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続いて、宮元である本町(もとまち)の屋台が秩父神社に姿を現した。この屋台は、登り勾欄のない古い形をとどめており、以前は二重勾欄と呼ばれる勾欄が2段ある珍しい屋台形式だったが、大正3年(1914)の転倒事故以後、現在の姿になったという。 |
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拡大写真(1150x1400)384KB |
資料 |
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本町(もとまち)は市街地の中心部にあり、昔から経済的にも恵まれ、夏冬二台の屋台を所有しているという。屋台の彫刻や装飾にも財力を傾け、金箔押の上に彩色するなど贅を尽くした造りとなっている。舞台天井には墨絵の雲龍図が入る。江戸随一といわれた縫師玉孫の名がある。 |
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本町屋台の彫刻には一切人物が登場しない。水引幕は緋羅紗に波と飛龍の刺繍。後幕には青地羅紗に達磨(だるま)などの玩具を乗せた宝船「玩具宝船」が刺繍されている。半纏の背中は○に「本」の字か「達磨」の二字。 |
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屋台のギリ廻し |
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京都・祇園祭の辻回し(つじまわし)と呼ばれる山鉾の90度方向転換作業は、秩父では「ギリ廻し」と呼ばれ、一つの見所となっている。長さ約7m、幅20cmの二本の角材を屋台の前後どちらかに差し入れ、馬(支点になる台)を梃子に約20人が呼吸を合わせて角材に体重をかけ車輪を持ち上げる。 |
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梃子で後輪を浮かせる |
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ギリ棒(心棒) |
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屋台の片方が20度ほど浮き上がったところで、屋台の下にギリ棒(心棒)を置き、台車の回転中心をギリ棒に嵌め込み、屋台がギリ棒に乗って浮き上がったところで、屋台の各部に何人かづつぶら下がり、水平を保ちながら、みんなで押して90度旋回させた後、再度二本の角材で車輪を浮かせてギリ棒を取り去り、もとの四輪車となって曳行する。 |
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台車をギリ棒(心棒)に嵌める |
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上町(かみまち)屋台だけは、キリンと呼ばれるジャッキ(キリンジャッキ)で屋台を持ち上げて旋回させるため、二本の角材で車体を傾ける作業は見られない。 |
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屋根を飾る豪華な龍の彫り物 |
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