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▼ 私も報道塔から下りて、全力で裸男たちの集団を追いかけ、第一イベント場を出たところで先頭集団に追いつき、水玉(すいぎょく)を頭上にかざして走る砂原座主の勇姿を激写することができた。 |
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水玉 |
をかざして産八幡神社に向かう砂原泰輔座主 / 松平郷 14:41 |
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天野副委員長 |
裸男全員が八幡社に終結 14:44 |
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▲▼ 玉競りが終わった後、参加者全員が産八幡の宮に終結した。かなり走り回ったので、疲れた表情を浮かべている人もいた。 |
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▲▼ 玉競りのフィナーレがやってきた。産八幡の宮で、全員が声高らかに「エイエイオー!」と勝鬨*をあげた。 |
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*勝鬨:戦(いくさ)などで勝ちを収めたときに挙げる鬨(とき)の声(士気を高める目的で多数の人が一緒に叫ぶ声) |
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ふゆひさす もりにこだます ときのこえ |
The winter
sun shining into the grove,
a battle
cry echoing. |
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▲▼ 勝鬨のあと、三人の座主から大河原宮司に水玉(すいぎょく)が返還された。このあと水玉は、産八幡に安置され、来年の天下祭まで、一年の眠りにつく。 |
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▲▼ 座主を盛り立て、二日にわたる天下祭の運営に尽力した裸男たちに感謝の気持ちが伝えられたあと、全員で弥栄(いやさか)を唱和し、来年の再会を約してお開きとなった。 |
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▼ 最後に座主・介添人たち5人の記念撮影をした。カラフルな鉢巻と前垂れの長い天下褌が印象的だった。 |
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三宅さん |
砂原さん |
杉浦さん |
竹本さん |
奥平さん |
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▼ 私も裸男たちと一緒に第二イベント場の更衣テントに向かったが、近くで見ると、純白の足袋は泥だらけとなり、天下褌も赤土で汚れ、名誉の負傷をした人もいて、激しい競り合いの痕跡が残っていた。 |
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▲▼ テントに向かう途中、緊張もほぐれ、笑顔を見せる人もいた。短い冬日はすでに西に傾いて長い影法師ができているが、陽光のお陰で、寒さも幾分和らいだことだろう。 |
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▲▼ 天下祭は、冬季とはいえ、花巻市の胡四王蘇民祭や五大尊蘇民祭のように雪の中で行うものと比べると、とても参加しやすい裸祭である。参加者にとっては、最後に風呂に入って泥を落とし、身体を暖めることができるのが何よりも有り難いことだろう。 |
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▲ このショットを最後に、取材を終え、お借りした半纏を総合案内所にいた鈴木事務局長に戻して御礼を云い、社務所からバッグを受け取って松平郷入口に行き、無料の送迎バスに乗って豊田市駅に向かった。皆さん、お疲れさまでした! |
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かんのよや えんかのあがる おおみそぎ |
The water purification, displaying fireworks in the cold winter
night. |
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煙火 |
を背景に気合いの |
大禊 |
! 19:00 |
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平成24年(2012)3月20日(
火)、本年第9作となった感動巨編「松平天下祭」が完成した。単品の作品では新記録となる12頁302枚の超大作となったが、編集に20日間を要し、かなりの労力を費やした。 |
松平城址に始まり、前夜祭の水玉洗い、参加者集合・説明・更衣、大禊、天下祭当日の判行、神明社祈願、起倒流棒の手、松平わ太鼓、花餅神輿、練込み、玉競り、水玉納めなど、見所が多々あり、また、晴天に恵まれて傑作が多く、あれもこれもと貼り付けているうちに、空前絶後の巨大な作品になってしまった。 |
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撮 影
2012年2月11-12日
★☆★彡
OLYMPUS
E-5 E-30
12-60mm 9-18mm
1230万画素
3,420枚 8.5GB
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これだけ長い作品は、見るだけでも大変なことなので、関心のないところは、読み流していただき、琴線に触れるシーンは、じっくりと観賞していただきたい。
テレビがデジタル化され、日々大きく鮮明な動画をリビングに送り込んでくれる世の中になった現在、写真という静止画の世界も変わってゆかねばならない。フルハイビジョン・テレビを超える超精細画像を提供し、背景まで鮮明に記録された画像こそがデジタル写真の真骨頂である。そのため、これまで以上の巨大な写真を拡大写真として内部リンクした。ディスプレーからはみ出る巨大写真をスクロールしながら細部まで御覧頂ければ、テレビとは違った臨場感と迫力を体感していただけるに違いない。
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編集にあたっては、オリンパスのフラッグシップ機であるE-5のビビッド・モードで撮影した鮮明で深みのある画像を生かし、直射日光で白飛びした部分をフォトショップでレタッチするなどして美しく迫力ある画像に調整した。カメラの設定をいじって画像作りをするという古い考えを改め、撮影は全てフルオートで行い、パソコン上で細部に手を加え、一枚一枚心を込めて仕上げるのが和田流写真術の極意である。編集中も時が経つのを忘れてしまうほど夢中になった。松平天下祭の決定版であり、永久保存版として、多くの読者のご期待に添える作品になったものと自負している。
★☆★彡
冬場がシーズンの裸祭は、これで9作となり、今年も大きな成果を出すことができた。気力体力が充実し、元気だからこそできることで、神仏のご加護によるものと感謝したい。これからは、ご無沙汰している旅紀行ジャパンや海外編の編集に移りたい。
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日本の裸祭り<第93種・155集> 「松平天下祭」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成24年(2012)03月20日
作品:第9作 画像:(大222+小87) 頁数:12 ファイル数:577 ファイル容量:225MB
平成12年(2000)〜平成24年(2012)
作品数:432 頁数:1,706 ファイル数:73,812 ファイル容量:12,657MB |
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ふゆひかげ ふんどししゅうの たませりば |
The winter
sunshine, ascetics of fundoshi loincloth in the ground of ball
battle. |
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勇壮で美しい裸祭だった。今から四半世紀前の昭和63年(1988)、町興しの熱意に燃えた若者たちが、かつて天下を制した徳川家康の祖先・松平親氏の出身地というビッグネームを生かしてプロデュースした裸祭がこの天下祭である。現代に生まれた裸祭だが、内容は、江戸時代の文化を忠実に再現しており、「江戸時代から何百年も続く祭」だと説明されても誰も疑いを持たないだろう。 |
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新しい祭だとはいいながら、親氏が立願した岩屋や天下泰平を願う32文字の願文、家康の産湯にも使われた井戸など、今に残る文化遺産を取り込んだもので、歴史ロマン溢れる素晴らしい裸祭に仕上がっている。 |
裸祭といえば、とかく男性だけのものという印象があるが、天下祭は、家族で参加できる祭をコンセプトにしている。お父さんは玉競りに参加し、お母さんや子供たちはウォークラリーで汗を流 |
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しながら松平郷の名所旧跡を巡り、郷土料理を味わい、棒の手や和太鼓を見聞きして江戸時代の文化を偲ぶことができる。これだけ配慮された裸祭は全国に例を見ない。 |
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何より、天下祭実行委員会のメンバーの活躍が素晴らしい。先祖の残してくれた文化遺産を継承し、誇りを持って裸祭を運営している。祭主催者である実行委員長や役員といえば、毎日が日曜日の氏子長老かと思いきや、働き盛りの方々がボランティア参加しているのに感動した。仕事の重責を担う若者や壮年たちがこれだけのプロジェクトを無償で進める熱意と力強さに、元気を沢山頂戴した。 |
松平天下祭は、今日からWa☆Daフォトギャラリーに登場し、全国区に名乗り出たが、多くの愛読者の感動を引き出すことは間違いない。毎年多数の参加者やギャラリーを松平郷に集め、地域の発展を揺るぎないものにして江戸時代から伝わる裸褌文化を子々孫々に伝えてゆかれるよう祈念申し上げるとともに、これからも微力ながら応援させていただきたい。
2012.03.20 和田義男 |
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ふゆばれや かちどきあげる ふどししゅう |
The winter
sunshine,
ascetics
of loincloth raising a shout of victory. |
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編集子の選ぶ傑作 |
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この作品は、密着取材を快諾して頂いた原田好夫実行委員長はじめ第25回天下祭実行委員会の方々や大河原^基宮司はじめ松平東照宮の神職の方々、そして何より杉浦現座主はじめ主人公7人衆と天下祭参加者のご支援により生まれたもので、衷心より御礼申し上げます。 |
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後日、委員会や神社など多くの方々にメールや電話により不明な点を晴らすことができました。特に、原田委員長には、氏名を公表して良いかどうかまで自発的に確認していただき、親切な対応に頭が下がる思いでした。 |
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一泊させて頂いた登里公旅館の大将・渥美公太郎さんには、送迎のみならず、夜遅くまで歓談させて頂き、資料に書かれていない情報や苦労話などをお聞きし、解説に正確さと彩りを添えることができました。 |
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地元写真家の原田真二さんには、ぶっつけ本番の取材に対し、何時何処でどのように撮せば良いか、懇切丁寧なご指導を賜りました。そのお陰で、同時進行するプログラムの中で、今何処に行けばベストな取材ができるかを知ることができ、殆どのイベントを撮影することができました。また、愛車に乗せて頂いたお陰で、神明社の祈願も撮影することができました。往復2kmの山道を歩くとなれば、とても取材は無理で、本当に助かりました。暖かいご厚情に、心より御礼申し上げます。 |
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東京都中央区の鐵砲洲寒中水浴や静岡県磐田市の見付天神裸祭などで和田グループに参加頂いている札幌市の伊藤修さんは、取材できなかった高月院の花餅作りや私が撮し損なった写真をお送り頂き、そのお陰で、殆どのシーンをカバーする記録写真を完成することができました。伊藤さんが天下祭に参加予定であるとメールでお知らせ頂いたことで天下祭の存在を知り、今回の大作が生まれました。本作品中にも度々ご登場いただき、大変お世話になり、有り難うございました。〈 拝 〉 2012.3.20 和田義男 |
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ふゆひさす もりにこだます ときのこえ |
The winter
sun shining into the grove,
a battle
cry echoing. |
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編集子の選ぶ傑作 |
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本日、松平天下祭の原画とスライドショーファイルを格納した永久保存版CDを作成した。松平東照宮と天下祭実行委員会はじめ、お世話になった方々にお送りする。 |
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このCDは、MS-Windows対応パソコンのCDドライブに挿入すると、BGMに荒城の月や納曽利(なそり)、山伏などの邦楽と和太鼓が流れるなか、5秒毎に合計365枚の画像がディスプレー一杯に映し出されるスライドショーを楽しむことができる。所要時間は約32分。また、豊かな発色とシャープな映像が素晴らしいオリンパスのフラッグシップ機「E-5」で撮影した1,230万画素の原画が入っているので、サービスサイズからA2サイズまでプリント出来る優れものである。 |
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今回の参加者で欲しい方がおられれば、取材にご協力頂いた御礼に無償で郵送させて頂くので、送付先(住所氏名)をメールして頂きたい。〈 完 〉 2012.03.20 和田義男 |
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プリントできるスライドショーCD「松平天下祭」 |
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スライドショーCD 「松平天下祭」
1 |
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Wa☆Daフォトギャラリーの裸祭ファンの日頃のご声援にお応えして、スライドショーCD「松平天下祭」を2000円でお分けします。 |
CDを希望される方は、Wa☆Daフォトギャラリー事務局
master@wadaphoto.jp
宛に送付先(郵便番号・住所・氏名)・CD名・枚数をお知らせ下さい。折り返し郵送させていただきます。 |
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松平東照宮宮司 大河原^基 様
拝啓 私は、Wa☆Daフォトギャラリーを主宰するデジタル写真家の和田義男です。今年の天下祭では大変お世話になり、衷心より御礼申し上げます。3月20日昼過ぎに「松平天下祭」というタイトルでinternetに発表しました。
url
http://wadaphoto.jp/maturi/tenkasai01.htm
全12頁309枚の超大作です。
発表後1.5日で3000件ものアクセスがあり、極めて天下祭の人気が高いことが分かりました。internetの世界では、口コミであっという間に広がりますので、人気のある作品は大勢が押し寄せる一方、パッとしない作品には誰も見向きもしない実力本位の世界です。
御礼に神社で保存して頂けるようプリント出来るスライドショーCD2枚を同封しましたので、ご笑納下さい。同時にお送りした方々は次のとおりです。(略)
写真の個人使用は全くフリーです。ポスターやパンフレットなどに利用するときは、「撮影:和田義男」とクレジットを入れていただければ、ご自由に使っていただいてかまいません。
発表作品の最後に、「歴史ロマン溢れる天下祭」と「謝辞」を掲載させて頂きました。別紙にご紹介させていただき、御礼の言葉とさせて頂きます。天下祭の更なる隆盛と宮司様はじめ松平東照宮の皆様方の益々のご活躍、ご発展、ご健勝を心より祈念しております。お世話になった方々に宜しくお伝え下さい。有り難うございました。〈拝〉 敬具 (別紙略) 平成24年3月22日(土)14:00 和田義男
(封書より転載) |
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松平東照宮宮司様からの返礼
拝復 貴殿には第二十五回松平天下祭を写真家として洗練された見識眼を通して天下祭の要所の数々を克明に撮影され
それをCDに製作の上 早速にお届け下さり 有り難うございました。
神主、氏子一同で観賞し、見事な映像とBGMに感嘆の声しきりでした。現代の最先端記録術によるこの「松平天下祭」のCDは、当宮にとって望外の喜びであり
関係者一同甚く感謝致しております。
インターネットでも発表され
忽ち三千件ものアクセスがあったとお伺いし、このCDがいかに魅力的であるかを如実に物語っております。
このように貴重なCDは、今後当宮のご神威の発揚並びに氏子崇敬者の啓発に大いに活用させて頂きます。
先ずはご厚情に対し心から厚く御礼申し上げます。
平成二十四年四月二十日 松平東照宮
宮司 大河原^基 (毛筆封書より転載) |
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