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東京都中央区湊一丁目に鎮座する鐵砲洲稲荷神社の寒中水浴大会は、東京の新春の風物詩として知られるが、今年も雲一つ無い晴天に恵まれ、正月8日(日)午前11時から拝殿前の境内で51回目の大会が開催された。今年は戦後61年目に当たり、また、前宮司が新春の禊(みそぎ)を再開してから51年目となり、100年の伝統づくりに向けた新たなスタートの年となった。今年から平成10年(1998)に発足した神社協賛会青年部の役割を担う弥生会が大会の参加・運営に当たっている。 |
鳥船でウォーミングアップ |
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今年の大会参加者は紅一点の女性を含む40名で、男性は全員白鉢巻に白褌に統一し、女性は白い着物姿で臨んだ。今年から東京都神社庁練成行事道彦(みちひこ、導師)・篠直嗣(しのなおつぐ)氷川神社宮司が古式に則った禊(みそぎ)の実地指導に当たり、大勢の観客の前で、気合いの入った水浴が披露された。 |
大声を出して気合いを入れる |
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裸になった参加者たちは、入念な鳥船(とりふね)(準備運動)を行ったあと、神社を囲む公道を駆け足で一周した後、重さ135kgの氷塊が2本立てられた特設水槽で数度に分けて禊を行った。弥生会の青柳晴男会長によると、来年はより大きな水槽を造り、全員が一度に禊を行えるようにするという。 |
神楽の演奏をバックに寒中水浴 |
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今年の水浴大会から弥生会の警備員が立入禁止区域を設定するなどして警備に当たったため、混乱無く行事が進められた。水浴者の感想を聞くと、入水すると冷たい感覚が直ぐに痛みに変わり、特に足先の感覚が無くなり、飛び入り参加ではとても堪えられるものではなく、日頃の鍛錬が必要だという。紅一点の女性参加者は、フィットネス・クラブに通って身体を鍛えていると教えてくれた。 |
氷塊の中の禊 |
合掌する中川文隆・鐵砲洲稲荷神社宮司(右端)と水浴指導に当たる篠直嗣・氷川神社宮司。 |
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写真下は、二度目の水浴シーンであるが、画面の上方に立っている人たちの身体は、胸のあたりまで水に浸かったあとが赤くなっており、大変厳しい行であることが知れる。禊の終盤には震えがきている人の姿も見られた。 |
心頭滅却 |
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今年から弥生会の後援を受け、半纏(はんてん)を借用して撮影したので、最適ポジションから素晴らしい画像を沢山撮影することができた。集計すると800万画素1,450枚2,400MBもの画像を撮影していた。後日DVDに焼いて、弥生会にお送りし、活用して頂くことにしている。 |
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溢れる氷水 |
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今年は複数の写真をシームレスに貼り合わせたパノラマ写真を随所に使っているので、全体像が良く分かり、より迫力ある作品ができると思う。また、今年は社務所二階の控え室や銭湯の中までカメラを持ち込み、裏舞台もたっぷりと取材することができた。これからじっくりと編集し、ひと味違った内容で、昨年の続編としてアップすることとしたい。乞うご期待! |
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謝 辞 |
この度の取材につきましては、中川文隆宮司はじめ鐵砲洲稲荷神社のスタッフの方々や、青柳晴男会長はじめ弥生会の皆さんに大変お世話になりました。ここに厚く御礼申し上げます。皆様の新年益々のご健勝・ご発展を祈念しております。これからもどうか宜しくお願いします。有り難うございました。 〈 合掌 〉 |