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 旅紀行日本の祭り

2009年4月4日改訂

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♪秩父屋台囃子 玉入れ〜大太鼓〜玉入れ

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2005年12月11日制作

エールを交換する本町屋台と中近傘鉾

本町屋台と中近傘鉾(秩父神社/埼玉県秩父市)

日本三大曳山祭

秩父夜祭

本町

本町屋台もとまちやたい
 続いて、宮元である本町(もとまち)の屋台が秩父神社に姿を現した。この屋台は、登り勾欄のない古い形をとどめており、以前は二重勾欄と呼ばれる勾欄が2段ある珍しい屋台形式だったが、大正3年(1914)の転倒事故以後、現在の姿になったという。

宮入する本町屋台

宮入する本町屋台

拡大写真(1150x1400)384KB 資料
 本町(もとまち)は市街地の中心部にあり、昔から経済的にも恵まれ、夏冬二台の屋台を所有しているという。屋台の彫刻や装飾にも財力を傾け、金箔押の上に彩色するなど贅を尽くした造りとなっている。舞台天井には墨絵の雲龍図が入る。江戸随一といわれた縫師玉孫の名がある。

豪華な本町屋台の内部

豪華な本町屋台の内部

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 本町屋台の彫刻には一切人物が登場しない。水引幕は緋羅紗に波と飛龍の刺繍。後幕には青地羅紗に達磨(だるま)などの玩具を乗せた宝船「玩具宝船」が刺繍されている。半纏の背中は○に「本」の字か「達磨」の二字。

エールを交換する本町屋台と中近傘鉾

エールを交換する本町屋台と中近傘鉾

拡大写真(1600X1200)467KB

 

屋台のギリ廻し

 
 京都・祇園祭の辻回し(つじまわし)と呼ばれる山鉾の90度方向転換作業は、秩父では「ギリ廻し」と呼ばれ、一つの見所となっている。長さ約7m、幅20cmの二本の角材を屋台の前後どちらかに差し入れ、馬(支点になる台)を梃子に約20人が呼吸を合わせて角材に体重をかけ車輪を持ち上げる。

梃子で後輪を浮かせる

梃子で後輪を浮かせる

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ギリ棒(心棒)

   屋台の片方が20度ほど浮き上がったところで、屋台の下にギリ棒(心棒)を置き、台車の回転中心をギリ棒に嵌め込み、屋台がギリ棒に乗って浮き上がったところで、屋台の各部に何人かづつぶら下がり、水平を保ちながら、みんなで押して90度旋回させた後、再度二本の角材で車輪を浮かせてギリ棒を取り去り、もとの四輪車となって曳行する。

台車をギリ棒(心棒)に嵌める

台車をギリ棒(心棒)に嵌める

拡大写真(1200x900)276KB

   上町(かみまち)屋台だけは、キリンと呼ばれるジャッキ(キリンジャッキ)で屋台を持ち上げて旋回させるため、二本の角材で車体を傾ける作業は見られない。

屋根を飾る豪華な龍の彫り物

屋根を飾る豪華な龍の彫り物

拡大写真(1400x1050)378KB

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