|
|
|
|
▼ 海に入ってから9分後、白水褌(しろすいこん)の舁手に担がれた八坂神社の神輿は、陸を目指して進み始めた。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)469KB |
|
|
|
えのしまや しろすいこんの みこしかき |
Enoshima island, mikoshi carriers of white swimming loincloth. |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)585KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1400)449KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)474KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼ 神輿が湘南(しょうなん)の海に入っていた時間は10分ちょっと。長いと思っていたが、意外と短い時間だった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1800X1350)317KB |
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)622KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
僅か10分間とはいえ、舁手の交代はなく、斜路を上がる彼らの肩に神輿の全重量が掛かる。更に神輿が傾く側に負荷がプラスされるので、最後の踏ん張りが求められる。彼らの厳しい表情が全てを物語っている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1800X1350)332KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)512KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
無事に江ノ島に帰還した裸神輿は、石畳の広場で、神輿練りを披露した。得意のジャンピング神輿である。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(1800X1350)355KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1700)459KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)686KB |
|
|
|
|
拡大写真(2400X2100)841KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
上陸した後、神輿は車道を進み、消火栓のシャワーを被って、塩抜きを行った。汗だくの舁手たちもスコールのような恵みのシャワーにリフレッシュした様子だったが、水を被りながら神輿練りを行って、最後のパワーを発揮した。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2400X1800)845KB |
|
|
|
|
拡大写真(2000X1500)443KB |
|
|
|
|
拡大写真(2200X1650)775KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
最後は狭い路地の会所前に神輿を持ち込み、手〆をしてお開きとなった。裸神輿が参道前広場を出発してから31分、長いようで短い神輿渡御だった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
▼
一緒に付き合ってくれた友人と共に江ノ島を後にして、彼のお薦めのレストランに向かった。
ふと江ノ島沖
を見やると、豪華クルーザーやレーシングヨット、カヌー、ウィンドサーフィンなど、ありとあらゆる海洋レジャーを楽しむ人たちで溢れていた。改めて湘南海岸は、日本一ポピュラーな海洋レジャースポットだと思った。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
拡大写真(2800X1800)649KB |
|
|
|
|
|
|
▼ 片瀬東浜海水浴場
(かたせひがしはまかいすいよくじょう)は、神奈川県藤沢市片瀬海岸一丁目地先の片瀬江ノ島海岸東浜に設定された幅560mの海水浴場で、日本の海水浴場88選に選ばれた人気のレジャー・スポットである。江の島海水浴場営業組合が管理し、同組合では「江の島海岸東浜海水浴場」と称している。 |
|
ここは、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄線、湘南モノレールと、3本の公共交通機関からアクセスできる利便性がある。年平均83万人の来客数を誇り、全国第1位の片瀬西浜・鵠沼(くげぬま)海水浴場に次ぎ、鎌倉や須磨の海水浴場と全国第2位の座を競っている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
パノラマ写真(3400X1500)622KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
友人によると、○○ランドなどといった遊園地と違って、往復の電車賃さえあれば、タダで利用できる海水浴場は、手軽な行楽地として人気が高いのだという。そういえば、祭りも電車賃さえあれば楽しめるので、コストパフォーマンス抜群のレジャーである。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
東 |
|
江ノ島 |
|
パノラマ写真(3400X1500)622KB |
|
|
|
|
|
|
▲▼
片瀬西浜・鵠沼海水浴場
(かたせにしはま・くげぬま・かいすいよくじょう)は、神奈川県藤沢市片瀬海岸二〜三丁目、鵠沼海岸一〜二丁目地先の県有地にある日本最大の集客力を誇る海水浴場である。 |
|
藤沢市南部の境川(さかいがわ)河口から引地川(ひきじがわ)河口までの長さ1,020m、奥行き150mの遠浅で弧状の砂浜にあり、年間来客数が300万人以上と、日本最大の集客力は、群を抜いている。梅雨明け早々の海水浴場は多くの海水浴客で賑わっていた。鵠沼海水浴場では、早くも積乱雲が沸き立ち、本格的な夏がやってきたことを告げていた。 |
|
|
|
|
|
|
|
西 |
|
鵠沼海岸 |
|
パノラマ写真(4000X1500)640KB |
|
|
|
|
|
|
撮 影
2011年7月10日
OLYMPUS E-5
12-60mm 70-300mm
1230万画素
2,040枚 5.15GB
|
|
|
友人が昼食に連れて行ってくれたところは、新江ノ島水族館の西方にあるレッドロブスター
Red Lobster
というチェーン店で、カナダから空輸されたロブスターを売りにしたアメリカ料理のシーフード・レストランである。日曜の昼どきとあって、小田急・片瀬江ノ島駅周辺は、どこも満杯だったが、ここは予約なしでも直ぐにテーブルに着くことができた。 |
|
高級リゾート地にある高級レストランといった雰囲気だったが、意外にもリーズナブルな値段でシーフードが楽しめるところで、お薦めの穴場である。多彩なシーフードに舌鼓を打ちながら楽しい会食は数時間に及んだ。 |
|
|
|
|
江ノ島天王祭での出会い
|
▼ 江ノ島は、思い出の地である。7年前の平成17年(2004)に初めて天王祭の取材をし、江の島天王祭 として発表すると、その作品に写っていた三木芳樹さんからメールが届き、その縁で祭愛好者たちとの交流が始まった。 |
記念写真 偶然写っていた三木芳樹さん
|
|
拡大写真(1111x1100)313KB |
|
翌年の平成18年(2005)から始まった鐵砲洲寒中水浴の取材も三木さんに誘われたもので、それが発端となって、石川辰夫さんはじめ鐵砲洲稲荷神社弥生会との交流が始まった。写真を撮るだけでなく、裸祭に参加するようになったのは、石川さんの勧めによるもので、還暦記念の赤褌水浴以来、鐵砲洲稲荷神社で今年で4回目の寒中水浴を行い、私の新年は鐵砲洲から始まるようになった。
このようにして、毎年、交流の輪が広がり、全国の裸祭の取材は、更にエスカレートし、この作品で90種・139集となった。Wa☆Daフォトギャラリーは、現在、裸祭のロマンと感動を世界に向けて発信する日本最大のサイトとして、記録を更新し続けているが、江ノ島は、播州姫路の灘のけんか祭りとともに私を裸祭に駆り立てた原点であり、江ノ島天王祭における三木さんとの出会いは、運命的なものを感じる昨今である。 |
|
日本の裸祭り第139集 「江ノ島白褌神輿'11」 |
撮影・制作 : 和田義男 |
平成23年(2011)7月17日 作品:第22作 画像:(大58+小2) 頁数:3 ファイル数:129 ファイル容量:42.3MB
平成12年(2000)〜平成23年(2011) 作品数:411 頁数:1,596 ファイル数:67,349 ファイル容量:10,702MB |
|
|
|
|
|
えのしまや うちわだいこに ゆかたがけ |
Enoshima island, white fundoshi loincloth of Tennoh festival. |
|
|
編集子の選ぶ傑作 |
|
|
拡大写真(2400X1650)582KB |
|
|
|
|
|
|
私が江ノ島白褌神輿と名付けた江ノ島天王祭は、湘南の海を渡る裸神輿で知られるが、全員、白の前袋式六尺褌、いわゆる白水褌(しろすいこん)を締めている。地元の氏子だけでは人数が足りないことから、部外者の加勢で神輿が海に入ることができる。 |
江ノ島では裸神輿の舁手が締める褌の支給はなく、自前で用意することになっているため、掟を知らない部外者による色柄褌が混じることがあったが、今年は完璧に白褌に統一された。 |
裸神輿の指導者がしっかりしているからこそできることだと感心している。神田祭や三社祭、深川祭など、江戸っ子の著名な神輿祭から褌姿が消え去り、夏祭にもかかわらず、股引やハンダコ姿の神輿舁は、どこか野暮ったく、迫力に欠け、生粋の江戸っ子はどこに行ってしまったのか |
|
|
|
|
と嘆く昨今だが、江ノ島天王祭だけは、白褌神輿(びゃっこんみこし)として裸褌文化を維持しているのが素晴らしい。 |
★☆★彡 |
江ノ島の裸祭は、正月の東浜で行われる寒中神輿と共に、部外者への支援は一切ない。褌を締めたり外したりする更衣所もないので、部外者たちは、浜辺の衆目の面前で裸になる。海外であれば、許されない光景だが、現在でも銭湯やスパでは素っ裸で入浴する日本にあっては、奇異には見えないのだろう。荷物を預けるところもないので、誰か一人は荷物番に残らなければならない。 |
神輿舁が終わると、冬は入浴もできないので、そのまま浜辺で着替えるし、夏は公園の水飲み場で塩抜きし、着替える光景が見られる(写真下)。今回も出発準備中の神輿のそばで、パンツをはいたまま、その下に褌を締めている人がいたが、常連ともなれば、旅館の一室を確保したり、地元民と知り合って部屋を借りたりしている。上総一ノ宮の玉前(たまさき)神社の大寒禊や夏越(なごし)禊のように、神社や町内会が更衣用のテント1張りを立てることは簡単なことだと思うのだが、そうしないのは、価値観や文化の違いによるものかも知れない。ともあれ、初めて参加する方は、戸惑うことのないよう、対策を考えて来て欲しい。 |
|
江ノ島での7年目の取材を終えて感じることは、神輿舁に参加する人が増加し、毎年、盛大に催行されていることが嬉しい。今年は、Wa☆Daフォトギャラリーの作品を見て初めて参加したと声を掛けてくれた人もおり、このサイトが多少なりとも役に立っていることを知り、とても嬉しく思った。 |
一点だけ気になったことがある。それは、江戸の三社祭などでみられるように、折角褌を締めておきながら、腹巻で臀部を隠している人がいることである。しかも、棒鼻など重要なポジションにいるので、とても目立っている。指導的立場にあると思われる人がそのようなみっともない格好をしているのは残念でならない。褌を見られるのがそんなに恥ずかしいのだろうか。日本男児なら、伝統の褌を隠す行為こそ恥ずかしいと知るべきであり、正規の白水褌に統一された美しい裸祭をスポイルしないでいただきたい。〈 完 〉 2011.7.17 和田義男 |
|
|
|
|
|
えのしまや しろすいこんの みこしかき |
Enoshima island, mikoshi carriers of white swimming loincloth. |
|
|
編集子の選ぶ傑作 |
陸に還る |
|
拡大写真(2000X1500)469KB |
|
|