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Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行日本の裸祭り

2012年10月27日改訂

今 日

昨 日

♪小鼓「重陽」

天高し浜の押し合ひ白ふどし  北舟

 

The autumnal sky, jostling with a white loincloth at a beach.

2009年10月11日制作

芝生の広場で盛り上がる裸っぽたち/水陣(西区) 11:50

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芝生の広場で盛り上がる裸っぽたち/遠州灘福田海岸松原(静岡県磐田市)

国指定重要無形民俗文化財

神紋:八弁菊   矢奈比賣天神社   神紋:剣梅鉢

見付天神裸祭

直 会

▼ 「松原の神事」が行われた場所は、福田中学校の南側の松原で、その西側に芝生の「祭り広場」があり、それを囲むように、28の町内会のテントやシートが設営されて、直会(なおらい)会場として賑わっていた。
芝生の広場

直会なおらい

会場/福田海岸松原 11:54
芝生の広場と直会の会場/福田海岸松原 11:54

パノラマ写真(2150X1000)650KB

▼ 来年、単独で輿番(こしばん)を務める東区の権現(ごんげん)大勢力を誇り、広いテントの直会会場に太鼓を持ち込む熱の入れようで、大勢の氏子たちで賑わっていた。
広いテントの

直会なおらい

会場/

権現ごんげん

(東区)
広いテントの直会会場/権現(東区)

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松林の中の直会/元天神(東区)

松林の中の直会/元天神(東区)

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▼ 海から上がった後も、砂浜や松原で本祭の鬼踊りの練習を兼ねているのか、肩車をし、押し合いへし合い、「オイッショ、オイッショ!」の掛け声も勇ましく、地団駄踏んで裸練りが繰り返し行われた。写真下は、水陣の氏子たちによるもので、どうしても私のカメラが向いてしまい、とことん激写させてもらった。
芝生の広場で盛り上がる裸っぽたち/

水陣すいじん

(西区) 11:50

芝生の広場で盛り上がる裸っぽたち/水陣(西区) 11:50

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  天高し浜の押し合ひ白褌 北舟 

てんたかし はまのおしあい しろふどし

The autumnal sky, jostling with a white loincloth at a beach.

読者の投稿/水陣

読者の投稿/水陣

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撮影:大阪府 T.Y.

▼ 松原には水道が無いため、ポリタンクに入れて持ち込んだ水道水や浜辺で汲んだ海水をかけて身体に着いた砂を洗い落とす光景があちこちで見られた。

ポリタンクの水で足の砂を落とす/水陣 11:55

ポリタンクの水で足の砂を落とす/水陣 11:55

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▼ 下の裸練りも意気軒昂で熱気に包まれ、「シャン、シャン、シャン」と歯切れの良い鈴の音を響かせながらの裸練りは、見付天神独自のもので、素晴らしいものがある。パンツを止めて全員に褌を徹底させれば、世界中、何処に出しても恥ずかしくないハイクオリティの裸祭りになり、全国屈指の裸祭りのひとつとして評価されることは間違いない。

父と子の肌の触れ合い 12:25

父と子の肌の触れ合い 12:25

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▲ できれば、福田浜や松原の祭り広場での裸練りは、運動靴やサンダルは止めて鉢巻・褌・裸足とするなどの規約を設け、時間を決めて催行すれば、観光客にも便利だし、より美しい姿を披露することができよう。
お父さんの肩車/

元喬社げんきょうしゃ

(西区)

お父さんの肩車/元喬社(西区)

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▲▼ 祭り広場では、あちこちで肩車による親子や爺孫の微笑ましい裸の触れ合い(スキンシップ)が見られた。父や祖父の肌の温もりは、子らにとってかけがえのない一生の思い出となることだろう。西区・元喬社(げんきょうしゃ)(加茂川通かもがわどおり)も褌姿の正装を実践しており、親子の微笑ましい触れ合いが素晴らしかった。

お爺ちゃんの肩車/元喬社

お爺ちゃんの肩車/元喬社

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▼ 写真下は、見付天神裸祭保存会事務局長の福代陽一さんが所属する東中区梯団の御瀧車(おんたきぐるま)(宿町しゅくまち)の直会(なおらい)会場である。
和田グループ4人がお世話になった

御瀧車おんたきぐるま

(東中区)の直会会場
和田グループ4人がお世話になった御瀧車(東中区)の直会会場

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▼ テントの奥座敷が家族席。男たちの裸祭りを支えるのは奥様方であり、浜垢離が終わった後は、家族が一団となってご馳走を囲み、近所の方々と一緒に楽しむことができるよう配慮されていた。
家族たちの奥座敷/

御瀧車おんたきぐるま

家族たちの奥座敷/御瀧車

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▼ 男たちの席は入口付近。各種の具が入ったおにぎりに里芋やレンコンなどの煮染め、スペアリブや鳥の唐揚げなど、お袋の味がする郷土料理のご相伴にあずかったが、とても懐かしく、美味しかった。何より、地元氏子の方々に歓待して頂き、心温まる交流をさせていただいたことが嬉しく、祭り談義や褌談義に花が咲いた。
お相伴にあずかった郷土料理/

御瀧車おんたきぐるま

お相伴にあずかった郷土料理/御瀧車(宿町)

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▼ 御瀧車(おんたきぐるま)の鉢巻姿の裸っぼ3人は、Wa☆Daフォトギャラリーの紹介で神奈川や大阪などからやってきた飛び入り参加者たちで地元氏子の方々のお陰で、とても素晴らしい体験ができたと大喜びだった。左端の庄俊之さん(相模原市)は、御大祭にも参加した。これを嚆矢(こうし)として、年々部外者の参加が増え、全国に知られる裸祭りになるよう、今後とも応援させて頂きたい。
 写真左端は、西中区梯団長、二番觸(にばんぶれ)(二番町)の鈴木亨司さん。裸の3人の右が東中区梯団長、御瀧車の片山千代三さん、右端が保存会副事務局長で二番觸の松本直希さん、片山さんの後ろの白シャツの方が保存会事務局長の福代陽一さんである。

飛び入り参加者との交流/御瀧車 12:55

飛び入り参加者との交流/御瀧車 12:55

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▼ 宴会が続く中、ときどき裸っぽの集団が裸練りをするので、気が許せない。黄色地に赤く〆切と染め抜いた町印の鉢巻をしている集団は、東区の元門車(げんもんしゃ)(富士見町ふじみちょう)の男たちである。

〆切たちの裸練り/元門車、権現、元天神(東区) 13:00

〆切たちの裸練り/元門車、権現、元天神(東区) 13:00

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▼ 写真下は、神輿渡御の際、神輿の出御(しゅつぎょ)(出発)を道中や御旅所に前触れするために打ち鳴らされる觸鈴(ふれすず)である。西区が一番觸(左端の紫)、西中区が二番觸(中央の赤)、東区が三番觸(右端の緑)で、それぞれ微妙に違っている。4梯団のうち東中区には觸鈴がない。堂入りや浜垢離では觸番(ふればん)だけが使用できるが、浜垢離の神事の後の芝草での練り等では觸番以外でも振ることができる。
 觸番は西区一番町が勤める一番觸、西中区二番町が勤める二番觸、東区権現町が勤める三番觸があるが、この3町がどのような経緯で觸番を勤めるようになったかは、分からない。
 觸鈴は持ち手の両端に直径3寸5分(10.6cm)の本坪鈴(ほんつぼすず)(拝殿入口に吊す鈴)2個を取り付けたもので、3町によって独自の作り方があり、代々伝承されている。
一番觸(西区)二番觸(西中区)三番觸(東区)の

觸鈴ふれすず

一番觸(西区)二番觸(西中区)三番觸(東区)の觸鈴

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▼ この日は曇りがちだったが、穏やかな行楽日和に恵まれ、松原のあちらこちらで、28町会の和やかな直会(なおらい)を楽しむ光景が見られ、さながら年に一度の家族全員で楽しむピクニックのようだった。
 今年は秋分の日の祭日だったが、例年、小中学校は臨時休校になるという。町会単位で借り切った大型バスは50台にのぼり、約2,000人が参加した。保存会の手配で、近隣の中学校から仕立てたバスも見られた。浜垢離単独でも十分に楽しめる裸祭りだった。

松原での楽しい直会/二番觸(西中区) 13:50

松原での楽しい直会/二番觸(西中区) 13:50

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 午後2時頃、輿番・地脇町のバスに乗せてもらい、町内に戻ったあと、福代さんと松本さんの案内で、見付天神から山神社大鳥居見付宿場通り(旧東海道)、御旅所の総社(そうしゃ)まで実地踏査(じっちとうさ)して御大祭(ごたいさい)の取材計画を立て、午後4時過ぎ、おいとました。

輿番(地脇)のお礼参り/見付天神社  14:35

輿番(地脇)のお礼参り/見付天神社  14:35

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▲▼ 氏子たちは、浜垢離のあと一旦帰宅して一休みし夕方神社にお礼参りする。神社を下見中輿番たちが真っ先にお礼参りに宮入りしたのでその姿を撮影することができた。浜垢離が終わると、各町では腰蓑作りが始まる。
氏子たちのお礼参り/見付天神

氏子たちのお礼参り/見付天神

  写真:見付天神裸祭保存会
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