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 旅紀行日本の裸祭り

20121027日改訂

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♪翁千歳三番叟

水陣の水褌白き秋禊  北舟

 

The autumnal water purification,
white are the swimming loincloths of Suijin.

2010年10月14日制作

模範的な水陣の浜垢離

拡大写真(2000X1450)422KB

模範的な水陣の浜垢離/遠州灘福田海岸(静岡県磐田市)

国指定重要無形民俗文化財

神紋:八弁菊   矢奈比賣天神社   神紋:剣梅鉢

見付天神裸祭'10

浜垢離

▼ 最初は神官たちの禊ぎで、午前10時50分頃、西(左)から鈴木宮司、2人の禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)の4人が鉢巻・越中褌姿で並び、遠州灘に向かって柏手(かしわで)を打ち、拝礼したあと、海に入って寄せ来る波を被り、身体を清めた。 
沖に向かって柏手を打つ鈴木宮司(右端)ら裸の神職たち 10:50

沖に向かって柏手を打つ鈴木宮司(右端)ら裸の神職たち 10:50

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強風と荒波の遠州灘で垢離を取る神職たち 1/2

強風と荒波の遠州灘で垢離を取る神職たち 1/2

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  白褌の神人四人秋の垢離 北舟 

びゃっこんの かみびとよにん あきのこり

The autumnal water purification, four Shinto priests of white string loincloth.

強風と荒波の遠州灘で垢離を取る神職たち 2/2

強風と荒波の遠州灘で垢離を取る神職たち 2/2

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▼ 宮司ら神官たちの禊ぎが終わると、長老を肩車に御輿先供係(みこしさきともがかり)と書かれた浜印(はまじるし)を持つ旗手を先頭に、六尺褌一丁になった先供(さきとも)たちが氏子一番乗りで海に入った。
長老を肩車して海に入る御輿

先供さきとも

係の氏子たち 10:52

長老を肩車して海に入る御輿先供係の氏子たち 10:52

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▲▼ 先供(さきとも)正式には「矢奈比賣(やなひめ)神社御輿御先供係」で、「お道具持ち」とも呼ばれ神事の催行に重要な役割を果たす。江戸時代の中頃御幣弓、矢、太刀などを神社に奉納し、神輿巡幸の際には奉納者がそれらを持ってお供をしたことに始まる。この役は、名誉職として、代々その家が世襲して奉仕している。
海水・浜砂・浜石12個を採取する御輿

先供さきとも

海水・浜砂・浜石12個を採取する御輿先供係

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▲▼ 先供たちは波を浴びて垢離(こり)を取ったあと荒波に洗われて丸くなった小石12個を拾い浜砂と海水を桶に汲み取った。浜砂と海水は大祭前日の「御池(みいけ)の清祓(きよはらい)」に、小石は大祭の「御輿出御祭」に使われる。
桶に海砂を入れる
砂の上に丸い浜石を載せる
桶に海砂を入れる 砂の上に丸い浜石を載せる

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▼ 続いて黒烏帽子(くろえぼし)・白丁(はくちょう)上下・白足袋・草鞋(わらじ)姿の輿役(こしやく)「権現(ごんげん)」が觸榊(ふれさかき)と呼ばれる大榊(おおさかき)に三番觸(さんばんぶれ)の浜印を掲げて海に向かった。
三番觸さんばんぶれ の浜印を掲げて海に入る輿番/

権現ごんげん

権現町/東区) 10:57

三番觸の浜印を掲げて海に入る輿番/権現(権現町/東区)

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▲▼ 輿番だけは裸にならず、神輿を担ぐときと同じように上衣の袖を肩までたくし上げて背中で止め、袴の股立(ももだち)を取った勇壮なスタイルである。権現は、東区の觸番(ふればん)でもあるため、觸鈴(ふれすず)を打ち鳴らしながら垢離を取った。
輿番の 白丁はくちょう 姿で垢離を取る

権現ごんげん

輿番の白丁姿で垢離を取る権現

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▼ 去年は西区の一番觸(いちばんぶれ)が祭組の先頭を切って海に入ったが、今年は西区・水堀(みずぼり)の水陣(すいじん)が先陣を切った。去年初めて取材して見事だった水陣だが、今年も大人から子供まで一人の衣装違反もなく、全員、祭組の鉢巻と褌を締め、模範的な美しい浜垢離を披露してくれた。
全員白褌に統一した

水陣すいじん

の登場!(水堀/西区) 11:01

全員白褌に統一した水陣の登場!(水堀/西区) 11:01

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撮影:曽根由香

  水陣の水褌白き秋禊 北舟 

すいじんの すいこんしろき あきみそぎ

The autumnal water purification, white are the swimming loincloths of Suijin.

模範的な

水陣すいじん

の浜垢離

模範的な水陣の浜垢離

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▼ 続いて、去年撮影できなかった黄色い頬被りで神輿を護る〆切(しめきり)を担う元門車(げんもんしゃ)(富士見町/東区)が勇壮な浜垢離を披露してくれた。今年は、曽根さんと二人で海に入り、東西に分かれて激写したので、感動的なシーンを多数切り取ることができた。写真下は、曽根さんの会心作の一つで、元門車の赤襷は鈴木透 警固長。
黄色頬被り〆切・

元門車げんもんしゃ

の浜垢離(富士見町/東区)

黄色頬被りの〆切・元門車の浜垢離(富士見町/東区)

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撮影:曽根由香

▼ 続いて西中区の舞車(まいぐるま)・元藏社(げんぞうしゃ)・天王(てんのう)・二番觸(にばんぶれ)の4つの祭組が一団となって垢離を取った。肩車の上で赤いベルトを巻いた鈴を打ち鳴らしている人が今年から二番觸の警固長を務める松本直希さん。
舞車・元藏社・天王・二番觸(西中区)の浜垢離 11:08

舞車・元藏社・天王・二番觸(西中区)の浜垢離 11:08

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▲▼ 松本さんは、保存会副事務局長を務められており、去年から大変お世話になっている。このグループも衣装統一が完璧で、気合いの入った素晴らしい浜垢離を披露してくれた。
首まで浸かった浜垢離

首まで浸かった浜垢離

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撮影:曽根由香

▲▼ 4つの祭組から成る西中区は4梯団の中で最小だがとてもまとまっている。曽根さんが胸まで海水に浸かりながら至近から激写してくれたので、たっぷりとご覧いただきたい。

天王てんのう

の浜印を持つ男たち

天王の浜印を持つ男たち

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撮影:曽根由香

觸鈴ふれすず を打ち鳴らす

二番觸にばんぶれ

の浜垢離(二番町/西中区)

觸鈴を打ち鳴らす二番觸の浜垢離(二番町/西中区)

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撮影:曽根由香

▲▼ ちなみに、今年は、霊犬「悉平太郎」生誕700年に当たることから、浜垢離から3日後の御大祭(ごたいさい)では、「しっぺい太郎生誕700年記念」として、西中区は、11の祭組を擁する東中区と合同で道中練りと堂入りを行ったので、最大勢力のパワーをたっぷりと披露してくれた。
赤襷をした

二番觸にばんぶれ

の松本直希 警固長(二番町/西中区)

赤襷をした二番觸の松本直希 警固長(二番町/西中区)

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撮影:曽根由香

▼ 満を持して登場したのが大島秀敏警固長率いる西区・一番町の一番觸(いちばんぶれ)である。昨年の堂入りでは最高の鬼踊りを披露しまた「おわたり」では山神社から出発する一番觸の素晴らしい勇姿を見せてもらった。
大島秀敏 警固長率いる

一番觸いちばんぶれ

(一番町/西区) 11:09

大島秀敏 警固長率いる一番觸(一番町/西区) 11:09

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▲▼ 入水前から既に盛り上がっており、写真を撮る立場から見ると、常に絵になるパフォーマンスをみせてくれるため、見付天神裸祭の看板的存在である。
勢いよく潮に練り込む

一番觸いちばんぶれ

勢いよく海に練り込む一番觸

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ロープで囲った子供たちの浜垢離

ロープで囲った子供たちの浜垢離

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▲▼ 日本海を東進する台風9号の影響で、風波が強く、途中から雨が強く降り始め、全身ずぶ濡れとなった。裸っぽたちは、雨が降っても平気だが、我々写真班は、雨からカメラを守りながらの悪戦苦闘を強いられた。幸い、筆者も曽根さんもカメラの故障はなく、全身濡れ鼠状態になりなから日本の伝統美を多数切り取ることができた。
盛り上がる海中練り!

盛り上がる海中練り!

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撮影:曽根由香

  台風の怒濤寄せ来る浜の垢離 北舟 

たいふうの どとうよせくる はまのこり

The beach purification, the surging waves of typhoon.

佳境に入った浜垢離 11:16

佳境に入った浜垢離 11:16

拡大写真(2000X1200)398KB

▼ 保存会の石川会長にお聞きすると、浜垢離に足を運んだ人たちは二千人は下らないという。磐田市の見付地区の人たちだけの祭りであり、しかも台風の荒天下にもかかわらず、平日にこれだけ多くの人たちが集まる熱意は、とても頼もしく、羨ましい。
大勢の氏子たちで賑わう福田浜 11:20

大勢の氏子たちで賑わう福田浜 11:20

パノラマ写真(2900X1150)576KB

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