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▼ コッツウォルズ Cotswolds
は、イングランド中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯であり、時としてイングランドの中心と呼ばれ、特別自然美観地域 Area of Outstanding Natural Beauty として指定されている。この丘陵地帯の中で最も高いのは330mのクリーブ・ヒルである。 |
コッツウォルズは、グロスターシャー州の面積が最も広く、そのほか、サマセット、オックスフォードシャー、ウィルトシャー、ウォリックシャー、ウスターシャーの各州にまたがっている。コッツウォルズとは「羊の丘」という意味。 |
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五日目の観光地 /
イングランド中部 |
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画像:Google Earth |
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▼ ボートン・オン・ザ・ウォーター Bourton-on-the-Water は、イングランドのコッツウォルズ地方にあるグロスターシャー
Gloucestershire 州の村で、約4千人が暮らしている。ウィンドラッシュ川 River Windrush の畔にあり、川と橋と町並みの景観がとても美しいことから、「コッツウォルズのヴェネツィア」と呼ばれている。 |
グーグル・アース Google Earth
にはバートン−オン−ザ−ウォーター Burton-on-the-Water と表記されている。 |
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ウィンドラッシュ川畔の風景 /
ボートン・オン・ザ・ウォーター 2011.7.2 11:27 |
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ウィンドラッシュ川に架かる石橋 |
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緑陰の川に遊ぶ |
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若いお母さん |
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▲▼ 香水店の前で出会った親子、坊やはカメラを向けるとニッコリ。お母さんのお腹の中には娘さん(ドーター)がいるとか。「コングラチュレーション、おめでとう。」と言うと、大喜びだった。 |
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澄んだ瞳が美しい
baby boy |
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▼ アンティーク・マーケットの中心地として有名なストウ・オン・ザ・ウォルド Stow-on-the-Wold は、ボートン・オン
・ザ・ウォーターの北北東約6kmに位置し、丘の上に砦を築いて定住していた先史時代にまで遡ることができる由緒ある村である。 |
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バグパイプ鼓笛隊の行進 / ストウ・オン・ザ・ウォルド 13:07 |
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▲▼
昼食後、ストウ・オン・ザ・ウォールドの広場で、英国王立在郷軍人会 The Royal British Legion 主催の慰霊式典に運良く遭遇。在郷軍人・牧師・バグパイプ鼓笛隊などが参加するパレードや式典を見ることができた。 |
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バグパイプの演奏 |
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▲ バグパイプ bagpipes は、スコットランド Scotland のリード式民族楽器で、簧(こう)(リード)の取り付けられた数本のパイプ
pipe
(音管)をバッグ bag
(留気袋)に繋ぎ、溜めた空気を押し出し、リードを振動させて音を出すものである。
バグパイプの演奏家をパイパー Piper 、バグパイプを主とするバンドをパイプバンド Pipeband と呼ぶ。 |
本場スコットランドを擁するイギリスはもとより、アイルランドや、スコットランド移民の多いアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも広く演奏される。 |
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司祭を中心に戦没者慰霊祭の開始 |
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片手で「捧げ筒」のように旗を保持する旗手たち |
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▼ キルト Kilt はスコットランドのスカート状の伝統衣装で、通常はスコットランドのハイランド Highlands
地方で発達した格子柄のタータン tartan
生地を使用する。イギリスでは、スコットランドだけでなく、チャールズ皇太子をはじめ、公式行事や結婚式の化粧直しなどにも使われるなど、人気がある。 |
キルトの下は、何も付けないノーパンがしきたりで、見えないところにも伝統が守られているのは、古い物を大切にするイギリス国民らしいマナーである。 |
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スコットランドの伝統衣装キルト |
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▼19世紀のイギリスで最も傑出した芸術家ウィリアム・モリス William Morris(1834-1896)が住み着き、「英国で最も美しい村」と激賞したバイブリー Blbury は、ボートン・オン・ザ・ウォーターの南西約25kmにあり、14世紀に造られたアーリントン・ロウ
Arlington Row (アーリントンの列)と呼ばれる長屋風の建物がこの村の景観の象徴となっている。 |
グーグル・アース Google Earth
には、バイベリー Bibury と表記されている。 |
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アーリントン・ロウと呼ばれる長屋風の建物 |
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▲▼ アーリントン・ロウは、元は木組みで羊毛倉庫だったものを17世紀に石造りに改造し、機織り(はたおり)の作業場になった。当時は、染めた糸や織りあがった布をコルン川
River Coln で洗い、作業場と川の間に広がる湿地でテントのように広げて干したという。湿地の名は、この「洗い張り」の意味のラックを取ってラック・アイル
Rack Isle (洗い張りの島)と呼ばれた。 |
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コルン川 River Coln とラック・アイル
Rack Isleと 呼ばれる湿地 |
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▲▼
アーリントン・ロウは、現在、歴史的名所や自然的景勝地の保護を目的として英国で設立されたボランティア団体であるナショナル・トラスト The National Trust により管理されている。この村の蜂蜜色の低い屋根と切妻壁の家並みは、まさにコッツウォルズ・スタイルを象徴する建造物である。 |
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コッツウォルズ地方を代表する蜂蜜色の家屋 |
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▼ バイブリーのスワン・ホテル The Swan Hotel は、古い伝統とコルン川が流れる美しい庭園で知られる五つ星ホテルである。蜂蜜色のコッツウォルズ様式の建物に蔦(つた)が絡まり、緑で覆い尽くされた美しい外観を持つ。 |
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美しいスワン・ホテルと庭園のそばを流れるコルン川 |
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みつげつや はちみついろの
わかばやど |
Honeymoon, the ivy-covered hotel of honey
colour. |
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スワン・ホテルで挙式した新郎新婦 |
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▼ ブロードウェイ Broadway は、ニューヨークのマンハッタンを南北に走る目抜き通りで、ミュージカルの代名詞にもなっているが、元来はボートン・オン・ザ・ウォーターの西北西約10kmに位置するウスターシャー州の村である。温かい蜂蜜色のコッツウォルド・ストーン Cotswold Stone
で建てられた家並みがハイ・ストリート High Street 沿いに続く、美しい村として知られる。 |
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ブロードウェイ・タワー Broadway
Tower 15:45 |
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▲▼ブロードウェイからコッツウォルド・ウェイ Cotswold Way
を南東に2kmほどのぼった丘の上には、ブロードウェイ・タワーが聳えている。 |
1794年、イギリスの建築家ジェームズ・ワイアット James Wyatt により、有事の際に狼煙(のろし)をあげる塔として城塞風にデザインされ、1797年にこの丘の上で建設が始まった。 |
コベントリー伯爵夫人は、この丘から22マイル(35km)離れた自家のあるウスター Worcester
から狼煙が見えることを期待して建設を支援した。1799年の竣工後、その期待は見事に実現し、タワーであげられた狼煙は、常識を越える遙か遠くからはっきりと見えたという。 |
(ちなみに、ウスターは、ウスターシャー州の州都で、当地の主婦が考案したウスター・ソースで知られる。) |
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狼煙を上げるために造られたブロードウェイ・タワー |
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▲ タワーの基礎は、海抜312mのところにあり、タワーそのものは17mの高さを誇る。晴れた日には、塔頂から13のカウンティ County (州)を見渡すことができ、条件が良ければ、ウェールズの山々まで見えるという。タワーは現在コッツウォルズの観光地の一つとして機能しており、一般公開のほか、展覧会などに利用されている。 |
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蜂蜜色のコッツウォルズ・ストーンの家が並ぶハイ・ストリート High Street |
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サイドカーは、第二次世界大戦でナチスドイツ軍が利用する軍用車両として映画にもよく登場するが、現在の日本では殆ど見られない。古風な町並みをバックにサイドカーを眺めると、違和感はなく、イギリス人にふさわしい乗り物だという気がしてくる。 |
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サイドカー付き大型バイク |
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ハイ・ストリートで、古風な馬車に遭遇。イギリスは、サラブレッドによるダービーが有名だが、それは貴族の娯楽で、所詮サラブレッドは、速く走る以外に役に立たない馬である。それに比べると、人々の暮らしを助けてくれるのが足の太い馬車馬である。
驚くことに、この馬は2頭とも蹄(ひずめ)がでかい!日本では、北海道に輓馬(ばんば)がいるが、それよりは格好良い。 |
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たくましい蹄を持つ馬車馬 |
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▼ ブロードウェイのハイ・ストリート High Street に建つ四つ星のリゴン・アームス・ホテル The Lygon Arms Hotel は、蜂蜜色のコッツウォルズ様式を具現したシックなホテル。なかなかの評判らしい。 |
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四つ星のリゴン・アームス・ホテル The Lygon Arms Hotel |
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