|
|
|
|
■■■ 「江ノ島白褌神輿(天王祭)」速報! ■■■ |
|
|
平成20年(2008)7月13日(日)、梅雨の合間に、湘南・江ノ島の夏祭りとして知られる八坂神社(やさかじんじゃ)例大祭(江ノ島天王祭)が開かれたので、ドイツ旅行後初めての取材に出かけ、二刀流で2356枚4.85GBを切り取ってきた。久しぶりに太陽が顔を出したものの、蒸し暑く、500ccのペットボトル2本を空にしたが、それでも暑くて倒れそうだった。 |
|
|
|
二刀流で激写中の筆者/江ノ島天王祭 2008.7.13 |
|
拡大写真(1400x1300)248KB |
撮影:俵 雅史 |
|
|
|
一緒に取材した俵雅史さんから取材中の筆者の写真が送られてきた。この写真を見ると、滝のような汗を流しながら、それを拭ういとまもなく、首にぶら下げた二台のデジカメを無造作に取り換えながら海を渡る裸神輿を激写している様子がリアルに伝わってくる。 |
|
しかめっ面をしているのは、帽子がびしょびしょになり、暑くて外してしまったため、汗をさえぎるものがなく、目に汗がしみるからである。余り格好良い姿ではないが、とても良く撮れているので気に入っている。フィールドでの撮影は、ひとつとして楽な取材はない。よほど好きでない限り、こんなきつい作業は誰もしないだろう。「好きこそものの上手なれ」とは良く云ったものだ。なお、日焼け止めクリームは二度塗ったので、日焼けすることはなかった。 |
|
★☆★彡 |
|
|
江島神社宮司による朝の神事/八坂神社 2008.7.13 09:30〜
|
|
パノラマ写真(2000x1080)469KB |
|
|
|
江の島天王祭は、2004年7月11日(日)に初めて取材し、江の島天王祭 として発表し、これまでに36000件を超えるアクセスを頂いている。今回は二度目の取材なので撮影ポイントを熟知しており、前回を越える傑作を沢山撮影できたと自負している。 |
|
|
|
|
拡大写真(1600x1100)283KB |
|
|
|
予定通り、神事のあと、神輿は狭い坂を下り、参道入口で海中渡御の準備を整え、午前11時から白褌一丁の男たちに担がれて湘南の海に入り、大勢の観客が見守る中で海中渡御が行われた。詳細は、江の島天王祭 を参照願いたい。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1500)433KB |
|
|
|
|
|
|
今回から、江ノ島天王祭の裸神輿を白褌神輿(びゃっこんみこし)と呼ぶことにした。これは、江ノ島神社や天王祭を催行する地元の方々の了解を得たものではなく、私の勝手なネーミングであるが、全国を見ても、白色の六尺褌一本だけの裸形(らぎょう)で神輿を担ぎ、海中を渡御する裸祭りは見当たらず、白褌神輿と呼ぶにふさわしい伝統ある神聖な行事であると感じ入ったからである。 |
|
|
|
|
拡大写真(2250x1500)614KB |
|
|
|
|
うなさかに むかうみこしや しろふどし |
White fundoshi-loincloths, the
portable shrine going to the sea horizon. |
|
|
|
|
朝9時半から始まった神事の後、天王祭の実施要領が説明されたが、「海中渡御は白褌(しろふんどし)でお願いします。」との指示があった。しかし、神輿を担ぐには氏子だけでは足りないので、神事に参加せずに神輿だけ担ぐ飛び入りの部外者が多数いるため、この掟(ルール)が徹底されず、股引姿や柄物の褌を締めた人がいたのは残念である。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1370)446KB |
|
|
|
|
えのしまの びゃっこんみこし うみのとぎょ |
A portable shrine of white fundoshi-loincloths, going in the sea off Enoshima. |
|
|
|
|
本件については、主催者側でチェックして、装束違反者には白褌を貸与して締め替えさせるなどの対策をとり、神聖な神事を汚(けが)すことのないよう十分な配慮が望まれる。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1500)489KB |
|
|
|
また、折角褌を締めているのに、腹巻で臀部を覆っている人もいる(写真上)。これも見苦しいので、止めてもらいたい。褌を締めているのを人に見られるのが恥ずかしい人は、参加すべきでない。三社祭や神田祭でも散見されるが、その奇異な姿を見せられる方が恥ずかしい。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1500)549KB |
|
|
|
今回、山本啓一さん(山さん)や長谷川昇司さん(昇ちゃん)など山本グループの方々と行動を共にした。鐵砲洲で知り合った俵雅史さんも我々に加わり、総勢11人となった。山さんは、一時期衰退していた黒石寺蘇民祭(岩手県奥州市)を興隆に導いた陰の役者であり、しっかりした哲学を持つリーダーである。 |
|
|
|
|
拡大写真(1800x1350)370KB |
|
|
|
山さんは、江ノ島天王祭に限らず、神輿祭りは神事であるから白褌でなければならないと云う。正月に行われる江ノ島寒中神輿錬成会はカラフルな褌神輿として知られるが、山本グループは全員白褌である。還暦記念に赤褌を締めてきたメンバーがいたときも、片瀬海岸の東浜で白褌に締め直させた。山さんは「部外者であればあるほど、地元以上に厳しい節度が必要だ」と云う。この他にも教えられることが多々あり、私はさすが山さんだと尊敬している。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1500)519KB |
|
|
|
白褌神輿は午前中で終わり、部外の参加者たちは、弁当を貰って解散した。しかし、午後1時から6時まで神幸祭があり、八坂の神輿は、陸路、御旅所に当たる小動神社(こゆるぎじんじゃ)まで渡御する。途中で龍口寺(りゅうこうじ)山門前まで出迎えてくれる小動(こゆるぎ)神輿と合流し、合同渡御ということになる。山さんの言を借りれば、天王祭に参加した以上、最後まで付き合うのが礼儀(エチケット)である。四年前は午後の部があるのを知らず、私は白褌神輿だけで取材を終えたので、今回は小動神社まで随行して取材した。 |
|
|
龍口寺 |
山門前から |
小動 |
神社の間を同行する小動神輿との合同渡御/腰越 |
|
|
拡大写真(2000x1200)570KB |
|
|
|
午後の神幸祭は、白褌の上に半纏を羽織って渡御するので、全国何処にでも見られる神輿渡御となる。当地の神輿は「どっこい、どっこい」という掛け声なので、どっこい神輿と云われる。しかし、それ以上にユニークなのは、江ノ島電鉄(江ノ電)の路面電車が走る道路を渡御するので、電車がやってくると、雑踏警備の警察官や警備員が赤色信号棒を振り、警笛を吹き鳴らす。これは全員白線の外側に退避せよという合図。江ノ電は、神輿集団の間を徐行しながら走って行く。この珍しい光景を見たさにやってくる観光客も多いという。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1430)520KB |
|
|
|
腰越駅を過ぎた午後3時ころからにわかに空が暗くなり、夕立が期待できる空模様となり、日光が遮られたことで、暑さもやや凌ぎやすくなった。午後3時20分頃、二基の神輿は無事に小動神社に到着。木が入り、午後4時まで休憩した。 |
|
|
|
|
拡大写真(2000x1500)512KB |
|
|
|
小林グループは小動神社境内の木陰に車座になって休憩。しばらく歓談した後、小動神社に参拝し、境内の海側に設けられた展望台で江ノ島を撮影したあと、みんなで記念撮影した。私はこれで帰途につき、腰越駅から藤沢行きの江ノ電に乗ったところ、江ノ島を目指す八坂神輿と龍口寺山門前まで同行する小動神輿を追い越したので、運転席の後方から激写し、貴重な光景を切り取ることができた。(写真上) さすがに帰路は観客が少なくなっている。 |
|
|
小動神社展望台から望む江ノ島(夕立のありそうな雰囲気) 2008.7.13 16:20
|
|
パノラマ写真(2900x1200)447KB |
|
|
|
今回、八坂神社天王祭で海中渡御する神輿を白褌神輿と命名し、その歴史文化溢れる晴れ姿を重点に激写したので、「江ノ島白褌神輿」というタイトルとして発表することにした。完成版を乞うご期待! |
|
|
江戸扇の半纏も粋な山本グループの記念撮影/小動神社展望台
|
|
拡大写真(1600x1200)454KB |
|
|
|