馬県) |
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▼ 夏越の海中禊は、冬の大寒禊のような過酷なものではなく、幼児や婦女子、長老まで安心して参加できる神事である。今後も幅広い世代の参加が期待できる伝統の禊として、注目されることだろう。 |
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ふんどしの ちょうろうなつの げんきかな |
Golden ager of loincloth, full of vitality in summer. |
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元気な長老も参加
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▼ 鳥舟を中心にみっちりと整理運動を行った後、行者たちは、回れ右して海に向かった。玉前神社から渡された禊褌(みそぎふんどし)は前垂れが長く、背の低い人は地面に達するほどで、一陣の西風に前垂れが靡(なび)いた。 |
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ふんどしの まえだれなびく なつみそぎ |
Summer purification, aprons of the loincloths streaming in the wind. |
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▲▼ 行者たちは海に向かって柏手(かしわで)を打ち、八百万(やおよろず)の神々に最後の拝礼をして神事を終了えた。浜辺には、磯波に打ち上げられた貝殻が沢山あり、海の恵みの有り難さを物語っていた。子供のころ、浜辺で貝殻を拾い、貝の標本を作ったことを思い出した。 |
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▼ 筆者の呼びかけで、栗原宮司と宮嵜道彦を囲んで記念写真を撮った。背景は、雄大な九十九里浜の太平洋で、祭神の玉依姫命が波に乗ってこの地に上陸したという神話にふさわしく、サーフライダーたちが美しい磯波に乗ってやってくる光景が印象的だった。 |
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▼ 記念撮影が終わると、しばし栗原宮司と参加者たちが歓談する光景がみられた。写真下は、長谷川グループとの歓談風景。気さくに話しかけられる栗原宮司のお人柄に尊敬の念を抱く人が多い。 |
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▼ 今回も大寒禊のときと同様に、タンク車による清水の出前があり、参加者たちは、列をなして水を浴びて塩と砂を落としていた。冬はお湯だったが夏は水で、汲み置きしていたとのことで冷たくない。 |
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▲▼ 大寒禊のときからお世話頂いているタンク車の女性は、来春の大寒禊では、ドラム缶湯をつくろうかと張り切っていた。海の禊がみんなの善意に支えられていることに感動する。 |
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このあと行者たちは、テント小屋の内外で着替えたが、大寒禊のときと違って褌・鉢巻の回収がなく、持ち帰ることができた。これで、毎回新品の褌・鉢巻で禊が行えることが分かった。 |
禊には、自前の褌を着用した人が見られたが、やはり衣装統一の意味で、神社から供与された褌を着用すべきであろう。また、六尺褌の人が一人いたが、褌とはいえ違和感があり、今後は、神社の越中褌を着用願いたい。 |
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撮影:曽根由香 |
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▼ 12時半から氏子の方々の奉仕で雑草を刈り取った広場で直会(なおらい)が開かれた。最初に栗原宮司が挨拶され、乾杯した。大寒禊は甘酒とお茶が提供されたが、今回は、ビールや日本酒、ウーロン茶などが用意された。 |
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▼ 直会に用意された料理は、トリやイカなどのバーベキューと焼きそばやおにぎりなど。寿司冨と書かれたワゴン車で資器材が搬入され、店のご主人や氏子たちが汗だくで焼いてくれた。 |
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▼ 氏子の皆さんの暖かいもてなしに、みんな大感激だった。写真には写っていないが、ストーブで焼いたピザも提供され、筆者もご相伴にあずかった。神のご加護か、心配された雨は降らず、テントの下やシートに車座になって楽しい歓談の輪が広がった。午後1時半頃宮司の〆の挨拶でお開きとなり、参加者たちは、来年の再開を約して三々五々帰途に着いた。 |
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▼ お開きの後、和田グループは、玉前神社に行って参拝した。参道の石鳥居に茅の輪(ちのわ)が設けられていたので、茅の輪くぐりをして夏越の祓(なごしのはらえ)を行った。神社の「茅の輪神事」の説明は、次のとおり。 |
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毎年二度(六月夏越・十二月年越)行うこの神事は、茅の輪を「祓へ給ひ清め給へ(はらえたまえ・きよめたまえ)」と唱えつつ「左、右、左」と三度くぐり、心身についた罪・穢(けがれ)を清め、神々の御加護を祈る禊の神事です。 |
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すいぎょうを おえてちのわを くぐりけり |
They passed through the thatched ring after water purification. |
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▼ 拝殿に行き、参拝したが、現在、玉前神社は平成の大修理中で、社殿は、白いキャンバスで覆われていた。総工費6億円をかけた本格的な改修工事で、施行は(株)金剛組が行っており、平成23年度に完成予定とのこと。 |
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撮 影
2010年6月27日
OLYMPUS E-30
9-18mm
1230万画素 1500枚
2.6GB
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日本列島は、梅雨前線に覆われ、近年まれに見る長雨が続いている。6月28日から編集をはじめ、丸10日かかって、七夕の前日の7月6日(火)に晴れて完成したが、外は未だに梅雨が続いている。 |
6月の梅雨の真っ最中に行われた海中禊だったが、幸いにも雨も降らず、雲間からこぼれてくる柔らかい光の中でのダイナミックな禊は素晴らしく、美しいシーンを多数切り取ることができた。 |
曇り空とはいえ、夏の太陽の紫外線は強烈で、翌日、日焼けで肌がヒリヒリした人が多かったのではないだろうか。 |
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栗原宮司の陣頭指揮とアイデアには感服した。禊神事に救命講習会を取り入れるとは、並みの宮司では考えが及ばないだろう。お陰で「褌講習」という特異な頁が生まれた。(^^; 地元氏子さんたちの貢献も有り難い。冬と夏の禊を通じて、参加者の禊会場へのアクセスに難があるため、栗原宮司は、来春から参加者は玉前神社に集合し参拝を済ませたあと、シャトルバスに乗って神社と禊会場を往復する案を検討されている。シャトルバスが有料となったとしても、タクシーで往復することを考えれば有り難い。来春の大寒禊の取材が楽しみである。
今回、Wa☆Daフォトギャラリーの呼びかけを知って参加した人は、直接確認しただけでも20人以上になる。確認していない人を入れれば、もっと増えることだろう。禊の案内は玉前神社のサイトで公示されているが、見る人は少なく、アクセスが多い当サイトでの広告が有効だと思われる。来春も早めに呼びかけ、更に多くの方々に太平洋の怒濤に身を晒す勇壮な禊を体験して頂きたいと思っている。 |
謝 辞
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正月の大寒禊に引き続き行われた九十九里浜での勇壮な禊神事にあたりましては、前回同様、栗原宮司はじめ玉前神社の皆様と道彦の宮嵜様には快く密着取材をお受けいただき、衷心より御礼申し上げます。
お陰様で海国日本の美しい裸褌文化を存分に記録保存することが出来ました。これからもこの素晴らしい禊神事を取材してゆきたいと考えておりますので、どうか宜しくお願いします。貴社の今後益々のご発展と氏子の皆様方の弥栄(いやさか)を心より祈念しております。有り難うございました。〈 拝 〉 2010.7.6 和田義男 |
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日本の裸祭り第108集 「夏越の釣ヶ崎海岸禊」 |
撮影・制作:和田義男 |
平成22年(2010)7月5日 作品:第17作 画像:(大73+小5) 頁数:4 ファイル数:175 ファイル容量:47MB
平成12年(2000)〜平成22年(2010) 作品数:365 頁数:1,397 ファイル数:58,158 ファイル容量:8,503MB |
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ふんどしの どどんとなみの なつみそぎ |
Summer purification of loincloth, the shock of the wave. |
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編集子の選ぶ傑作 |
二段波の襲来!
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