赤い僧衣に赤い傘の佐藤宥弘住職 2012.01.29 09:34
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光勝寺 |
五大尊 |
蘇民祭 |
の由来 |
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寺伝によると、蘇民祭の起源は、建久2年(1201)元旦から7日にかけて、時の住職が国家安全・五穀豊穣・病魔退散・牛馬安全の秘法を修し、満願日の7日に多数の参詣者が南部光行公の駿馬(しゅんめ)を感得した因にあやかって早朝より数百頭の馬に乗り、長さ92cm、まわり約7cmのカツの木を鞭として坂や段を上がった。 |
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護摩火が燃え上がると、大声を上げて鞭で堂を叩(たた)き、その音響の聞こえるところまで家内安全・病魔なしといわれた。この「堂叩き」に続いて、護摩法要に加持した護摩火餅(護摩餅)
が堂外の参詣者に与えられた。 |
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年を経るにしたがって護摩餅の奪い合いとなり、争奪の度を高めてきたのが蘇民祭の始まりだといわれている。 |
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毎年遠近からの参詣者が増えるにつれ、護摩餅を全員に与えることが出来なくなったため、いつの頃からか参詣者の中に投下するようになった。 |
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これが競争となり、法要中でも堂内に土足で踏み込んで、護摩餅を奪い去るような暴挙さえ見られるようになった。 |
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護摩餅を群衆の中に投下すると、土や泥にまみれ、衛生上は勿論、もったいないということで、明治27年(1894)当山第26世赤塚肴天和尚のときに、小さな板札に五大尊(五大明王)の梵字を書き、裏には駒形の絵(駆け馬)を記し、一年間の息災を祈ってその日数365枚を麻の袋に入れて群衆の中に投下することに改め、今日に至っている。 |
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しかし、「堂叩き」は御堂が破損するなどの悪弊を伴うため、早くから禁制の札が立てられて、禁じられたという。 |
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五大堂前庭(第二境内)に至る石段を登る褌五人衆 09:37
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▼ 「お山登り」の一行は、約5分ほどで五大堂前庭(第二境内)に到着し、それぞれのグループは、護摩法要に定められた定位置についた。 |
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▼ 佐藤副住職と蘇民袋を持った僧侶だけは、そのまま、五大堂に行き、祭壇に蘇民袋を安置したあと、五大堂の燈明を携えて第二境内の所定の位置についた。 |
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▼ 間もなく、第二境内で護摩法要(御神火祭ごじんかさい)が開始された。杉の葉が人の背丈ほどに積み上げられた紫燈木(さいとうぎ)の四隅には、青竹が立てられ、全周に注連縄が張られており、頂上に御幣(ごへい)が立てられている。佐藤住職は、東側の紫燈木の前に立ち、仏具を使って御祓いをしたあと祈祷した。 |
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護摩法要 |
(御神火祭)の開始 09:39 |
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▲▼ 続いて、僧侶による大麻(おおぬさ)の御祓いが行われた後、五大堂の燈明を松明(たいまつ)二本に移して持ち帰った佐藤副住職より火種の松明が佐藤住職に手渡された。この松明は、杉皮で作られたもので、長さ30cm、太さ5cmほどで、白紙で束ねられている。 |
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火種 |
の |
松明 |
を受け取る佐藤住職 09:43 |
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▲▼ 一組の紫燈木(さいとうぎ)が佐藤住職と僧侶によって同時に点火され、やがて白煙を上げて燃え上がる御神火(ごじんか)の前で、加治祈祷による護摩法要(御神火祭)が行われた。 |
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▲▼
約7分ほどで護摩法要が終わり、消防団を先頭に最初の隊列どおりに並び、五大堂に向かって出発した。 |
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煙を上げる御神火を後に五大堂に向かう五人衆 09:47
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ふゆばれや ふんどしとざんの ごにんしゅう |
The winter sun shining,
the mountain climbing
by the five naked of a string loincloth. |
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▲▼
全員、五大堂に到着して「お山登り」が終わると、昨年の取主・菊池春雄さんから佐藤宥弘住職へ優勝旗が返還された。 |
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昨年の取主・菊池春雄さんから佐藤住職へ優勝旗の返還 09:48
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