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■ 六日目
2011年07月03日(日):バーミンガム〜バース〜ストーンヘンジ〜ロンドン(泊) |
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ツアー六日目は、朝、バーミンガムを出立し、バース・アンド・ノース・イースト・サマセット Bath and
North East Somerset にあるバース Bath
とストーンヘンジを観光、夕刻、イギリスの首都ロンドン London に移動して宿泊。 |
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六日目の観光地 / イングランド |
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画像:Google Earth |
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▲▼ 人口約9万を擁するバース Bath は、イングランド西部、サマセットにある単一自治体
Unitary Authority のバース・アンド・ノース・イースト・サマセット Bath and North East Somerset にある都市で、
ロンドンの西140kmにあり、この地方最大の都市・海港ブリストルBristol
から24km内陸に位置する。 |
バースの町はエイヴォン川 River Avon 沿いの丘陵地帯に階段状に広がっており、バース・ストーン Bath Stone
と呼ばれる乳白色の石で造られた建築群は美しく、バース市街は、1987年に世界文化遺産に登録された。 |
バースは、湧出温度45℃の三つの源泉から供給される温泉で知られ、紀元前からある温泉場として有名。一説には、ケルト人が発見したといわれている。 |
その地名が英語の bath
(風呂)の語源となったといわれているが、正しくは風呂を意味するゲルマン古語からその名がつけられたという。 |
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世界文化遺産に指定されたバース市街 / イングランド
↓ロイヤル・クレッセント |
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▲ バースは、1世紀頃、ローマ帝国の支配下で、保養地として繁栄。ローマ式の大浴場や神殿が建築された。2世紀頃、温泉の街として発展し、バースの温泉はさまざまな病気に効用があると考えられた。 |
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ローマ支配末期には、バースを取り囲むように城壁が建築された。ローマが撤退すると荒廃したが、18世紀に再発見され、ジョージIII世の頃、ジョージアン様式と呼ばれる当時のテラス・ハウスの建つ町並みへと変貌し、上流階級の保養地になった。 |
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ロイヤル・クレッセント Royal Crescent /
バース 2011.7.3 10:20 |
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▲▼ ロイヤル・クレセントとザ・サーカスは、1700年代にローマのコロッセオとヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂をまねて建てられた集合住宅で、バースを代表する建物である。 |
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▲ 高台のロイヤル・ビクトリア・パーク Royal Victoria Park の一角にあるロイヤル・クレッセント Royal Crescent (王族の三日月)は、1767〜74年にジョン・ウッド John Wood によって建設されたイタリア・パッラーディオPalladio 様式の建築物で、現在は博物館やホテルとして使用されている。ナンバー・ワン・ロイヤル・クレッセント博物館の一角は、この建物が造られたジョージ王朝時代の美しい内装で統一されており、当時の生活をうかがい知ることができる。 |
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▼ ザ・サーカス The Circus
(円形の家並み)は、3つの通りが集合する円形広場の周囲を囲む3棟のテラス・ハウスで、ジョージアン様式で建てられている。 |
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ジョージアン様式のテラス・ハウス「ザ・サーカス The Circus
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▼ 8世紀にベネディクト派修道院として創建され、993年に史上初の統一イングランド王となったエドガー王が戴冠式を行なった。15世紀末、現在見られるチューダー朝様式の建物の建造が始まり、17世紀に完成。1987年、ローマ浴場、ロイヤル・クレセントとともに「バース市街」の名称で世界文化遺産に登録された。現在は修道院ではなく教会として使われている。 |
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バース大僧院 Bath Abbey |
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Bath(風呂)の由来となったといわれるローマン・バスは、今から2000年前に、この地を支配していたローマ人が造り上げた温泉に始まる。ローマ帝国衰退後、長く埋もれていたが、18世紀のジョージ王朝時代に再開発され、貴族や富裕層の保養地となった。現在も豊富な湯が湧き出ている。博物館の中にそっくりローマン・バスが収められており、ユニークな保存方式である。 |
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なつぞらを みあげるよくじょう えんたしす |
Entasis of the bath, looking up at the
summer sky. |
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ローマ時代の紀元75年に築かれたローマン・バス |
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▲▼ 浴槽周辺の灰色の石の部分がローマ帝国時代のバスを発掘・復元したもの。上部の黄土色の柱は、18世紀に造られた宮殿の柱である。湯が緑色なのは、藻などが生息しているからで、消毒されていないため湯に触れないようにとの看板がある。ローマンバスから1200年の歴史を持つバース大僧院 Bath Abbey が見える。 |
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深さ1.6mのグレート・バス Great Bath
(大浴場) |
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▼ 写真は、バース大僧院 Bath Abbey 前から見たオレンジ・グローブ
Orange Grove と呼ばれる緑地公園。こゝは芝生を愛するイギリス市民の憩いの場で、バース・ストーン Bath Stone の美しい建物と良く調和していた。 |
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緑地公園
オレンジ・グローブ Orange Grove |
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▼ バースの中心部を流れるエイヴォン川 River Avon
川は、シェイクスピアの生誕地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを流れるエイヴォン川とは別の川である。歴史的建築群やアーチ型石橋と相まって、美しい景観だった。 |
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エイヴォン川に架かるバルトニー橋 / バース |
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▼ ストーンヘンジ Stonehenge は、ロンドンの西方約200kmのウィルトシャー Wiltshire 州の州都ソールズベリー
Salisbury から北西約13kmに位置する謎のストーンサークル(環状列石)である。現在のイギリス人(アングロ・サクソン人)がブリテン島に移住した時には、既に存在していたという。 |
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謎の多いストーンヘンジ Stonehenge |
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画像:Google Earth |
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▲▼ 円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁(どるい)からなり、世界で最も有名な先史時代の遺跡である。考古学者はこの直立巨石が紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。しかしそれを囲む土塁と堀(ほり)は、紀元前3100年頃まで遡るという。 |
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ストーンヘンジ
Stonehenge
の平面図 |
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馬蹄形に配置された高さ約7mの巨大な門の形の組石(トリリトン)5組を中心に、直径約100mの円形に高さ4-5mの30個の立石(メンヒル)が配置されており、何のために建てられたのか、未だに解明されていない。 |
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ストーンヘンジ Stonehenge を見学する観光客たち 13:50 |
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▲▼ 夏至の日に、ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることから、設計者には天文学の高い知識があったのではないかと考えられている。また、当時としては高度な技術が使われており、倒れないよう安定させるために、石と石の間には凹凸がある。 |
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ストーンヘンジ Stonehenge (西面) 13:53 |
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▲▼ 遺跡の目的については、太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂など、さまざまな説が唱えられているが、未だ結論には至っていない。 |
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ストーンヘンジ Stonehenge
(南面) |
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▲▼ この遺跡とその周辺は、約30km離れたエーヴベリー Avebury
の遺跡群とあわせ、「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」として1986年に世界文化遺産に登録された。 |
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ストーンヘンジ Stonehenge
(東面) |
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▲▼ ストーンヘンジは、登録古代モニュメントとして法的に保護されている。ストーンヘンジ自体は、英国の国家遺産として管理され、周辺はナショナル・トラストが保有している。 |
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ストーンヘンジ Stonehenge
(北面) |
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