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平成19年(2007)、ゴールデンウィークの5月2日(水)・3日(木)の両日、東京都青梅市で恒例の青梅大祭が開かれ、15万人の観衆を魅了した。今年で三度目となる青梅大祭の取材には、村野公一(むらの・きみかず)さんにご紹介いただき、本町(ほんちょう)祭典委員長・齋藤愼一(さいとう・しんいち)さんや副委員長・須崎八洲治(すざき・やすはる)さんのご高配を賜り、半纏をお借りして本町の密着取材を行った。 |
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新緑の住吉神社 |
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拡大写真(1400x1000)410KB |
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青梅市住江町(すみえちょう)に鎮座する住吉神社は、応安2年(1369)住吉三神*と神功皇后(じんぐうこうごう)を祭神として創建された神社で、臨済宗(りんざいしゅう)住吉山延命寺(すみよしざん・えんめいじ)の開山・季竜禅師が寺門守護のため故郷堺(大阪)の住吉大社(すみよしたいしゃ)の神を勧請奉祀したのに始まる。 |
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*住吉三神(すみよしさんしん/-じん):海の神である底筒之男命(そこつつのをのみこと)、中筒之男命(なかつつのをのみこと)、表筒之男命(うわつつのをのみこと)をいう。息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)を加えて住吉大神(すみよしのおおかみ)と総称される。 |
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永正10年(1513)3月28日三田領五七ケ村領主で勝沼城主の三田弾正氏宗・政定父子の援助を受けて当時の青梅村民が拝殿を改修して青梅村総鎮守とした。以後この日を祭日と定めたが、明治5年(1872)太陽暦の採用で4月28日となった。 |
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住吉神社・梅宮貴史宮司とともに |
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撮影:船津久康 |
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今年の青梅大祭のポスターには、過去に私が撮影した仲町(なかちょう)の静御前と森下町(もりしたちょう)の武内宿彌(たけのうちのすくね)の二体の山車人形が掲載され、三年連続して私の写真が採用された。 |
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ちなみに平成18年は私の写真が全面的に採用されており、平成17年は獅子舞と猿の写真が私の写真である。 |
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平成19年(2007) |
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平成18年(2006) |
平成17年(2005) |
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4月19日(木)午後8時からJR青梅駅のそばに建つ本町会館で「平成十九年度青梅大祭本町拍子木お披露目」が行われた。今年の拍子木はJR青梅駅前で「みどりや文具」を経営する澤渡敏夫(さわたり・としお)さん(57歳)。 |
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床の間に飾られた拍子木一式 |
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お披露目に先立ち、綱撚式がおこなわれ、澤渡敏夫さんの家族をはじめ関係者が見守る前で、赤・黄・青の三色の布を三つ編みにした綱が作られ、拍子木に付けられた。 |
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座敷中央で三色の布を綱に撚り上げる |
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拡大写真(1600x880)268KB |
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三つ編みの要領で綱にする |
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完成した拍子木 |
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祝い客の列 |
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今年の本町祭典委員長は齋藤愼一さん(73歳)で、青梅大祭の運営に当たる本町の統括責任者である。都立高校教諭を務められた風俗史研究家で、日本風俗史学会会員・青梅市文化財保護審議会委員として、青梅大祭を研究する第一人者である。 |
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副委員長はCDショップ「マイナー堂」を経営する須崎八洲治さんで、行事の調整・進行や式典の司会などを務める。委員長が店の主人とすれば、副委員長は番頭で、一番忙しい役柄である。 |
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引き出物の扇子 |
須崎八洲治・本町祭典副委員長 |
齋藤愼一・本町祭典委員長 |
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祝い客の受付けの後、氏子総代の岸亨(きし・とおる)さんはじめ長老や幹部たちが見守る中で、伝統の口上のやりとりによる贈呈式が行われ、齋藤愼一・本町祭典委員長から拍子木など一式が紋付き袴の正装に身を固めた澤渡さんに渡された。 |
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拍子木贈呈式 |
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会場には、澤渡さんが特別にあつらえた拍子木の晴れ着が飾られ、参加者に披露された後、会食となった。最後に拍子木着付役の高橋平太郎さんの音頭取りにより全員が木遣りを唱和したあと、3・3・1拍子の青梅締めで閉会した。 |
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挨拶する澤渡拍子木 |
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