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Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行日本の裸祭り

2010316日改訂

 

 

 

今 日

昨 日

♪会陽太鼓/会陽鳴動〜わっしょい〜山伏

爺孫の裸褌會陽の日  北舟

 

The day of Festival Eyo,
a grandfather and grandchildren naked with a loincloth.

2010年3月13日制作

林グループの入場/仁王門 19:00

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林グループの入場/西大寺観音院仁王門(岡山市東区)

Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品

西大寺・寺紋   西大寺観音院   西大寺・寺紋

500周年!西大寺会陽

花火

仁王 絵巻 観音 絵馬 少年 宝筒 花火 祝主 地押 本押 御福 会陽'05 三大奇祭 和田義男
▼ 会陽当日も素晴らしい冬晴れに恵まれた。偶然にも感動写真集同人の大森保武さんが観音院の対岸から日没や会陽冬花火を撮影されていたので、ここに掲載した。
西大寺の入り日 2010.2.20 17:38
 

西大寺観音院

西大寺の入り日 2010.2.20 17:38

撮影:大森保武

暮れゆく西大寺観音院 17:46

暮れゆく西大寺観音院 17:46

撮影:大森保武

西大寺の日没 17:46

西大寺の日没 17:46

撮影:大森保武

午後5時半と6時からの2回、本堂西側の特設ステージの下の広場で、踊り連「吉備人(きびうと)」による演舞が披露された。吉備人のホームページを覗くと、男女の混成チームだが、この日のメンバーは女性ばかりで、男性ばかりのはだかまつりに花を添える趣旨であろう。  吉備人-KIBIUTO-のホームページ
踊り連 吉備人による演舞 18:01

踊り連 吉備人による演舞 18:01

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会陽太鼓は午後6時半と午後8時からの2回、本堂西側の特設ステージで披露される。宝木(しんぎ)争奪戦に参加できない女性たちが裸の男たちの士気を高め安全を祈願するために場内で打ち鳴らすものであるという。女性だけの演奏にもかかわらず、勇壮な会陽という裸祭りにふさわしい豪快な撥捌き(ばちさばき)で、思わず聞き惚れてしまった。
女性グループによる 会陽太鼓えようだいこ  18:34

女性グループによる会陽太鼓 18:34

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▲▼ 撮影しながら録音したが、雑音が多いため、後日会陽奉賛会に照会したが録音テープやCDなどの記録はなく、ホームページも見当たらなかった。そのため、BGMは、雑音入りの会陽太鼓を流している。曲名は「会陽鳴動」。もし会陽太鼓のデジタル録音をお持ちの方がおられれば、美しい演奏に差し替えたいので、是非ご連絡頂きたい。
勇ましい 会陽太鼓えようだいこ

勇ましい会陽太鼓

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午後7時前に仁王門から白装束の女性たちが入場してきたので、同行して撮影させてもらった。寺社で女性が垢離を取る際に用いる白衣の着物ではなく、晒布で胸を巻き、腰巻をつけたタンクトップのような格好をしており、初めて見る姿であるが、精一杯の裸スタイルということなのだろう。
女性の裸参り 18:47

女性の裸参り 18:47

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▲▼ 手には経文(きょうもん)を印刷した紙を持っており、読経(どきょう)をしながら地押(じおし)のコースを巡っているようである。宝木争奪戦は女人禁制だがそれ以外のステージで女性の進出がみられるのは伝統の変質ではなく、伝統の創造であり、好ましいことだろう。
経文を持って垢離取場を一周

経文を持って垢離取場を一周

西大寺高校生の垢離取り / 撮影:2005年2月19日

西大寺高校生の垢離取り / 撮影:2005年2月19日

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撮影:ちばあきお

林グループの裸参り 18:58

林グループの裸参り 18:58

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▼ 地元アマチュア写真家の中井さんから午後7時に林グループが仁王門から地押(じおし)に入るという情報を得ていたので、待機していたところ、時間通りに現れたので取材させていただいた。
仁王門入口で馬を組む
齋藤雅之さん↓  

 

↓中井三郎さん

仁王門入口で馬を組む

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▲▼ 中井さんは例年、林グループと一緒に地押の裸参りに参加しておりこのあと着替えて写真撮影に入った。
ガッツポーズの練習

ガッツポーズの練習

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▼ 林グループは、会陽冬花火が始まる午後7時に仁王門から入場した。子供たちが前に立ってスクラム行進し、後ろに少年はだか祭りで福男児となった重松龍大君が馬に乗って続く陣容で威風堂々の繰り込みだった。本押に入ったときに正規の順路を廻るので、この地押では垢離取場には行かなかった。
 先導の子供たちの中に齋藤さんの長男・龍馬君や福男児・重松君の弟の顔が見える。龍馬君は父のお下がりの褌、重松君の弟は兄・龍大君のお下がりの褌を締めているようである。
林グループの入場/仁王門 19:00

林グループの入場/仁王門 19:00

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  爺孫の裸褌會陽の日  北舟 

じじまごの はだかふんどし えようのひ

The day of Festival Eyo, a grandfather and grandchildren naked with a loincloth.

福男児ふくだんじ 重松龍大君の入場

福男児重松龍大君の入場

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▼ 平成17年(2005) 天下の奇祭!西大寺会陽 を発表後、警察庁が設置・監督する公益法人(財)全国防犯協会連合会から写真使用の依頼を受け、次の6枚の写真を無償提供したところ、季刊誌「KOBAN」2006年冬(52号)に「写真提供/Wa☆Daフォトギャラリー 撮影/ちばあきお」というキャプション入りで掲載された。
 
     西大寺本堂 http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie04l.jpg 
     西大寺高校の垢離取り http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie33l.jpg 
     猛者たちの登場 http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie42l.jpg 
     串牛玉の奪い合い http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie53l.jpg
     大床の攻防! http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie51l.jpg 
     仁王門を凱旋する福男たち http://wadaphoto.jp/maturi/images/saie57l.jpg

KOBANの表紙

KOBANに掲載された西大寺会陽の写真

KOBANの表紙 KOBANに掲載された西大寺会陽の写真

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▲ このうち「猛者たちの登場」「仁王門を凱旋する福男たち」が林グループを撮影した写真である。この年、林グループは、二年ぶりに樽井グループと共に宝木を獲得した。
▼ 当時の解説文: 「午後11時17分、年期の入ったまわしを締め、険しい表情の集団が入ってきた。企業裸(きぎょうはだか)たちとは明らかに違うクールな雰囲気。全身から発する気迫に、見ているだけで圧倒される。宝木の獲得を目指す猛者たちの登場だ。」
猛者たちの登場 / 撮影:2005年2月19日

猛者たちの登場 / 撮影:2005年2月19日

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撮影:ちばあきお

▲▼ KOBANに林グループの写真が掲載されたことを齋藤さんにお伝えし、これを契機に本格的な交流が始まった。去年は齋藤さんから西大寺のホテルを斡旋していただいたが都合がつかず、今年、念願の取材が実現した。
仁王門を凱旋する福男たち / 撮影:2005年2月19日

福男(林グループ): 岡山市佐山 丹原 一二   玉野市長尾 林 大輔   岡山市関 柳本 浩行 (敬称略)

仁王門を凱旋する福男たち / 撮影:2005年2月19日

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撮影:ちばあきお

▼ 当時の解説文: 「林グループは改めて本堂大床にあがり御福窓を見上げ、ご本尊に向かい、宝木を賜ったことに何度も手を合わせて感謝の念を捧げた。最後に牛玉所権現に参拝してから解散。午前1時30分全ての行事が終わった。」
 このあと、祝主(いわいぬし)による御福頂戴(ごふくちょうだい)の福受式典(ふくうけしきてん)が行われるので、「全ての行事が終わった」というのは、無知による誤解であり、お詫びして訂正する。
宝木を賜ったことを御本尊に感謝する林グループ / 撮影:2005年2月19日

宝木を賜ったことを御本尊に感謝する林グループ / 撮影:2005年2月19日

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撮影:ちばあきお

▼ 当時の解説文: 「以前にお便りを頂いていた林グループの齋籐雅之さんにお祝いのmail をお送りしたところ、福男たち3人が宝木仮受所(西大寺商工会議所)の一升桝に宝木を立てた記念のショットをお送り頂いた。」
喜びの福男たち / 撮影:2005年2月19日

 柳本浩行さん(左) 林大輔さん(中) 丹原一二さん(右)

喜びの福男たち / 撮影:2005年2月19日

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写真提供:林グループ齋籐雅之

天下の奇祭!西大寺会陽平成17年(2005)2月19日(土)岡山市・西大寺観音院で行われたはだか祭りでちばあきおさんが宝木(しんぎ)争奪戦の一部始終を激写し3月13日に「感動写真集第51集」として発表したもので全国の警察の防犯活動に一役買うことができ、思わぬ社会貢献となった。
本堂 大床おおゆか に上がって観音様に祈願する林グループ 19:05
 

林グループ会長の林昭二郎さん

本堂大床に上がって観音様に祈願する林グループ 19:05

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 齋藤雅之さんは林グループの会員であると同時に会陽グループの連合会である会陽奉納会の代表を務めている若手リーダーである。齋藤さんから頂いたお便りを再掲して、地元会陽グループの活動の一端を紹介する。

斉藤雅之さんからのお便り

 「会陽奉納会は、林グループ、寺坂グループ、樽井グループ、庄司グループ、吉井グループ、木原グループ、児島グループ、西粟倉グループ、鳥取樗谿グループ、BJ会等で、平成12年(2000)に結成し、廃止になっている会陽の復活や明るい会陽をアピールして、多くの方に知ってもらおうと、会陽のデモストレーション(模擬会陽)を行っています。
  
 また、子供達に会陽を通して郷土愛を深めてもらおうと、各地の子供会陽で、警備、まわしをまくボランティアをしています。その他、今年は西大寺観音院の本堂の清掃奉仕活動を行いました。各グループが協力して、会陽を後世に残して行こうと協力しています。
  
 また、会陽の渦の中でこけている人や、倒れた人がいれば協力して助け、会陽が未来永劫存続出来るように微力ながら力を合わせています。」
祈り/ 牛玉所権現ごおうしょごんげん  19:07

祈り/牛玉所権現 19:07

 「会陽奉納会と地元の有志が中心となって、西大寺神輿会も結成しています。今年の西大寺の福男と一緒に西大寺の町中を担ぎます。総勢120名程です。
 
 精進については、各グループで様々なしきたり等がありますが、私自身は、正月7日目の七草粥(ななくさがゆ)から精進に入ります。肉、魚、酒等をたちます。期間等は人それぞれいろいろあると思います。
 
 まわし(会陽褌)については氏神様と西大寺観音院で正月がすぎて特別祈祷してもらいます。基本的に、自分を含め数人しかさわりません。神棚、仏壇に塩をもって清めて、毎日拝みます。相撲のまわしと同じ考え方であると思います。
 
 余談ですが、地押し(じおし)という呼び方は、本来であれば西大寺会陽の前日3日間ほど西大寺会陽当日忙しくて本押しに参加出来ない人のためや地元の盛り上がりのため、現在会陽太鼓が披露される場所から宝筒を投下していました。その行事を地押しと呼んでいました。
 
 現在でも、安養寺等では、会陽前日の夜に子供会陽を地押しとして行っています。西大寺では、会陽当日に子供会陽と大人会陽があり、かつての地押しがなくなったため、地元の人たちや祝い主たちが、宝木投下前に観音様に裸でお参りに行くのを地押しと呼ぶようになりました。実際に押すわけではないのに地押しと言うのは正確には違うのかもしれません。」
 齋藤さんらの素晴らしい活動を詳しく報道した記事があるので、紹介する。  はだか列伝 西大寺会陽500年
本堂北の 庫裡くり への渡り廊下を通過 19:09

本堂北の庫裡への渡り廊下を通過 19:09

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 「現在の会陽の実態ですが平成19年3月に岡山県の会陽の習俗について岡山県文化財保護協会が中心となって会陽の記録保存が行われました。その結果岡山県で現行13箇所、中止廃絶が90箇所合計103箇所で会陽が確認され、総合調査報告書として出版されました。
 
 また、今年の1月31日には、慈眼院で、福引き会陽として120年ぶりに会陽が復活し、私達会陽奉納会も、デモンストレーションを奉納させていただきました。
 
 上記の他に、香川県や広島県でも数箇所確認されていますので、100箇所以上の会陽があったのは事実であると思います。岡山県庁の中の文化財課が調べています。私達も一緒に協力しています。」
通過するだけとなった 四本柱しほんばしら で記念撮影 19:10

通過するだけとなった四本柱で記念撮影 19:10

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▼ 林グループの取材と会陽冬花火とが重なったため花火をじっくりと撮影する余裕がなくなった。写真下は、平成17年(2005)にちばさんが境内西側の観覧席から撮影したもの。
境内から見た会陽冬花火 / 撮影:2005年2月19日

境内から見た会陽冬花火 / 撮影:2005年2月19日

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撮影:ちばあきお

▼ 警備員に聞くと、境内からも見えるということだったが、ハワイのホテルのオーシャンビューと同じで、部分的に見えるということであって、美しい花火を鑑賞するには土手に上がる必要がある。
吉井川よしいがわ 南岸から見た 会陽冬花火えようふゆはなび

吉井川南岸から見た会陽冬花火

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撮影:大森保武

▼ 会陽のパンフレットに本堂や三重塔の上に花火が写っている写真があるが、これは中井さんが西大寺商工会議所の2階から撮影したもので、一般客は撮影することができない。
大輪だいりん の見事な 会陽冬花火えようふゆはなび

大輪の見事な会陽冬花火

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撮影:大森保武

  大輪の會陽花火や吉井川  北舟 

たいりんの えようはなびや よしいがわ

Yoshii River, Eyo fireworks of gigantic flowers.

▼ 午後7時に始まった会陽冬花火は会陽冬花火実行委員会の主催によるもので冬空に大輪の花が次々と咲き乱れ、特に吉井川に映る姿は素晴らしく、多くの観客を魅了した。花火を見上げる人々で土手は足の踏み場もなかったが、何とか人垣の前に出してもらって撮影に成功した午後7時半頃、花火は打ち止めになった。
吉井川よしいがわ に映える 会陽冬花火えようふゆはなび  19:27

吉井川に映える会陽冬花火 19:27

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大繁盛の仮設食堂 19:35

大繁盛の仮設食堂 19:35

▲▼ 西大寺観音院西方の門前町商店街には、大型のテントを展張した仮設食堂があり大勢の来客で賑わっていた。観光客や会陽に参加しようとやってきた外来者にとっては、商店街の対応が万全で、飲食物やトイレなど何一つ不自由することはなかった。
海外からやってきた若者たち

海外からやってきた若者たち

仁王 絵巻 観音 絵馬 少年 宝筒 花火 祝主 地押 本押 御福 会陽'05 三大奇祭 和田義男
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