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■ 平成24年(2012)7月1日(
日)から15日(日)までの間、国指定重要無形文化財で「771年」の伝統を誇る博多祗園山笠(はかた・ぎおん・やまかさ)が福岡県福岡市で開催された。昨年に引き続き、休日を利用して福岡入りし、
1日(日)・8日(日)・15日(日)の様子を撮影したので、以下に紹介したい。 |
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【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示 |
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Google Earth |
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昭和54年(1979)に国から重要無形民俗文化財の指定を受けた櫛田神社(くしだ・じんじゃ)の夏祭・博多祗園山笠(はかた・ぎおん・やまかさ)は、7月1日から15日まで福岡市内の14箇所で絢爛豪華な飾り山笠が展示され、1日の舁き山笠7流の当番町・役員が箱崎浜(はこざきはま)で身を清めるお汐井とり(おしおいとり)に始まり、10日の流舁き(ながれがき)、11日の朝山笠(あさやま)、他流舁き、12日の追い山笠(おいやま)ならし、13日の集団山見せ、14日の流舁きと次第に盛り上がり、15日の櫛田入り(くしだいり)タイムレース・追い山笠(おいやま)で最高潮に達する。 |
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「博多祗園山笠」公式サイト |
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▼ 櫛田神社の入口に建つ楼門の頭上中央には、天井から吊り下げられた干支恵方盤(えとえほうばん)がある。昔の暦(こよみ)は、五行、十干(じっかん)十二支などを組み合わせて福徳を司る神歳徳神(としとくじん)の在する恵方(えほう)の方角を知り、季節を分け、時を刻んだ。この珍しい恵方盤は、内側に東西南北の方位を示し、外側には十二支を廃して縁起の良い恵方を示している。毎年、大晦日に矢印を回転させ、新年の恵方の方角が示される。 |
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櫛田神社では、祭毎に新しい山笠が奉納され、常設展示されている。町内に飾られる山笠は、祭が終わると撤去されるが、櫛田神社だけは、祭が終わった後も豪華な飾り山笠を見物することができる。 |
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櫛田神社の奉納山笠
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大刀一閃巴武勇 |
/ 表標題 |
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古事記献上 |
一三00年 |
日本曙 |
/ 見送り標題 |
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国の重要文化財である筑前一ノ宮の筥崎宮は、福岡市東区箱崎に鎮座する。正式には筥崎八幡宮(はこざきはちまんぐう)で、日本三大八幡宮の一つとして知られる。延喜21年(921)神のお告げにより、醍醐天皇による「敵国降伏」の宸筆(しんぴつ)が下賜されて中国大陸と玄界灘に面するこの地に壮麗な神殿が建立されたのが始まりといわれる。 |
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祭神は、応神(おうじん)天皇・神功皇后(じんぐうこうごう
応神天皇の母君)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)。応神天皇は仲哀(ちゅうあい)天皇の第四皇子として筑紫で生まれた第15代天皇である。 |
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▲▼ 13世紀後半の蒙古襲来の際に亀山上皇が「敵国降伏」を祈願し、その時の勅額が楼門に掛けられている。日本の郵政当局は、第二次世界大戦末期の昭和20年(1945年)に戦意発揚と戦勝祈願のため、この勅額をデザインした普通切手を発行した。しかし、全国の郵便局に行き届く前に終戦を迎えた。 |
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豊漁豊作・商売繁盛の恵比須信仰に基づく年始の占いという側面を持つ筥崎宮の玉取祭(たまとりさい)は、500年ほど前の室町時代に始まったもので、神功皇后の三韓遠征の際に竜神が干珠(かんじゅ)と満珠(まんじゅ)を献上したという伝説によるものといわれる。 |
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渾身の力で!/筥崎宮玉せせり |
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撮影:ちばあきお |
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▲▼ 毎年1月3日に行われる玉取祭は、玉せせりと呼ばれ、「玉競り」と書き、文字通り宝珠と呼ばれる玉を競い合う男たちの裸祭である。博多弁で「せせる(しぇしぇると発音)」は「触る、弄ぶ」の意味で、「せせり」はその名詞形。白晒褌一丁の男たちが力水を被りながら宝珠を奪い合う姿は、勇壮そのもので、博多っ子による初春の風物詩となっている。 筥崎宮玉せせり |
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水散り走る! |
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撮影:ちばあきお |
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お汐井取り/壱 〜お汐井取りが行われる箱崎浜〜 2012.7.1 15:11
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お汐井取りは、博多祗園山笠冒頭の行事で、心身を清める神事である。「お汐井」とは箱崎浜の真砂(まさご
砂)のこと。舁き山笠の行事に参加する七流の男たちが、法被姿で町内ごとに集合し、箱崎浜まで「オイサッ、オイサッ」の掛け声とともにやってくる。 |
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▲▼ 箱崎浜へ着いたら、升(ます)やテボと呼ばれる竹製の小さな籠(かご)にお汐井を取って持ち帰る。帰路で筥崎宮と櫛田神社にお参りし、1年の無事を感謝するとともに、行事期間中の安全を祈願する。
持ち帰ったお汐井は、山笠での無事を祈り、家を出るときにふりかけて身を清めるのに用いる。 |
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