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35 ゴイサギ |
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2007.03.27 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
この日一日だけの滞在でしたが、蝦蟇(がま)の原にゴイサギの幼鳥がジッと動かずでした。 |
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ゴイサギ(五位鷺 学名: Nycticorax nycticorax ):鳥綱コウノトリ目サギ科ゴイサギ属に分類される鳥。北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、アフリカ大陸、ユーラシア大陸、東南アジア等の熱帯、温帯に広く分布するが、寒冷地で繁殖するものは冬には暖地に移動する。体長58cm。カラスより少し大きい。足や嘴はアオサギやダイサギ程は長くない。成鳥は背中が黒っぽく、胸や腹が白い。虹彩は赤い。頭頂部には長く白い冠羽がある。幼鳥は褐色の体に白い斑点があり、成鳥とは全くちがうもようをしている。そのため「ホシゴイ」(星五位)と呼ばれることもある。 |
森林に生息する。英名 : Night heron(夜のサギ)またはNight raven(夜のカラス)の通り、夜行性で、昼間は樹上等で休んでいる。雨天や曇りの日は昼間でも活動することがある。雨の夜にはカエルを狙って水辺近くの路上に現れることもある。鳴き声は大きく「クワッ、クワッ」ときこえ、夜に飛びながら鳴くので不気味である。 |
食性は肉食性で魚類、蛙、甲殻類等を食べ、夜のうちに養殖池の鯉や金魚を食べて損害を与えることもある。水辺で静止し、獲物が通りかかるのを待ち伏せる。獲物が通りかかると普段は折りたたんでいる頚部を伸ばして捕食する。繁殖は集団繁殖であり、他のサギ科の鳥と共に行うこともあるが、その場合は繁殖地の一角にゴイサギだけが集まる区画を作るという。繁殖期は昼間も採食行動を行う。 |
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ガマの原にいたゴイサギの幼鳥 |
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「ゴイサギ」の名は、平安時代に「五位」の位階を授けられたことに由来するという伝承がある。『大鏡』によれば醍醐天皇が神泉苑に遊んだとき、池に一羽の鷺が見えた。天皇は下人に鷺を捕獲するよう命じたが、鷺は飛び回りかなわなかった。廷臣の一人が「勅(ちょく)なれば畏(かしこ)まれ」と叫ぶと、鷺は天皇の下へ飛来し、羽根をたたんだ。天皇はこの鷺の行動を喜び、従五位に叙したという。この故事にちなんで、能楽「鷺」がある。 |
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江戸時代には、劫(こう)を経たゴイサギは夜に怪火を放つといわれ、「青鷺火」(「青鷺」はゴイサギの旧名)「五位の光」等と呼ばれ恐れられた。また沖縄では、この鳥を「ヨウガラサー」(夜のカラス)と呼び、この鳥の鳴き声を合図に海から疫病神がやって来るという内容の伝承が伝えられている。 |
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ゴイサギの成鳥 |
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写真:フリー百科事典 Wikipedia |
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2007.10.21 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
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木道脇にあった灌木の中に、密かにホシゴイが佇んでおりました。当歳の幼鳥ですが、なかなか精悍な姿でした。 |
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ゴイサギの幼鳥は褐色の体に白い斑点があり、成鳥とは全くちがうもようをしている。そのため「ホシゴイ」(星五位)と呼ばれることもある。 |
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ゴイサギの幼鳥「ホシゴイ」 |
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2007.03.31 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
この時期は、ウグイスの天下です。極めて美声のウグイスでした。 |
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ウグイス(鶯、鴬 学名 Cettia diphone 英名:bush warbler ):スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥。「ホーホケキョ」と大きな声でさえずる。日本三鳴鳥の一つ。山梨県と福岡県の県鳥。体長15cm程度で、スズメ同大。体色は背中がオリーブ褐色で、腹面は白色、全体的に地味である。雌雄同色。東アジア(中国北東部、ロシア沿海地方・サハリン、朝鮮半島、日本など)に分布する。 |
日本ではほぼ全国に分布する留鳥。ただし寒冷地では冬季は暖地へ移動する。平地から高山帯のハイマツに至るまで生息するように、環境適応能力は広い。警戒心が高く、笹の多い林下や藪を好むが、囀りの最中に開けた場所に姿を現すこともある。食性は雑食だが、夏場は主に虫を捕食し、冬場は植物の種子なども食べる。警戒心が強く、声は聞こえど姿は見せず、薮の中からなかなか出てこない。英名 "Japanese Bush Warbler"(日本の茂みでさえずる鳥)はその生態から来ている。ホトトギスの托卵対象となる。 |
さえずりは「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」、地鳴きは「チャッチャッ」。このうち「ホーホケキョ」が接近する他の鳥に対する縄張り宣言、「ケキョケキョケキョ」が侵入した者への威嚇であるとされている。ちなみに「ホーホケキョ」と鳴くのはオスだけ。平地にて鳴き始める季節が早春であることから春告鳥(ハルツゲドリ)の別名がある。 本州中部あたりでは 2月初旬頃からさえずり始め、 8月下旬頃までがよく聞かれるが、10月頃まで弱いさえずりが聞かれることがある。 |
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ウグイスの囀り |
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うぐいすの さえずりわたる しんめかな |
A bush warbler loudly warbling on a sprout. |
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美声のウグイス(再掲) 2006.04.08 |
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2007.04.01 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
モズもこの時期は恋の季節で、奥さんのために領土宣言と見回りが日課、目の前に飛んできてビックリし、かなり慌てました。 |
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モズ(百舌、鵙、Lanius bucephalus ):スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥。中華人民共和国東部や朝鮮半島、ウスリー南部、サハリンで繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。日本では周年生息(留鳥)するが、北部に分布する多くの個体は秋季になると南下して越冬する。全長20cm。翼や尾羽は黒い。 |
夏羽は頭頂部が灰色で、腹面が白くなる。冬羽は頭頂部が褐色の羽毛で覆われる。頭頂部オスは背面が青味がかった灰色の羽毛、体側面と腹面がオレンジ色の羽毛で覆われる。また初列風切羽基部に白い斑紋が入る。嘴の基部から眼を通り後頭部へ続く筋状の斑紋(過眼線)は黒い。メスは背面が褐色、腹面が淡褐色の羽毛で覆われ、腹面には波状の横縞が入る。過眼線は褐色。 |
森林や草原、農耕地等に生息する。様々な鳥の鳴き声を真似た複雑な囀りを行い、舌が百枚あると考えられたことが和名の由来とする説もある。食性は動物食で、昆虫類、節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類等を食べる。樹上等の高所から地表の獲物を探して襲いかかり、再び樹上に戻り獲物を食べる。捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む(早贄/はやにえ)。秋に最も頻繁に行われるが、何のために行われるかは実際よく分かっていない。早贄を後でやってきて食べることがあるため、冬の食料確保が目的とも考えられるが、そのまま放置することもしばしばある。 |
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オスモズの恋の季節 |
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モズの雌(再掲) |
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38 アオジ |
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2007.04.01 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
アオジも婚姻色である黄色が目立ち始めます。人にも環境にも慣れて、近づいても逃げなくなります。 |
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アオジ(青鵐 学名:Emberiza spodocephala ):スズメ目ホオジロ科の鳥。ロシア西部からオホーツク海沿岸南部、南千島、中国北東部と中国南西部で繁殖し、冬季は台湾、中国南部からネパール方面に渡り越冬する。日本では、本州中部以北に留鳥として生息し繁殖する。冬季は南方や平地に移動する個体も多い(漂鳥)。北海道には夏鳥として渡来し、本州中部以西には、冬鳥として渡来する。 |
全長約16cm。名前に青とあるが、体色に青色は見られない。雄は頭から背が灰黄緑色で、眼先は黒く嘴は褐色である。体の下面は淡黄色で、胸と脇に黒褐色の縦斑がある。雌は雄よりも淡色である。 |
繁殖期は山地の明るい林内に生息する。繁殖期はつがいで生活し、縄張りを持つ。非繁殖期は小さな群れをつくり、平地から低山の藪や竹林、潅木の茂み、アシ原などに生息しているが、公園や人家の庭に現れることもある。地上や低木の枝の上にイネ科の植物の茎等で椀状の巣を作り、5-7月に1回に4-5個の卵を産む。抱卵期間は13-14日で、雛は孵化してから12-13日で巣立つ。ゆっくりとしたテンポで「チョッピーチョ、ピー、チリリ」とさえずる。地鳴きは「ヂッ」と強く鳴く。 |
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アオジの雄 |
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2007.04.07 / 逗子市 |
渡ってきたばかりのオオルリは、先ず始めに領地を確定させます。山の上の梢で囀っていたので、至近での撮影を狙って、椿の藪の中で待つこと2時間、やって来てくれました。高らかに領地宣言をしております。 |
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オオルリ(大瑠璃 学名:Cyanoptila cyanomelana ):スズメ目ヒタキ科に分類される鳥。日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。高い木の上で朗らかにさえずる。 姿も囀りも美しい。 栃木県の県の鳥に指定されているほか、高知県馬路村や山梨県笛吹市などで市町村の鳥に指定されている。 |
全長約16.5cm。雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。喉、顔は黒で腹は白い。雌は頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉と腹は白い。胸と脇が褐色。 また、雄が美しい色彩になるには2〜3年を要すると考えられ、若鳥時代の雄の羽色は雌の羽色と似た茶褐色で、背面の一部と風切羽及び尾羽に青色が表れているだけである。 コルリ、ルリビタキなど共に、「青い鳥」御三家の一つである。 |
地鳴きはクッ、クッ。さえずりは、美しい声でゆっくりとピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴く。日本三鳴鳥のひとつ。(他はウグイスとコマドリ)。 |
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オオルリ(雄)の領地宣言 |
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2007.05.11 / 山梨県山中湖畔 |
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別荘地内にある泉に小鳥が集まって来ます。これこそ至近で撮影できますが、緊張感が無いですね。 |
オオルリは、中国東北部、ウスリー、朝鮮半島や日本で繁殖し、インドシナ半島から大スンダ列島、フィリピンなどに渡って越冬する。日本には夏鳥として4月下旬ごろに渡来し、南西諸島を除く北海道から九州までの全国各地で繁殖する。 |
低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、とくに渓流沿いのよく茂った森林に多く、飛翔している昆虫を捕食する。なわばりを持ち、林の中の湖のほとりや、牧場と林の境などでも見られる。渡りの時期には市街地の公園でも観察される。 |
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見事な瑠璃色のオオルリ(雄) |
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2007.05.11 / 山梨県山中湖畔 |
コルリは人前にはなかなか出現しないのですが、この場所は別格です。 |
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コルリ(小瑠璃 学名:Luscinia cyane ):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツグミ科に分類される鳥。夏季に朝鮮半島、中華人民共和国北部、ロシア南東部で繁殖し、冬季はインドシナ半島、フィリピン、ボルネオ島等へ南下し越冬する。日本では北海道、本州中部以北で繁殖する(夏鳥)。全長14cm。成鳥(生後2年)はオスの背面は青、腹面は白い羽毛で覆われる。メスの背面は緑がかった褐色、腹面は淡褐色の羽毛で覆われる。種小名cyaneは「青い」の意。 |
下生えが茂った亜高山帯の落葉広葉樹林に生息する。群れは形成せず単独で生活する。食性は動物食で、主に昆虫類を食べる。獲物は主に地表で捕食する。繁殖形態は卵生。繁殖期に縄張りを形成する。倒木の下等に枯葉や根等でお椀状の巣を作り、5-7月に1回に4-6個の卵を産む。メスのみが抱卵する。ジュウイチに托卵の対象とされることもある。 |
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山中湖畔のコルリ |
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