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45 ノゴマ |
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2007.06.18 / 苫小牧市ウトナイ湖 |
喉に日の丸を持ったこの鳥が見たくて、ウトナイ湖まで行きました。囀りは聞こえるのですが、姿が見えず録音をしていたら、目の前5メートルにあった横枝に止りました。(頭真っ白!) 近すぎてピントが合わず、ズームを少し縮めてやっと撮影できました。30センチ横に動いたら飛ばれてしまいました。 |
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ノゴマ(野駒 学名:Luscinia calliope ):スズメ目ツグミ科の鳥。夏季に中華人民共和国、ロシア等で繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部、フィリピン等へ南下し越冬する。日本では夏季に北海道で繁殖する(夏鳥)。岩手県早池峰山でも繁殖例がある。本州以南では渡りの途中に飛来する(旅鳥)。南西諸島では少数が越冬する。 |
全長15.5cm。体重16-29g。全身は緑がかった褐色の羽毛で覆われる。眼上部にある白い眉状の斑紋(眉斑)と嘴の基部から頸部へ向かう斑紋(顎線)は白く明瞭。オスの喉は鮮やかな赤で、英名(ruby throat=ルビーの喉)の由来になっていると思われる。メスの喉は白い。 |
平地から亜高山帯までの低木林等に生息する。渡りの時期には平野部でも観察される。秋季から冬季にかけては小規模な群れを形成して生活することもある。食性は雑食で、主に昆虫類を食べるが果実も食べる。繁殖形態は卵生。繁殖期に縄張りを形成する。倒木の下等に枯葉や根等で皿状の巣を作り、6-8月に1回に3-5個の卵を産む。メスのみが抱卵する。 |
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日の丸を持ったノゴマ |

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46 サンコウチョウ |
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2007.07.16 / 逗子市 |
営巣した場所が比較的撮影が容易な明るい場所でしたから綺麗に撮れました。抱卵中の姿ですが、なかなか可愛いものですね。メス2オス1という割合の時間配分で、交代で抱卵しておりました。 |
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サンコウチョウ(三光鳥 学名:Terpsiphone atrocaudata ):スズメ目カササギヒタキ科の鳥。日本へは夏鳥として渡来する。繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつ。羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色である。 メスは、オスの色彩とほぼ同色であるが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしている。尾羽は体長と同じくらいの長さにしか伸長しない。 |
日本には、夏渡来し繁殖する。低山の暗い林を好む。地鳴きは、「ギィギィ」と地味だが、囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれている。 また、他にも三光鳥と呼ばれる鳥としてイカルがいる。日本、台湾、フィリピンのバタン島とミンダナオ島に分布する。日本のものは、多く中国南部からスマトラへ渡り越冬する。3亜種に分類されている。静岡県の県鳥であり、ジュビロ磐田のエンブレムにも月・日・星と共に描かれている。 |
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サンコウチョウ(雄)の営巣 |

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三羽の雛が誕生 逗子市 2006.07.21 |

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2008.07.12 / 横浜市磯子区 |
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サンコウチョウは、2007年に、7年ぶりに営巣したのだそうです。雛が巣立ちした後、餌の蛾や甲虫探しで、近くに来てくれます。この写真は、見返り美人のようなアングルで撮れました。 |
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見返り美人?のサンコウチョウ |

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47 カワラヒワ |
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2007.08.05 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
巣立ちした親子がひまわりの花にやってきました。餌をねだる雛の仕草が、とても可愛かったですね。 |
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カワラヒワ(河原鶸 学名:Carduelis sinica ):スズメ目アトリ科の鳥る。英名 "Oriental Greenfinch" は東洋にいる緑色のアトリの意。体長は約 14cm でスズメ大。全体的に黄褐色で、太い嘴と、翼(初列風切と次列風切)に混じる黄色が特徴的である。 |
東アジア(中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島、日本)に分布する。日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥。ただし北部のものは冬場は暖地へ移動する。低山から低地にかけて広く生息し、市街地の公園や川原などでも観察される。繁殖期には番いで小さな縄張りを持つが、秋以降は群れを形成し植物の種子を求めて移動する。 |
食性は植物食で、主に植物の種子を食べる。ヒマワリなどの種子を特に好み、大きな種子を太い嘴でついばむ様子が観察される。地鳴きは「キリリ、コロロ」、さえずりは「チョンチョンジューイン」。 |
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向日葵とカワラヒワ |

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48 アオゲラ |
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2007.08.13 /
横浜市戸塚区舞岡公園 |
ドラミング*が聞こえてきたので、そっと待っていたら、目の前に現れました。一人で散策していると、案外近くの枝にやって来ることがあります。鳥撮影の秘訣かも知れませんが、地理と鳥の行動パターンが解ると、成功確率が高くなります。 |
*ドラミング:キツツキ類が「コンコンコン」と木を打つ行為 |
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アオゲラ(緑啄木鳥 学名:Picus awokera ):キツツキ目キツツキ科に分類される鳥類の一種。全長 30cm ほどで、ヒヨドリより少し大きい程度。背が緑色がかった褐色で、頬と後頭部に入る紅色が特徴。またオスは後頭部の紅色部分が頭頂部まで続くことで判別できる。北海道等に分布するヤマゲラに似るが、本種は腹部に斑点が入るところで判別できる。日本に分布する固有種で留鳥。 |
低山から亜高山帯にかけての森林に生息するが、常緑広葉樹林を好む傾向があり、針葉樹林や高山帯では少なくなる。地鳴きは「キョッキョッ」「ケレケレ」など。番い形成期から繁殖期にかけてはドラミングも行う。生木や枯木に嘴で穴を掘り巣にする。食性は雑食で、樹皮をつついて中に潜む虫を捕食したり、地面に降りてアリや節足動物等を捕食することも多い。また果実等も食べる。繁殖形態は卵生で、1回に5-8個の卵を産む。抱卵期間は15日程で、孵化後25日程で幼鳥は巣立つ。 |
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アオゲラの雄 |

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2008.04.19 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
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巣作りを始めたアオゲラでしたが、この巣も結局はメスに嫌われて放棄となりました。オスは大変ですね。 |
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巣作りするアオゲラ |

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49 エナガ |
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2007.10.21 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
動きが激しくて、初めて写真らしく撮影出来たものです。水場に水浴びするためにやってきたエナガたちです。順番を作り、枝先から飛び込みを始めましたが、枝先に丁度スポットライトのような木漏れ日が当たりました。 |
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エナガ(柄長 学名:Aegithalos caudatus ):スズメ目エナガ科の鳥。エナガ科は世界で7種類が知られる。体長は14cmほどで、スズメより小さい。くちばしと首が短く丸っこい体に長い尾羽がついたかわいらしい小鳥である。目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸~腹は白い。 |
ヨーロッパから中央アジア、日本まで広く分布し、主に林に生息するが、木の多い公園や街路樹の上などでも見ることができる。繁殖期は番いで縄張りを持つが、非繁殖期は小さな群れをつくり、シジュウカラ、メジロ、コゲラなどの違う小鳥と群れをつくることもある。木の上で小さな昆虫やクモを食べ、特にアブラムシを好む。また、草の種子なども食べる。 |
また、非繁殖期には、ねぐらをつくって小さなからだを寄せ合って集団で眠る習性がある。街中のふつうの街路樹がねぐらとなることもあり、ねぐらとなった街路樹は夕方にはたくさんのエナガの鳴き声でザワザワと騒がしくなり、木の下には当然フンがたくさん落とされることになる。 |
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水浴びに来たエナガたち |

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50 シロスズメ |
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2007.10.13 / 横浜市戸塚区舞岡公園 |
アルビノ*と思われますが、この年は二羽おりました。この個体は二歳の個体ですが、当歳の個体は白さが少な目でした。平成20年8月頃までは公園周辺に居たのですが、居なくなったので、多分、猛禽の獲物になったのでしょう。 |
*アルビノ:メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、ならびにその症状を伴う個体のこと。前者を先天性白皮症(-はくひしょう)・先天性色素欠乏症・白子症など、後者を白化個体・白子(しらこ・しろこ) などとも呼ぶ。またアルビノの個体を生じることを白化(はくか・はっか)という。 |
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スズメ(雀、すずめ 学名:Passer montanus ):スズメ目・スズメ科分類される鳥類の一種。人家の近くに生息するなじみ深い小鳥である。長は約14~15cmほどで、雌雄同色。成鳥は頭部は赤茶色、背中は褐色で黒斑があり、頬から腹にかけては白色をしている。くちばしの色は黒色であるが、幼鳥の時は淡黄色。頬にある大きな黒い斑点は遠くからも目立ち、これが他の近似種との区別点でもある。幼鳥は全体に色が淡く、頬の黒斑や喉の黒線がはっきりしない。くちばしは短くて太い円錐形で、小さな餌をついばむために都合がよい構造となっている。地上では両足で飛び跳ねてすばやく移動する。鳴き声は一般的に「ちゅんちゅん」と表される。 |
ユーラシア大陸を中心に世界に広く分布する。草原、農耕地から都市部まで、およそ人の居住域付近ではごく普通に見られ、人間生活に強く密着した鳥である。逆に山野で人里から離れるとスズメは生息しない。スズメは、非繁殖期には若鳥を中心とした群れを作って生活するが、春の繁殖期にはつがいで生活する。雨樋と屋根のすき間などに枯れ草で巣を作るので、この時期には枯れ草をくわえて飛ぶ様が見られる。また、ツバメなど他の鳥の古巣を利用することもある。広島では、スズメバチの古巣を利用した例も報告されている。人間が設置した巣箱も利用するが、この際は出入口の位置まで巣材を積み上げる習性がある。 |
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アルビノのシロスズメ |

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