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再びもとの船着場に戻り、木製のタラップから船首付けしている観光船に乗り移った。数をチェックしているのは赤組ガイドの黎黄(れいこう)さん。 |
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再び遊覧船に乗る |
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キャビンに上がる前に調理場を撮影。煙草を吸いながら食事の準備をしていた。駕篭屋もそうだが、この制服の船員のポケットハンドは、暇だというジェスチャーか。 |
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船尾の調理場で料理の準備 |
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楽しい昼食の時間となった。ランチにはビールが一本ついている。川海老はオプション。Aさんが一人前を注文したところ、一人で食べきれないほどの唐揚げが出て、料金もかなりなもの。同席の我々にお裾分けがあった。ご飯は皿に山盛りでスプーン付き。 |
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昼食を済ますと、船はいよいよ漓江最大の景勝地に入った。幸い雨は降らず、霧がたちこめた幽玄の世界が広がっている。ツアー客たちは屋上の展望デッキに上がり、大自然のパノラマを心ゆくまで楽しんだ。 |
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漓江下りを楽しむ日本のツアー客たち |
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漓江は、ゆるやかなときを刻みながら悠久の流れを絶やすことがない。桂林の地に豊かな恵みをもたらし、少数民族の日々の暮らしを支え、独自の文化を育んできた。山水を包み込む煙霧や朦朧とした霧雨は、清らかな水となってこの地に潤いをもたらし、世俗を超越した旅情や感性をかき立ててくれる。 |
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奇山や針峰の林立 |
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夏の漓江 |
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資料 |
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華南第一を誇る原始林は、広大な高山湿地や縦横に走る清流を育み、やがて無数の渓谷を穿った。大自然の創造した桂林の山水は、遙かな昔より、多くの文人墨客(ぶんじん・ぼっかく)の芸術的な霊感をかき立ててきた。ここに立てば、誰しもが詩人になる。 |
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雨の桂林・漓江下り 1/3 |
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漓江は、海抜2141.5mの猫児山に源を発し、桂林から陽朔までの83kmは、「百里の画廊」と賞される。清冽な水の流れは、うねり曲がる緑絹(りょっけん)の帯のように万を数える奇峰の間を巡り、様々な形をした青峰は、川の両岸に聳え、その穏やかな神仙の姿を水面に宿す。 |
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雨の桂林・漓江下り 2/3 |
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漓江両岸の緑竹(りょくちく)が風に揺れながら頭(こうべ)を垂れ、山峰(さんぽう)が川面(かわも)に影を落とし、漁舟(ぎょしゅう)や竹筏が点在する。一筋の白煙がゆるやかに大地を這う。冠岩(かんがん)から南の景勝地は、名前の付けられた奇岩やのどかな漁村が点在し、まさに漓江山水絵巻が展開する山紫水明の地である。 |
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雨の桂林・漓江下り 3/3 |
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漓江の流れが大きく右に曲がる東岸に5峰が連なる青山が現れる。九馬画山と標記されたこの山は、日本語でどう読めば良いのか分からない。「くまがざん」と勝手に読む。高さ100mを超える西面壁は、青、緑、黄、白の色模様が鮮やかで、まるで9頭の馬が描かれているように見えることからその名がある。 |
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立っている馬、横になっている馬、走っている馬、飛び跳ねている馬、水を飲んでいる馬など、感性の豊かな人ほどはっきりと見えるという。残念ながら私にはそれが乏しいようだった。 |
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名ガイド |
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今回、日本から添乗員は同行せず、桂林空港に出迎えてくれた桂林市漓江路に住む陳雲安さんが青組の現地ガイドとして4日間付きっきりで世話してくれた。 |
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ヘアピン・カーブを通る遊覧船 |
両岸に生えている青竹が鳳凰の尾のように見えるという。 |
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日本の商社に勤めていたという陳さんは、独学で体得した流暢な日本語を駆使し、十二分に勤めを果たしてくれた。彼が素晴らしいのは、素晴らしい自然遺産を持つ中国の良いところだけでなく、遅れているところや悪いところもきちんと説明することで、彼の良心がそうさせるのか、凡人にはなかなかできないことである。 |
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三層の外人用遊覧船 |
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彼の説明の一端を紹介すると、例えば広州人は、経済的に豊かになり、海外旅行に出かけるゆとりが持てるようになったが、海外では大きな声で話したり、他人の迷惑を考えない行動が批判され、顰蹙を買っているという。 |
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中国人用の遊覧船 |
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陳さんは、その理由を金持ちになっても教養が低いからだと分析する。広州市内に外国人観光客に見せられるような文化財が少ないのもそのせいだといい、治安や交通マナーが悪いこと、一党独裁による報道規制や政治の腐敗、汚職の摘発などに心を痛めているようである。民主主義を謳歌する外国人観光客と自由に意見交換できる立場にあってみれば、自国の問題点が身に染みて分かるのだろう。 |
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九馬画山を過ぎると間もなく黄布倒影と呼ばれるスポットに入った。この付近の風景は20元(約300円)紙幣の裏面のデザインに使われている。中央の黄色の岩肌を持つ山があたかも黄色の布が水面に逆さに映っているさまから名付けられたものという。 |
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(表)
(裏)
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今回は霧雨に煙る漓江なので、黄布が倒影しているようには見えなかったが、慈悲深い観音のような穏やかな山々と両岸の青竹林が川面に影を落とし、見事な景観をかたちづくっている。 |
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感動写真集でお馴染みの南光優さんが10年前の1996年12月6日に撮影された貴重な画像が届いた。水量も豊かで、遠くの奇峰奇岩までハッキリと見え、川面に映る仏のような姿が神々しい。 |
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撮影:南光優 / 1996.12.6 |
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