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この三連休を利用して、家内の母の米寿を祝うため、家内の実家のある広島県呉市に旅し、10月7日(土)、子や孫が大崎上島(おおさきかみじま)の木江(きのえ)にあるきのえ温泉「ホテル清風館」に一泊して長寿を祝った。88歳になった母は、腰も曲がらず、杖もつかずに健康で暮らしている。これ以上の幸せはない。 |
私の父母と家内の父は他界して久しいが、家内の母だけが長生きしている。現在、長男の隣の家で一人で暮らしているが、スープの冷めない距離での生活は理想的である。長男夫婦がよくしてくれるので、長女を東京に連れ出している私としても安心このうえない。次女も嫁いで近くに住んでいるので、心強い。 |
普段の親不孝の穴埋めに、手作りのパネル写真を母にプレゼントした。ちばあきおさんの坂越の船祭りの写真をお借りし、お祝いの気持ちを詠んだ俳句と共にA4に印刷してパネルに入れたものである。母は大変喜んでくれ、居間のテレビの横に飾ってくれた。毎日、このパネル写真を見て暮らすことになり、当分は親類が尋ねてくるたびに目につくこの写真が話題になることだろう。 |
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撮影:ちばあきお |
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パネル写真とともに、次のメッセージを添えた。 |
このたびは米寿を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。お祝いの一句を詠ませていただきました。「うらまつり ははがべいじゅの いわいしま」「ほくしゅう」と読みます。
和田北舟は私の俳号で、七年ほど前に広島で単身赴任中、正岡子規の流れを汲む高橋三洋子(たかはし・さんようし)(子規の弟子は虚子のように必ず「子」がつきます。)先生に師事して、和田北舟という俳号で本格的に俳句をはじめました。その甲斐あって、既に500句ほど詠んでいますが、なかなか名句をものにすることができません。今回も私の駄作ですが、米寿のお祝いの気持ちを俳句に詠ませていただきました。
「浦祭」は秋の季語で漁村の祭りです。丁度十月のこの日、兵庫県(播州)赤穂市で坂越(さこし)の船祭り(国指定無形民俗文化財)が催されますので、その祭りを撮影した写真を背景に使用しました。私のホームページ「Wa☆Daフォトギャラリー」 http://wadaphoto.jp/ で発表しているものです。赤い衣装がめでたさをあらわしています。江戸時代から続く伝統の祭りで、男性が化粧して女性の姿で漕ぎ手を鼓舞する華やかで楽しいお祭りです。
俳句にもどりますが、おばあちゃんの子や孫が大崎上島に集まったこのたびのお祝いを「浦祭」にみたてました。「祝島」は瀬戸内海に実在する島ですが、ここでは「祝い」とのかけことばで、お祝いをする島「大崎上島」のことです。
これからもいつまでもお元気で長生きして下さい。東京にもお気軽に遊びに来て下さい。お待ちしています。 |
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大崎上島の櫂伝馬競争 |
大崎上島も水軍の島で、坂越と同じ櫂伝馬船(かいでんません)がある。坂越は片舷5つの櫂が出ているが、この島で使われている櫂伝馬は7組の櫂を持ち、もっと長くてスピードが出る。 |
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撮影:黄旗組 |
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大崎上島町では、木江(きのえ)地区の厳島神社十七夜祭(7月22日)と、東野(ひがしの)地区の住吉祭り(8月13日)に櫂伝馬競争が行われる。帰郷した若者たちとまだまだ元気な親の世代が力を合わせて舟をこぎ、それぞれの地区の沖合で先頭を争うが、坂越のように褌姿でないのが残念である。 木江の十七夜祭 |
瀬戸内海を見渡す露天風呂の朝 / 2006.10.8 0700 |
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露天風呂から見た瀬戸内海 |
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ホテル清風館は高台に建ち、見晴らしが素晴らしい。我々の泊まった部屋は大浴場と同様のオーシャンビュー。露天風呂も気持ちよく、写真は朝7時の朝風呂の様子。無色透明無臭の温泉だが、実は海水風呂。風呂からあがるときはシャワーで塩抜きしなくてはならないが、これも一つの話題になる。記憶に残る米寿祝であった。 |
★☆★彡 |
やまとミュージアム(広島県呉市) |
この機会に、呉のやまとミュージアムや江田島の海軍兵学校(現・幹部候補生学校)などを取材し、かつての軍港・呉港を激写してきた。「やまとの里」(仮称)と題して、後日、作品化する予定にしている。 |
戦艦大和1/10模型(呉市・やまとミュージアム) |
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