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 旅紀行日本の裸祭り

20121027日改訂

今 日

昨 日

♪獅子/邦楽鼓囃子

秋祭褌腰蓑見附の子  北舟

 

An autumn ritual, Mituke children of loincloths and straw aprons.

2010年10月14日制作

褌腰蓑で統一した西区の子供たち 18:43

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褌腰蓑で統一した西区の子供たち/見付天神(静岡県磐田市)

国指定重要無形民俗文化財

神紋:八弁菊   矢奈比賣天神社   神紋:剣梅鉢

見付天神裸祭'10

撮影 曽根由香

子供連

御大祭ごたいさい

 平成22年(2010)9月11日(土)12日(日)、見付天神裸祭の御大祭(ごたいさい)が開かれた。筆者は連泊して取材する予定だったが、急用により磐田入りすることができず、曽根由香さんに密着取材をお願いした。
 9月11日(土)午後4時頃、和田グループ7名が見付公民館に集合した。保存会のご厚意により、曽根さんを除く6人が裸っぽを体験することになり、新尺俊勝・世話役(群馬県土浦市)と伊藤修(北海道札幌市)さん、池端光春(静岡県静岡市)さんの3名が西中区の二番觸(にばんぶれ)班に、長谷川昇司・世話役(東京都八王子市)と庄俊之さん(神奈川県相模原市)、石川学さん(群馬県前橋市)の3名が東中区の御瀧車(おんたきぐるま)班になった。
見付天神裸祭「

御大祭ごたいさい

」会場の衛星画像(拡大図)

見付天神裸祭「御大祭」会場の衛星画像(拡大図)

画像:Google Earth
▼ 9月11日(土)午後4時前、本番に先立ち烏帽子(えぼし)白丁(はくちょう)姿の輿番(こしばん)たちが見付天神・拝殿に集結し、記念写真を撮った。浜垢離でお目にかかった権現(ごんげん)の勇姿である。
見付天神・拝殿に集結した 白丁はくちょう 姿の 輿番こしばん たち(

権現ごんげん

/東区) 2010.9.11 15:57

見付天神・拝殿に集結した白丁姿の輿番たち(権現/東区) 2010.9.11 15:57

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▼ 午後4時から見付天神・幣殿(祝詞殿)で4人の女子による「浦安の舞(うらやすのまい)」が奉納された。毎年、4梯団から2人ずつ小学6年生の女子が舞姫に選ばれ、8人が練習を重ねてこの日に備えてきた。本職の巫女のように、素晴らしい舞を見せてくれた。

「浦安の舞」奉納/見付天神拝殿  16:12

「浦安の舞」奉納/見付天神拝殿  16:12

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▼ 午後4時半頃、見付天神拝殿の西側にある祓所(はらいどころ)で、輿番清祓(こしばん・きよはらい)が行われた。祓所(はらいどころ)は玉砂利が敷き詰められた聖域で、浄火が焚かれるなか輿番のお祓いや神職による祝詞奏上が行われた。

輿番清祓こしばんきよはらい

/

祓所はらいどころ

 16:25

輿番清祓/祓所 16:25

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▼ 心身共に清らかとなった輿番たちは、隊列を整え、小走りで、会所のある権現町に鎮座する熊野神社(くまのじんじゃ)に向かった。
駆け足で

熊野くまの

神社に向かう 輿番こしばん たち

駆け足で熊野神社に向かう輿番たち

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▼ 見付天神の名所「あと押し坂」は、巨大な楠(くす)の御神木で覆われた大鳥居のある坂で、立て看板には、「おじいさんもおばあさんも良い子に"あと"を押されて宮参り」と書かれている。
あと押し坂を駆け下りる輿番たち

あと押し坂を駆け下りる輿番たち

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▼ 熊野神社は、見付宿場通りの東部に位置する権現町(ごんげんちょう)の鎮守社(ちんじゅしゃ)で、入口に三番觸(さんばんぶれ)の小さな幟が立てられていた。
三番觸さんばんぶれ の幟が立つ熊野神社

三番觸の幟が立つ熊野神社

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権現町ごんげんちょう 鎮守ちんじゅ

熊野くまの

神社にお参りする輿番たち 16:48

権現町の鎮守・熊野神社にお参りする輿番たち 16:48

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▲▼ 輿番たちは、熊野神社にお参りしたあと3日前の浜垢離で福田浜から採取した海水と砂を境内に撒いて清めた。熊野神社の境内には、かつて浜垢離に行くために使われていた川船の三番觸の屋形が展示されていた。
輿番こしばん

浜印はまじるし

が供えられた熊野神社・拝殿

浜垢離はまごり

で採取したお清めの海水を撒く
輿番の浜印が供えられた熊野神社・拝殿 浜垢離で採取したお清めの海水を撒く

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浜垢離はまごり

で採取したお清めの砂を撒く 16:56
屋形船やかたぶね に載せる

三番觸さんばんぶれ

の屋形
浜垢離で採取したお清めの砂を撒く 屋形船に載せる三番觸の屋形

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▼ 午後6時前になると、地脇(じわき)・元宮社(げんぐうしゃ)・美登里(みどり)・緑ヶ丘(みどりがおか)・北見(きたみ)の東中区五町子供連が山車(万燈)を先頭に地脇会所前に集結。午後6時から交通規制が始まり、旧東海道の見付宿場通りは歩行者天国となり、子供連の道中練りと見付天神への参拝が始まった。

山車だし

万燈まんとう

)を先頭に 地脇町じわきちょう 会所前を出発する東中区の子供連 17:50

山車(万燈)を先頭に地脇町会所前を出発する東中区の子供連 17:50

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▼ 神社膝元の眞車(しんしゃ)、元門車(げんもんしゃ)、権現(ごんげん)、宮本(みやもと)、元天神(もとてんじん)の東区五町子供連は、午後6時過ぎには早くも参道に姿を現した。

山車だし

万燈まんとう

)を先頭に見付天神に向かう東区子供連 18:04

山車(万燈)を先頭に見付天神に向かう東区子供連 18:04

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元気に走り出した東区の子供たち

元気に走り出した東区の子供たち

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▼ この日は、秋晴れの晴天に恵まれ、夕焼け空を背景に、印提灯(しるしじょうちん)を持つ氏子総代を先頭に裸っぽたちが列を成して拝殿に向かう光景は、素晴らしく、往時を彷彿とさせるものであった。
拝殿前の石段をのぼる

元門車げんもんしゃ

(富士見町/東区) 18:10

拝殿前の石段元門車(富士見町/東区) 18:10

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夕焼けをバックにスクラム行進する

元門車げんもんしゃ

の子供たち

夕焼けをバックにスクラム行進する元門車の子供たち

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▼ 一番乗りを果たした元門車(げんもんしゃ)の子供たちは拝殿前で参拝した後、ガッツポーズを取り、盛んに気勢を挙げていた。深夜、大人たちと共に堂入りして鬼踊りを披露できるよう、逞しく成長することを期待したい。
見付天神拝殿前で気勢を上げる

元門車げんもんしゃ

の子供連 18:11

見付天神拝殿前で気勢を上げる元門車の子供連 18:11

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▼ 続いて、御瀧車(おんたきぐるま)・清水(しみず)・龍宮社(りゅうぐうしゃ)・大乃浦(おおのうら)・川龍社(せんりゅうしゃ)・龍王社(りゅうおうしゃ)の東中区六町子供連が姿を現した。
宮入する東中区六町子供連

宮入する東中区六町子供連

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走って拝殿に向かう東中区の子供たち

走って拝殿に向かう東中区の子供たち

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▼ 子供連は、割烹(かっぽう)旅館・大孫(だいまご)のそばの入口から見付天神の参道を進み、拝殿入口に設けられたスロープに上がって次々に裸練りを披露した。子や孫の晴れ姿を一目見ようと大勢の大人たちがまわりを取り囲み、フラッシュが光った。
拝殿で気勢を上げる東中区の子供連

拝殿で気勢を上げる東中区の子供連

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拝殿を目指す西中区の子供たち

拝殿を目指す西中区の子供たち

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▼ 続いて拝殿前に到着したのは、舞車(まいぐるま)、元藏社(げんぞうしゃ)、天王(てんのう)、二番觸(にばんぶれ)の西中区4町の子供たち。祭組の印提灯を持ち、赤いリボンのついた觸鈴(ふれすず)を振り回しながら、年に一度の晴れ舞台の感動を体感していた。
拝殿前で盛り上がる西中区四町子供連

拝殿前で盛り上がる西中区四町子供連

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▼ 最後は神社から一番遠い西区の子供たちが姿を見せた。鉢巻・褌・腰蓑・足袋・草鞋で統一した精鋭部隊だけが拝殿前に立ちその勇姿を披露してくれた。運動靴の子が一人いたが足袋草鞋に履き替えるのを忘れたのだろう。来年は、衣装チェックを行い、全員、パーフェクトの姿を見せて欲しい。君たちが見付天神裸祭を背負う次代のエースなのだから!
褌腰蓑ふんどしこしみの で統一した西区の 水陣すいじん 玄社げんしゃ 龍陣りゅうじん の子供たち 18:43

褌腰蓑で統一した西区の水陣・玄社・龍陣の子供たち 18:43

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  秋祭褌腰蓑見附の子 北舟 

あきまつり ふんどしこしみの みつけのこ

An autumn ritual, Mituke children of loincloths and straw aprons.

拝殿前で盛り上がる西区の子供たち

拝殿前で盛り上がる西区の子供たち

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西区・元喬車(げんきょうしゃ)の元気な子供たち。低学年でもちゃんと褌・腰蓑を締めているのはとても頼もしくまた、微笑ましい光景である。西区祭組の指導者の皆さんにエールを送る。
元気な西区

元喬車げんきょうしゃ

の子供たち

元気な西区元喬車の子供たち

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▼ 拝殿のそばに「願かけ牛」があり、願い事が叶うとあって、賽銭箱の前で手を合わせ、神様に願い事が叶うよう祈念する光景がみられた。牛は天満宮につきもののようでなぜ牛なのかというと、祭神に祀られている菅原道真(すがわらのみちざね)公は丑年の丑の日生まれ、牛に命を助けられたことがあるなど牛との縁が深いからだという。
拝殿のそばの願かけ牛

拝殿を目指す子供たち

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▼ 拝殿での取材が終わり、引き上げる途中、輿番・権現の鎮守社・熊野神社に立ち寄ると、老若男女が笛や太鼓、鉦などを持ち寄り、屋形の上で祭り囃子を演奏している姿があった。

三番觸さんばんぶれ

の屋形でお囃子の演奏/熊野神社(東区) 19:06

三番觸の屋形でお囃子の演奏/熊野神社(東区) 19:06

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