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2006.09.30 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
公園内のオニグルミに無数の毛虫が発生し、何と三羽の個体が2週間も滞在してくれました。「ツツドリ祭り」と呼ばれるほどの盛況となり、周囲から顰蹙(ひんしゅく)を買いました。 |
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ツツドリ(筒鳥学名:Cuculus saturatus
):カッコウ目・カッコウ科の鳥。東南アジアからシベリアにかけて分布する渡り鳥。カッコウやホトトギスに近縁で、同様に托卵の習性を持つ。全長約33cmで、ホトトギスとカッコウの中間、キジバトくらいの大きさである。体型はカッコウなどと同じくスマートだが、体色がやや濃く、虹彩が茶色っぽい。また、メス成鳥には背中側全体が赤褐色の地に黒い横しまを呈した「赤色型」も存在する。 |
シベリアから中国南部、ヒマラヤ地方で繁殖し、東南アジアからオーストラリア北部にかけた地域で越冬する。日本には夏鳥として渡来し、四国以北で繁殖する。平地から山地の森林内に単独で生息するため姿を見る機会は少ないが、渡りの時期には都市公園などにも姿を現す。樹上の昆虫類を捕食し、特にケムシを好む。地鳴きやメスの鳴き声は「ピピピ…」と聞こえるが、繁殖期のオスは「ポポー、ポポー」と繰り返し鳴く。この鳴き声が筒を叩くような響きがあり、和名もここに由来する。 |
他のカッコウ科の鳥類と同様に自分で卵や雛の世話をせず、森林内で繁殖するウグイス科の鳥類に托卵する。日本では特にセンダイムシクイ Phylloscopus coronatus への托卵が多い。 |
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ツツドリのズームアップ写真 |
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2006.10.15 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
この年は、春にも大挙して来ましたが、秋にも約1箇月滞在しました。教科書用というような写真が撮れました。なかなか綺麗な成鳥雄です。公園の「野鳥パンフレット」に採用された写真です。 |
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キビタキ(黄鶲 学名:Ficedula narcissina ):スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科の鳥。福島県の県鳥。サハリンから日本列島全土と中国のごく一部の地域で繁殖し、冬期は東南アジアへ渡り越冬する。日本では夏鳥として全国の山間部で普通に見られる。全長13-14cm。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色。翼に白い斑がある。喉は、やや澄色がかっている。雌は上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色。また、雄の若鳥も雌と良く似た褐色で、野外で若鳥の性別を判断することは極めて困難である。 |
山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食もする。「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴く。キビタキの囀声は変化に富んでおり、時には「オーシツクツク」とまるでセミのツクツクボウシの鳴声とそっくりな囀りをすることがある。また、他の鳥類の声を真似ることもあるという。 |
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公園のパンフレットに採用されたキビタキ |
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2006.10.29 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
柿メジロと呼ばれる組み合わせですが、なかなか姿勢が掴みにくく、1時間かかって漸(ようや)く撮影できました。 |
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メジロ(目白 学名:Zosterops japonicus ):スズメ目メジロ科の鳥。全長12cm前後で、スズメよりも小さめ。緑がかった背と暗褐色の羽を持ち、雌雄同色。目の周りの白い輪が特徴であり、名前の由来ともなっている。メジロ科に属する鳥は英名でも "White-eye" と呼ばれ、また、中国語名では「繡眼鳥」と呼ばれ、やはり名前の由来となっている。日本で見られる野鳥の中では、ミソサザイ・キクイタダキに次いで最も小さい部類に入る小鳥である。 |
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かきひとつ めじろがえさと なりにけり |
A persimmon finally pecked by a white-eye. |
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柿メジロ |
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2006.11.04 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
「ここに来い!」と置きピンして待っていたら、本当に来て慌てました。この鳥は本当に神経質で、連写で、2枚しか写っておりませんでした。 |
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カケス(橿鳥、懸巣、鵥 学名:Garrulus glandarius ):鳥綱スズメ目カラス科カケス属に分類される鳥。アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸の中部から南部にかけて分布。日本では九州以北で繁殖する留鳥。全長33cm。成鳥は額から頭のてっぺんまでが白と黒のまだら模様で、喉、腹は白色、目の周りや尾羽は黒く、後頭部、背面、胸部等は葡萄褐色。羽の色が美しく、特に基部は黒、白、青がだんだら模様を作っている。くちばしは鉛色で先が黒い。 |
日本でも全国の平地、山地の林の中で見ることができる。冬には暖かい所に移動するものもある。松、杉などの樹の上3-10mのところに皿状の巣を作る。「ジェー、ジェー」としわがれた声で鳴く。また他の鳥の鳴き声や物音を真似するのが巧く、飼い鳥として人に慣れたものは人語の真似までする。 |
食性は雑食で、昆虫類が主食だが果実、種子等も食べる。他の小鳥のひなを食べることもある。また樫、楢、栗の実を地面や樹皮の間等の一定の場所に蓄える習性がある。冬は木の実が主食となり、蓄えたそれらの実を食べて冬を越す。 |
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置きピンで撮ったカケス |
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2006.11.17 / 相模原市多摩川上流 |
関東地方には、意外と多く存在していることが解りました。6月に初めて見に行きましたが、目の前を飛翔したのを見て、唖然として見送ったものでした。それなりの絵として撮影できたのがこの一枚ですが、ぼつぼつ本気になって綺麗な写真を撮影したいと考えております。 |
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ヤマセミ(山翡翠 学名:Megaceryle lugubris ):ブッポウソウ目・カワセミ科の鳥。繁殖期には垂直な土手に巣穴をつくる。インド・アッサム地方から東南アジア、日本まで分布する。日本では留鳥。山地の渓流に生息するカワセミの仲間。日本郵政公社が発行する80円切手のモデルにもなっている。体長は35cmほど。カワセミの倍、ハトほどの大きさで、日本でみられるカワセミ科の鳥では最大の種類。頭には大きな冠羽があり、からだの背中側が白黒の細かいまだら模様になっているのが特徴。腹側は白いが、あごと胸にもまだら模様が帯のように走っている。オスとメスはよく似るが、オスはあごと胸の帯にうすい褐色が混じる。 |
採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、魚類や水生昆虫を捕食する。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな魚をとらえた時は足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこむ。 |
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撮影が難しいヤマセミ |
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2006.12.06 / 相模原市多摩川上流 |
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餌を採って、落ち着く場所への移動飛翔です。翼が綺麗に広がった一瞬を偶然撮影できた写真です。この鳥も、明るいときには姿をなかなか現しません。 |
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飛翔中のヤマセミ |
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2006.11.25 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
足下から飛び立って、近くの枯れ枝に止りました。私も驚きましたが、彼も警戒してこちらを観察しております。 |
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シロハラ(白腹 学名:Turdus pallidus ):スズメ目ツグミ科の鳥。体長は25cmほどで、ヒヨドリよりわずかに小さい。ツグミ類らしく嘴と脚がよく発達した体型をしている。ほぼ全身が灰褐色で、和名の通り腹部が白っぽい。見かけはアカハラやマミチャジナイなどに似るが体に橙色の部分はない。雌雄同色だが、メスの方が顔や腹部が白っぽく、目の上に薄い眉斑がある。 |
東アジアに分布する。中国東北部からロシア沿海地方にかけての地域で繁殖し、日本や朝鮮半島、中国で越冬する渡り鳥である。日本では冬鳥で、本州以南の積雪のない低地で主に見られる。 日本で越冬するものは春になると北方の繁殖地に戻るが、中国山地や対馬の御岳鳥類繁殖地(国指定天然記念物)など、西日本の山地でも少数が繁殖していると考えられている。日本では鳥獣保護法により禁猟であり、捕えると処罰対象となる。 |
森林の茂みの中にひそむことが多いが、都市部の公園や緑地帯などにも姿を現す。単独で行動し、地上をピョンピョンと跳ねて獲物を探す様子が見られる。食性は雑食で、ツグミと同様に地面に降りて昆虫やミミズなどの小動物を捕食するが、木の実もよく食べる。囀りはアカハラに似るが冬はほとんど鳴かず、たまに小声で「キョッ キョッ」などと地鳴きをする程度である。 |
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周りの様子を伺うシロハラ |
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拡大写真(1600x1150)227KB
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感動写真集の33人目の同志になって頂いた横山稔さんは、海上保安大学校の同期生で、今年10月17日に東京・青山で開かれたクラス会で久しぶりにお会いした。 |
以前からWa☆Daフォトギャラリーにアクセスして頂き、メールを通じて写真談義に花を咲かせていたが、クラス会の席上、3年来撮り溜めてきた写真をCDで送って頂けることになり、この素晴らしい作品が生まれることになった。 |
自宅に送られてきたCDには、140もの Microsoft Ward のファイルが収められており、各ファイルには、野鳥の高精細画像が1枚と解説文が付されていた。どれも手間暇かけた写真ばかりで、これは凄いと思った。 |
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この作品は、横浜市の野鳥の宝庫である戸塚区舞岡公園がベースとなっているが、多摩川や富士山、山中湖畔、長野市、筑波山、そして札幌市やウトナイ湖畔など北海道にまで及んでいる。そのため「日本の野鳥を撮る旅」とタイトルをつけさせて頂いた。 |
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140ショットの中から80余りの名作を抜粋して古いもの順に並べ、それぞれにコメントと百科事典の解説を付した。撮影日記として編集したため、同種の被写体がある。 |
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「ですます調」になったのは、横山さんの持ち味を生かすため原案のコメントをそのまま掲載したためである。野鳥の鳴き声を収集したが、どうしても分からないものがあったため、個別に収録することを諦め、ページ毎に登場する野鳥の声をメドレーとしてBGM化し、バード・ウォッチングの雰囲気を再現してみた。 |
平成20年(2008)12月25日 監修 和田義男 |
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