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 旅紀行日本の祭り

2009年4月4日改訂

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昨 日

♪秩父屋台囃子

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2005年12月11日制作

歌舞伎舞台となった本町屋台/秩父神社

本町の屋台芝居(秩父神社/埼玉県秩父市)

日本三大曳山祭

秩父夜祭

神社

秩父神社ちちぶじんじゃ
 二千年の歴史を刻む秩父神社は、宝登山(ほうとうさん)神社、三峯 ( みつみね) 神社と並ぶ秩父三社(ちちぶさんじゃ)の一つで、秩父地方の総社(そうじゃ)として古くから崇敬を集めている。
 天正12年(1592)に徳川家康が再建した社殿は、徳川家の葵の紋が飾られ、秩父市内のほぼ中央にある柞の杜(ははそのもり)の中に風格あるたたずまいを見せている。小規模ながら日光東照宮の彫り物に負けず劣らず極彩色(ごくさいしき)で彩られた彫刻は、参拝者の目を楽しませてくれる。  

鮮やかな彫刻が残る秩父神社の本殿

鮮やかな彫刻が残る秩父神社の本殿

パノラマ写真(1200X700)214KB

つなぎの龍

 本殿の彫刻の中でも特に目を引くのが、東側にある左甚五郎作の「つなぎの龍」。その昔、夜な夜な龍が近くの沼へ水を飲みに行き、その度に嵐を起こして田畑を台無しにしてしまうので、この龍を鎖でしばり付けたところ、嵐は起こらなくなったという伝説が残っており、今でも龍は鎖で繋がれたままである。

左甚五郎の「つなぎの龍」

左甚五郎の「つなぎの龍」

拡大写真(2000x900)325KB

秩父神社ちちぶじんじゃ
 秩父鉄道・秩父駅から徒歩5分の場所にある秩父神社は、秩父地方総鎮守の古社である。武蔵国(むさしのくに)成立以前の知知夫国(ちちぶのくに)の初代国造(くにのみやつこ)・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神(そしん)として八意思金命(やごころおもいかねのみこと)をまつったのに始まると伝える。
 関東武士団の一流秩父氏が奉じた北辰妙見菩薩*(ほくしん・みょうけんぼさつ)の信仰と習合以来、中・近世を通じ武家の武運守護、庶民の産育、養蚕の神として信仰を集めた。古伝神事に田植祭(4月3日)、川瀬祭(7月20日)があり、12月3日の例大祭は秩父夜祭として全国に知られる。  
*北辰妙見菩薩:北辰(ほくしん)の辰は星で北極星のこと。 妙見菩薩(みょうけんぼさつ)は北極星を神格化したもの。  

昼すぎには人で一杯になった秩父神社

昼すぎには人で一杯になった秩父神社

パノラマ写真(1900X768)384KB

秩父神社神楽ちちぶじんじゃかぐら
 神楽殿では、午前10時から国の重要無形民俗文化財である秩父神社神楽の奉奏(ほうそう)が始まった。現在、秩父神社の附属芸能として一幕一座形式で35座の演目があり、神代神楽(かみよかぐら)と呼ばれる。

「秩父神社神楽」奉奏

 / 神楽殿

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神代神楽かみよかぐら
 この神楽は一般の里神楽と同様に黙劇で、演目の中に演劇的な表現が多いのが特徴となっており、関東一円に分布する江戸神楽とは異なる構成と系統を示している。高天原(たかまがはら)神話から出雲(いずも)神話に至るまで、古典神話を題材にきめ細かく組み立てられているという。

国指定重要無形民族文化財の神代神楽

国指定重要無形民族文化財の神代神楽

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 使用する楽器は、大太鼓、小太鼓、鞨鼓*(かっこ)、笛からなり、大太鼓、小太鼓は一人で交互に打ち込み、鞨鼓は一人で打ち、笛は二丁から三丁で演奏する。
*鞨鼓(かっこ):直径約25cmほどの二枚の鼓面の間に樽のような中空の円筒をはさんで、牛の皮を締め付けた楽器。2本の木の撥(ばち)で打ち、演奏の開始の合図、終わりの合図、演奏のテンポ等を担当する。

午前10時から延々と続く神話の世界

午前10時から延々と続く神話の世界

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屋台芝居やたいしばい
   秩父夜祭では、屋台町の宮地・本町・中町・上町の4町が年番で国の重要無形民俗文化財に指定されている屋台芝居を上演する。今年の当番屋台町会は宮元の本町(もとまち)。秩父神社境内の神門と神楽殿の間に屋台を据え、その両脇に張出舞台(はりだしぶたい)を設けて屋台が芝居小屋に早変わりした。
  冬うらら屋台歌舞伎にひねり舞ふ  北舟 

ふゆうらら やたいかぶきに ひねりまう

A balmy winter day, Monetary gifts
wrapped in paper flying for the kabuki stage of wagon.

歌舞伎舞台となった本町屋台

歌舞伎舞台となった本町屋台

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村歌舞伎むらかぶき
   午後1時から3時まで、秩父歌舞伎正和会による村歌舞伎「白波五人男(しらなみごにんおとこ)」が熱演され、見せ所ではおひねりが舞台に投げ込まれた。午後3時からお練りがあり、歌舞伎役者のまわりには人垣ができた。

歌舞伎役者のお練り

歌舞伎役者のお練り

 
御神馬ごしんめ
 
   秩父神社の鳥居のそばに、この日の神幸祭(しんこうさい)を努めるマロンドソレイユ号とシャイン号の二頭の御神馬(ごしんめ)が繋がれている。フランス語らしいカタカナの名前が妙におかしい。  

御神馬マロンドソレイユ号(右)とシャイン号(左)

御神馬マロンドソレイユ号(右)とシャイン号(左)

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参拝客

 夕刻、再度本殿に行くと、朝には無かった白いキャンバス製の賽銭箱が置かれ、多くの参拝客で賑わっていた。まるで初詣の光景を見ているようだった。

初詣のような参拝風景

初詣のような参拝風景

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乳銀杏ちちいちょう
 昭和8年(1933)夏に秩父宮両殿下が境内に銀杏の苗木を植えられたが、秩父宮勢津子妃殿下が植えられた銀杏は、女性のふくよかな乳房のような形に育ったことから「乳銀杏」と呼ばれ、柞の杜(ははそのもり)の大切な神木の一樹として親しまれている。

珍しい乳銀杏

珍しい乳銀杏

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暖をとる人々

 秩父神社に据えられた下郷傘鉾の後部では青竹で組んだ囲炉裏(いろり)が設けられ、氏子たちが竹筒に入れたお神酒(おみき)を炭火で暖め、熱燗(あつかん)で身体の中を暖めながら午後7時から始まる神幸祭を待っていた。

熱燗で暖を取り、夜を待つ人々

熱燗で暖を取り、夜を待つ人々

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