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クロンボー城を後にしたツアーバスは、元来た道を引き返し、コペンハーゲンのフェリーターミナルに到着。初日のツアーはこれで終わり、我々はノルウェーのオスロ行きのフェリーに乗船した。 |
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コペンハーゲンとオスロを結ぶ豪華フェリー 「パール・オブ・スカンジナビア号」
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「パール・オブ・スカンジナビア」(スカンジナビアの真珠)号
PEARL OF SCANDINAVIA
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この大型フェリーは、DFDS SEAWAYS が運行するパール・オブ・スカンジナビア号で、同社のパンフレットによると、長さ178.4m、幅30.8m、巡行速力21knots、機関出力23,760kW、旅客定員2,090名、船室703室、搭載可能車輌350台となっている。トン数表示がないが、internetで調べたところ、総トン数は4万トンだった。 |
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PEARL OF SCANDINAVIA |
総トン数
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40,039 ton
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乗客定員
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2,090人
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全 長
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178.4 m
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車 輌
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350台
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全 幅
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30.8 m
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船 籍
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デンマーク
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巡航速力
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21 knots
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就航年
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1989年
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オスロ港を航行する
'PEARL OF SCANDINAVIA'
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同社は同名のフェリー3隻を保有し、午後5時になると、2隻のフェリーがデンマークのコペンハーゲンとノルウェーのオスロからそれぞれ同時に出港し、翌日の午前9時半に目的地に入港するというダイヤを組んでいる。我々は4人定員の海側キャビンを2人で使用し、約16時間の船旅を楽しんだ。 |
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地元の乗客たちは、出港する前から裸になり、暴露甲板の椅子を占領して、太陽に肌を晒していた。午後のツアーで見た海水浴客とまったく変わらない姿である。 |
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サングラスをかけている人がいるものの、帽子を被っている人は皆無である。北欧では紫外線は肌に染みをつくるので有害であるなどと考える人は誰もいないようだ。 |
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裸ん坊たちを乗せてコペンハーゲンを出港する「パール・オブ・スカンジナビア号」
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コペンハーゲン港を出港すると、右手に20基の白い大型風車が現れ、風を受けて緩やかに回っていた。風が弱いためか、停止している風車もあった。これはクリーンエネルギーである風力を利用した発電施設である。 |
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船上バイキング |
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食事時間は混雑を避けるため、夕食のみグループ毎に割り振られていた。我々一行は午後6時からキャビン船首部の食堂で夕食をとった。日本ではバイキング料理と呼ぶが、現地ではそのような呼称はなく、ビュッフェ・スタイルのディナーである。 |
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北海は豊かな漁場であり、豊富な魚介類が捕れる。サーモン salmon の薫製はもとより、ニシン herring 、サバ mackerel 、ムール貝 blue mussel 、エビ shrimp 、ザリガニ crawfish など、北欧の海の幸に舌鼓を打った。 |
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一夜明けた翌9日(土)朝食後デッキに出てみると、子供たちが船尾の温水プールで遊んでいた。プールに白いキャンバスの囲いがあるが、幼児が浅いところから深みにはまる恐れがあるため、安全対策を施したものだろう。 |
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ジャクジーも温水だ。入港1時間前となった午前8時半になると、ジャクジーは止まり、船は入港準備に入った。 |
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船はカテガット湾 Kattegat Bay を通過した後ノルウェーの領海に入り、オスロフィヨルド Oslofjord を航行していた。オスロ港は、オスロフィヨルドの最奥にある。入港日もべた凪の海上に夏空が広がり、我々のオスロ入りを祝福しているようだった。 |
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北欧の旅 ... 続く to be continued |
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撮 影
2007年6月9-10日
OLYMPUS
E-410 E-330
11-22mm
14-54mm 55-200mm
1000万画素 520枚 1.03GB
800万画素 415枚 650MB
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北欧ツアー初日は快晴に恵まれ、コペンハーゲンの美しい佇まいを色鮮やかに切り取ることができた。その後の旅も素晴らしく、続編を乞うご期待! |
地球温暖化による異常気象があちこちで観測されているが、北欧も熱波(ヒートウェーブ)に見舞われ、真夏のような暑さだった。 |
このあとノルウェー、スウェーデンと佳境に入る旅が続くが、ヘルシンキ以外は汗だくとなり、セーターの代わりに半袖シャツを持参すればよかったと後悔しきり。帰国後、汗疹(あせも)を癒すのに数日を要した。 |
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コペンハーゲンの現地ガイドは、日本人女性のステファン・ジュンコさん。彼女から北欧の福祉国家の実情を教えてもらった。所得税は色々な名目で課税され、ラフにいうと収入の50%が課税される。また、消費税は25%と、とても税金が高いため、物価も高い。これはデンマークだけでなく、北欧諸国はほぼ同じで、デンマークは生活必需品の消費税が低いなどの細かな差がある程度という。 |
その代わり、社会福祉は充実しており、教育費は無料で、誰でも大学まで進学できる。病院も殆ど費用がかからず、国内に滞在する外国人も同じ扱いだという。海外に出発する前にいつも旅行保険に加入するが、北欧を旅する限り、殆ど無料で治療を受けることができるので、保険に入ることは不要だった。 |
歯の治療も18歳の成人に達するまでは無料という。誰でも病院にかかることができる反面、具合が悪くなっても緊急処置を必用とする治療以外は順番待ちで、何日も待たされるなど、サービス水準に不十分な点もみられるが、人手が足りないので仕方ないという面もあるようだ。 |
年金受給年齢になれば、相応の年金がもらえるので、貯金する必要がない。500ccのミネラル・ウォーターが400〜500円もするなど、日本と比べて物価が高いが、老後の不安がないのでどんどん消費する。平均的な庶民が別荘やヨットを持つのも当たり前という。人口密度が低く、人口も少ないために、そのような社会を実現することができたのだろう。 |
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氷河が削ったスタルハイム渓谷の朝 / ノルウェー
2007.6.12
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その代わり、夫婦共稼ぎでないと生活できない。(もちろん夫婦の育児休暇制度などが充実している。)贅沢品には高額の課税があるので、国会議員といえども贅沢な暮らしはできないという。議員の奥さんも働らくようで、専業主婦という言葉は存在しない。賄賂や役得など、不透明な部分もないので、日本のような不公平税制や特権階級の問題などはあり得ないらしい。 |
社会保障制度を維持するため、生まれたときから背番号が付けられ、一生政府の管理下に置かれる。日本のようにプライバシーの問題などは最初から存在しない。パソコンで自分の現状を確認することが出来、いつからどれだけの年金を受け取ることが出来るかも直ぐに分かるという。どこかの国のように事実に反して年金の保険料が未納になっていたなどというずさんなこともないらしい。 |
しかし、どのような社会にもそれなりの問題が内在している。治療費が殆どかからないため、安易に病院に行く傾向があり、病休と称してサボる人がいて、欠勤率が高いとか、ニートが多いなど、社会保障の充実に伴う弊害も存在する。 |
また、養護施設や介護制度が充実しているため、年老いても子供に面倒を見てもらわなくても暮らして行けるため、日本でいう核家族化が進み、親の介護も介護士に任すなど、親子の絆が希薄になる傾向にある。これらの社会保障制度の維持のため、公務員の数が極端に多く、税金が高い要因にもなっているようだ。 |
夏を見る限り、北欧諸国はこの世の楽園のように見えるが、長期にわたって太陽が殆ど姿を現さない寒くて暗い冬の生活のことを考えると、厳しい環境にあることは間違いない。高福祉を実現することで、安心して暮らして行ける社会を構築しているようだが、単調な食生活などを垣間見ると、日本と比べて住みやすい国であると断言することは早計かもしれない。 |
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特集!旅紀行第23集(実質第58集) 「夏のコペンハーゲン」 |
制作・撮影 : 和田義男 |
平成19年(2007)6月26日 作品:第18作 画像:(大68+小7) 頁数:6 ファイル数:197 ファイル容量:46MB
平成12年(2000)〜平成19年(2007) 作品数:250 頁数:842 ファイル数:27,761 ファイル容量:3,795MB |
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