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  Wa☆Daフォトギャラリー 特集!旅紀行Q

2006年12月13日改訂

♪劉三姐メドレー

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行く秋や二羽の川鵜の天秤棒  北舟

2006年12月9日作成

銀の冠をかぶるチワン(壮)族の盛装

銀の冠をかぶったチワン(壮)族の盛装(霧の桂林紀行/中国)

中国国旗

 雨の桂林紀行

苗族

 

午後3時半すぎ、遊覧船は無事に陽朔(ようさく)の外国人専用桟橋に着いた。6時間半に及ぶ川下りが終わった。

陽朔の船着場

陽朔の船着場

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 早速上陸し、陳さんに引率されて陽朔の繁華街である西街(にしまち)に向かったが、陽朔の船着場でも老人が川鵜を二匹連れていた。少し元気が足りないように思えたが、年輪の刻まれた風格ある顔が印象的だった。

川鵜を持つ老人

川鵜を持つ老人
  行く秋や二羽の川鵜の天秤棒   北舟 

ゆくあきや  にわのかわうの  てんびんぼう

 

陽 朔ようさく

 
 陽朔は桂林市に属する県で、面積は1,428km2、人口28万人。桂林から陽朔までは陸路で64km、水路で83km。隋(ずい)の開皇十年(590年)、陽朔にはじめて県が置かれ、現在に至っている。
観光客で賑わう 西街にしまち
観光客で賑わう西街

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 陽朔は小さな街だが、奇峰、奇岩が目の前に迫っており、街をぶらぶら散歩するだけでも、十分に奇景を勘能できる。最近は、近代的に整備された大都市・桂林を避けて、陽朔に宿泊する外国人が増えているという。

陽朔の湖

陽朔の湖

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 陽朔で1時間ほど散策することができたが、集合場所は、西街(にしまち)にあるミャオ(苗)族の民芸品店だった。刺繍が素晴らしく、家内はここでショルダー・バッグを買った。半値近くに値引きしてもらったが、それでも結構良い値段だった。

少数民族・ミャオ(苗)族の民芸品店

少数民族・ミャオ(苗)族の民芸品店

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苗 族ミャオぞく

 中国に住むミャオ(苗)族の人口は約730万人、広西に住む少数民族の中では比較的人口が多い。独自の言語、苗語がある。他の民族と雑居している苗族は、漢語、トン語、チワン語が話せる人がいるという。
 少数民族の文字に関しては、過去に統一されたものはなく、1956年に4方言を記すローマ字のピンイン(ビン音)がつくられている。

店頭で刺繍するミャオ族の女性

店頭で刺繍するミャオ族の女性

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 言い伝えによると、ミャオ族は五千年ほど前に黄河の下流域に居住していた九黎という部落が長江の下流まで移動し、三苗(古代の名前)部落を形成したことにはじまる。長い歳月をかけて海外にも移住し、現在は、ベトナム、タイ、ラオス、ヨーロッパ、アメリカなどにも住んでいる。

 ミャオ族が居住する地区は森林に恵まれており、家屋の多くは木造である。山岳地帯に建てられる吊脚楼は、二階に分かれ、上層部に人が居住し、下層部は家畜を飼育したり、物置にしたりするという。

路上でカード麻雀に興じる人たち

路上でカード麻雀に興じる人たち

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 ミャオ族の衣装のデザインは豊富で色も鮮やか。女性のものは百種以上もあり、民族衣装の美の極みと賞賛される。祭りなどに見られる伝統のスタイルでは、結った髷(まげ)の上につけるカンザシの数だけでも数十種類あり、王冠のような派手な銀飾りは、とても豪華で素晴らしい。

 女性は普通上半身に細くて袖丈の短い上着を着け、下にはプリーツ・スカートをはく。スカートは長いものや短いものなど色々である。男性の衣装は簡素で、前ボタン式の短い上着に、すねの上でゲートルを巻くという。

中国の警察署

中国の警察署

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 陽朔の散策を終え、迎えに来てくれた専用バスで桂林まで戻り、市内のレストランで桂林料理の夕食を取った。

桂林料理の夕食

桂林料理の夕食

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 レストランでは、二人の女性が琴と琵琶の生演奏を披露してくれた。北国の春、瀬戸の花嫁、夜来香(イエライシャン)など、日本でお馴染みの曲をタップリと演奏してくれた。

琴と琵琶の演奏

琴と琵琶の演奏

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龍背魂りゅうはいこん

 夕食後、桂林市内の劇場で「龍背魂」を見た。 「龍背魂」は龍勝各族自治県和平郷にあるチワン(壮)族が作った龍背棚田(りゅうはい・たなだ)(龍の背の千枚田)に込められた民族の魂を高らかに歌い上げたもので、バレーに中国雑伎団の軽業や曲芸、伝統の民謡を組み合わせたミュージカル風の素晴らしいショーである。

漓江劇場で観劇

漓江劇場で観劇

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劉三姐りゅうさんちぇ

 
 広西チワン(壮)自治区に住むチワン(壮)族は昔から歌が上手な民族として知られる。生活はあまり楽とはいえないが、その音楽からは、人々の心の豊かさや幸せを感じることができる。広西少数民族合唱団が高らかに歌い上げるチワン族の民謡は、故郷の美しい山河を讃えて歌ったものが多い。  
   チワン族で最も尊敬されているのは、歌の神様・劉三姐(りゅうさんちぇ)で、彼女の伝説や恋物語が数多く残されている。「桂林山水、天下に甲たり」といわれる美都桂林は、余りの住心地のよさにとぐろを巻いて動こうとせぬ二頭の龍のために、日照り、水枯れに悩まされていた。伝説の美女・劉三姐が三日三晩歌い続けた歌声は遂に天に届き、その歌声に魅了された二頭の龍は歌声を追って昇天した・・・。  
   1960年に製作された映画「劉三姐」は中国で一大センセーションを巻き起こし、その主題歌「劉三姐」は大ヒットして、今もなお愛唱されている。BGMに流れる劉三姐の美しい調べは、万人の心を癒してくれる。  

銀の冠をかぶったチワン(壮)族の盛装

銀の冠をかぶったチワン(壮)族の盛装

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チワン(壮)族

 

 チワン族(チワンぞく 壮族/荘族、チワン語:Bouxcuengh ポウシューン、中国語簡体字:壮族;漢語ピンイン:Zhuàngzúは、中国南部やベトナム北部に居住するタイ系の民族で、中国では広西チワン族自治区中西部や雲南省南西部、広東省東部、湖南省南部などに1,800万人が住み、中国最大の少数民族である。

出演者たちと記念撮影

出演者たちと記念撮影

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 チワン族は、古来より歌舞を好み、歌垣(うたがき)の風習やチワン語による壮劇(チワンげき)が伝わる。また精巧な銅鼓(どうこ)による民族音楽が広く行われる。工芸品としては五色の糸で美しく刺繍を施した壮錦(チワンにしき)が有名で、現在も生産されている。服飾は男女とも黒色を正式の礼装とする。 食文化は米食中心であるが、一部には犬肉食の風習や檳榔(びんろう)の実を噛む習慣がある。
 伝統的に来客を好み、見知らぬ客にも厚くもてなす。農業には勤勉だが、商業を嫌う傾向がある。タイ系民族一般に見られる特徴だが、女性がよく働き、農作業も行う。男性は勇猛でよく戦ったという。

チワン(壮)族の民族衣装

ミャオ(苗)族の民族衣装

チワン(壮)族の民族衣装 ミャオ(苗)族の民族衣装

写真:中国の少数民族と民族衣装

龍勝各族自治県りゅうしょうかくぞくじちけん

 龍勝各族自治県は、桂林の北100km付近にある。県内には温泉が多く、四方は山々に取り囲まれている。見所は、チワン族やヤオ族などが作り上げた龍脊棚田(りゅうはい・たなだ)(龍の背の千枚田)である。

 チワン(壮)族のほか、ミャオ(苗)族、ヤオ(謡)族、トン(イ同)族など数多くの少数民族が暮らしている村を訪ねると、独自の民俗風習を守りながら暮らす少数民族の現実の姿を見ることができる。  
龍背りゅうはい

棚田(春)

龍背棚田(春)

拡大写真(1400x860)241KB 写真:桂林山水・写真と画境  

ヤオ(瑶)族

 ヤオ(謡)族の人口は約213万人。広西に住む少数民族の中では比較的人口が多い。ヤオ族の衣装は色とりどりの絹糸で刺繍されている。女性の頭の飾りは最も重視され、刺繍された十数メートルの長い布を頭の上でぐるぐる巻く場合もある。
 男女の上着の図案は多彩で、花鳥、幾何模様、人物などのモチーフがある。襟は、まる襟とたて襟の二種類がある。前合わせの上着にはボタンはなく、上着の上から紐を結ぶ。下には、長ズボン、ショート・パンツ、布スカート、刺繍スカートなどをはく。男性はゲートルを巻く。
龍背りゅうはい

のヤオ族と黄金の棚田(秋)

龍背のヤオ族と黄金の棚田(秋)

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写真:桂林山水・写真と画境

トン(イ同)族

 トン(イ同)族の人口は約250万人。華南地方で比較的人口が多い。トン族の衣装は質素で、青、藍、白、紫などの色を基調とする。男子は多く前ボタン式の短い上着か日本のハッピのようなスタイルの服を着ることが多い。

 頭はターバンで包む。女子も日本のハッピのような上着を着、下にはプリーツ・スカートや長ズボンをはき、腰ひもをし、ゲートルを足に巻き、頭にはスカーフを巻いたり、銀の冠をかぶったり、各種の銀装飾を身に付ける。

ヤオ(謡)族の民族衣装

トン(イ同)族の民族衣装

ヤオ(謡)族の民族衣装 トン(イ同)族の民族衣装

写真:中国の少数民族と民族衣装

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